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「パリのカフェ100―パリの街を歩いて…!」

写真が綺麗で、フランスへの憧れをかきたててくれる本です。

「パリのカフェ100」の説明

フランスのパリにあるカフェ100件を、写真付きで丁寧に紹介されている本です。
お店1件につき1ページが割り当てられており、カフェの概要、料理やお店の外観の写真4~6枚、地図、簡単なメニューと料金の目安が記載されています。

フランスのパリにあるこじゃれた白いカフェ「Cafe blanc」

各ページと巻末に、カフェの所在地の地図が掲載されています。
文庫本くらいの大きさ&厚みの本ですので、旅行先でも持ち運びに便利です。

「パリのカフェ100」を読んだ感想

フランスに関する本で図書館に置いてあるものを、ひたすら借りてきて読み漁っていた時期があるのですが、その時に読んだ1冊です。最初は借りてきて通勤時間で読んでいましたが、読み進めるうちあまりにも心がときめくので、本を返却して自費で購入しました(笑)

美しく、個性豊か

載せられているカフェ1件1件が、美しくも個性に溢れているのが印象的でした。どのカフェも店の雰囲気が異なっており、日本のチェーン店のようにどれも同じといった雰囲気の店は1件もありません。

そんなお店が100件も掲載されているのですから、お気に入りのカフェが見つからない方がおかしいというものです(笑)
お気に入りを見つけては付箋を貼り、付箋を貼っては携帯で写真を撮っておいて、通勤の合間ににやにやしながら眺めていました。
眺めれば眺めるほど「ああ、いつかフランスに行ってみたい」「こんな素敵な空間で時を忘れて過ごしてみたい」という気持ちにさせてくれます。

フランス語を通じて知ったフランスのカフェは、白いシャツに黒い前掛けという姿のgarcon(店員さん)がいて、cafe au lait(カフェオレ) や vin rouge(赤ワイン)を片手に忙しく働いており、チップをたくさん貰えないと愛想が悪い…というイメージでしたが、この本から学んだフランスのカフェはもっとchic(シック)で、懐の深そうな、豊かな世界でした。

フランスでは、カフェはこんなにも魅力的なのですね。
日本のカフェも清潔で美しくとても便利ですが、チェーン店の多い日本と違い、パリのカフェは店構えから細部に至るまでお店の個性が満ち溢れており、カフェを営んでおられる方の心意気が見てとれるようでした。

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地方国立大学文学部のフランス語の授業

フランス語の授業には、いい思い出が多いです。

フランス語が好きだ

英語と一番大きく違うのは、やはりこれじゃないかと。3回生になって、学部の選択科目になってまでフランス語の授業を取る人は、何だかんだ言ってやっぱりフランス語が好きなんですよ(笑) J’aime le france. Moi,aussi!

教授も生徒もこの気持ちを共有してる上、フランス語選択者は必修授業でも学部全生徒の4分の1程度なので、授業はとてもアットホームです。初級フランス語会話の授業で受講者4名(!)、フランス文学の授業で5~6名くらいです。でもそのお陰で毎講義ごとに先生と雑談ができ、プライベートレッスンの様で気に入っていました。

今振り返ると、現役大学教授に差し向かいで教えて貰えることなんて、そう多くはないですよね。非常に貴重な体験だったと思います。

フランス語会話の授業

教授の本職はピアニストという不思議な授業でした(笑) 日常会話を集めたテキストで、表現や単語を学んだあと、実際にその例文を使ってみて受講者や教授と話していきます。

フランス語はリエゾン(単語と単語を繋げて発音する)があるので、リスニングとスピーキングが英語より格段に難しい! でもフランス語の音の滑らかさはリエゾンのお陰でもあるので、リエゾン禁止法案が提出されたら私は泣きます(笑)

日本人にありがちなんですが、文章は理解できるのに、とっさに話すことができず苦労しました。
“Vous avez un ordinateur?”(パソコン持ってますか?)という文章は読んで理解できるのに、”Oui,j’en ai un.”(ええ、1つ持ってます)は口から出てこない(笑) 
道端でばったり教授に出会うと、”Vous etudiez le france?”(フランス語勉強してる?)と訊かれても”Tous les jours!”(毎日やってます!)という単語さえ出てこなくて、非常にもどかしい思いをします。

フランス文学の授業

大学にフランス文学専攻コースがあったので、フランス文学の授業は毎期開講されていました。私が受けたのは、そのうちの初級に近い講義です。私程度の語学力では、難しい講義は受講できません(笑) 初級でもかなり難しいのです。

仏文の授業では、フランス語をある程度読めることが前提で、フランス文学の詩や文章を読んで、語句をどう解釈し作者の意図を読み取るか、という読解が授業が中心です。

「次回は僕がこの詩、訳して解釈してきまーす」と立候補しておいて、訳と解釈を書いたレジュメを用意します。そして授業の前半で用意した和訳に説明を加えながら解釈を述べ、授業後半で教授やほかの受講生と「この語句は『病』の比喩じゃない?」「ここはさすがに、性的な表現じゃなさそうですね」などなど言い合いながら、作者の意図を考えていきます。

私が受けたのはヴァレリーのcahierという詩篇を読んでいく授業だったのですが、私はフランス語がなかなか読めないので、常に日本語訳と突き合わせながら原書を読んでました(笑) 
訳したかった箇所が別の受講者の方に先を越されたり、単語が調べきれない!と音をあげながらも、やっぱりフランス語は美しく、文学の解釈って面白いな、と感じる日々でした。

「Le Dico(ル・ディコ)」(仏和辞書/フランス語辞書)白水社

大学の第二外国語としてフランス語を初めて学ばれる方もいらっしゃるので、自分が愛用している仏和辞書を公開。

「Le Dico」の説明

Le Dicoはフランス語で「辞書」という意味で、その名の通り、仏和辞書です。テキストと並んで、大学の指定購入品の1つになることも多く、私の通った地方国立大では「クラウン仏和辞典」↓や「Petit Royal(プチ・ロワイヤル)」↓と並んで、こちらの「Le Dico」が大学指定購入品でした。

 

収録語は約35000語。古めかしい語や専門用語は思い切って省き、現代人が日常で読み・書き・話すのに必要なフランス語を中心に掲載されています。
使用頻度の高い基本単語4000語は、濃い赤色の活字で印刷されており、見つけやすいです。その中でも初学者がまず出会うであろう特に重要度の高い語句550語は、大きな活字で印刷されています。

熟語や例文も豊富で、重要な見出し語を中心に、日常フランス語の例文・用例が掲載されています。例文はシンプルで、日常会話にすぐ使えるものが多いです。
巻末には、動詞活用表、和仏辞書(約53ページ分)、発音の仕方、接尾辞表、なども掲載されています。

薄くしっかりした紙が使われているので、長く使っても持ち運んでも、ページに皺や手垢がつきにくいです。自分がよく使っていたLight House英和辞書よりも紙色が明るく、文字が負担なく読めるように感じます。

本文の総ページ数は1788ページ。定価3800円。重さ807g。

「Le Dico」を使った感想

フランス語に関して、辞書は2つを併用しています。1つが持ち運び用の英語・フランス語対応の電子辞書で、もう1つが自宅学習用の「Le Dico」です(私は1つ前の版の第二版を使っています)。

「Le Dico」は購入してから10年以上経ち、その間にフランス語力はゼロから仏検3級レベルに向上しましたが、その間持ち運ぶ時の重さ以外で不満を感じたことが殆どなかったので、いい辞書なんだろうな、と思っています。

掲載されている例文がわかりやすく使いやすい

シンプルな例文が多いのが、まず重宝します。変なひねりがないので、例文の単語を入れ替えたりするだけで、すぐにフランス語会話やフランス語のライティングに使えます。

例えば形容詞の”bien”(「良い」「上手い」という意味)の欄には、

* Elle chante bien. (彼女は歌がうまい)
* Aves-vous bien dormi? (良く眠れましたか?)
* Cette montre ne marche pas bien. (この時計は調子が悪い)

などの例文が掲載されています。
動詞だと、”comprendre”(「理解する」「分かる」という意味)の項目では

* Comprenez-vous ce que je dis? (私の言っていることが分かりますか?)
* Il comprend l’anglais mais le parle mal.(彼は英語は理解できるのだが話すのは下手だ)

という感じです。

フランス語と同じ意味の英単語が併記されている

フランス語単語とほぼ同じ意味に当たる英単語がある場合は、下記のように英単語も並べて表記下さっていることも、理解を早めてくれました。

recevoir(英:receive) 1.受け取る、もらう
rencontre(英:encounter) 1.出会い、めぐり合い

フランス語と英語は、兄弟のように文法や単語が似ています。単語同士も意味が似通ったものが数多くあり、questionnaire(アンケートという意味)など一部の単語は、英語でもフランス語でも同じ意味・同じスペルで使われているほどです。

和仏語彙辞典が収録されている

あとフランス語の授業でよく使うのが、巻末の動詞活用表と、ミニサイズの和仏語彙辞典
動詞活用表はフランス語を学ぶ上で必須(というか、避けたくても避けさせてくれない。笑)なので、どの辞書にも載ってるとは思うんですが、和仏語彙辞典は……ほかの辞書には載ってるのかな? ぜひ、和仏辞典のついている仏和辞書を購入してあげてください。その方が何かと便利です。

大学の第二外国語としてフランス語を学ぶのであれば、新しく和仏辞典を買わなくても、「Le Dico」の巻末の和仏辞典で十分対応できます。普段よく使う単語が取り揃えられているので、フランス語会話の授業などに重宝します。

「Le Dico」を利用する際の注意点

大学等への持ち運びにはおすすめしません。当時スマホが無かったので英語辞書とフランス語辞書の2冊を持ち運ぶ羽目になりましたが、辞書が2冊とも要る日は、肩が砕けそうになりました(笑)

頻繁に持ち運ぶご予定があるなら、英語・フランス語対応の電子辞書やスマホのオンライン仏和辞典などの電子機器を併用された方がいいと思います。
大学のキャンパスは郊外や山の中腹など辺鄙なところにあることが多いので、電波が届かなくても確実に辞書を使いたいなら電子辞書を、多少利用できなくとも安くて手軽な方が良いならスマホをおすすめします。

但し、試験が辞書持込み可の場合も、電子辞書やスマホが持ち込めるかどうかは怪しいので、詳細は大学に直接お問合せ下さい。フランス語検定試験は辞書自体が持込不可です。

Glosbe(オンライン仏和辞書)

インターネット上で見れる仏和辞書なら、紙の仏和辞書に最も近い使い方が出来る「Glosbe」が良さそうだと感じました。「Glosbe」でdormir(意味:眠る)を引いてみた結果をリンクします↓

 Glosbe
https://ja.glosbe.com/fr/ja/dormir

ページの下の方に、その単語を含む例文が豊富に添えられているので、単語の意味をより把握しやすい構成になっています。紙の辞書でdormirの周辺に書かれているであろうdormance(意味:お休み)やdormeur(意味:寝坊)などの単語もワンクリックで意味を確認出来るので、芋づる式に周辺の単語に目を通しておくことも可能です。
日本語で書かれた意味の下に仏仏辞書の結果も表示されているので、フランス語学習上級者にとってはより一層便利ではないかと思います。

ただ、ポーランドの方々が中心となって製作されているサイトのようで、説明文の日本語がやや怪しいところがあります。また、男性名詞は Gender:masculine 、名詞は Type:noun のように英語で表示されているので、細かいところまで理解しようとすると、英単語を地道に調べる根気が必要です。

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管理人のフランス語勉強法

フランス語の情報を探してこのサイトに来て下さる方が多いので、フランス語学習方法を書いておく。

フランス語の勉強方法

大学の授業で基礎はお教え頂いたので、①基礎を定着させる ②リスニング用 に「トレーニングペーパー文法編(1)-(2)」「トレーニングペーパー 読解編」を使った。
大学のテキストは問題集がついてないので、授業以外は基本使わなかった。学習のメインテキストはトレーニングペーパー

勉強方法の概要

学習の仕方は簡単で、普段の生活の合間にトレーニングペーパー付属のリスニングCDを聞き流して毎日1~2時間ずつトレーニングペーパーを解く。これだけ。

机に向かって演習

トレーニングペーパーには直接書き込まずに、メモ帳を用意してそちらに書くようにしていた。物覚えが悪いたちなので、トレーニングペーパーに記載されている1日分の分量を、2~3日に分けて取り組んでいた。

しかも、途中で分からなくなってきたら、既に解き終わったより易しいレベルのものを再度解き直す(笑) こうすると分からないまま解き進めて嫌になることがないので、勉強が長く続けられる。

私は語学の勉強をやりたくなる時と、全然やりたくない時の差が激しいので、やりたくない時は半年くらい全く手をつけなかった。やりたくなったら、また分かるところから解き始めた。
非常に気ままなやり方だが、このやり方のほうがフランス語学習を嫌いにならずに済んだ。フランス語が好きなら、またそのうち学習したくなるので。

リスニングCDで毎日聞き流し

リスニングのCDに関しては、ちょっぴり工夫した。
掌サイズで持ち運びのできるカセットテープ用ポータブルデッキ(5000円くらい)を用意し、カセットにダビングして聴いていた。
 →こんなカセットデッキ

CDやデジタル音源ではなくあえてカセットデッキを選択するのは、文字通りボタン1つを押すだけで再生ができるので、他のどの音楽プレイヤーより手軽に隙間時間を活用できるから。(他の音楽プレイヤーは電源入れて起動したり、トラック番号選んだりしないといけないので、余計な手間がかかる)

英語のリスニング力を伸ばす時に使っていた方法だったが、結果的にTOEICリスニング分野が200点アップしたので、フランス語にも使えるかな、とそのまま流用した。
皿洗いの10分間や、寝る前の5分間など、隙間時間を全て有効に活用できるところが気に入っている。

ちなみにlecon1からlecon32まで全てのレッスンの音を日々聴くので、学び終わったレッスンの復習をしつつ、学んでいないレッスンの予習も同時に行うことになる。
語学は一定レベルのものをやり続けるより、難易度の高いものと低いものを混ぜてやる方が伸びるそうなので、こうしたアバウトなやり方が、意外に学習方法として合ってたのかな、と今振り返ってみて感じた。

“ポータブルカセットテープレコーダー(TCM-400 C TCC )”SONY

語学学習秘密兵器です。これがないと、正直勉強になりません。

ポータブルカセットテープレコーダーの説明

手のひらサイズで持ち運びのできる、カセットテープ再生機です。録音もでき、2倍速モードでの録音・再生も可能です。

カセットレコーダーのボディに再生スピードを通常より最大30%早めたり、15%遅くしたりできるチューナーがついていますので、語学学習に適しています。音量調節も細やかかつスムーズで、二部屋挟んでも音が聞こえるくらい大音量で再生でき、また、耳元でかろうじて聞き取れるくらいの小さい音量での再生もできます。

電池残量表示ランプがボディについています。電池残量が少なくなると黄色のランプがともり、さらに交換間近になると点滅し始めます。
単三型電池2本で24時間再生だそうですが、1~2ヶ月は電池交換なしで使えます。

ポータブルカセットテープレコーダーを語学学習に使用するメリット

「スマホの時代にテープレコーダーか!」と失笑を買ってしまいそうな気もしますが、私これがないと本当に駄目なんです。

ウォークマンから始まり、ポータブルCDプレイヤー、MD、MP3、ICレコーダー、i-pod、iPad、iPhoneと、今まで数々の高性能電化製品に巡りあい、使ってみては取捨選択を繰り返してきましたが、カセットテープレコーダーの地位は私の予想を遥かに超えて高く、結局この10年間揺らぐことはありませんでした。

何に使うかというと、もっぱら語学学習です。テープレコーダーは音質が良くないので音楽には不向きですが、語学学習にこれほど適した機材はない、と思っています。

一番素晴らしいのが、文字通りボタン1つで再生できる点。
MP3、i-pod、PCのwindows media player、MD、CD、音声ダウンロードのできる携帯など、音を再生できる機材はいろいろありますが、ボタン一つで即再生してくれる機材はカセットテープレコーダーだけなんです。
他の機材は、電源を入れて起動したり、トラック番号を選んだりする必要があり、再生までに5秒10秒とかかってしまいます。しかも最新のものほど小型化されていてボタンが小さいので、押しづらくて。

家事をしていても、入浴中でも、外出先でも、寝る直前の暗闇の中でも、どんな状況でも持ち運べて常にボタンを押せて即再生してくれるのは、カセットテープレコーダーだけでした。

どんな場所でもボタン一つで即再生できるとなると、テレビCMの流れる1分間、皿を洗う5分間が全て勉強時間になります。隙間時間がことごとく使えるんですね。

語学を身につけるには、500~1,000時間外国語をひたすら聞く時間が必要だそうです。
1,000時間ひたすら聞き続けると、英語を聞き英語で考え英語で話すという日本語を解さない思考回路ができ、「何となく意味がわかって即反応できる」という外国語の瞬発力がようやく身につきます。
リスニング時間の確保は、語学を身につける上での至上命題といっても過言ではありません。

私が大学時代にTOEIC820を取得できたのは、自宅にカセットテープレコーダーがあったお陰です。在学中、家中に持ち歩いてはリスニングに励んでいたのですが、お陰で私の頭の中には大学卒業前に英語脳が出来上がりました。

英語圏滞在経験ゼロ・学習費1万円以下でTOEIC820取ったよ、と言うといろいろな方に驚かれますが、カセットテープレコーダーさえあれば誰だってTOEIC700くらいは超えるはず、と密かに思っています。あれだけ聞けば、嫌でも伸びますもの(笑)

ちなみにフランス語脳も欲しいので、今はテープレコーダーの中身をフランス語テープにして、また朝から晩まで聞いています。同じ調子で中国語・韓国語・ドイツ語まで欲張ったら、日本にいながら何ヶ国語も話せるようになるんじゃないでしょうか。ひそかな期待です。でも少なくとも40歳を超えるまでは、この夢は諦めないでおこうと思っています。

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