「やせるおかず 作り置き」や栗原はるみさんの電子レンジ料理本のレシピを作る際にもよく思うが、「料理で時短を目指すなら、電子レンジを駆使しない手はない」と考える。
↑ 不思議なお皿(小判型) おもて面
電子レンジをフライパンのような「調理器具」として使いこなすことができると、調理時間が短くなり、一度に作れる品数が増え、フライパン・鍋類の洗い物は減る。まさに、良いこと尽くしである。
「ふしぎなお皿」もインターネット上では「魚に焼き目がつかない」という批評が寄せられているようだが、焼き目の有無より時短にこだわりたい方にとっては、「ふしぎなお皿」は心強い相棒になってくれる。
↑ 不思議なお皿(小判型) うら面
ふしぎなお皿で調理するメリット
料理が時短に
耐熱ボウルや耐熱皿で作る電子レンジ料理と同様、「ふしぎなお皿」も材料をチンするだけ、材料と調味料を混ぜ合わせてチンするだけで出来上がるレシピが多い。
ガスコンロや電気コンロのように火加減を見なくていいので、調理時の手離れが良く、1品目をレンジに入れたら、2品目3品目の調理にすぐ取り掛かれる。
配膳と皿洗いが時短になる
ふしぎなお皿は、耐熱ボウルと違い別の皿に移し替える必要がなく、調理が終わればお皿をそのままテーブルに並べることができる。小皿に各自が取って食べるという形式にすれば、取り分け皿によそうという配膳も不要になる。
その上、フライパンや鍋洗いもいらない。(重くてかさばる油まみれのフライパンを洗うのは、私が最も嫌う作業でもある笑)
↑ ふしぎなお皿(小判型) 拡大図。皿に刻まれた深い溝に不要な油分が落ちる仕組みになっている
品数が増える
我が家は電気コンロ2つ+電子レンジ1つという構成だが、3つ全てを並行で稼動して料理を作れるようになるので、一度に作れる品数が単純に2品から3品へと増えた。
(パソコンのCPUを2個より3個にする方が、パソコンの処理速度が上がるのと同じ理屈)
肉は中まで火が通っていないと衛生上怖いので、分厚い肉の調理にふしぎなお皿を使うことは少ないが、副菜を1皿追加したい時によく活用する。
料理を熱いまま食べられる
熱さは時短とは直接関係ないが、皿ごとあたためた料理は、鍋やフライパンから小皿に取り分けて食べる料理より、熱を保ったまま食べることができる。その分だけ美味しく感じる上、冬場は特に重宝した。
ふしぎなお皿の選び方(皿の大きさ・溝の有無)
お皿は大きい方が便利
↑ 全長26cmのサイズのふしぎなお皿
家族の数にもよるが、家族2~3名で21cmサイズのふしぎなお皿1枚だと、メインか副菜かどちらか1品しか作れない。
鮭だと2~3切れ程度、しいたけだと4~5枚乗せると、もうお皿がいっぱいになってしまう。
私は当初21cmサイズのお皿を購入したが、調理をより楽にしたいと熟考した末、26cmサイズのお皿を買い足した。
26cmサイズは、1枚5000円近くかかった…。だが、今まで4~5枚しか焼けなかったシイタケが一度に6~8枚以上焼け、ミニトマトを乗せるスペースまで残るようになったので、後悔はない(笑)
秋鮭3切れが楽に乗り、鮭の隙間にしめじや薄く切った玉ねぎを乗せられるので、鮭の旨みを吸った温野菜も一緒に食べられるようになった。
ちなみに、1人暮らしの親友(30代女性)に26cmサイズのふしぎなお皿をプレゼントしたところ、「メイン(焼き魚)とサブ(温野菜)が同時に作れて楽」という感想だった。
家族の数に関わらず、料理を楽にすることを第一に考えるなら、ふしぎなお皿は大きいサイズを買われた方がいいと思う。
ただ、皿が大きいとどうしても値段が高くなるので、用途と予算を事前に十分検討されることをおすすめする。
お皿の溝はあった方がいい
溝ありのお皿だと、肉や魚から出る余分な脂が溝に落ち、カロリーを低く抑えられる。そのため、ダイエット中の方には「溝あり」がおすすめ。
また、溝があると野菜から出る水分が溝に落ち、野菜が水っぽくなることも防げる。初めての方は、溝ありのお皿を選ばれた方が使いやすいのではないかと思う。
ただ、溝が無い方がいいと感じたことも何度かあり、その筆頭は目玉焼き。溝に生卵が流れ込んでしまい、週末の朝から悲惨な形の目玉焼きに仕上がった(笑) 卵の下にハムを敷きハムエッグにすれば多少形崩れを防げそうだが、いずれにせよ、爽やかな朝に少々ケチがついてしまうのは間違いない。
また、つゆだくの牛丼など、水分が多めの料理が作れない。(作れなくはないが、
溝ありのお皿を検討されるなら、こうしたデメリットを理解された上でご購入頂く方がいい。
ふしぎなお皿で作る電子レンジレシピ
ふしぎなお皿を購入すると、レシピブックがついてくる。シンプルなレシピが20種類くらい紹介されているので、料理初心者には心強い。
枝豆や鶏肉の手羽元のコーラ煮が、ふしぎなお皿で作れることにはちょっと驚いた。
↑ ふしぎなお皿に付いていたレシピブック
調理に慣れてくると、「皿中央に肉、空いた隙間にきのこ」もしくは「皿中央に魚、空いた隙間にきのこ」が手軽で美味しいことに気付いた。魚や肉から出た脂や旨みをきのこが吸ってくれるので、ずさんすぎる料理にも関わらず、美味しく仕上がる(笑)
きのこは火の通りも早いので、食べたら生だったということもない。
更に慣れてくると、フライパンだと底に焦げ付いてイラッとするチーズ(ピザ用)が、ふしぎなお皿であれば、焦げ目のついたチーズの最後のひとかけまで美味しく頂けることに気付いた。
水分が飛んでカリカリになったチーズはチーズ好きにはたまらない美味しさで、フライパン洗いの負担なく焦げチーズを堪能できるのは、単純に嬉しい(笑)
以下余談ながら、自宅でよく作るお手軽レシピを掲載してみた↓ 「これくらいなら誰でもできるな」と思って頂けたら、とても嬉しい。
レシピ1(焼肉野菜)
- 茄子・ピーマン・玉ねぎ・きのこ・人参・かぼちゃ・ソーセージなど、焼肉屋さんやBBQで出てきそうな野菜や肉を平らに切って平らに並べる
- 電子レンジで4分チン
- 市販の焼肉のたれを容赦なくかける
小さめのソーセージや薄めのベーコンなど、火の通りやすい肉類を一緒に乗せてチンすると、旨みが増す上、よりBBQっぽくなる。
レシピ2(しいたけステーキ)
- 石づき(軸の部分)を切り落とした肉厚のしいたけ数枚を、白い方が上になるよう平らに並べる
- 各しいたけに5mmくらいのバターをちょんと載せ、だし醤油を皿一周さっと回しかける
- 電子レンジで3分
余力があれば、手順2ですりおろしにんにくも少し乗せる。
同じやり方で、調味料を塩とレモン汁に変えても美味しいと思う。
レシピ3(きのこの塩だれ)
- ふしぎなお皿に、たくさんのきのこと薄めに切った少量のベーコンを山盛りにする
- 市販の塩ダレを皿一周さっと回しかける
- 電子レンジで3分
塩だれを手作りしたいというやる気に溢れた方は、
和風だし 100cc
塩 大さじ2
すりおろしにんにく 1かけ分
つぶ胡麻 大さじ1
胡麻油 小さじ1
日本酒 小さじ1
砂糖 小さじ2
コショウ 2振り
を混ぜると塩だれになる。冷蔵庫保存で2~3日はもち、余った塩ダレで鶏もも肉・豚肉・焼きそばなどを炒めても美味しい。