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2リットル湯たんぽで暖房いらずの防寒対策

2リットルサイズの湯たんぽが自宅に1つあれば、真冬の暖房のない場所でも、半日あたたかく過ごせる。
空調の暖房器具より経済的&省エネで、空気を乾燥させない分風邪も引きにくいので、もう少し湯たんぽが人口に膾炙するといいなと思う。

湯たんぽとは

薄黄の布がかけられたテーブルの上に、2リットルサイズでボディがオレンジ色で蓋が白色の大きめの湯たんぽが置かれている
↑ 湯たんぽ。
湯が2リットル入り、子どもが両手で抱えて運ぶくらい大きい

金属やプラスチックでできている、全長15~30cmくらいの大きさの暖房器具。湯たんぽの内は空洞で、表面に小さな蓋がついている。湯たんぽに熱湯を満タンに注ぎ入れて蓋を閉めると、その後何時間も身体をじんわりと温めてくれる。

衣服の上から湯たんぽに触れていると、岩盤浴をしている気分になる。大きなカイロを貼っている気分になることもある。

材質(プラスチックか金属か)や大きさ(お湯が何リットル入るか)や色について、様々な種類がある。容積2リットル以上の大きなものは、沸騰したお湯を布団に入れて一晩たってもまだ温かさを保っているくらい、長く保つ。

プラスチック製湯たんぽの蓋。

湯たんぽの蓋。内部にゴムが入っており、水漏れなく締まる。

湯たんぽの使い方

  1. やかんにたっぷりの水を入れ、火にかける
  2. 水が沸騰したら、湯たんぽの蓋を開け、熱湯を注ぎ入れる
  3. 湯たんぽの蓋をしっかり締め、付属の袋か巻いたタオルの中に入れる

やかんで湯を沸かすのが面倒な方は、電気ポットやティファールのお湯でok。

我が家は、

  • 膝に乗せる
  • 眠る時に布団の足元付近に入れる
  • 床に置いて足を載せる。(足湯の代わり)

などの使い方をしている。

プラスチック製湯たんぽ表面の拡大図

湯たんぽ表面の拡大図。でこぼことした軽いプラスチックでできている。

湯たんぽを使うメリット

抱えるくらい大きな湯たんぽを使い始めたところ、あたたかくて手放せそうにない(笑) 使用1年目は湯たんぽ1つだけだったが、2年目は2つになり、3年目にはサイズ2リットル超のもの3つが毎日フル稼働している。

暖房が要らない

湯たんぽも、容積2リットル以上の大きなサイズであれば、真冬の夜でも暖房器具が必要ないことに気づいた。(小さい湯たんぽではあたたかさが足りず、暖房ゼロとまではいかない)

本を読んだりテレビドラマを眺めたりして過ごすなら、身体を直接あたためることのできる湯たんぽの方が、熱能率がいい。湯たんぽに接するのは、膝やおなかなど身体の一部分だけだが、血液があたためられるのか、不思議と身体の他の箇所もさほど寒さを感じない。

経済的

ガスでも電気でも、やかんで2リットルのお湯を沸かすのに必要なお金は、4円~5円とのこと。
暖房器具を1時間動かすのにかかるお金は、

  • 電気毛布が1.4円
  • こたつが5円弱
  • ホットカーペットが19円
  • エアコンが27円

だそうなので、1時間暖かく過ごしたいなら、エアコンやカーペットで暖を取るより湯たんぽを使う方が安上がりということになる。しかも湯たんぽは、数時間あたたかさが持続するので、より経済効果が高い。

持ち運びができ、暖房の届かない場所でも使える

湯たんぽの取っ手

↑ 湯たんぽの取っ手

お湯が入っているので少し重いが、湯たんぽはやる気次第で持ち運びができるので、空調暖房の届きにくい場所でも使える。私は、靴磨きの際に玄関へ持ち運んだり、無線LANルータのメンテナンスに書斎の奥へと持ち運んだりしている。こまごまとした手作業をする時は、膝の上に乗せるか、正座して足に挟むか、が湯たんぽの定位置。

真冬でも熟睡できる

湯たんぽを使うと、半端なく熟睡できてしまう。沸騰したお湯で湯たんぽを満タンにして眠ると、深く眠りすぎて翌朝起きられないくらい、よく眠れる(笑)
また、やかんで湯気が出るほど沸騰させた熱湯を湯たんぽに入れ、眠りにつくと、起床時にまだ足元で湯たんぽがあたたかい。風呂の湯のようにあたたかいので、冬の朝方に捨てるのが勿体なく、桶にあけてそのまま顔や手足を洗ってしまうほどだ(笑)

2リットルサイズの湯たんぽをタオル地のカバーに入れ、真上から撮影した写真。カバーは薄いブルーで青い花がプリントされている。

↑ 湯たんぽをタオル地の袋に入れた後。このまま布団の足元に置いて眠る。

布団と肌との隙間から冷えた空気が入り込んで眠りが浅くなり、眠いのに目が覚めてしまっていた頃が嘘のように思える。

湯たんぽを布団に入れると、布団の中に足湯があるようなものなので、

  • 寒くて眠れない
  • 寒くて目が覚めてしまう
  • 眠りが浅い

ということがまずなくなった。熟睡するので翌朝はフル稼働で働くことができ、仕事や家事の能率が上がったように思う。

空気が乾燥しない

エアコンの暖房を長時間使うと、空気が乾燥し、喉がイガイガして過ごしづらいだけでなく、風邪やインフルエンザのウイルスが蔓延しやすくなってしまう。

だが湯たんぽでは、こうした空気環境を悪化させるような弊害が起きない。湯たんぽは空気をあたためないので部屋の空気は冷やかなままだが、湯たんぽがあたたかいので、空気の冷たさはさほど気にならない。

湯たんぽ裏面の説明書き

↑ 湯たんぽ裏面の説明書き

風邪・インフルエンザの悪寒を和らげてくれる

風邪やインフルエンザを発症すると、とにかく身体を温めなければいけない。身体を温かい状態に保つことで、体内の免疫システムがウイルスを撃退しやすくなる。風邪を引くと寒気や悪寒を感じることが多いのは、身体が臨戦態勢に入るために熱を欲しているからだ。

仕事上の無理がたたって先日十数年ぶりにインフルエンザを発症した際、ウール100%のセーター2枚に膝丈のダウンコートを着込んでも身体の震えがおさまらず、衣服だけで暖を取るのは無理があるなと悟った(笑)

帰宅後は即湯たんぽを作り、湯たんぽを抱えたまま眠った。さすがの湯たんぽも、身体の震えをすぐさま取るには至らなかったが、100度近い熱湯が身体を直接温めてくれるので、衣服よりはるかに早く身体が温まり、身体への負担が少なかった。

湯を入れ替えながら布団と湯たんぽで身体を温め続けると、38度台前半だった体温が36時間後には36度台前半まで下がった。身体は老化しているのに、10年前より短い日数で下熱したため、少々驚いた。

インフルエンザの処方薬がよく効いたこと、体重が増え栄養状態が良くなっていたことなど、下熱が早まった要因はいくつか思い当たるが、湯たんぽで効率良く身体を温められたことも下熱が早まった理由の1つではないかと思っている。

湯たんぽを使用する上での注意事項

火傷に注意

身内の者が、湯たんぽに湯を注ぐ際にこぼして火傷を負い、水ぶくれができて1週間ほど苦しんだことがある。熱湯はこぼさない(湯を注ぐ時よそ見をしない!)、湯を入れたら蓋をきつく締める、は徹底した方がいい。
小さいお子様のいるおうちは、特に注意が必要。

また、金属製の湯たんぽは熱が伝わりやすい反面、火傷もしやすいとのこと。プラスチックの湯たんぽの方が軽くて火傷もしづらいので、扱いやすいと思う。

お湯は満タンまで入れる

湯たんぽの注意書き。満タンまでお湯を注ぐよう警告されている。

↑ 蓋の部分。注意書きが書かれている

プラスチック製湯たんぽの場合、お湯の量が少ないと、湯たんぽ内部に空気が残ってしまう。湯たんぽ内に残った空気は湯にあたためられて膨らむが、湯が冷えてくると、空気も冷やされてしぼんでしまう。その際、湯たんぽの側面がべっこりとヘコむほど、空気の体積は小さくなる。

べっこりへこむのが1度や2度なら問題ないが、これを毎日繰り返すと、さすがに湯たんぽが悪くなり、側面がひび割れて使えなくなってしまう。湯たんぽにひびが入っているのに気付かず熱湯を注ぐと火傷を負う危険があるので、普段注ぐお湯の量はできれば満タンで頑張ってほしい。

最近では割れにくい湯たんぽも開発されているようなので、そうした高機能湯たんぽを使うのもいい。