柄物マスキングテープの実用的な使い道

無地でシンプルなマスキングテープは使い勝手が良いが、柄物のマスキングテープは、可愛らしさに負けて衝動買いしたはいいものの、結局持て余すことが多い…。
柄物マスキングテープの使い道を検討してみた。

mtマスキングテープが、7本立てた状態で置かれている写真。向かって手前左から、黒猫の柄のついたオレンジ色のマスキングテープ、黄緑色のストライプのマスキングテープ、猫の足跡の柄の緑色のマスキングテープ、黒猫の柄のついたピンク色のマスキングテープ、万華鏡柄の色とりどりのマスキングテープ。向かって奥左から、水色と銀色のストライプマスキングテープ、たまご色の無地マスキングテープ。

↑今回使用するマスキングテープ

自宅や小物をマスキングテープで飾る

白プラスチックで出来た横長のフックに、自転車の鍵が数個吊り下げられている。白プラスチックのフックには、ピンク色の背景に黒い猫の絵が描かれたmtマスキングテープが貼られている

さすがにこれは基本ですね(笑)
白やベージュなど地味な物に貼ると、マスキングテープも目立って効果的。

仕事用の小物に名札代わりにマスキングテープを貼る

会社からの支給品に、お気に入りのマスキングテープを貼る。お揃いになりやすいシャチハタ印鑑や携帯充電器も、マスキングテープを貼るだけで簡単に見分けられる。

黒いシャチハタの印鑑ケースと、黒い自転車の鍵と、白いiPhone充電器を白い床に並べ、真上から撮影した写真。シャチハタ印鑑ケースと鍵と充電器には、黒猫の描かれてたピンク色のマスキングテープが貼られている。

↑ シャチハタ印鑑と携帯充電器と鍵にマスキングテープを貼ったもの。

同じ部署内に2人の「鈴木さん」がいるというのはよくある風景だが、拾ったシャチハタ印が「鈴木」だったら、普通はどちらの鈴木さんか迷う。が、ピンク色の猫マスキングテープが貼られていたら、50代のおじさま鈴木さんではなく、女性鈴木さんの手元にきちんと戻ってくるのが、マスキングテープの良さだと思う(笑)

この方法を思いついたのは、会社から全員同じ型の電子機器が支給され、私に配布された機器を誤ってAさんが外出先に持ち出してしまう、という事件が起きたからだ。
使い始めた当初は、マスキングテープに所属と氏名も書き込んでいたが、最近は「猫のテープが貼られていたら、○○さんのもの」と認識して貰えるようになったので、氏名すら書かずに済むようになった(笑)

「猫、お好きなんですか?」と世間話のきっかけにもなってくれるので、便利。たくさん貼っておけば「借りパク」(誰かから借りたままパクる)に遭うことも少なくなるし、可愛らしく所有権を主張できる

なくしやすい小物にマスキングテープを貼って目立たせる

コンタクトレンズの入れ物・眼鏡の入れ物・小さくなった消しゴム・リモコン式電灯スイッチなど、それなりによく使うのに、どこへやったか探し回ることの多い小物はないだろうか。

リモコン式電灯スイッチがあまりに頻繁にどっか行く(大抵枕の下か布団の中にある)ことに腹が立ったので、派手柄マスキングテープで目立たせてみた。

電灯の白いリモコンを斜め上から撮影した写真。リモコンには、黒猫の描かれたオレンジ色のマスキングテープがたくさん貼られている。

結果、見失いにくくなった。見失った時も、派手すぎるので、見つかるまでの時間が短くなった。見つからないイライラが軽減されたので、ちょっと嬉しい。

この手法は、鞄の中で見つけづらい地味色小物(特に黒い小物)にも応用できそう。

見分けがつかない小物にマスキングテープを貼って区別する

三菱鉛筆uniの鉛筆6本を茶色いストライプの板の上に並べ、斜め上から撮影した写真。それぞれの鉛筆の根元の部分には、派手な柄のマスキングテープが貼られている。2H鉛筆には水色のマスキングテープ、H鉛筆にはピンクの黒猫のマスキングテープ、B鉛筆にはオレンジの黒猫のマスキングテープが貼られ、鉛筆を区別しやすくしている。

私は鉛筆をよく使うが、三菱鉛筆uniは6Bから8Hまでの異なる濃さ・硬さの鉛筆が、全て同じデザインで同じ色をしている。絵を描くたびに鉛筆を見分けるのが面倒なので、よく使う鉛筆だけ鉛筆の硬度ごとに違う柄のマスキングテープを貼り、ひと目で区別できるようにした

STAEDTLER鉛筆(軸が全て青色)やFaber-Castell鉛筆(軸が全て深緑色)でも同じことをやった。(各社とも、何故一目で区別できるような工夫しないのかは、よく分からない)

大学ノートやフラットファイルの背表紙に貼って区別しても、便利↓ (徳用で購入した品は、とにかく同じデザインのものが多くて困る…)

透明な二穴ファイルに書類を綴じたものを4冊重ねて平置きし、斜め上から撮影した写真。全てのファイルの背表紙に、水色や黄緑の柄物マスキングテープが貼られている。

↑ 二穴ファイルをマスキングテープで区別。

最初は無地マスキングテープを貼っていたが、部屋が薄暗いと色が判別出来ず、区別しづらかったので、柄物マスキングテープの方が適していた。派手柄マスキングテープでも、事務用品の背表紙だと不思議とあまり目立たないので、もう少しあざやかなテープでも使いやすいと思う。

大小さまざまなクリアファイルの背に柄物のカラフルなマスキングテープを貼ってある写真。

↑ クリアファイルもマスキングテープを貼れば見分けるのが楽。

増減を繰り返しやすいクリアファイルでも同様に。クリアファイルを切って領収書入れにしていたが、背表紙にマスキングテープを貼って棚に保管するようにすると、背表紙だけで見分けられるようになる。こちらも派手柄マステが便利だった。

鍵も同じ形で用途の違うものが2本あるので、別々のマスキングテープを貼り、区別した。セキュリティ上、鍵には名前や用途を書きづらいので、テープの色や模様など、自分と家族にだけピンとくるマスキングテープを使えると効果大

盗まれやすい小物にマスキングテープを貼り、性別を主張する

男性の多い世界だと、ピンク色のマスキングテープを貼り「これは女の持ち物だ」と主張するだけで、盗難防止になる。それを実感したのは、クロスバイクで街乗りを始めた頃。

GiantのEscapeR3の白いクロスバイクのハンドル部分に、ピンク色のmtマスキングテープを巻きつけてある。マスキングテープには歩いたり伸びをしている黒猫が数匹描かれている

クロスバイクやロードバイクは、いわゆるスポーツ自転車で、自転車のボディがアルミやカーボンなどの軽い素材で作られており、成人男性が乗ると原付に負けないくらいスピードが出る。
お値段も素材に比例して高価で、クロスバイク本体(フレーム)だけでも数万円以上、ロードバイクであればライトやペダル等の部品をひっくるめて10~20万円くらいかかるのが一般的。

クロスバイクライダーなら頷いて頂けると思うが、クロスバイクやロードバイクライダーの間では、自転車用ライトなどの盗難が日常的に横行している。
20数年間ママチャリを乗り続けても、ライトも自転車本体も一度も盗難に遭ったことがなかったが、クロスバイクは足かけ3年乗っただけで、ライト(市価約2000円)が2回、サイクルメーター(市価約5000円)が1回盗まれた。

「本体に数十万つぎ込んでおいて、備品は盗るのか!?」と盗られた側は心から思うが、思ってもライトが返ってくるわけでもないので、柄物マスキングテープで対策することにした。

GiantのEscapeR3の白いクロスバイクのフレームに、ピンク色のmtマスキングテープを巻きつけてある。マスキングテープには黒猫の親子が数匹描かれている

ロードバイク乗りには、とにかく男性が多い。女性は2割いないと思う。男性が数的に優位の世界では、男性同士の競争(つばぜり合い)が激しくなりやすい。(普段男性だらけの世界に身を置いているので、経験からの仮説)
反面、女性は希少価値が高いので、女だというだけで(ある程度)丁重に扱って貰え、激しい競争に巻き込まれることも少ない。

「クロスバイクにもこの仮説が使えるんじゃないか」と考え、クロスバイクの備品にピンク色の柄物マスキングテープを貼って『女』を主張してみたら、それ以降盗まれる回数が激減した。
自転車にマスキングテープを貼り始めて1年経ったが、まだ何も盗まれていない。

男性も、カモフラージュのために、ピンク色やかわいい系のマスキングテープを貼るのは有りだと思う。男性のキャラがマスキングテープの柄に合っていれば、お金をかけずに盗難対策が出来る。

既存製品のリメイク

10年程前に職場の方から頂いた魔法瓶水筒が出てきた。
そのままだと黒一色の魔法瓶で、液体が何も入っていなくても重たく見えるので、mtの柄物マスキングテープでリメイクしてみた。

白黒の魔法瓶水筒のボディに柄物のmtマスキングテープを貼ってリメイクした写真。

モノクロの魔法瓶水筒のボディにmtの柄物マスキングテープを貼り、後ろから写真を撮った写真。

パッケージに付いていた丸型マスキングテープを中央に貼り、余白に等間隔でテープを貼っていっただけ(笑) それでもメインを張る小物に格上げできるのは、柄物マスキングテープのお陰か。

まとめ

当初使い道に困っていた柄物のマスキングテープも、仕事系・文具系のデコレーションに使い始めてからは、さくさく使えるようになった。
柄物マスキングテープと仕事の組合せは相性が悪そうに思えるが、仕事系備品に飾り気がなさすぎる分、使いすぎなければ違和感なく溶け込んでくれて、意外と問題なかった(笑)