学習費1万円以下でTOEIC800を取得する勉強法

大学卒業の年にTOEIC820を取得できましたが、英語圏の国を初めて訪れたのは社会人になってからでした。TOEICの受験料を除くと、英語学習費は1万円を超えることはなく、どう多く見積もっても、2~3万円以内に収まります。
そんな学習方法でTOEIC820を取れたので、どなたかのご参考までに、自分の英語学習法を公開しようと思います。

TOEICスコアシート。

↑ TOEICスコア。大学時代の最初が545、大学時代最後が820.

高校卒業までは、恐らく人並みです。高校で長文読解と英文法の授業を受け、度重なる英語の小テストと中間・期末考査に大いに苦しみました。大学3回生頃になるまで、英語は嫌いだったので、英語を自主的に勉強したことさえありませんでした。

大学に入ってから初めて海外旅行に行ったのですが、その時英語が全く喋れずかつ聞き取れなかったため、悔しい思いをしました。大学3回生くらいになってからようやく、自主的に(今度は真面目に!)英語の勉強を開始しました。

英語学習の概要

学習は、英語のリスニングが中心です。
CD付きの英語教材を図書館で借り、英文を覚えるくらいまでリスニングし、リスニングに慣れたら英単語の書きとりをひたすらやります。
英文法と長文読解は殆ど行いません。TOEICテスト直前に、問題を少し解いてみる程度です。

この学習方法は、中学校・高校の学校教育で英文法と長文読解をある程度学んであることが前提です。学校教育で英語の基礎を身に付けた後は、リスニング・スピーキング・英単語力増強を重視する方が良いと思います。

英語学習の教材選び

自分の興味と語学レベルに合った教材を使うことが非常に重要です。良い教材が見つかると、負担が少なく飽きも来ずに英語の勉強を続けることができます。

教材探しには大学の図書館が最適ですが、大きめの公立図書館でも大丈夫です。
本屋ではなく図書館を活用する理由は、自分に合ったテキストを見つけやすいからです。何冊か借りてきて数冊同時並行で使い、自分に合わなければすぐ別の教材に移れるので、懐が痛みません。しばらく使ってみて自分に合いそうなら、教材をコピーしたり購入したりして、使用を継続します。

図書館に行き、CDつきの英語テキストを何冊かぱらぱら捲って、面白そうであれば借りて帰って2週間ほど聴いてみてください。基本的には10行に3~4個分からない単語があるくらいが理想の教材ですが、興味が持てる教材なら、そのレベルより少し難しいものを使っても大丈夫です。興味の有無が、何より大事です。

面白そうであれば、そのテキストに決めてしまいます。面白くなければ、図書館に返却しまた別のテキストを探す、を繰り返して下さい。

英語学習に付属CDとカセットデッキを使用

英語のリスニングには、ポータブルカセットデッキを使ってました。
 →ポータブルカセットデッキの見本

CDプレイヤーやMP3を使わなかった理由は、カセットデッキが一番再生にかかる手間が少ないからです。CDプレイヤーやMP3の場合、電源を入れ起動させてトラック番号を選ぶ必要がありますが、カセットデッキだと文字通り、ボタン一つで再生してくれます。
ボタン一つで再生できるとなると、洗濯物を畳む5分間、眠る前の5分間といった日常生活の隙間時間を全て活用できるようになるので、より多くの時間をリスニングに充てることができるだけでなく、語学勉強を無理なく続けることに繋がります。

CD教材をテープに録音したら、あとは時間を見つけて、ひたすら英語を聞きます。
一人で食事を食べる時、通勤・通学時間、皿洗い・洗濯物などの家事の時間、夜眠る前、長風呂に浸かりながら、…時と場所を選ばずに、時間があれば、カセットデッキのスイッチを入れます。

(※私の在学時には、スマホはまだ一般的ではありませんでした。今なら、自宅学習時はカセットで、外出時はスマホで良いと思います)

生活に無理のない範囲で、気楽に気長に聴き込んで下さい。無理しても続きませんし、楽しくなくても続きません。どうしても英語を聞きたくなくなったら、半年くらい学習を休憩しても問題ありません。
1週間でいきなりリスニング力が伸びたりはしませんが、3ヶ月、半年と聴き続けていると、ある日突然、以前より英語が聞き取れるようになっている自分に気づくと思います。

管理人が使ったリスニング教材は、

 「NHKラジオ英会話 What’s New? 1」
 「NHKラジオ英会話 What’s New? 2」
 「NHKラジオ英会話 What’s New? 3」
 「英単語ターゲット1900」
 「ニュース英語速読・速聴ボキャブラリー2000」
 「TOEIC必修単語 2700語」

この6冊のみです。「NHKラジオ英会話」は、リスニング初心者が中級者に上がるのに非常に優れた教材でした。その後「ターゲット1900」「ニュース英語2000」「TOEIC必修単語 2700語」の3冊で語彙力をつけたことで、難度の高いリスニング・リーディングも理解できるようになりました。

聞き間違い、知らない単語はテキストで確認

日常的に英語を聞く習慣が出来、英語も聞き慣れてきたら、今度はまとまった時間(1時間くらい)をとってテキストを読むようにします。

英語の大量リスニングだけを続けていると、意味を間違えたまま音だけ覚えてしまったり、文字で見た時に単語の意味が分からなかったりするので、音と文字と意味とを擦り合わせる必要があります。

定期的にテキストを読んで英文の意味を確認し、聞きとれない部分や意味を覚えていない単語には、本を開いた時にすぐ目につくように、をつけておきます。(○をつけてもいいし、ラインマーカーで色を付けてもいいです)

時間の無い時は印をつけた部分だけをざっと復習して、時間のある時は、テキストの音読もしくは精読します。

英語勉強法 まとめ

自分に合ったテキスト → カセットデッキ → 隙間時間に聞く → テキスト読む

但し、この方法は、学校教育で習う中学レベルの英文法・長文読解が出来るという前提でしか使えません。英文法・長文読解の基礎ができてない方は、英語力が身につくのが少し遅いかもしれません。

しかし…リスニングの方法を語るだけで、こんなに文字数を取ってしまいました(笑) TOEIC700以上の方向けの英単語増強編は、後日の機会に譲ろうと思います。