「ぐりとぐらのかいすいよく」 あらすじと読書感想文



■「ぐりとぐらのかいすいよく」のあらすじ

野ねずみのぐりとぐらは、静かな海の波打ち際で、砂遊びをしていました。

2匹は遠くの海に何か光るものが浮いているのを見つけましたが、残念ながら、ぐりもぐらも泳げません。光るものが浜辺に流れ着くのを待ってから眺めてみると、光っていたものは、とうもろこしのかわに包まれた立派なぶどう酒の瓶でした。

ぶどう酒の豊かな香りを感じるぐりでしたが、ぐらが瓶の中身がワインではないことに気づきます。栓抜きではなく巻き貝をコルク抜きにしてなんとかワイン瓶の栓を抜くと、中に入っていたのは、色違いの小さな浮き輪が2つと、手書きで書かれた地図、それに手紙でした。

手紙には、「しんせつなともだちへ しんじゅとうだいにきてください うみぼうずより」とメッセージが書かれています。地図を見る限り、海を南に向かって泳いでいくと、真珠灯台に着くようです。

泳げないぐりとぐらでしたが、浮き輪があれば大丈夫。うみぼうずから貰った浮き輪に空気を入れて、いざ冒険に出発です。



■「ぐりとぐらのかいすいよく」の読書感想文

※ストーリーのネタバレを含みます。問題ない方のみ続きをお読みください。

相変わらず、子ども心をくすぐるシチュエーション満載の絵本でした。

個人的に1番好きだったのは、ぐりとぐらが真珠灯台の真珠を探しに行くシーンです。
泳ぎがとても上手で身体も大きいうみぼうずなのに、身体が大きいことがあだになり、大切に守ってきた真珠を取り戻すことができません。しょんぼりするうみぼうずに代わって、小さな小さなぐりとぐらがしっかり真珠を見つけ出してしまうので、読者としては微笑ましかったです。

また、できないことは補い合い、できることは率先して行って友をより良い方向に導いてあげる、という理想的な関係を、ぐりとぐらとうみぼうずは自然に築けているように見えます。友への配慮と信頼が、短い絵本の中にあふれているので、読んでいてあたたかく、素直に「いいなあ」と感じました。

海が舞台の絵本なので、春から夏にかけて読むと、より一層お子さんが楽しめそうです。ひらめ泳ぎやくじら泳ぎ、それに豪快ないるかジャンプなど、さまざまな泳法がうみぼうず直伝で紹介されていますので、恐らくどのお子さんも、海やプールで真似して泳いでみたくなるのではないかと思います(笑)