防災と節電に強い超高輝度蓄光テープ「Super α-FLASH」

高輝度蓄光テープは使いこなすのに少々コツが要るが、うまくはまると電気代を下げるのに貢献してくれる。元々は防災用品なので、天災等の有事の際にも安心。

■超高輝度蓄光テープ「Super α-FLASH」とは

蓄光ちくこうテープとは、太陽光や蛍光灯の光を一定時間浴びると、光を貯めこみ暗闇で光を放つテープのこと。
蓄光ちくこうテープは、放つ光の明るさや、光を放つ時間の長さ等により、性能が分かれる。

スーパーアルファフラッシュSAF10Pを正面から撮影した写真。薄黄緑色の丸いシールが、15枚等間隔に並んでいる。シールの台紙は黒地に白い文字で印刷されている。

↑ スーパーアルファフラッシュ(円型)

「Super α-FLASH」スーパーアルファフラッシュ はJIS規格で最上級のクラスに対応しており、200ルクスの蛍光灯に20分間当てると、20分後273cd/㎥カンデラ立方メートルの光を放つ。
耳慣れない単位が多くて恐縮だが、つまりは、一般家庭のリビングにあるような蛍光灯の光を蓄光テープに20分間当てると、蛍光灯を消し20分経っても、蓄光テープはデスクトップパソコンのディスプレイくらい明るく光っている、ということ。
スーパーアルファフラッシュは、その性能の高さゆえ、総務省など国の機関の避難誘導にも用いられている。

スーパーアルファフラッシュSAF10Pに近づき、斜め上から撮影した写真。15枚の黄緑色の丸いシールが整然と並んでいる。シールは日中の光を反射しているが、発光はしていない。

↑ スーパーアルファフラッシュ(丸型) 拡大図

但し、「Super α-FLASH」に限らず蓄光テープは、太陽光や蛍光灯の光を十分当てた直後は非常に明るい光を放つが、時間が経つにつれ、急速に明るさを失う

「Super α-FLASH」も、光を当てて10分後であれば541cd/㎥というテレビディスプレイ並みの明るさだが、1時間後には83cd/㎥という暗いパソコンディスプレイくらいの明るさに落ちてしまい、6時間後には11cd/㎥という光っているのが何とか分かるくらいの暗さになる。
(とは言え、蓄光テープの性質と用途を考えて使えば、この暗さでもそこそこ役に立つ)

明るさや仕様の詳細は、エルティーアイ社の公式ホームページ↓よりどうぞ。

エルティーアイ社 公式ホームページ
高輝度蓄光テープ 「Super α-FLASH」

■高輝度蓄光テープの使い方

シールと同じ。
はさみで使いやすい形に切り、蓄光テープの裏面についている裏紙を剥がし、お好きなところに貼るだけ。

自然光か蛍光灯の光の当たる場所に蓄光テープを20分以上置いておき、部屋を暗くすると、テープが光る。光のある場所では蓄光テープは光って見えないので、ご注意を。

超高輝度蓄光テープ「Super α-FLASH」(丸型)を明るい部屋で撮影した写真。超高輝度蓄光テープは白っぽい色をしており、光っていない。超高輝度蓄光テープは黒い3連スイッチのすぐ上に貼られている。

↑ 明るい室内で見るSuper α-FLASH(丸型)

超高輝度蓄光テープ「Super α-FLASH」(丸型)を真っ暗な部屋で撮影した写真。暗闇に黄緑色の明るい光が光っている。

↑ スイッチを押し電灯を消した直後のSuper α-FLASH。蓄光テープが明るく光るため、スイッチの場所がすぐに分かる。

■超高輝度蓄光テープに適した部屋・場所・材質

おすすめ度 貼った場所 備考
玄関 電灯スイッチ、鍵穴  
廊下 電灯スイッチ、突き当たりの壁、手すり 便利!
階段 電灯スイッチ、段 便利!
居間 電灯スイッチ、壁、家電製品
台所 壁、家電製品  
書斎 家具  
浴室 ×   防水機能なし

窓から光の入る階段や廊下をお持ちのご家庭は、階段・廊下に貼るのが1番おすすめ。いちいち電気を点けずとも通路を行き来できるようになり、非常に便利。その分電気代も抑えられる。

また、夕方から夜にかけて家族が集う居間も便利。普段から白色蛍光灯が点いていることが多いので、蓄光テープの光り方がとても明るい。蓄光テープを導入していると、急な停電時にも家具や家電の位置関係が分かるので、安心感がある。

物に貼るなら、財布やスマートフォンなどよく使う小物がおすすめ。暗い部屋で光るだけでなく鞄の中でも光ってくれるので、急いでいる時でもすぐに鞄から取り出せるようになった。

材質では、プラスチックやガラスや金属と相性がいい。表面が平らであれば、石や家電製品や紙テープ(マスキングテープ)の上にも貼ることができた。

・超高輝度蓄光テープに適さない部屋・材質

白熱灯や暖色系の色の光は蓄光テープが吸収しづらいため、性能を発揮できないので適していない。居間の明かりが赤っぽいご家庭や、飲食店等暖色系の光を多用する店舗はご注意頂いた方がいい。
また、スーパーアルファフラッシュは防水機能がついていないので、屋外や浴室など水のかかる場所にも、おすすめできない。

また、木製製品や塗装された製品は、蓄光シールをはがす際に塗装等が剥がれ、製品の表面が汚らしくなる上、蓄光テープ裏面のシールが使いものにならなくなるので、おすすめしない。

「Super α-FLASH」パッケージ裏面に書かれている説明書きを撮影した写真。説明書きは黒い紙に白い字でびっしりと書かれている。

↑ パッケージ裏面の説明書。

■スーパーアルファフラッシュの使用上の注意点

・白熱灯の光は使えない

白熱灯やハロゲンランプの光は、スーパーアルファフラッシュが光を吸収しづらいため、そういった明かりの部屋ではスーパーアルファフラッシュを利用されない方が賢明。

スーパーアルファフラッシュに限らずアルファフラッシュシリーズの製品は、紫外線から480nmナノメートルまでの波長の短い光は吸収するが、500nmナノメートル以上の波長の長い光は大の苦手。

LTI社の超高輝度蓄光テープ「Super α-FLASH」を斜め上から撮影した写真。丸型や長方形型の黄緑色の蓄光テープが写っている。

↑ スーパーアルファフラッシュ(丸型・長方形型)

詳しく述べると、光は波の形をしており、1つ目の波から2つ目の波に至るまでの長さによって、光の色や性質が分かれている。波の長さが短ければ光の色は青や紫になり、更に短ければ目には見えない紫外線になる。逆に長ければ、光の色はオレンジや赤になり、更に長ければ赤外線になる。

アルファフラッシュシリーズは波の長さが480nmナノメートルまでの光を得意としているので、紫外線・紫の光・青の光を受けると、その光を吸収することができる。だが、黄色の光・橙色の光・赤色の光など、波の長さが480nmよりも長い光は、光を受けても蓄光テープが吸収できず、蓄光テープは十分光ることができない。

人間の目に見える光であれば、光の波の長さは光の色によって見分けられるので、白熱灯など赤・オレンジ色っぽい光は「使えないかも」と用心頂ければ幸い。

なお、太陽光・白色蛍光灯・LED電球などの白い光は、紫から赤までの色の光を偏りなく含んでいるので、スーパーアルファフラッシュを利用できる。

出典元:エルティーアイ株式会社 参考資料①
http://www.ltic.co.jp/news/ledkougen_to_tikkou.pdf

■超高輝度蓄光テープ「Super α-FLASH」の良かった点

・他社の蓄光テープよりワンランク上の明るさ

蛍光灯を消した直後、高輝度蓄光テープの明るさが、他社製品より1段階くらい明るい。素人が裸眼で見比べて違いがはっきり分かるくらい、明確な差があった。
他社の高輝度蓄光テープが暗すぎて満足できず、スーパーアルファフラッシュを買い求めたので、他社より明るいことにまず満足した。

暗闇の中で超高輝度蓄光テープが「Super α-FLASH」が緑色の光を発している写真。蓄光テープは長方形型で、光も緑の長方形のように見える。

↑ 夜に光るスーパーアルファフラッシュ(丸型・長方形型)

・北向きの窓でも使えた

北向きの窓から射し込む光(でも、窓から5m以内の場所であれば、Super α-FLASHは問題なく光ってくれた。

・弱い光が長時間続く

蛍光灯を消し2~3時間経つと、他社の高輝度蓄光テープは殆ど光っているのが分からなくなるくらい、光が弱くなってしまう。だがスーパーアルファフラッシュは、ぼんやりと光っているのが分かるレベルに踏みとどまってくれた。

「ぼんやり光る」というのが割と大切で、住み慣れた家に蓄光テープを貼り、テープがぼんやりとでも光っていると、壁がどこにあるか、階段の段差が何段あるか感覚的に把握できる。

その結果、

  • 暗闇を手探りで進むこと
  • 暗闇で壁にぶつかること
  • 電気のスイッチが見つからずまごつくこと
  • 階段の段差を踏み間違えること

はほぼなくなった。

真夜中で家中の電気が消えていても、蓄光テープが月明かりのように微かに通路を照らしてくれていれば、太陽光がある時とさほど変わらないくらいの速さで、家の奥から玄関まで歩ける。

超高輝度蓄光テープが「暗く薄ぼんやり光っている状態」を便利だと感じるかどうかが、蓄光テープをご自宅で使えるかどうかの分かれ目だと思う。「暗く光っている状態」では不便だと感じたら、蓄光テープでは適しておらず、ソーラーライトなど別の製品を使う方がご都合に合うかもしれない。

・電気代も維持費もかからない

スーパーアルファフラッシュに限らず、高輝度蓄光テープは購入時に少し値がはるが、維持費が一切かからないので、長く使うほど元が取れる。

超高輝度蓄光テープとソーラーライトのどちらを購入しようか迷った際、ソーラーライトは毎日使うとバッテリーが1〜2年しかもたない(=定期的に買い替えが必要)ことを聞き、蓄光テープの購入を優先した方が長い目で見てお得だと考えた。

初期投資にかかる費用も超高輝度蓄光テープの方が数百円〜千数百円とお安い。迷われたら、先に蓄光テープを試してみてもいいのではないかと思う。

・誰でもすぐ使える

シールと同じように裏紙を剥がして貼るだけなので、自宅への導入が超簡単。お子様でも高齢者でも1人で貼ってはがせて、導入にもその後の維持にも、専門的な知識が必要ない。

なお、剥がして別の場所に貼り変えるのも、力いらずで手ではがすことができた。

・数回は貼って剥がせる

超高輝度蓄光テープは意外にも裏の粘着テープが使いやすく、2~4回くらいであれば、問題なく貼って剥がすことができた。

蓄光テープは、ここぞと思う場所に貼っても、午後の日当たりが悪いと想定より光らないことがあるので、貼って剥がして試行錯誤しながらベストなテープ位置を見つけていくことが多い。何度も剥がせて何度も貼れ、それでも粘着力があまり落ちなかったのは有難かった。

■超高輝度蓄光テープ「Super α-FLASH」の悪かった点

・「日当たり」「光の差し込む時間帯」「光の差し込む角度」を把握する必要がある

窓から射し込む太陽光で高輝度蓄光テープを光らせようとすると、「日当たり」「光の差し込む時間帯」「光の差し込む角度」をある程度把握しなければ、蓄光テープが十分光らず、宝の持ち腐れになってしまう。

今までこうしたことを考えてこなかった素人にとっては、この3点を把握するのが一番大変だった。素人が事前に把握しているのは、窓や家が北向きか南向きかという「日当たり」がせいぜいだろう。

だが「いい場所に貼ったつもりなのに全然光らないな」と首を傾げて調査すると、家族が早めに窓のカーテンを引いてしまっていたり、午後に入って光の射し込む角度が変わり1冊の本が影を作って蓄光を邪魔していたりと、些細なことがテープの蓄光を妨げていることが多かった。
蓄光テープに「光の差し込む時間帯」は、つぶさに見ていかなければ、蓄光テープは性能を発揮できないと感じている。

また、壁よりも床に貼った蓄光テープの方が、闇でよく光った。これは「光の差し込む角度」が関係しており、蓄光テープに対し光が直角に射し込むと、テープが効率良く蓄光でき、明るく光るようだ。

窓から自然光を取り込む場合、壁に貼ったテープに直角に光が当たるのは日没頃になる。日没の太陽光はスーパーアルファフラッシュが苦手とする赤や橙色の光なので、結局のところ効率良く光を吸収できず、蓄光テープは明るく光ることができない。

人には強烈に思える西日が蓄光テープには吸収しづらいのだから少々驚くが、こうした「光の差し込む角度」も頭に入れないと、蓄光テープは使いこなせないように感じる。



■高輝度蓄光テープ・蓄光シールの選び方

初めて蓄光テープを買う方向けに、蓄光テープの買い方・選び方のコツをシェア。

・できるだけ性能のいいテープを少量買い、納得行くまで試す

初めて高輝度蓄光テープを使うなら、できるだけ性能のいいものを選んだ方がいい。

高輝度蓄光テープは、短時間で急速に輝度が落ちる(暗くなる)など、製品の仕様そのものに割と癖がある。性能の悪い蓄光テープは想定よりはるかに光が暗く、使いにくいことが多いので、最初に質の悪いものを買うと、安物買いの銭失いで結局買い直す羽目になりかねない。

だが蓄光テープは50cm以下の長さでも数百円と割高な上、買ってから暫くは、日の当たる場所を求めて貼って剥がして試行錯誤の日々になる可能性があるので、最初は少しの量で十分。

私が初めて購入した際も、長さ45cm幅1cmの蓄光テープだった。

・黄緑色・緑色の光を発するテープを選ぶ

色彩検定等で色について学ばれた方はご存知だと思うが、人間の目に最も明るく見える色は、黄緑色から緑にかけての光であることが分かっている。

人間の目の網膜の部分には、光を感じる細胞が3種類ある。それぞれの細胞は、波長の長い光、波長の短い光、波長の中くらいの光を感じる性質を持っているが、昼間の光の中で3つの細胞が全て働いた時、最も明るく感じるのは、黄緑から緑にかけての光だそうだ。

つまり、黄緑や緑の蓄光テープは、光の効率がいい。蓄光テープが光のエネルギーを貯め込んだ時、発する光の色が黄緑や緑だと、他の色の光を発するテープより人間の目に明るく感じられる。

蓄光テープを初めて使われる方は「想像していたより光が明るくない」と思われる方も多く、蓄光テープ自体もあまり安価なものではないので、最初は費用対効果が良くより明るさを感じやすい黄緑・緑色の蓄光テープをおすすめしたい。