鉛筆デッサン:スコップと胡桃 a metalic shovel and walnut drawn with pencil

金属製のスコップとくるみの実1つを白い画用紙に鉛筆でデッサンしたもの

モチーフ 金属製のスコップ 1本、胡桃の実 1つ
使用画材 画用紙(裏面)、三菱鉛筆uni 数本、練り消しゴム
製作場所 Aスクール
光源 スタンドライトの白色蛍光灯
完成年月日 不明

モチーフについて

2物を組み合わせて鉛筆でデッサンするという課題の、最後の1枚だったように記憶している。金属製のスコップは単体で以前1枚描いたが、胡桃の実を描くのは今回が初めてだった。2物の大きさと位置関係を捉えること、色や質感の違いを捉えることも前回までと同じ。

胡桃は食べた記憶さえなかったので、「これが胡桃の実か」という感じだった。ラクダの様な色で、外側の殻が固く乾燥している。見慣れていないモチーフはそのモチーフに対する経験が蓄積されていないので、個人的には描きにくい。こちらのモチーフも描きづらかった。
後に所属することになるT先生の絵画教室では、モチーフがT先生個人の保管物なので、初めて見るモチーフは用途や値段や食べた時の感想やモチーフにまつわるエピソードなどを、あれこれ教えて頂いている。それを元にこちらが好き放題想像力を膨らませて、ピシッと描いたり優しい表情にしたりと勝手にアレンジしているが、Aスクールではそういったことがなかったので、この胡桃も見たままを描こうとした。

描き方について

スコップは2枚目ということもあり、胡桃との位置関係さえきちんと描ければ、後は楽だった。金属製品も今までに料理用ボウルを2枚ほど描いているので、以前ほどは苦しまずに描けるようになった。手で使う小型スコップだが、ずっしりとした重みがあったので、持ち手の部分の色をもう少々濃くして、重みを感じさせる表現にした方が良かったかもしれない。

反面、胡桃の実など自然が生み出したものの描き方は、未だによく分からない。モチーフが左右対象でなく、モチーフを構成する線が曲線やいびつな線しかないため、形が取りづらい。自然物を描く時、長い曲線を曲線の角度が急な箇所を中心にいくつかの短い直線に分け、短い直線を繋ぐようにして曲線を描くのが一般的だが、私はこの角度の取り方も下手らしく、成功した作品の例が浮かんで来ない…。

2物を組み合わせて鉛筆でデッサンする課題がこの1枚を最後に終了した後は、複雑な形を描く課題に進まれる方、木炭デッサンの課題に進まれる方、人物デッサンの課題に進まれる方などがいらっしゃるようだ。私は、空間を構成する課題へと進んだ。