鉛筆デッサン:電球とクリップ a light bulb and paper clip drawn by pencils

ガラス製の白熱電球1つと金属製の紙クリップ1つを、白い画用紙に三菱鉛筆uniでデッサンした画像

モチーフ 白熱電球1つ、紙クリップ1つ
使用画材 画用紙(裏面)、三菱鉛筆uni 数本、練り消しゴム
製作場所 Aスクール
光源 スタンドライトの白色蛍光灯
完成日 不明

モチーフについて

2つの物を組み合わせてデッサンする、という課題の中の1枚。

白熱電球は過去に単体で鉛筆でデッサンする課題を済ませているが、紙クリップはこの1枚が初だったように思う。今回は2つを組み合わせて2物の関係性を捉えながらデッサンする。2物のデッサンは単体デッサンと比較して難易度が格段に上がる。両方の大きさと位置関係をある程度正確に捉え、それを紙の上で表現することができないと、どちらか片方の物が空中に浮いたように見えてしまい、床の存在が立ち現れてこない。2物の影を表現することでしか床を表現することが出来ないので、物の大きさ・位置関係のどちらを把握するのも苦手な私には、拷問の様な課題だった…。

描き方について

今回も2物の関係に大いに苦しめられた。画用紙を手元で描いている時は気付かないのだが、紙を壁に立てかけ3m程離れて眺めてみると、明らかに違和感を感じ、どちらか1つのモチーフが宙に浮いているように見える。そのたびに、片方のモチーフを数ミリもしくは数センチくらい上下にずらして、描き直さねばならない。この2物の関係性を描く課題は自分1人では位置のズレに気付くことも出来ないことさえあったので、先生方にしばしばご指摘頂きながら、何度も描き直した。

位置関係が収まるべきところに収まると、あとは単体モチーフのデッサンに近いので、少し楽になる。金属製のモチーフは、ボウルやスコップで数をこなしてきたので、ある程度まで迷わず描けるようになった。光の反射する明るい部分と陰になる暗い部分の明暗の差が大きいこと、陰の部分が灰色ではなく黒に近いことが、金属モチーフの特徴ではないかと思う。紙クリップにも、2H鉛筆などの硬い線を多用して硬質な雰囲気を出しつつ、黒い部分をしっかり塗り込んだ。白くて丸い白熱電球とクリップの違いを出すため、2B鉛筆・4B鉛筆まで使用したと思う。

白熱電球は、丸い部分の白すりガラスの質感が出せずに苦戦した。当初は質感について深く考えず形を正しく取ることだけしか頭になかったので、後になってY先生に「レンガや植木鉢と同じ質感になっている」とご指摘頂き、慌てて修正を始めた。鉛筆を変えたり光の入れ方を変えたりして何とか見れるものにはなったが、改めて見てみても、つるっとしたガラス球の質感にはちょっと遠い。