「会社でチャンスをつかむ人が実行している本当のルール」(福沢 恵子, 勝間 和代 著) 感想など

20~30代の働く女子必読の書、と言い切ってしまおうと思う。1章1章が衝撃的だった。

「会社でチャンスをつかむ人が実行している本当のルール」を読んだ感想

企業版「暗黙のルール」

「暗黙のルール」という言葉は、誰しもがご存じだと思う。明文化されておらず、特に機会さえ無ければ口に出されることさえないルール。実は会社にもこの「暗黙のルール」があり、貴方にはまだ、このルールを知らされていない可能性がある。

2人の著者は、企業にもこの「暗黙のルール」が存在する、と主張する。問題は「男性が働き、女性が家を守る」という生き方がごく最近まで日本の常態だったため、日本企業における新参者である女性がこの暗黙のルールを知らないまま働き、労働の割に正当な評価・対価を享受できていない点だ。

本書の中では著者が、世間一般で言われるところの「常識」と企業における「暗黙のルール」との差異を明らかにし、女性がより良く企業で生きるにはどのようにすれば良いかを示唆している。

自分にとって衝撃的だったのは、「出世しなければやりがいも生まれない」「低賃金で働き続けるのではなく、働きに見合った報酬を要求する」「仕事が滞るほどの攻撃を受けたら、総力を上げて反撃に打って出る」など、日本の大多数の女性が実施していないだろう点が、暗黙のルールとして示唆されている点だった。

企業での自らの経験と照らし合わせながら読み進めていくと、実感としてルールの正しさが理解でき、「今までこんなことも知らなかったのか」「知らずに何年も働き続けてきたのか」と、我が事ながら唖然した。

女性であれば、若い頃に一読しておいて損はないと思う。