栗原はるみさんの電子レンジレシピ本「おいしいね 電子レンジ」

料理初心者料理が苦手な方にこそおすすめしたい料理本。

電子レンジ料理本の説明

料理上手のカリスマ主婦栗原はるみさんが考案した、電子レンジだけで作れるレシピ本。
和食・洋食・中華などの主菜や副菜から、和風・洋風のデザートに至るまで、幅広い電子レンジレシピが掲載されている。殆どのレシピも、1回だけ電子レンジでチンすれば、料理が出来上がるよう工夫が凝らされている。

電子レンジ料理本で料理をしてみた感想

料理初心者の方にこそ、電子レンジ料理がおすすめ

「料理を身につけたい方は、電子レンジのレシピからトライした方がいい」と強く感じる。
電子レンジで作る料理は、火加減や味付けを間違えることが殆どない。材料の分量をレシピ通りにきちんと量って電子レンジに入れれば、料理初心者でもおいしいおかずが確実に作れる。

栗原さんの工夫の甲斐あって、切った材料と混ぜ合わせた調味料をボウルに入れてチンするだけ、というシンプルなレシピがたくさん掲載されているので、料理の味付けや火加減で失敗することの多い方には、特におすすめできる。

一度に作れる料理の品数が増える

ご自宅のコンロの数にもよるが、レンジ1つとコンロ1~2つを併用して料理を作ることができるようになるので、1回の食事で並ぶ料理の品数が1品増える。

ITエンジニアの仕事でよく「手離れが良い」という言葉を使うのだが、電子レンジ料理はまさにそれで、電子レンジに放り込んでしまえば、あとは完全放置でOK。
コンロで作るメインディッシュや汁物に集中して、それらが仕上がった頃に電子レンジ料理を取り出せば、労せずして品数を1品増やすことが出来てしまう。

レンチン料理があまりに手軽なので、ちょこちょこ作るうちに、この本のレシピの半分近くを制覇しつつある(笑)

おすすめレシピ:豚肉と白菜の梅肉蒸し

私が作った中で家族に一番好評だったレシピは、「豚肉と白菜の梅肉蒸し」だった。

ざく切り白菜と薄切りの豚肉を、交互に重ねて耐熱ボウルに入れ、和風だしと酒と醤油に梅1粒を混ぜたタレをかけ、電子レンジで4分チンするだけなのだが、この料理は多めに作っておいても夕食の間に売れてしまい、翌朝まで残ってくれない(笑)

レシピは我が家の味覚に合わせて多少アレンジしているが、和風だしがよく効いた醤油味で、豚肉の分だけ程良くボリュームもあるので、老若男女だれからも好かれる一品のようだ。

※レシピでは梅4粒と書かれていますが、我が家は梅1粒がベストだった。また、仕上げに乗せる白髪ねぎは、私個人が苦手なので省いている。

電子レンジ料理をする上での注意事項

耐熱ボウルもしくは耐熱皿のどちらかが必須

この本に限らず電子レンジレシピはどれもそうだと思うが、耐熱皿もしくは耐熱ボウルが調理に必要。

耐熱皿や耐熱ボウルはガラスでできているが、通常のガラス食器よりも熱膨張しにくく作られており、電子レンジに長い時間かけても、割れたりすることがない。
耐熱でないガラスの深皿を、誤って5分以上レンジにかけてしまったことがあるが、レンジの扉を開けた瞬間に、深皿が真っ二つに割れた。幸い破片が飛び散るようなことはなかったが、大変危険なので、耐熱の器はどうしても必要かと思う。

また、大きめの耐熱皿が1つあると、野菜の下ごしらえがすぐに出来るようになるので便利。
例えば野菜に下拵えは、切った野菜と水大さじ1くらいを耐熱皿に入れ、ラップして数分レンジでチンするだけ。きのこなど火の通りやすいものなら3分くらい、ジャガイモなら7〜8mmくらいの薄めに切って6分くらいで火が通る。

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耐熱ボウルなら、20cmより大きいサイズが便利。
小さいサイズのボウルを買うと、小麦粉・片栗粉などの粉末類がボウルに入り切らず周りに落ちることがあるのと、材料そのものが入りきらない場合がある。
調理皿は「大は小を兼ねる」。近年は一度にたくさん作って保存する作りおきも主流になってきたので、心持ち大きめを選んであげてほしい。

耐熱皿も、直径20~30cmで深さ2~3cmくらいのものが1枚あると使いやすい。耐熱皿は普通のお皿としても使えるので、作ったあとそのまま食卓に乗せて食べる、という食器要らずな生活ができる。

なお、耐熱器具のリンクがiwakiのものなのは、単なる私の趣味である(笑)
iwakiの耐熱器具は厚手で少し重いが、シンプル&ベーシックで、どの家庭でも長く使えるデザインが豊富に揃っている。
私はiwakiの耐熱器具を5〜6皿有しているが、うち2枚は10年以上割れずに使っているので、なかなかに侮れない。