デッサン練習のためにモチーフを集めて保管する

描きたい時にすぐ描けるよう環境を整えておきたくて、鉛筆デッサンや色鉛筆画の練習用に予めモチーフの集めて保管しておくことにした。
(ここでは、デッサンのモデルを務めてくれる石膏像や小物の類を「モチーフ」と呼んでいる。「題材」「モデル」など適した言葉に置き換えて頂いて構わない)

今までに3つのデッサン教室にお世話になったが、どの教室でも先生方が工夫を凝らして、モチーフを収集されていたように感じる。
集められていたモチーフは、(1)デッサンの技術力の向上を主な目的としたもの (2)絵のモデルとして描いたときに見栄えがして美しいもの の大きく2種類に分けられる。(1)は石膏で出来た多面体やギリシア彫刻を象った石膏像などが挙げられ、(2)は色あざやかなガラス小物・造花・楽器・年代物の皮製品などが挙げられるだろう。

N先生の個人教室・T先生の個人教室では、先生方ご自身が絵の注文を受けたり個展を開かれたりしていることもあり、(2)のモチーフが多めだった。翻ってAスクールでは美術大学の予備校という位置付けであったためでもあるが、(1)のモチーフが豊富に揃えられていた。

どの絵画教室でも、モチーフはかなりの数を取り揃えていたN先生の教室では、教室1室の壁1面と引き出し1つを埋め尽くすようにモチーフが所狭しと並べられていたし、T先生の教室に至っては、教室の部屋中にモチーフが飾られていて、選び放題だった(笑) Aスクールでは、底の深いプラスチックの引き出しが20個程度部屋の片隅に置かれており、高さ30cm以下の小さいモチーフがその中に多数入れられていた。石膏の胸像や牛骨など大型のモチーフは引き出しには入らないので、教室の邪魔にならないところに点在するかたちで保管されていた。

各教室が具体的にどういったモチーフを集められていたかは、管理人の描いた絵を何枚か眺めて頂ければ、想像がつきやすいと思う。風景画以外はどれも、絵画教室に置かれていたモチーフを利用させて頂いたものだ。(ご自分で持参したモチーフで絵を描かれる方も多いが、ここの管理人は面倒臭がりなので、そういったことをしたことが殆どない…)

教室に通いながらこうしたモチーフを眺めていたので、そろそろ自分でもモチーフを集めていこうと思い立った。あまりたくさん集めると邪魔になるだけだが、お気に入りのモチーフだけでも、早めに集め始めておこうと考えている。

WARSTEINERと書かれた茶色いガラスのビール空瓶と、SUNTORY PREMIUM SODAの透明なガラスな炭酸水の空瓶と、MAXELLのロゴが入った乾電池数本が、灰色のカーペットの上に並べてある写真。写真は真上から撮られたもの。写真の向かって左には、ミニサイズのHennessyの空瓶1本と、たまご型のガラス玉が映っている。

相変わらずガラス瓶を描くのが好きなので、親族が我が家で飲み終えたお酒やリキュールの類いは、色・かたち・描きやすさ・ときめき等の項目で精査されたのち、私の手元に長期保存される。(私自身は殆どお酒が飲めないので、酒=眺めるものである)

今追加で集めているのが、企業ロゴの入った工業製品。本業(=システムエンジニア)で多くの企業様にお世話になっているが、お気に入りの企業様についてはお世話になったきりで終わるのが惜しくて、企業ロゴで絵の練習をしようと思ったのが始まり。

ガラス瓶のラベルや乾電池のパッケージなど、文字を含む工業製品を描くのは、バランスと細やかさが必要なので、難しい。お気に入りで少しずつ練習を重ねようと思う。

百貨店の紙袋を折り畳んで作った紙箱に、ビールやラムネやリキュールの空瓶が数本保管されている写真。写真は箱の真上から撮影されている。ラムネの水色の空瓶と、SUNTORY PREMIUM SODAの透明な空瓶が写っている。

各教室で集められていたモチーフは、手のひらを超えるサイズの大きなものが多かった。大きいモチーフの方が細部までよく見えるため、デッサンした際に描きやすいのだと思う。私は保管スペースを重視して、小さめのモチーフばかりを集めている。

モチーフの保管場所は、箱の形になるよう折り畳んだ百貨店の紙袋の中。このままの状態で深さのある引き出しに仕舞っている。木箱や紙箱の方が良さそうかと思ったが、紙袋の方がスペースを可変的に変えられるので、当分紙袋のままで利用することにした。