アイラブロウライナーをクロッキーの画材として使う

化粧用のアイブロウライナーやアイライナーで、クロッキーや落書きをするのが好きだ(笑) 色鉛筆より芯が柔らかく、線も太めなので、穏やかで優しい線が描けるところがお気に入り。


アイブロウライナー・アイライナーの説明

お年頃の女性には説明不要なので(笑) 以下、男性向けに。

アイブロウライナーは、眉を描くための化粧道具で、アイライナーは、目のふちに沿ってラインを描き、目を大きく見せることができる化粧道具。どちらも、色や形が色鉛筆と良く似ており、茶色から黒にかけての色が非常に豊富に揃っている。

↓ 自宅のアイブロウライナー。クレヨンのような、あたたかみのある茶色が手軽に出せる
"ff"の茶色いアイブロウライナーの写真。透明なキャップを外し、白い紙にアイブロウライナーで茶色の線を試し書きしている。

お値段はピンキリだが、手頃な値段のものであれば、マツモトキヨシなどのドラッグストアや100円均一ショップでも売られている。間違ってもお高いものを画材へ転用してはいけない…財布への打撃が大きいし、恐らく女性の恨みを買ってしまう(笑)

アイブロウライナー・アイライナーを使用する理由

化粧品としては芯が硬く使いにくいアイブロウライナーを持て余し、試しに紙に落書きしてみたのが始まり(笑)

手が疲れにくい

アイブロウライナーを画材として使うときは、3時間以上本腰を入れて描く!と気合いを入れている日が多い。

3時間以上描く時に芯の硬い画材を使っていると、気力が萎えるより先に手が怠くなってしまい、休憩や中断を挟まざるを得ないが、アイブロウライナーやアイライナーは8B鉛筆よりもはるかに柔らかいので、集中力を切らずに長く描き続けることができる。

また、軽い力で濃く太い線が出るので、手が疲れてきた時も、味のある線を描くことが出来、絵の仕上がりも良くなる。

茶系の色が豊富

化粧道具だけあって、色鉛筆セットに楽勝で勝てるくらい、落ち着いた色みのブラウンが豊富に揃っている。

明るい黄色が混じった茶色、赤みの強い茶色など、一口に茶色と言っても様々な種類の茶色があり、いろいろな色みが茶の中に混ざっている。町人の奢侈が禁じられた江戸時代後期に「四十八茶百鼠」と言われるくらい多様な茶色・灰色が生まれ、町の人々に愛されたそうだが、化粧品の茶系の色の多様さを見ていると、四十八茶百鼠に通ずるものがあるなあ…と感じる。

単に自分が穏やかな色が好きだ、という好みの問題もあるが、地味めの穏やかなブラウンだと、目が疲れず、長くキャンバスを見つめていられるように思う。

安物のアイブロウライナーを自宅に余らせている方は、画材として試してみる価値はあると思う。個人的には、グレージュ(灰色がかったベージュ)や深めのブラウンの色がおすすめ。芯の硬さはお好みで。