アクリルたわしで食器洗いは洗剤なし

食器洗いとお風呂の掃除に、アクリルたわしを使っている。洗剤を使わず水だけで汚れが落ちるので、急いでいるときは水洗いだけで済ますことができるようになった。

手作りの青色・オレンジ色・黄色・茶色のアクリルたわし各1枚を、茶色い床に並べた画像

アクリルたわしとは

アクリルたわしは、アクリル100%の毛糸で編まれた、コースターに似た形のスポンジ。触り心地はざっくり編みのセーターのような感触で、いわゆる「たわし」とは外見からして大きく異なる。水をよく含み、水だけで食品汚れを落としてくれる。

素人が毛糸で手作りできるため、アクリルたわしは色もデザインも豊富。市販品では、シンプルな長方形型から、肉球の形をした可愛らしいものまで販売されている。

アクリルたわしの使い方

  1. アクリルたわしに軽く水を含ませる
  2. 汚れているところをアクリルたわしでこする
  3. 汚れが落ちたら、水で洗い流す

汚れが落ちやすく食器が乾きやすいので、ぬるま湯で洗われる方も多い。水洗いでもそこそこ問題なく汚れは落ちるが、油汚れが気になる時はぬるま湯洗い推奨。

たわしが少し汚れてきたら、台所洗剤を数滴垂らして水洗いし、しばらく干して乾かせば、また使える。洗濯機でお洗濯も可。油でべたべたに汚れたり黒ずんだりするまでは、繰り返し使用できる。

アクリルたわしで掃除できた場所

場所 掃除したもの
台所 食器(瀬戸物・ガラス・木製・金属)、シンク(金属)
浴室 壁(タイル・プラスチック)、天井(プラスチック)、浴槽(金属・プラスチック)、小物入れ(金属・プラスチック)、鏡

水で洗えるところなら、どこにでも使用できる。食器洗いと浴室での使用頻度が最も高い。
水道水の代わりにクエン酸水セスキ炭酸ソーダ水を使うなど、少量の洗剤を併用し洗浄力をより高めることもできる。

アクリルたわしを使用するメリット・感想

祖母から手作りのアクリルたわしを譲り受け、使い始めたところ、食器洗い用の洗剤を殆ど使わなくなった(笑) (以前から食器洗い用洗剤は水で4倍に薄めて使っていたが、それすら使わない)
コロナ禍が来て台所洗剤を多少使う生活には戻ったものの、薄めた洗剤を併用するか、水だけでぱぱっと洗い上げるか、その日の状況に応じて使い分けているように思う。

洗剤代が安く上がる

油の少ない和食ごはんの後であれば、アクリルたわしと水だけで、食器洗いが完了する。家事にかかる時間が短くなり、手も荒れず、洗剤代もかからなくなった。

↓ ドレッシング付きサラダときんぴらを盛ったお皿を、水とアクリルたわしだけで洗うとこんな感じ

オレンジ色のアクリルたわしで青い食器1枚を洗剤なしで洗っている画像

カレーや豚肉の多い炒め物など油分が多い料理を作ったフライパン・鍋類は、さすがにアクリルたわしだけでは汚れを落とすことができなかった。
油汚れを水や紙類で軽く落としておき、その後たわしに市販の食器洗い用洗剤を少量(数滴)含ませてから洗うと、綺麗に落ちる。

ちなみに、マクドナルドのフライドポテトを載せた皿は水洗いだけで落ちたが、吉野家の牛丼の具を載せた皿は洗剤が数滴必要だった。油汚れの目安にして頂けたら幸い(笑)

ただ、油汚ればかり洗うとたわしそのものが汚れてしまうので、選択したり天日干ししたりとアクリルたわしの手入れが必要になる。

使う水の量が少なくて済む

洗剤の泡を洗い流す必要がないので、食器洗いに使う水の量も少なくなった気がする。

茶渋や飲み残し跡のガンコ汚れが落ちる

コップにつきやすい茶渋や珈琲の飲み残し跡といった頑固な汚れも、水をつけてアクリルたわしでこすると、簡単に落ちる。茶渋が即落ちるのは、スポンジにはないアクリルたわしの大きなメリット。アクリルたわしは、通常のスポンジ洗いとは違い、「洗う」というより「こする」「磨く」という感覚に近い。

ただ、アクリルたわしは水を含むと膨らむので、コップの持ち手の付け根部分など、非常に狭い隙間(幅5mm以下)についた汚れは落としづらい。隙間汚れまで完璧に落とすなら、メラミンスポンジ↓との併用がおすすめ。

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手が荒れない

毎日の食器洗いで洗剤を殆ど使わないと、手荒れをしなくなった。皮膚がカサカサになることも、かぶれたりすることもなく、手を綺麗なままに保てる。
コロナ禍で毎日洗剤を使う生活に逆戻りすると、途端に手荒れがぶり返したので、薄めた食器洗い用洗剤と言えど、皮膚にはあまり宜しくないのかもしれない。

洗い水が濁らない

洗剤を使わないと、桶に水を溜めてその中で食器を洗っても、水があまり濁らない
近くを流れる川が汚れるのが嫌で極力環境に良いものを使いたい気持ちはあったが、アクリルたわしを使ってみて、自分が洗剤でどれだけ水を汚していたかを痛感した。

魚が住めなくなるような洗剤で箸や食器を洗うことが、人間の身体にいい影響を及ぼすはずがない。以来極力アクリルたわしと水のみで洗うよう心掛け、新型コロナウウィルスや感染が気になる時は洗剤を1~2滴足す程度で収めるよう心掛けている。

↓ 和食中心の昼食2人分(皿とグラス合わせて10枚ちょっと)をアクリルたわしで洗ってすすいだ後はこんな感じ

金属製の大きな水桶に透明な水道水が張られ、その中に中華風の絵の描かれた青い皿1枚が沈んでいる画像

アクリルたわしを使用する上の注意事項

アクリルたわしにかびが生えることがある

アクリルたわしは毛糸が水をよく含むので、使用後は水をきらないと、かびが生えてきて清潔さが損なわれる。

私はたわしを吊るして保管しているが、スポンジ置き場に置くなど、食器洗い用スポンジに近い扱いでも構わないと思う。
アクリルたわしは普通のスポンジの倍くらい水を含むので、冬場など乾きにくい時期は特に注意が必要。

あざやかなオレンジ色のアクリルたわしとビビッドなピンク色のアクリルたわしを台所に吊るしてある画像

うっかりカビてしまったら、廃棄するのが衛生上最も安全。

だが、代えのアクリルたわしを切らしている時など、カビてしまったアクリルたわしを一時的に延命して使いたいことはあるだろうと思う。(忙しい方は特に…)
そうした際は、アクリルたわしを熱湯に3分以上浸け置きし、まずカビを死滅させる。熱湯は60度以上であればOKらしいので、手ごろな容器にポットのお湯をはり、アクリルたわしを浸してしまえば手軽でいいと思う。
熱湯に十分な時間浸した後は、アクリルたわしを洗剤でしっかりと洗い、水ですすいで乾かしてから使う。

100%安全とは言い切れない方法だが、カビたまま使い続けるよりは幾分マシなはず。

油汚れが酷いものは洗剤を併用する必要がある

和食であれば水とアクリルスポンジだけで綺麗になるが、カレー皿や脂肪の多い豚をたっぷり炒めたあとの鍋や皿は、水とアクリルたわしだけでは落とせず、どれだけ丹念に磨いても、脂が伸びるだけでべたべたする。

そんな時は、アクリルたわしに洗剤を2~3滴垂らしてから洗うと、綺麗に落ちる。洗剤もあらかじめ水で4倍くらいに薄めてボトルに入れておくと、洗剤を使いすぎないので身体にも財布にも優しい。

アクリルたわしを手作りされたい方へ

アクリルたわしは、毛糸とカギ針があれば作ることができる。作り方が簡単で、色やデザインも自由に変えられるので、編み物初心者にうってつけの題材とのこと。
自分がお絵描き・DIY好きなこともあり、手作りを楽しみたい方がよくこのブログによく来て下さるので、アクリルたわしの作り方が書かれた本のリンクも追加↓。

コロナ禍で巣ごもりを余儀なくされている方も多いと思うが、自宅で気軽に取り組める手作りアクリルたわしは巣ごもり時にも適しているので、気になっていた方はこの機会に取り組まれるのもおすすめ。
我が家は、コロナ禍に母がアクリルたわしを手作りしはじめ、テレビドラマを見ながらたくさん作っては、親類や友人に配り回っている(笑)