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レルベアに関する些細な疑問とその回答

気管支喘息の記事をいくつか投稿していると、レルベアについて「お医者様に訊くほどではないが、気になる疑問」が、自然とサイトに集まってくる。

喘息治療では「ある患者が喘息にまつわる体験談を別の患者に話し、患者同士が学び合う」という手法が採られることがあるので、それにあやかり、一患者としてレルベアに関するささやかな疑問に回答してみた。

回答する喘息患者のレルベア使用歴

  • 気管支喘息歴:3年1ヶ月
  • レルベア吸入歴:3年1ヶ月 (レルベア200が1年5ヶ月、レルベア100が1年8ヶ月)
  • アレルギー:陽性
    IgE-RAST(アレルゲン物質を探すための血液検査)はハウスダスト2・ダニ2・カモガヤ(=イネ科植物)1・アスペルギルス(=カビ)1
    お医者様からは、アレルギーを起因とする喘息(アトピー型喘息)で環境因子の影響を受けやすい、と言われている。

なお、薬の成分や効能など、正確さを必要とする質問については回答しない(できない)。専門家に尋ねるべき事柄は、呼吸器内科医や薬剤師にお問合せを。

レルベア100を木製の机の上に平置きし、真上から撮影した写真。レルベアの水色にグレーのパッケージの全体像が見えており、子窓に17と表示されている。

↑ レルベア100

Q.レルベアを使った感想は?

吸い始めた当初は「本当に効いてるのかな?」という印象。2年以上吸い続けた後に振り返ると、「よくぞここまで効いてくれた」と称賛。

気管支喘息発症当初、銀行・図書館・スーパー・ドラッグストアなど入店して喘息症状が出ない店の方が少ないくらい、気管支や免疫が過敏になっていた。喘息専門医に頂いたレルベア200より、発症後2ヶ月で中断した「スピリーバ」という別の吸入薬の方が、よく効いたような気もした。
 → ブログ管理人が入れなかった場所の詳細については、こちらへ

だが、2年間毎日レルベアを吸い続けると、喘息発作のひどかった衣料品店・ホームセンターを含む全ての商業店舗に、マスクなしで入店できるようになった。今は処方下さった医師とレルベアに、深く感謝している。

レルベアが効く効かないは、患っている喘息の種類や発症原因や重症度等によっても変わってくるので、一概にすべての方に効果が出るとは言えない。だが少なくとも私個人に関しては、レルベアなしでの喘息治療はあり得なかった。

Q.レルベアを吸い続けると太る?

私はむしろ痩せた
気管支喘息を発症する前と後で体重が5kg減り、レルベアの治療を開始してから2年半で更に1~2kg減った。喘息のコントロールが薬で完全にできるようになってからようやく体重が2~3kg増え、今に至る。

レルベアの影響というわけではなく、呼吸器疾患を患うと呼吸に健常者よりエネルギーを使うので、痩せやすいのではないかと思う。毎日8時間肌に密着するタイプのマスクをつけたまま会社で働くだけでも一日のエネルギーを使い果たし、帰宅時にはクタクタに疲れていることも多い。

レルベアの「薬のしおり」の副作用欄にも「肥満」は書かれていなかったので、レルベアは吸うとすぐさま太る、ということはないと思う。

他の喘息薬と肥満の関係については、調べていないので不明。

Q.レルベアを正しく吸えているかどうかが分からない。味がしない。

レルベアを吸った直後、上の歯と下の歯を強く噛み合わせると、「ザリッ」と細かい砂を噛んだような感触がある。レルベアの粉末が吸い込めており、口の中に粉末の一部が残った場合この感触が得られるので、レルベアを吸えているかどうかの目安になるのでは。
レルベア200は吸った後かすかな甘みを感じることもあるが、殆どの場合、レルベアは無味無臭のように感じる。(特にレルベア100は分かりにくい..)

なお、レルベアのパッケージの表示カウンターが0の状態で蓋を開いても、粉末は出てこないようだ。表示カウンターが0から赤色に変わるので「粉末が充填されたのかな?」と感じるが、吸っても口の中に粉末の感触がなかった。

Q.レルベアと飲み合わせの悪い薬や食べ合わせの悪い食べ物はある?

下記サイト↓を参照する限り、エイズの薬など一部のお薬は、レルベアとの飲み合わせに注意が必要とのこと。

ハイパー薬事典
http://www.jah.ne.jp/~kako/cgi-bin/dwm_se_disp.cgi?2290803

レルベアと食べ合わせの悪い食材は、情報がないので不明。

レルベアでの治療を開始してからインフルエンザ・風邪・抜歯・右肩の痛みを患ったことはあるが、内服薬とレルベアの併用を止められたことは、今のところない。
ある医院では「気になるようであれば、念のため風邪薬を服用後2時間ほど時間を空けてから、レルベアを吸入して下さい」と助言頂いたことがあり、食べ合わせ・飲み合わせが気になる場合は、数時間ずらして服用するようにしている。

なお、医者にかかる際は「おくすり手帳」の持参を忘れずに。 診察前に喘息治療中であることを自発的に申し出れば、大きな被害は防げるのではないかと思う。

おくすり手帳2冊を正面から撮影した写真。うち1冊には錠剤のイラストが描かれている。

↑ おくすり手帳。薬を処方される際に調剤薬局で頂いたもの。

Q.レルベアで治療を続けながら、珈琲を飲んでも大丈夫?

珈琲は気管支喘息にいい影響を与える、と呼吸器内科医の書かれた書籍で読んだことがある。珈琲に含まれる成分に気管支を拡張する働きがあるそうだ。

私自身も、精密検査を受ける前でまだ自分が喘息を発症していると知らない頃、無性に珈琲を飲みたくことが多かった。気管支を広げる成分を、無意識に身体が欲していたのかもしれない。

喘息の発作が週に何度も起きていた時期も、インスタント珈琲を1日1~2杯普通に飲んでいた。(珈琲9:ミルク1の割合にして常飲。普段は無糖、気が向いたら加糖) 私はドリップ珈琲・インスタント珈琲・缶コーヒー珈琲に特定の好みがなく、どれでも分け隔てなく飲む人間だが、特定の製品・銘柄で喘息症状が悪化することも、特になかった。
珈琲を飲んで症状が悪くなるのでなければ、飲んでも差し支えないのではないかと思う。

但し、珈琲は呼吸機能検査の結果に影響を及ぼしてしまうことがあるそうだ。検査に影響が出ないよう、検査の当日だけは珈琲を控える方が良さそう。

参考:Cochrane 喘息患者におけるカフェインの効果
https://www.cochrane.org/ja/CD001112/chuan-xi-huan-zhe-niokerukahueinnoxiao-guo

Q.レルベアを吸った後、うがいをする理由は?

口の中や食道に残ったレルベアの粉末を身体の外に出し、レルベアの副作用を防ぐため。

レルベアに限らず吸入薬には、吸った後口の内にレルベアの粉末が残ってしまうという欠点がある。レルベアの粉末が口の中や食道に残ると、「口腔カンジダ症」と呼ばれる、口の中に白っぽい菌(カビ)が生える副作用が起きやすくなってしまう。

レルベア200での喘息治療中に私はたびたびこの副作用に悩まされ、口の中が常に白くて、気持ちが悪かった。実生活に大きな影響はないものの、歯科通院など口を大きく開ける機会があるたびに、口が気になり困った。
 →ブログ管理人の副作用(口腔カンジダ症)の体験談については、こちらへ

レルベアには、ステロイド内服薬よりはるかに少ない量ではあるが、ステロイドが含まれている。なので、口の中に残ったレルベア粉末は、飲み込んで身体に吸収してしまうよりうがいで体の外に排出してしまった方が、長期的に見て身体への負担が少ない。

Q,レルベアを吸った後のうがいが面倒なんですが?

一患者として、激しく同意(笑)
レルベア100・レルベア200を生産販売しているグラクソ・スミスクライン社の社員さんにお会いする機会があり、こうした疑問を直接ぶつけてみたが、「副作用を防ぐにはうがいしかない」とのことだった…。

身体があまりに疲れておりうがいする気力もない時は、レルベアだけ吸ってそのまま眠ってしまうことも、月に1度くらいある。

Q.レルベアを吸い続けると、味覚障害が起きる?

レルベア100・レルベア200の薬のしおりを拝読してみたが、副作用欄に味覚障害は書かれていなかった。
薬は世に出回る前に臨床試験(治験)が行われるが、臨床試験時の総数1407件の症例において、味覚障害が起きた症例は1例もなかったようで、副作用発症率1%未満の欄にも味覚障害は書かれていなかった。ので、安心して構わないのではないかと思う。

私個人も、3年以上ほぼ毎日レルベアを吸っているが、味覚障害は起こしたことがない。
レルベア治療中より風邪を引いている時の方が、料理の味が分からなくなる(笑)

Q.レルベアを吸って何時間たったら、お酒を飲んでもいい?

私は何も気にせず、レルベア200を吸ったすぐ後に飲み会に参加したことが1~2回ある(笑)
レルベアの薬のしおりに、レルベアをアルコールと併用するなとは書かれていなかったので、恐らく問題ないだろうと思う。(但し、私の飲酒量はコップ1~2杯と少なめなので、酒豪の方の参考にはならない)

逆に、レルベア吸入前にお酒を飲むと、薬を吸い忘れて寝てしまいそうな気がする。薬を吸い忘れる方が怖いので、シラフの間に吸入した方がいいのではないかと思う。

Q.レルベアを1日おきに吸ってもいいか?

やったことがないので未回答。

Q.新型コロナウィルスワクチンの接種日に、レルベアは普段通り吸ってもいい?

ワクチン接種前に近所のかかりつけのお医者様で相談したところ、「喘息のお薬は中断せず、レルベアは普段通り吸入して下さい」とのことだった。気管支喘息の主治医も同意見。
私は既に3回新型コロナウィルスワクチンを接種済み(3回ともファイザー製を接種)だが、接種する当日も、接種の翌日以降に副反応が出ている時も、毎日レルベア100を吸入していた。

なお、新型コロナウィルスワクチンの副反応の種類や強さは、喘息をお持ちでない方々とほぼ変わらなかった。接種の翌日は37度台前半の発熱があり、接種した箇所に痛みがあって寝返りが打てなかった程度。

気管支喘息治療中に吸入薬(レルベア)の副作用が出た…

気管支喘息の治療でよく用いられる薬に、レルベアという吸入薬がある。粉末のステロイド剤で、口から吸い込むことにより気管支や肺に薬を届ける。ステロイド吸入薬は、気管支や肺に直接薬が届き、吸収された後は肝臓でステロイドが分解されて全身には廻らないので、全身性の副作用が少ないことで知られている。

が、レルベアの薬の説明書等に書かれている「カンジダ症」という副作用が、自分の身体に起きてしまった(笑) 痛みのある副作用ではなく、日常生活にさほど支障がないので、「免疫力を高めればそのうち治るだろう」と楽観していたが、レルベアの吸入治療を続けながらのカンジダ症治療は、なかなかに忍耐と時間を要するものだった。

気管支喘息の吸入薬「レルベア100」と「レルベア200」

↑ レルベア100とレルベア200

発症とその後の経過と病状

<発症時>

上顎の裏を舌で触るとざらつき、手で触ると白いものがついた

免疫を正常に戻すためカルピスの「守る働く乳酸菌L-92」飲料を毎日飲むよう心掛けており、レモンと同時に摂取することも多かったので、「カルピスの成分が固まって顎についたのかな」と思っていた(笑) ←阿呆。
「守る働く乳酸菌L-92」の詳細については、こちらの記事へどうぞ

<発症から1~2週間後>

喉に違和感があり、声が出にくい。

「布団にダニが増えてきたかな」と思い、布団を頻繁に天日干しして布団専用の掃除機をかけたが、喉の違和感は収まらず。
「風邪かな」とも思ったが、熱や咳がなく、身体にだるさや悪寒の症状もない。毎日続けていた冷水浴をやめても、症状変わらず。
喉も痛みは全くなし。喉の奥は終日乾いている感じ。上顎の裏は、ぬめぬめざらざらとしている。

<発症から3週間後>

声が枯れた。

「薬の副作用かも」とようやく思い至り、使用中の薬を調べたところ、レルベアの副作用欄に「声枯れ」「喉の違和感」「口腔・呼吸器カンジダ症」が記載されていた。
鏡の前で口を大きく開き、ペンライトで口の中を照らして覗いてみたところ、①上あごから喉にかけて、②左頬の内側、③上唇と下唇 の皮膚が白くなっていた。特に①は酷く、真っ白に近い状態だった。

口腔カンジダ症(偽膜性ぎまくせいカンジダ症)とは

口腔カンジダ症は、普段から口腔内に存在している“カンジダ菌”という菌が起こす感染症。カンジダ菌はカビの一種。健康な人が免疫力を保っていると発症しないが、免疫力が下がっている時に発症しやすくなる。そのため「日和見ひよりみ感染症」とも呼ばれている。

レルベアなどのステロイド薬を長期間吸入し続けていると、口腔内の菌のバランスが崩れ、カンジダ菌が増殖し、発症しやすくなる。副作用(=口腔カンジダ症)を防ぐため、レルベアの説明書には吸入後必ずうがいをするよう記載されている。

口から粉末を吸い込んで服用するレルベアは、口から飲み込んで服用する内服薬と比べ、体内に入るステロイドの量が100分の1程度で済むという大きなメリットがあるが、反面、薬の一部が口の中に残ってしまうという欠点がある。

筆者も、レルベアの吸入とうがいを毎回セットで行っていたが、残念ながら副作用を防ぐことが出来なかった。毎回のうがいの時間が短すぎたようだ。職場復帰のため親会社とすったもんだのやり取りをしていたところに、日商簿記の試験が立て込み、気が休まらない状況が3週間ほど続いた頃に発症したらしい。

発症までに吸入したレルベアの種類と量

レルベア100をひと月半、レルベア200を3ヶ月程吸入した頃に発症した。カンジダ症を発症してからも、現在に至るまで、レルベア200の吸入は1日1回毎日行っている。

自宅で素人が治療

次回の呼吸器内科診察日まで日があったため、まずは自宅で治療を試みた。

とにかく口内を清潔にしようと思い、歯磨きを朝昼晩と1日3回に増やし、歯磨きのたびにコップにうがい薬を1~2滴垂らし、ガラガラうがいをした。歯ブラシやうがい薬が手元にない時は、水や緑茶など砂糖を含まない飲み物で口をゆすぐことだけでも、定期的に行った。

2種類のうがい薬を正面から撮影した写真。向かって左が「ネオステイン・グリーン」、向かって右が「アズノール」。どちらも口腔カンジダ症の治療に使った。

↑ 治療に使用したうがい薬

食べカスが口の中に残っていると、口腔の白い面積が目に見えて増殖するので、間食を控えた。どうしても間食せざるを得ない時は、食べカスが残りやすいものと甘いものを避けた。

3ヶ月間で体重が数kg減りガリガリに痩せてしまったことが免疫力が落ちた原因かもしれないので、1回の食事で食べる量を増やし、体重を少し戻すよう心掛けた。
毎日の仕事や家事のうち、先送りできるものは先送りし、仕事に追われず、ストレスをためず、睡眠時間を確保するようにした。

レルベア200の吸入は、1日もやめることなく継続。但し、眠る直前に吸うことは避け、午前中からお昼にかけて吸ってしまうよう心掛けた。

結果、口内にできていた白いものは、歯磨き&うがい薬利用を始めてから3~4日後に減り始め、少しずつ時間をかけて白の面積が減ってきた。減ってはは増え、増えては減るを繰り返し、二進一退という感じ。うがい薬を使い始めて1週間が過ぎた頃に日中の声枯れが治ったが、起床時の声枯れは完治しなかった。

後日知り合いの呼吸器内科医に尋ねたところ、うがい薬の利用は症状の緩和において一定の効果を得られるため、医学的にも推奨できる方法だったらしい。

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医師の診察の受ける

自宅で2週間ほど素人治療したのちに、医師の診察を受けた。口の中を見て頂き、レルベアに含まれるステロイドの副作用だろうということで落ち着く。

レルベアの吸入量は減らさずに、「ファンギゾンシロップ」という液状の飲み薬を別途処方頂き、レルベア200の吸入と並行して口腔カンジダ症の治療を進めることになった。1日3回薬を飲み続ければ、カンジダ症は2週間以内に収まるだろう、とのこと。

口腔カンジダ症治療薬「ファンギゾンシロップ」の瓶の蓋を開け、液状の薬をスポイトで吸い出した画像。

↑ ファンギゾンシロップ

シロップ薬は甘みと苦みが混ざった味で少し苦手だったが、飲み続けると、1週間後に起床時の声枯れがなくなってきた。だが、気を抜いて歯を磨き忘れ&薬を飲み忘れて眠ると、翌朝は口内がざらついて、症状が逆戻りしてしまう。白い苔の面積は着実に減っていくものの、薬をもってしてもなかなか手ごわかった。

そして、朝昼晩1日3回と言われたが、昼晩の1日2回しかシロップ薬を飲まなかったら、2週間では完治しなかった(笑) 医師と相談し、カンジダ症の投薬治療は一旦中断し、気管支喘息の治療に集中することで合意。

その後のカンジダ症の経過

4~5ヶ月の間、毎日2〜3回のうがい薬と歯磨きが必須になってしまったが、喘息の症状が改善し、レルベア200からレルベア100に切り替えたタイミングで、カンジダ症も大きく改善。
口腔に白っぽい面積は多少残っているものの、喉の違和感がなくなり、殆ど気にならなくなってきた。嬉しい副産物として、歯磨きにいそしんだお陰か、歯が随分白くなった(笑)

だが更にその後、発作が起きて喘息が悪化した際にレルベアを100から200に戻すと、カンジダ症も勢いを盛り返した…。
症状が最もひどかった時は、舌の側面にも白い苔状のものが生え、舌がしびれるような感覚があった。しびれが気になるが痛みは出なかったので、生活には支障は出なかった。歯磨きとうがい薬の回数を増やすと、1〜2日で舌のカンジダは見えなくなり、しびれもなくなった。

そうこうするうちに、虫歯で通院した歯医者さんにも、口腔カンジダ症が見つかってしまった(口を開くから当たり前だが…)。歯医者さんも口腔カンジダ症をご存じで、治療薬その2を処方下さった。
今度の治療薬は「フロリード・ゲル」という経口薬で、パッケージが軟膏で触った感触も軟膏だが、その軟膏を直接口の中(!)に出してしばらく舐める、という治療法だった。1日3回計4日間服用。軟膏は美味しくなく、食感はお世辞にも気持ちのいいものではなかったが、カンジダ症は見事治して頂くことができた!

口腔カンジダ症の治療薬である、ファンギゾン・シロップとフロリード・ゲル経口薬を撮影した写真。ファンギゾンシロップの茶色いガラス瓶と、フロリードゲルの白い軟膏薬が、複数個写っている。どちらの薬も使用済である。

↑ 画像右の白いパッケージの薬が「フロリード・ゲル」

レルベアの正しい服用の仕方

レルベア100・レルベア200とも、薬を吸入した後、ガラガラうがいとクチュクチュうがいを行う。理由は、喉や口の中に残っている薬を洗い流すため。
ここまでは、レルベアの説明書の記載通り。

だが、喘息に関する書籍を漁り医師に尋ねると、レルベアのより良い吸入方法や注意事項を知ることが出来た。レルベアは「食前」に吸入する方が良い、とのこと。
おすすめは、

レルベア吸入 → うがい → 食事 → 歯磨きとうがい

の順での吸入。食事を挟むことで、喉や口の中に残っている薬が食道や胃に落ち、分解される。全身への影響はなく、口腔カンジダ症の副作用をより防ぐことができる。
レルベア吸入後のうがいの回数は、5回くらい。1回あたり10秒くらいが良い。
うがいができない場合は、飲み物を口に含み、口の中でクチュクチュした後、そのまま飲み込む。

これらの情報は、もっと早く知りたかった…。眠る直前にレルベアを吸入し、3回程うがいしてそのまま眠りにつくことを、これまでしばしばやっていた(笑)

その他の副作用 ~動悸~

口腔カンジダ症についての記載はここで終わりだが、レルベアの副作用で「動悸」についての情報を求める方もよく来られるので、ついでに記載。

レルベア100・レルベア200を吸うと、心臓がいつもより多く脈打ち、心臓がバクバクと音を立てて、動悸の症状が出る。 吸入薬を吸った後、5~10分程度は動悸を感じているように思う。動悸を感じている最中も、歩いたり話したりは問題なくできるので、仕事・日常生活に支障はない。

主治医の先生曰く、喘息の薬は心臓と関係が深いそうだ。確かに、今処方されている長期治療薬(コントローラー)レルベア200と発作用治療薬(リリーバー)サルタノールのどちらも、吸入すると毎回必ず動悸が起きる。

喘息の治療を始めて間もない頃(=レルベアを吸い始めて1ヶ月半程経った頃)、左胸に軽い痛みを感じることがあった。気になったので主治医の先生に相談したところ、単なる筋肉痛かもしれないとのことだったが、念のため心臓の検査もして頂いた。
結果は、異常なし。不摂生な生活をしていたり、極端に太っている方は、心臓に負担がかかっている可能性があるのでより精密な検査を行うことがあるそうだが、私の場合は年齢も体型も生活パターンも特に問題なかったので、様子見ということで落ち着いた。

左胸の痛みは、その後1ヶ月ほど断続的に続いたが、喘息治療が進んであまり息切れしなくなってからは、症状が出なくなった。本当に、単なる筋肉痛だったのかもしれない(笑) 安直に薬を疑って悪かったな、と後で反省した。

その他の副作用? ~指のふるえ~

こちらは副作用ではないかもしれないが、症状があったので、念の為記載。

レルベア200を1年2ヶ月程毎日吸い続けた頃、左手の指に震えを感じることがあった。左手で右手の爪を切る時や、右手の爪のマニュキアを塗る時など、左手で細かい作業を行う時に指が細かく震えていることに気付く、という感じ。

爪が切りにくい以外特に日常生活に支障はないので、主治医の先生に報告したのみで様子見。1~2週間は指が気になっていたが、そのうち自然と症状が出なくなり、レルベアが200から100に減量されてからは、ふるえを感じなくなった。

最後に

カンジダ症については、毎日吸入している薬に対する理解が不足していたため、副作用に気付くのに遅れたことは否めない。

薬のしおりも貰った時1~2度読んだきりだった。折に触れて読み返し、気が向いたときにインターネットで詳細情報を仕入れておけば、もっと早く気付けただろうにと思う。