結論から言うと、必須とは言い切れない。
週1~2回布団を天日干しするだけで、喉の違和感と睡眠中の咳の回数が軽減される。布団専用掃除機をかけた時と天日干しした時の効果の違いは、実感の上ではなかった。
ただ、布団を外に干せない「花粉の時期」「梅雨」「台風の時期」は、布団用掃除機があると重宝した。
私はアレルギーが起因となって気管支喘息を発症したアトピー型喘息で、ダニとハウスダストについてアレルギー症状が出ているため、ダニやハウスダストが周囲にたくさん存在すると、喘息発作が起きる。(但し、私は花粉症については、強い症状が出ていないので、花粉の影響はさほど受けない)
布団の場合は、ダニが身体に悪影響を及ぼす。アレルゲン物質となり人体に影響を与えるのは、生きているダニよりもむしろ、死んで粉々になったダニの死骸や糞。粉々になったダニの破片は、目に見えないほど細かい粒子になり、埃として布団や床や空気中に散在している。
インターネット上では、ダニの死骸は天日干しだけでは取り除くことができないので、布団用掃除機で取り除く必要がある、とされている。
Dyson V6 Trigger 布団クリーナー
布団用掃除機は、「Dyson V6 Trigger」というdyson(ダイソン)社製品を、新品で購入し使用。
dyson社製品は、布団用掃除機と通常の掃除機(スティック型ではない)の2台を有しているが、どちらも吸引力が強く埃がよく取れ、短時間で綺麗になるので、ダイソンの掃除機自体はかなりおすすめ。
充電してから使用するコードレスタイプで、3.5時間の充電すると約20分間掃除出来る。
ボディの後ろに「MAX」と書かれたまるいボタンが付いており、MAXボタンを押すと、パワーの強弱を切り替えることができる。強モードでは、連続使用可能時間は約6分。
慣れてくると約20分間で、掛け布団(片面×2回)・敷き布団(片面×1回)・ぬいぐるみ(小サイズ4体)くらいに掃除機をかけることが出来る。
レバーを下向きに一度だけ押すと、ダストボックスが開く。使い始めたばかりの頃、レバーの役割を知らずに押してしまい、埃を床にぶちまけそうになったことがあるので、ご注意を…。
ダイソン社の公式通販サイト
ダイソン社の公式サイトがあったので、リンク。製品の細かい仕様をお知りになりたい方は、こちらからどうぞ。
ダイソンv6 triggerで掃除できたもの
- 敷き布団
- かけ布団(毛布)
- ソファー(布製・革製)
- 座布団
- 電気カーペット
- ぬいぐるみ
布製品全般に掃除機をかけることができた。
掃除機をかけることで、布が傷んだり、キズがついたり、といったことは特に起きなかった。布団やぬいぐるみは年に1~2回度お洗濯するが、洗濯の方が、生地の傷みや色落ちが激しいように感じる。
ダイソン v6 trigger 布団クリーナーを使った感想
布団用掃除機をかけると、その場所で眠っても起きた時喉がイガイガしないので、一定の効果はあると思う。だが、正直なところ、使用前と使用後の違いが分からなかった。
敷き布団と毛布は、春から秋にかけて週1~2回の頻度で布団掃除機を使っているが、吸引薬での喘息のコントロールが不十分だった時分は、布団用掃除機をかけた後の布団でも、週1~2回くらい夜明け前に咳で目が覚めてしまうことがあった。布団掃除機だけで夜間の喘息症状を抑えるのは、さすがに無理だったようだ。
吸入薬での喘息コントロールが十分でき始めてからは、天日干しと布団用掃除機で布団のダニを減らしていることが功を奏し、咳や喉の違和感が原因で睡眠を妨げられることはほぼなくなった。睡眠妨害は、月0回~1回程度。
梅雨と台風の時期は、曇りや雨の日が多く天日干しがしづらいので、布団用掃除機が見事活躍した。雨に濡れても洗い直せばいい衣類と違い、布団は濡れると大変なので、曇りの日でも天日干しを諦めざるを得ず、代わりに布団掃除機をかけてしのぐことができた。
また、私はイネ科の植物の花粉症があるので、7月上旬から8月にかけては、花粉症で少々辛い。花粉の飛散する時期は布団に掃除機をかけて、くしゃみと鼻水の回数を減らすようにしていた。
ダイソンの布団クリーナーを使う上での注意事項
うるさい
掃除機の間近で音を聞くからかもしれないが、掃除機をかけている間中工事現場の近くのようなうるさい音がする。
夜は、窓を閉めていても使用を憚られる。ハウスダスト・ダニアレルギーの喘息患者が掃除する時は、窓を全開にして掃除することが多いと思うが、この掃除機を掛ける時は騒音が酷いので、ご近所様にちょっと申し訳なく思う。
睡眠の直前に掃除機をかけるのは、ご近所迷惑を覚悟しない限り難しいと思う。
片手で使うには重い
重さが1.6kg以上あるので、男性が使うには問題ないが、女性が片手で連続20分使用するには少々重い。私は数分おきに休憩を挟みながら、断続的に使っている。
布団クリーナーの使用感その2 ~後日談~
後日、花粉症のひどい方と一緒に暮らす機会があったのだが、気管支喘息より花粉症の方が、布団クリーナーの効果が高かった。
その花粉症の方は、目・鼻が毎日花粉でやられてしまい、ティッシュを手放すことができず、ひどいときは副鼻腔炎にまで悪化して慢性的な頭痛に悩まされていた。春のうららかな陽気の間中、衣類はおろか布団でも屋外に干すことができない。衣類は極力室内干しに、布団も布団クリーナーで代用という生活が始まり、布団クリーナーの有難みを実感した。
音は相変わらずうるさく気にはなるが、布団を外に干さずに済み、外から入ってきた花粉もある程度除去できる、という利便性には代えがたかった。何より、花粉を多く抱き込む布製品全般を掃除することができるので、アレルゲンの根絶に一役買ってくれたように思う。