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「色彩検定2級問題集」ヒューマンリソシア

色彩検定2級に合格した際に使用した問題集。
 → 色彩検定2級の勉強方法についてはこちらへ

「色彩検定2級問題集」について

「色彩検定公式テキスト2級編」とほぼ同じ章立てになっており、公式テキストの第1章が問題集の第1章に対応している。
それぞれの章が、
 1. 知識のまとめ (=インプット)
 2. 問題演習   (=アウトプット)
の2つに分かれている。

インプットは、公式テキストの半分ほどの分量にまとめられているので、時間のない方は公式テキストではなくこちらの問題集のまとめを読むだけで、要点を学ぶことができる。

問題演習のページに掲載されている設問の量が非常に豊富で、各章に対して大問3~15問ほど用意されている。問題はBASIC(基本問題)・通常レベルの問題・POWER UP(応用問題)の3つのレベルに分かれており、自分の学習進度に応じて解く問題の難易度を調整することができる。

「色彩検定2級問題集」を使用した感想

色彩検定2級を受験されるのであれば、問題集は1冊あった方が良いと思う。私も色彩検定3級受験時は特に問題集を用意しなかったが、2級ではきちんと準備した。とは言っても、2冊も3冊もトライする必要はなく、1cmを超える厚さのものが1冊あれば十分。

アウトプットを重視する人にはおすすめ

掲載されている問題量は、十分すぎるほど多い。むしろ、試験本番までにすべて解こうとすると、時間が足りなくなり焦ると思う(笑) 苦手分野を集中的に潰したい方や、とにかく問題に慣れたい方、インプットよりアウトプットを重視する方にはおすすめできる。

掲載されている問題も、実際の本試験に出題されたものと良く似ていたので、本試験ではあまり緊張せずに解き進めることが出来た。

知識と暗記が中心の問題集

どちらかというと、色彩知識の暗記に偏った問題集だと思う。知識は十二分に身につくがが、思考力や応用力は身につきにくいため、色彩検定の試験が苦手な方はこの1冊だけで本番に臨むのは少し危険かな、と感じた。

色彩検定3級 勉強法・使用したテキストなど

念願の色彩検定に、ようやく取り組むことができた。
3級はとても易しいので、忙しい方でも取りかかりやすく、気軽に達成感を味わえる。私は3級が楽しかったので、2級に進む自信と意欲を頂くことができた。

色彩検定3級の勉強法

 学習期間:2週間
 使用テキスト:公式テキスト、色彩検定2級問題集
 費用:受験料7000円、テキスト代

市販されている公式テキストを読み込むだけで、十分に合格圏内に入ることができる。

事前に問題を解き慣れたい方は、公式テキストに加え、図書館などで3級の問題集を借りて2~3日解いてみる、といった軽い準備で十分だと思う。
私は色彩検定2級取得を視野に入れていたので、色彩検定2級の問題集を購入して易しい問題を解いてみることで、色彩検定の問題に慣れるようにした。

また、1~3級の過去問すべてを含む問題集「色彩検定過去問題集」も市販されているが、色彩検定3級・2級の取得であれば不要だと思うので、紹介は省略。

色彩検定3級 試験本番

試験時間が短く、問題数が多い

70分の試験時間で、大問が15~16問あり、大問1問あたり5~10問程度の小問が出題された。つまり、1問にかけられる時間が1分未満と非常に短いため、即断・即決・即記入で、次々に問題をこなしていくことが求められる。
逆に言うと、1問~2問分からない設問があっても、十分に挽回できる余地がある。多少解けなくとも気にしないで、次々解き進めるのがおすすめ。

見直しは5-10分ほどしか時間が取れないと思うので、見直したい問題にはチェックを付けておき、チェックを付けた箇所だけ検討するなど、効率良く見直しする方法を事前に考えておくとよい。

試験会場の雰囲気

女性が多め、若い方が多め、だった。約8割程が女性だったと思う。男性の方は、試験問題云々よりこうした雰囲気に呑まれないようご留意を。

色彩検定3級の合格通知と合格証書

まず合格通知のハガキで合否が知らされ、無事合格すると、後ほど合格証書が届いた。

色彩検定3級の合格証書の賞状と合格通知ハガキを平置きし、正面から撮影した写真。

↑ 実際に手元に届いた色彩検定3級の合格証書と合格通知

色彩検定3級を取得した感想

楽しかった!

仕事の合間の試験勉強でも、勉強が負担にならず楽しかった。
公式テキストが良くまとまっていて読みやすいからという理由もあるが、「あざやかな色彩を毎日眺めて暮らせる」というそれだけで、私には十分楽しかった。色彩がお好きな方であれば、同じような感想を持たれる方も多いのではないかと思う。

色彩検定に対する適性が分かる

3級はあまりに易しいので、3級は取得せず色彩検定2級からトライされる方も多いのですが、個人的には3級の取得をおすすめしたい

3級の学習を経験すると、色彩検定に対する自分の適性が分かる。3級の学習を楽しめる方、続けられる方は、2級に進み勉強量が増えても、挫折せず色彩に触れ続けることができるのではないかと感じた。

逆に3級取得を楽しめないのであれば、「色彩を理論的に考える」という適性に乏しいため、仮に1級を取ったとしても、その後「仕事」として色彩を続けるのに苦痛を伴うのではないか、と思う。

色彩検定2級 勉強法・使用したテキストなど

色彩検定2級も無事に一発合格できた。やっぱり色彩の勉強は楽しい! 学ぶ分野が、サインボードからファッションまで幅広いのも、おすすめの理由の1つ。

色彩検定2級の勉強法

学習期間:1ヶ月半
使用テキスト:公式テキスト2級編、色彩検定2級問題集

公式テキストは3級から1級まで3冊全て手元に持っているが、どの級もとても良く出来ている。
写真や資料がどのページにも豊富に掲載されており、情報が十分に整理され端的にまとめられているので、知識のインプットはこの1冊だけで十分。ただ、理論を学ぶ教科書的位置づけの本なので、演習問題はごく僅かしか掲載されていない。

可能であれば、市販の問題集を1冊用意して欲しい。3級受験では問題集は特に必要なかったが、色彩検定2級は難易度が上がるので、一発合格を狙うのであれば、問題集があった方が良いと思う。

管理人は下記の「色彩検定2級問題集」を購入したが、図書館にある本を借りる、スマホの無料アプリを利用するなど、お金をかけずに学ぶ方法もいくつかある。

管理人が使用した問題集の詳細については、こちら

色彩検定3級に比べると覚えるべき知識が増えるため、実務で色彩を使われていない方は、1ヶ月~2ヶ月くらい学習期間を取っておくと良いと思う。

色彩検定2級の合格通知と合格証書

合格すると、まず合格通知のハガキが届き、合否が知らされる。その後、合格証書の賞状が手元に届いた。

色彩検定2級の合格証書と合格通知をレンガの床の上に置き、正面から撮影した写真。向かって左に、合格証書の白い賞状が写っており、向かって右に二つ折りの合格通知ハガキを開いたものと小さいカードが置かれている。

↑ 実際に手元に届いた、色彩検定2級の合格証書と合格通知。

色彩検定2級を取得した感想

色を科学的・理論的に理解する試験

色彩検定2級は、色を科学的・理論的な側面から理解できるようになる試験だった。
色に関する知識と理論が身につくので、今まで直感や感覚でしか選べなかった色を、理論や知識を元に選び、組み立て、選んだ根拠を人に説明出来るようになる。

日々の生活に即役立つ

毎日の洋服選びに、色彩の知識が大活躍する。
仕事着はネイビースーツで男性の多い職場と一体感を出し、スポーツイベントでは彩度・明度の高い服(トーンで言うとvividやbright)を選択して、アクティブで溌剌としたギャップを与えるなど、「なりたい自分」に見えるよう、服や小物をコントロールできるようになった。

家具やインテリア選びにも、色彩を理解した力は存分に発揮できる。
light grayishやdullなど彩度の低いトーンの家具を多用して、落ち着いた雰囲気を演出しつつ、面積の広い壁紙は明るく、床に置くカーペット類は濃く暗くして、部屋全体に安定感を与えるなど、家全体の印象もコントロールできてしまう。

色の与える印象が良いと、百円均一ショップの品でも百貨店で買った良質の品のように見えるので、色彩検定に支払ったお金は十分元が取れたと思う(笑)
H&Mのバーゲンで買った500円の辛子色カーディガンを人から真顔で褒められるなど、有難い経験も増えた。

仕事が舞い込む即戦力資格ではない

取った後いきなり仕事が舞い込んでくるような試験ではないので、期待のしすぎにはご注意を。製品企画や服の販売員など、特定の職種に就かれている方にはメリットがあるかもしれない。

学習範囲は浅く広く

色彩検定は、学習範囲がとても幅広い。公式テキストの1冊の中で、交通標識などの見やすさを理論的に説明したり、ファッションのトレンドを知ったり、「軽さ」を感じる配色を考えたり、建物の外観と環境の調和を学んだりする。こう書いてしまうと、聞いている人からすると訳が分からない(笑) それほど「色」の持つ応用範囲は広い、ということなのだと思う。

興味のない分野も出てくるかと思うが、好きな分野だけを極めても点数が足りずに落ちてしまうので、試験前だけは浅く広く学習する方がいい。

やっぱり楽しかった!

色彩検定3級を取得するより前に、2級の公式テキストを購入し、絵画の画集を眺めるような気持ちで読んでいた時期があった。
色彩検定の公式テキストは堅苦しいものでも何でもなく、配色理論からファッションや住空間の色彩に至るまで下手な書籍よりよくまとまっているので、文庫本を読むような気持ちで気軽に色彩の勉強を始めてみて良いと思う。

資格取得後 ~活用しました~

2級は仕事で使えるレベルではないので、年収が即上がるということはなかった。だが、日々のプライベートの生活の中で、色の知識を使うことは多い。

通勤服選び

通勤用の衣服(トップス・ボトムス)を、色別に収納するようになった。

色彩検定2級の学習で明度・彩度・色相の知識が身につくので、服選びにも、「色をコントロールする」という感覚がある。モノクロや茶系をベースにした服に、パステルカラーの明るい差し色を組み合わせるなど、TPOに合わせて服選びを楽しんでいる。

職場での資料作成

職場で、色の持つ特性を理解せず色が無秩序に選択されているExcel資料を見ると、イラッとするようになった(笑)

赤や黄色などの人目をひきつけ「注意」「警告」の意味を持つ色は、少なく用いて人目をひきたい箇所に効果的に配置(配色)するべきだし、対応不要な項目は目立たないグレーの文字で書くなど、直感的に理解しやすい資料作りを心掛けるようになった。

システムエンジニアの仕事は作業ミスが重大なトラブルに繋がりやすいので、色という観点からも情報を整理して手順書や設計書を作れるようになったのは、非常に良かったと思う。
自分の作った資料が、長年使われ続けているのを見ると、使って良かったな…と感慨深い気持ちになる。

家中をインテリアコーディネート

自宅は好きなように色彩を配色できる格好の教材なので、毎年のように、自宅インテリアの配色を見直している。資格取得後10年経った今では、DIYにまで手を出してしまったので、築40年の実家はすっかり私のおもちゃと化している(笑)

色彩検定2級では、部屋の目的や機能を実現するための、実用的な配色を学ぶ。美味しく楽しく食事を取りたいダイニングは暖色系でまとめ、落ち着きたい寝室は彩度低めの中間色でまとめるなど、部屋の用途やプライベート度合いに合わせた配色を心がけるようになった。

壁紙を貼り直したり棚を買い直したりと、大きな出費が予想される時にも、自信を持って適した色合いを選べるので、資格を有した意義は大きい。金額の大きい買い物は、失敗すると数十万円が吹っ飛んでしまうので、これだけでも色彩検定2級を取った意味があった、と感じている(笑)

年収

取得後10年ほど経過したが、色彩検定2級は年収には影響を与えなかった。私は本職がインフラ系のITエンジニアなので、色彩のスキルが直接はスキルに影響しない。(サーバによくあるLinuxOSでは、そもそも色どころか操作画面がないし…)
ITエンジニアの中でも、Webデザイナーなどグラフィックに直接関わる職種なら、年収に影響を与えることはあるかもしれない。

ただ、色彩検定取得はプライベート分野(趣味・生活)への影響は極めて大きかったので、結果的にお金を節約できた、という効果はあるように思う。