ガラス瓶の絵」タグアーカイブ

鉛筆画:テキーラ瓶とかるがものぬいぐるみ(製作途中)Tequila and Karugamo drawn by pencil

Tequila and Karugamo テキーラの空瓶1本とかるがものぬいぐるみ1つが鉛筆でデッサンされている絵を、正面から撮影した写真。絵はスケッチブックに描かれており、スケッチブック全体が写真に写っている。画面左に、テキーラのつややかなガラスのビンが描かれており、ビンには税関のシールやお酒のロゴラベルが貼られている。画面右に描かれているかるがもは、鉛筆で淡くふかふかとした質感で描かれている。

モチーフ テキーラの空瓶、かるがものぬいぐるみ
使用画材 スケッチブック、三菱鉛筆uni、練り消しゴム
製作場所 T先生の絵画教室
光源 自然光と蛍光灯を併用。自然光は3Fの窓から採光、時間帯は14:00~17:00
完成日 2017年12月16日(土)

モチーフについて

テキーラの空瓶は、T先生の教室でお貸し下さったもの。
購入当初は琥珀色の透明なテキーラが入っていたそうだが、残念ながらテキーラそのものにお目にかかることは出来なかったので、琥珀色の強いお酒を思い浮かべながら描いた。お酒を飲めない人間にとっては、酒は想像と創造の世界で愛でるものである。輸入した際のものと思われる関税(?)のシールがまだ貼られており、いい雰囲気を出していたので、それも描くことにした。
数年経ってから、amazonで売られていたモチーフ瓶を発見。ようやくテキーラのお酒の色を把握した。予想よりお酒の色が薄かったので、描く前にまだまだ修行が必要そうである..

created by Rinker
Don Julio(ドン・フリオ)
¥8,847 (2024/03/29 15:46:06時点 Amazon調べ-詳細)

かるがものぬいぐるみは、我が家の古参。
同じ教室内で鳥を油絵で描かれている方がおり、自分も鳥好きなので鳥を描いてみたかったが、モデルになるようないい写真が見つからず、実物に先がけてぬいぐるみのかるがもで描いてみることにした。いずれは雀や山鳩や目白などを描いてみたいと思案している。地味色の鳥ばかりなのは、好みと都会固有の問題である。都会では明るい羽色をした鳥にお目にかかることがほぼない。ぬいぐるみのかるがもは20年来の古参なので、白い羽が経年の汚れで微妙に灰色がかっている部分があるが、そうした部分も再現する予定。

「質感の違い」を描き分けることが、今回も大きなポイントの1つ。今回のモチーフはどちらも茶色だが、片や硬くて透明で光の反射があり、もう片方はふかふかと柔らかく、輪郭さえはっきりしない。また、ぬいぐるみという愛らしいモチーフなので、見る人がきゅんとするような愛らしさを紙の上に再現できれば。

描き方について

テキーラ瓶は、6H鉛筆から4B鉛筆まで幅広く使用。4H・6H鉛筆といった芯の硬い鉛筆は、こうした固く透明なモチーフにおいて威力を発揮する。かるがもは今のところほぼH鉛筆で、部分的にHB鉛筆。

どちらもモチーフが焦げ茶なので、仕上がりが近付くにつれ、手の側面に鉛筆の粉がついて、キャンバスを汚す恐れがある。それを避けるため、2つのモチーフのおおまかな形を取った後は、左のテキーラ瓶から描き込んだ。こうした描き方の方が個人的には描きやすい。デッサンの描き方講座を見ていると、左右並行でバランスよく仕上げていく方も多い。

描いている最中に、かるがもが自宅のどこかに仕舞われてしまい見当たらなくなった。1ヶ月経っても出てこないので、テキーラ瓶のみを仕上げて一旦中断。

水彩色鉛筆画:ガラスボトル(炭酸瓶)

ガラス瓶5本を縦に並べ、白いスケッチブックに鉛筆と水彩色鉛筆でデッサンした絵。モチーフは左から順に、薄緑色のコーラの空瓶、MOETの緑色に金ラベルのシャンパンボトル、白い天使のラベルが貼られたドイツビールの茶色い空瓶、Monopoleの黄緑色のシャンパンボトルの空瓶、ラムネの水色の空瓶。

モチーフ コカコーラの空瓶 1本、ラムネの空瓶 1本、
シャンパンボトルの空瓶 2本、ドイツビールの空瓶 1本
使用画材 スケッチブック、三菱鉛筆uni 数本、ステッドラーの水彩色鉛筆48色セット、
その他色鉛筆多数、茶系水彩絵具、練り消しゴム
製作場所 T先生の絵画教室
光源 自然光と蛍光灯を併用。自然光は3Fの窓から採光、時間帯は14:00-17:00
完成日 2016年02月13日

モチーフについて

水彩色鉛筆を使用したかったので、T先生の教室に保管されていた瓶のうち、色のついた瓶だけを採用。

ラムネ・コーラ・シャンパン×2・ビールと計5本もあるので、構図に悩み、当初はラムネ・コーラ・ビールのいずれか2本を選んで、前列に据えようと思っていた。が、シャンパンの値段が恐ろしく高いこと(下記リンク参照↓)、T先生がシャンパンが一番お好きなことなどモチーフに関する情報を仕入れていくうちに、シャンパンが貴婦人に見えてきたので、前列は貴婦人方にお越しいただくことにした。

created by Rinker
Moët & Chandon(モエ・エ・シャンドン)
¥4,800 (2024/03/28 20:43:58時点 Amazon調べ-詳細)

偶然にも、モチーフに採用した瓶には全て炭酸が含まれていたので、それに気付いてからは「炭酸シリーズ」と勝手に名付けて呼んでいた。5本とも瓶の色も形もラベルも美しく、描いていてとても楽しかった。

描き方について

まず、鉛筆デッサンとして通用するくらい、三菱鉛筆uniで形をしっかり描き込んだ。H鉛筆などで立体を構成する面をがりがり描き込んだが、4B鉛筆以上の濃い黒は、この時点ではまだ置かなかった。

その後、スケッチブック全体に淡いセピア系の水彩絵具を刷いた。茶系の水彩は、いつものごとく2~3色は混ぜた。カラーインクDr.Martin Radiantのセピア↓(28B)は使ったと思うが、水彩用パレットに長年端座したままの色を毎度そのまま使うので、どのメーカーのどの色がスケッチブックに乗ったのかは、描いた本人にも分からない(笑)

created by Rinker
ドクター・フィリップ・マーティン(Dr. Ph. Martin's)
¥1,017 (2024/03/28 16:17:31時点 Amazon調べ-詳細)

最後に、色鉛筆で細部を塗り込む。細部を彩る色鉛筆は、水彩色鉛筆と通常の色鉛筆を区別せず利用した。メインで使用したのはステッドラーの水彩色鉛筆48色だが、MITSUBISHI油性色鉛筆など、他のメーカーの色鉛筆なども使用。

コカコーラ瓶の淡い緑が、手持ちの水彩色鉛筆だけでは出せず、四苦八苦した記憶がある。実物は、もっと色が淡い。水彩で淡い色を出すのは簡単(水を足すだけ)なので、色鉛筆で淡い色を出すのにこれほど苦戦するとは、想定していなかった。
色鉛筆を買い足すなら、濃い色より淡い色を買い足された方が賢明だと感じた。

水彩色鉛筆画:青いワインボトルと色ガラスのランプ a blue wine bottle and colorful glass lamp

画面左は、水彩色鉛筆で描いたピーロート・ブルーのワインの空瓶(pieroth blue burg layer schlosskapelle 2010)。ワインボトル全体が透明な群青色のガラスで出来ており、コルク栓は外されており、細身。画面右は、赤青緑のガラスのランプ。A BLUE BOTTLE WINE AND COLORFUL GLASS LAMP.

モチーフ ピーロート・ブルーの青い空瓶(pieroth blue burg layer schlosskapelle,2010)、色ガラスで出来たランプ
使用画材 スケッチブック、三菱鉛筆uni、練り消しゴム、水彩色鉛筆(ファーバーカステル48色セットなど)
製作場所 T先生の絵画教室
光源 自然光と蛍光灯を併用。自然光は3Fの窓から採光、時間帯は14:00-17:00
完成日 2015年06月27日

モチーフについて

ボトル瓶もランプも、T先生の絵画教室に保管されていたもの。ピーロート・ブルーのスタイリッシュで美しい群青色をしたワインボトルに見惚れ、描かせて頂くことにした。ボトルが細身で置いているだけで美しく、たわわに実った葡萄の描かれた金色のラベルが、群青色のボトルによく似合っていた。カラーインクや油性色鉛筆など、他の画材で描いても面白いと思う。

色とりどりのガラスのランプは、ピーロート・ブルーのワインに釣り合う丁度良いモチーフだった。色のついていない箇所のガラスが厚めで僅かに濁っているところもあったので、少し古い時代に作られたものではないかと推察する。
ランプはN先生の絵画教室でも少なくとも3枚は描いたモチーフなので、ランプは大きさや形を問わず、絵にしやすい題材なのだろう。形が面白く、透明ガラスや金属など質感の異なるものが組み合わされており、単体でも他のモチーフと組み合わせても一幅の絵になる。中にアルコールランプの様な芯が入っているのを眺めたりしたが、実際に火を入れて灯したことはなかった。

反省

描き上げた当初は満足していたが、後から振り返ると、モチーフに対する理解が浅く、モチーフと水彩色鉛筆の魅力を引き出せていないのが目につく。
ワインのwebサイトを確認したところ、”pieroth blue burg layer schlosskapelle”というワインの特徴は、下記のようなものらしい。


『ノーズはフレッシュで、梨と青リンゴのニュアンスを持ち、レモンと柑橘類の含みを伴う。ミディアムボディ、フレッシュ、しなやかでフルーティな風味はまろやかな酸味を示し、滑らかでクリーンな長い余韻』


ワインそのものの色は、ごく淡い上品な小麦色だと後で知った。軽めで少し甘口で女性にも飲みやすく、種々の果物の持つ爽やかさがボトル全体から溢れるような感じなのだろう、と推察する。
こうした雰囲気が漂うよう、もう少しフレッシュさを追求して描いても良かった。お値段もやや高いので、上品さや気高さをプラスしても面白いだろう。機会があればリベンジしたい。

鉛筆デッサン:ウィスキーボトルとグラス a bottle and waterglass drawn by pencil

ベルベットの青い布に包まれたウィスキーボトル1本と、8割ほど水の入ったグラス1つを、ワトソン紙のスケッチブックに2B鉛筆でデッサンし、スマホで撮影した写真。グラスの縁は正十角形に近い形をしている。ベルベットの布には、「Royal」から始まるロゴが大きく刺繍されている。ウイスキーボトルの口元は、紐で蝶結びにされ、紐は2本とも瓶の正面に吊り下がっている。

モチーフ グラス 1つ、青いベルベットの袋に入ったウィスキーボトル 1本
使用画材 ワトソン紙のスケッチブック、三菱鉛筆uni 2B、練り消しゴム
製作場所 N先生の絵画教室
光源 自然光のみ。自然光は2階の窓から採光、時間帯は14:00~17:00
完成年月日 2010年03月27日

モチーフについて

どういう経緯でこのウィスキーボトルを描き始めることになったのか、あまり覚えていない。ベルベットの袋は手触りが良く、色に深みがあって美しかった。口元を結んでいる紐や”Royal Saha…”と刺繍された糸は金色で、ベルベットの深い青と良く似合っており、Royal(意味:王室)という名に相応しい上品さがあった。ウィスキーの銘柄は不明。

ウィスキーボトルなので、グラスもあった方が良かろうと思い、ウィスキーに見立てた水を入れてグラスを添えた。ウィスキーといえば琥珀色の液体に氷が入っているものだという事実には、無事描き終わり数年経った後に、ようやく気付いた(笑)

描き方について

グラスを完全に添え物扱いしてしまい、労力の9割くらいをワインボトルとベルベットのみに費やしていた。折角の透明グラスの形が歪んでいるのは、愛情不足のなせる技だと思っている…。

ベルベットの布は元々の色が濃い上に、取り出し口が紐で結ばれているので皺も多く、色や形がさまざまな影が出来ていたので、影が不自然な形にならないよう注意しながら描いていった。

この絵で恐らく初めて企業ロゴの描画にトライした。企業ロゴは、モチーフの持つ面の上に書かれていることが多いので、遠近法の影響をもろに受ける。この絵もウィスキーボトルが右奥に向かって斜めに置かれているので、企業ロゴもボトルとだいたい同じくらいの角度で右上がりになるよう、斜めに傾けて描かねばならない。また、右が奥なので、理論上はロゴの見え方も右に行けばいくほど遠く小さくなる。Royalの文字の上と下に真っ直ぐな補助線を薄く引いておき、その線をはみ出しすぎないよう注意しながら描いた。補助線を平行線で引いてしまうとアウトなのでご注意を。この企業ロゴは文字数も少なく、文字飾りも無く、1つ1つの文字も肉眼で読めるくらい大きいので、まだ楽だ。
酒瓶には必ず美しいラベルやロゴが付いてくるが、文字数が多く、その文字も大小入り混じっていて、飾り線やイラストなんかも添えられていると、描き手にとっては恐怖である。酒瓶のラベルは美しい。できることなら、そのデザインの美しさを損なわず実物に忠実に描いてあげたい。そう思うが、思うだけで描けるほど現実は甘くはない…。