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水彩色鉛筆画:青いワインボトルと色ガラスのランプ a blue wine bottle and colorful glass lamp

画面左は、水彩色鉛筆で描いたピーロート・ブルーのワインの空瓶(pieroth blue burg layer schlosskapelle 2010)。ワインボトル全体が透明な群青色のガラスで出来ており、コルク栓は外されており、細身。画面右は、赤青緑のガラスのランプ。A BLUE BOTTLE WINE AND COLORFUL GLASS LAMP.

モチーフ ピーロート・ブルーの青い空瓶(pieroth blue burg layer schlosskapelle,2010)、色ガラスで出来たランプ
使用画材 スケッチブック、三菱鉛筆uni、練り消しゴム、水彩色鉛筆(ファーバーカステル48色セットなど)
製作場所 T先生の絵画教室
光源 自然光と蛍光灯を併用。自然光は3Fの窓から採光、時間帯は14:00-17:00
完成日 2015年06月27日

モチーフについて

ボトル瓶もランプも、T先生の絵画教室に保管されていたもの。ピーロート・ブルーのスタイリッシュで美しい群青色をしたワインボトルに見惚れ、描かせて頂くことにした。ボトルが細身で置いているだけで美しく、たわわに実った葡萄の描かれた金色のラベルが、群青色のボトルによく似合っていた。カラーインクや油性色鉛筆など、他の画材で描いても面白いと思う。

色とりどりのガラスのランプは、ピーロート・ブルーのワインに釣り合う丁度良いモチーフだった。色のついていない箇所のガラスが厚めで僅かに濁っているところもあったので、少し古い時代に作られたものではないかと推察する。
ランプはN先生の絵画教室でも少なくとも3枚は描いたモチーフなので、ランプは大きさや形を問わず、絵にしやすい題材なのだろう。形が面白く、透明ガラスや金属など質感の異なるものが組み合わされており、単体でも他のモチーフと組み合わせても一幅の絵になる。中にアルコールランプの様な芯が入っているのを眺めたりしたが、実際に火を入れて灯したことはなかった。

反省

描き上げた当初は満足していたが、後から振り返ると、モチーフに対する理解が浅く、モチーフと水彩色鉛筆の魅力を引き出せていないのが目につく。
ワインのwebサイトを確認したところ、”pieroth blue burg layer schlosskapelle”というワインの特徴は、下記のようなものらしい。


『ノーズはフレッシュで、梨と青リンゴのニュアンスを持ち、レモンと柑橘類の含みを伴う。ミディアムボディ、フレッシュ、しなやかでフルーティな風味はまろやかな酸味を示し、滑らかでクリーンな長い余韻』


ワインそのものの色は、ごく淡い上品な小麦色だと後で知った。軽めで少し甘口で女性にも飲みやすく、種々の果物の持つ爽やかさがボトル全体から溢れるような感じなのだろう、と推察する。
こうした雰囲気が漂うよう、もう少しフレッシュさを追求して描いても良かった。お値段もやや高いので、上品さや気高さをプラスしても面白いだろう。機会があればリベンジしたい。

鉛筆画:新しい黒ランプ Black lamp new ver. drawn by pencil

黒い金属と透明なガラスで出来たアンティーク調の黒い手提げランプを、スケッチブックに三菱鉛筆uniで鉛筆デッサンした絵。黒い金属の部分がところどころ白く光っている。Black lamp new ver. drawn by pencil.

モチーフ 黒い手提げランプ
使用画材 ワトソン紙のスケッチブック、三菱鉛筆uni 2B、練り消しゴム
製作場所 N先生の絵画教室
光源 自然光と蛍光灯を併用。自然光は3階の窓から採光、時間帯は14:00~17:00
完成年月日 2010年09月11日

モチーフについて

ランプのデッサン第3枚目。1枚目は緑色のガラス製、2枚目は銅製の古いランプのデッサンで、3枚目がこの金属製の真っ黒なランプだった。この後4枚目にカラフルな色ガラスのランプも水彩色鉛筆で描くことになるので、ランプには随分と縁があるらしい。少々描きすぎじゃないかとも思うが、どのランプも個性豊かで、描いていて特徴が被らないので、いい修行になってくれている。
だが、いずれのランプも火を灯して使われている状況を見たことはなく、このランプも実用品というより室内装飾のようなイメージで描いた。火を灯して野性味豊かな場所で日常的に使われいるランプを見る機会があれば、ランプの描き方もまた変わるだろうと思う。

黒い金属で出来ているが、実際に持ってみると、見た目より軽い。黒いワイヤーが、透明なガラス部分を覆うように取り付けられており、美しさを引き立てていた。洋画などで時々このデザインのランプを見かけるので、ランプの中でも割とポピュラーなものだと思う。

小さな部品が多数組み合わされてランプを構成しているので、全体的なバランスを崩すことなくランプの形を紙という平面に再構築出来るかが、第一のポイント。ガラスと金属という素材の異なる部品が組み合わされているので、質感の違いを描き分けられるかもポイントの1つなるが、今回ここは深く追求していない。

描き方について

この絵は、早い段階で大失敗をやらかした。鉛筆でランプの大まかな形を紙に移していく際に、ランプの大きさを測り間違え、ランプの底部がスケッチブックに収まらなかった。本来ならば一度全て消してイチから描き直すところだが、何故かこの時はそのまま続きを描いた。理由は覚えていない。

ランプのおおまかな形を取ったあと、光の反射している部分を白く塗り残しながら、残りった部分を黒く塗っていくのが、難事業だった。光を反射するモチーフを描く際は、光の周りの部分をしっかり濃く暗くしておかないと光が目立たなくなってしまうのだが、黒ランプなので躊躇なく黒く塗っていけたのは良かった。

完成したのは、真夏の昼間だった。暑くて集中力が切れそうになりながら描いていたのを覚えている。

鉛筆デッサン:アンティーク調のランプ antique lamp drawn by pencil

銅とガラスでできているアンティークな雰囲気のランプ、を2Bの三菱鉛筆uniで、白いスケッチブックにデッサンし、撮影した画像。絵は完成している。ランプの両側には白い綱がついている。ランプは上下が銅制で、真ん中がガラス製。火のともる部分ははっきり見えない。

モチーフ ランプ 1台 (銅製)
使用画材 ワトソン紙のスケッチブック、三菱鉛筆uni 2B、練り消しゴム
製作場所 N先生の絵画教室
光源 自然光のみ。自然光は2階の窓から採光、時間帯は14:00~17:00
完成年月日 2009年12月10日

モチーフについて

N先生の教室にあった、赤っぽい銅の古いランプ。光の出るところは透明なガラス製だが、それ以外の部分が銅のような素材で出来ていた。銅の部分の色が、赤っぽい金色で鈍く控えめに光っており、過ぎた月日を感じさせるように黒ずんでいる箇所もあって、歳月だけが作ることのできるその微妙な色合いが、素晴らしく良かった。このランプは、N先生が癌で亡くなられ絵やモチーフの形見分けが行われた際に、どなたかに引き取られたのではなかったかと記憶している。

ランプは不思議と、デッサンのモチーフとして登場することが多い。N先生の教室の必須カリキュラムで描き始めて以来、これが2枚目だった。こののちに、黒いランプを1枚と色あざわやなガラス製ランプを1枚ずつ描き、2018年までに計4枚もランプばかり描いている。

描き方について

どのようにして描いたか殆ど覚えていない…。この頃は2B鉛筆しか使っていなかったので、透明ガラスの部分も2B鉛筆1本で描いているが、よく描けたものだと振り返ってみて感心する(笑)

透明ガラスの中に入っている火の灯される部分を、最初くっきり描きすぎていて、ガラスの内側に収まっている感じが出ず違和感があった。実物ははっきりとものが見えていたのでそのまま描いていたが、実物より濃さを薄めに描くことで収まりが良くなった。モチーフを紙の上で再構成するには、微調整が必要という例。

透明ガラスにも銅の部分にも、モチーフに対する自分の愛着が溢れているので、絵全体が上手に仕上がった。今でもお気に入りの一枚。

上記の画像には、私の古いブログのURLが貼られたままだが、修正するのも手間なので、当面そのままにしておくことにする。