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映画「アナと雪の女王」の主題歌”Let It Go” の英語詞に使われている英単語の意味と発音記号

映画「アナと雪の女王」の主題歌”Let It Go”は、歌詞に韻が多用されており、とても美しい。
松澤喜好氏「英語耳ドリル」の学習方法では、洋楽を学習教材にでき、洋楽の歌詞カードを作成する必要があるのだが、せっかくなので紙ではなくwebページで簡易版を作成してみることにした。

歌詞には著作権がある関係で、歌詞全文を私が翻訳することは許されないが、歌詞の英単語リストについては著作権に無関係なので、Word等に自由にコピーして使っていただいて構わない。主に自分用のメモ書きだが、英語学習同志の方の一助になれば幸い。なお、作成者がうっかり誤っている可能性もあるので、使用は自己責任でお願いします。

作成者の英語レベル

TOEIC850。(2012年に受験したきりだが…)
2022年現在、仕事で毎日データベース系の技術文書(英語)を読んでいる。
過去には、アストラゼネカ社での日本語&英語のテクニカルサポートやシャープ株式会社の社内文書の翻訳を経験している。ビジネス英語の読み書きは問題ないが、話すのはどちらかというと苦手(そもそも日本語を話すのも苦手!)。

映画内で”Let It Go”が歌われているところの動画

ディスニーさんが、映画「アナと雪の女王」の中で、エルサが「Let It Go」を歌っている箇所を動画にして抜粋下さっていたので、下記にYouTubeのリンクを掲載する。

Let It Go Sing-along | Official Disney UK
https://www.youtube.com/watch?v=L0MK7qz13bU

作詞・作曲は、クリステン・アンダーソン=ロペス氏、ロバート・ロペス氏。

まずは、美しい曲と詞をご堪能下さい♪ 私もテレワーク中に何度も聴きました(笑)

“Let It Go”の歌詞に用いられている英単語の意味・発音記号

書籍「英語耳」の読者様方には、何といってもまず英単語の発音100回だよな!ということで、歌詞の蘊蓄より先に英単語リストを記載する。皆様、ともに発音100回頑張りましょう。
発音記号は、weblio英和辞典や英辞郎on the webのサイトから引用させて頂いた。アメリカ英語の発音を採用し、書式は「英語耳」により近いものを採用している。

場所 単語 発音記号 意味
1番 footprint [fútprìnt] 足跡
1番 howl [hául] 遠吠えする、唸る
1番 swirling [swˈɚːl] 渦を巻く
1番 conceal [kənsíːl] 隠す、秘密にする
1番 hold back [kənsíːl] 隠す
1番 slam [slǽm] バタンと閉める
1番 rage [réɪdʒ] 激怒する
1番 rage on 怒り狂う、荒れ狂う
2番 control [kəntróul] 操作する、制御する
flurry [flə́ːri] [動詞](雨や雪が)さっと(わずかに)降る
[名詞]にわか雪
spiral [spáirəl] [動詞]らせん(渦巻き)状にする
frozen [fróʊzn] freeze(氷が張る、凍る)の過去分詞形
fractal [frǽktəl] フラクタル
→雪の結晶や氷の結晶のことを指している。フラクタルは幾何学の用語で、ある形を繰り返すと全体の形が作られるとき、その形はフラクタル構造を持っていると言うらしい。自然界によく見られる構造で、雪の結晶や野菜のカリフラワーやブロッコリーなどもフラクタル構造をしている
all around [ɔːl əráund] あたり一面に、至る所に
crystallize [krístəlàiz] 結晶化する、(考えなどが)具体化する
icy [άɪsi] 氷の
blast [blǽst] 強いひと吹き、突風
dawn [dɔːn] 夜明け、暁

歌詞の構成についての研究&感想

歌詞には著作権があり、英語詞の全文を翻訳することは著作権法に引っかかってしまう可能性が高そうなので割愛。
歌詞の中で管理人が気になったところだけ、日本語訳を添えながら良さをお伝えしてみたいと思う。(歌詞の日本語訳は管理人の自作)

韻が数多く使われている

発音記号を調べていて気づいたことだが、短い歌詞の中でいんが数多く踏まれている。単語の末尾に踏む韻を「脚韻きゃくいん」、単語の先頭で踏む韻を「頭韻とういん」と呼ぶそうだが、”Let It Go”にはどちらも何度も登場する。例えば、2番の歌詞の

No right, no wrong, no rule for me
正しさも間違いもルールも、私にはない

の部分。文字で見るだけでは分からないが、発音記号を付けて歌ってみると

No right, no wrong, no rule
[nóu] [ráit] [nóu][rɔŋ] [nóu][ruːl]

と各単語がすべてR音の音から始まっている。「No」の単語も韻を踏んでいると考えると、3音+R音の韻が踏まれていることになる。
N音はともかく日本人が苦手とするR音がこれでもかと続くので、発音し慣れるまでは大変だが、R音に慣れてくるとこの歌詞は歌っていてとても心地いい。

また、文末に登場する脚韻については、エルサが氷の城を作っているところの詞が、特に素晴らしいなと感じる。

My power flurries through the air into the ground
My soul is spiraling frozen fractal all around
And one thought crystallizes like a icy blast
I’m never going back, the past is in the past
私の力が 大気を通り 地に降り注ぐ
私の魂が あたり一面の雪の結晶を 渦と化す
そして ある考えが まるで氷の疾風のように 形になる
私は決して戻らない 過去は過去にある

こちらの歌詞も発音記号を並べてみると

My power flurries through the air into the ground
                  [gráund]
My soul is spiraling frozen fractal all around
                [əráund]
And one thought crystallizes like a icy blast
                 [blǽst]
I’m never going back, the past is in the past
                 [pǽst]

と、綺麗に脚韻揃い。

歌詞として意味が通るだけでなく、あちこちに韻を散りばめて、詩の美しさと歌う楽しさを両立されているので、凄いなあと感じる。”Let It Go”には日本語訳の歌詞もあるが、さすがに韻までは踏襲されていなかったので、英語版の詞の方が個人的には好きだ。

雪と氷にまつわる単語が次々に登場する

韻の多さだけでなく、”Let It Go”の英語詞は、歌詞の単語の選び方にまで配慮が行き届いている。
歌詞に登場する単語の多くが雪や氷に関するもので構成されており、これまた数多く詞の中に散りばめられている。
先程と同じ歌詞を引用して、雪や氷に関する単語を拾いあげてみると

My power flurries through the air into the ground
    (雪が)さっと降る
My soul is spiraling frozen fractal all around
        氷の結晶
And one thought crystallizes like a icy blast
       (氷が)結晶になる 氷まじりの強い風

3行にこれだけの数が含まれている。しかも、歌詞として違和感なく意味が通じるところが凄い。

韻といい、単語といい、これだけ徹底して作られている英語詞を今まで見たことがなかったので、この詞を通して英語圏の詩人の底力を垣間見たような気がしている。

「英語耳」「英語耳ドリル」「単語耳 1」で100回発音練習し効果を実感する

「英語耳」シリーズは、日本で英語を学ぶ方には超おすすめ。

身につけるのに時間を要するが、日本にいながら「美しい発音」と「英語が自然に聞き取れる耳」を確実に身につけることができる。買ったその日から練習に取り掛かることができ、かつ、毎日無理なく続けることが出来る。

私はTOEIC850を取得した後に「英語耳」の書籍に出会ったが、自分でも「えっ?」と思うくらい学びが多かったので(笑)、既に高スコアをお持ちの方にも心おきなくおすすめしたい。

英語耳の著者のwebサイト

書籍「英語耳」シリーズの著者松澤喜好さんは、webサイトを運営されている。「今すぐ読みたい!」という意欲に溢れた方は、下記のリンクからどうぞ。

 英語・発音・語彙/英語耳 http://eigo33.com/

「英語耳」を実践する

英語耳シリーズの記念すべき第1冊目が、こちらの「英語耳」。
発音を矯正し英語力を身につける、というコンセプトに従って、各子音・母音の発音から英語詞の歌での実践まで、学習内容がバランスよく盛り込まれている。

英語耳シリーズは、星の数ほどある英語学習法の中で、数少ない正解の1つだった。
英語耳シリーズで学習すると、英語のリスニング力は確かに向上する。大枚をはたいて英会話スクールに通う前に、こちらの本を試されることをおすすめしたい。本書「英語耳」は近くの市立図書館でも借りることができ、試し読みもしやすかった。

英語の正しい発音を身につけるとリスニング力が向上する、という著者の主張を、実は最初あまり信じてなかったが、「英語耳」の教えに従い子音と母音の発音を1種類ずつ何度も繰り返し発音練習すると、英語の音の聞こえ方が明らかに変わってきた。

「立体的に聞こえる」という表現で通じるか定かでないが(表現力が乏しくて申し訳ない…)、今まで列車の通過音の様に右から左へ通り過ぎるように聞こえていた英語の音が、言葉として、意味を伴って、脳に直接響くように聞こえるようになった。ニュースで流れる英語だけでなく、洋楽や異国の方とのお喋りの英語でも同様。そして巻末付近にある「Amaging Grace」(アメイジング・グレース)という英語詞の歌が、英語ネイティブの方に近い発音で歌えるようになった。

明らかに効果が出たのが嬉しくて、「英語耳ドリル」(全1巻)、「単語耳」(全4巻)、「英語耳ボイトレ」(全1巻)の順に購入し、時間の許す限り試してみた。

「英語耳ドリル」を実践する

「英語耳」は曲あり文章ありのバランスが取れた教材だったが、「英語耳ドリル」は音楽(洋楽・英語詞の歌)に特化した学習内容だった。

「Fly Me To The Moon」「Time After Time」などのゆったりとした曲調の歌を100回~300回聴き、曲と一緒に歌うことで、正しい発音を身につけていく、というトレーニング方法。この学習法は、著者の若かりし頃、英語を身に付ける時に実際に使用した手法だそうだ。

本書1冊に5曲が収録されており、数ヶ月かけて5曲とも何とかやり終えた。100回~300回という歌う回数の多さに、「なかなか終わりが見えないなあ…」と最後の方は気力が尽きそうになった(苦笑)

結果として、「英語耳」だけの時より発音とリスニングがやや向上したように思う。だがそれ以上に、「音楽で英語を身につける」という方法をマスターできたのが良かった。

洋楽は英語のテキストよりはるかに種類やジャンルが豊富なので、好きな曲を自由に選んで学べるようになったのが嬉しかった。しかも、家事をしながら入浴しながらの5~10分の隙間時間でも学習でき、忙しい現代人の生活にもしっくりくる。

また、「音楽で英語を学ぶと忘れにくい」、という単純な事実にも気付かされた。聞き馴染んだCM曲は自然に口ずさんでしまうように、TVや繁華街の店舗から流れてきた英語詞の歌を自然に口ずさんでしまうようになるので、英単語や英文法の復習が簡単にできてしまう。

むしろ、この学習法に慣れれば慣れるほど、学習している気がしなくなる。英和辞書をひいて発音記号つきの歌詞カードを作るのが少し手間だったが、慣れると殆ど調べる手間もなくなり、聴いて歌詞を覚えて歌っているだけになってきた。

歌える曲のレパートリーを増やすほど、自然に反復学習できる機会も増えるので、後になるほど楽しんで英語を身に付けることができた。

個人的には「英語耳ドリル」で取り上げられているようなバラード曲より、ロック系やピアノ・バイオリンがじゃんじゃん鳴っている曲の方が好きなので、英語耳ドリル修了後は、The Beatles→B’z(英語詞の曲)→QUEEN→Jazzの曲→Billy Joel→AeroSmithの順に、自分で歌詞カードを作っては歌って学んだ。今では、エアロスミスも私の英語の先生であると言える(笑)

超個人的におすすめの曲

  • Billy Joel “Honesty”
  • Billy Joel “Stranger”

どちらも、人の心が持つ複雑な気持ちを、英語で見事に言い表している曲。特にHonestyは、苦しみ・悲しみの真っただ中にいる人によく響くと思う。ビリー・ジョエル氏はピアニストなので、ピアノ好きな方にも是非。

ディスニーがお好きな方にはこちらを。非常に有名な曲だが、英語詞は詞の構成や単語の選び方が素晴らしくいいので、是非英語バージョンもご堪能頂けると。

ロック好きの方には、エアロスミスを全力で推させて頂く(笑) 曲調や言葉遣いは荒いのに、英語での感情表現が絶妙で、美しささえ感じる。

「単語耳1」を実践する

英語耳シリーズの中でも最もスパルタ学習なのが、こちらの「単語耳」(1巻~4巻)。英語の子音・母音の反復練習を徹底的に行い、英単語の反復練習もこれまた徹底的に行うという学習内容。

私は現在2巻を学習中なので、ここでは1巻についてのみ記載する。

スパルタだけあって、英語耳シリーズの中で最も学習効果が高かったのは、こちらの「単語耳」だった。徹底して発音の反復練習を行うので、真面目に取り組める方ほど飛躍的に発音が良くなる。

例えば、「単語耳」第1巻の実践編では、英語の子音と母音を各100回(!)ずつ発音する。
[s]音・[p]音・[r]音など英語を構成する1つ1つの母音・子音を短期間にこれほどたくさん聴いて発音すると、恐ろしく発音が矯正される。特に著者が最重要だと指摘する[s]音については、舌を上の歯の裏に付けることも、強い息を当て鋭い摩擦音を出すことも、ごく自然にできるようになったので、今では普通に発音していても、[s]音なら半径3~4m先まで聞こえるんじゃないかと思う(笑)

各音の発音回数が40〜50回の頃は、洋楽を口ずさむ際「随分発音が良くなったなあ」と思っていたが、発音回数が70〜80回を超えたあたりからは、発音が矯正されすぎて、「これは自分の声だろうか…」と感じるようになった(笑) 自分の声とは思えないくらい、英語を発する声が美しい。なかなかに怖い境地である。

「単語耳1」の書籍に「正」の字がたくさん書かれている写真。第4章の[t][d]のページが開かれている

↑ 書籍に「正」の字を書いて、発音した回数をカウント

なお、弊害として、「単語耳」第1巻をやり込んだ後、日本語ネイティブの歌手が歌う英語詞の歌が、発音が下手すぎて聴くことができなくなった(笑) 歌詞の音が美しく聞こえないので、好きなバンドの曲でさえ、聴いていてイラっとする。代わりに、カーペンターズなど英語ネイティブで発音の美しい歌い手の良さが、心から理解できるようになった。

単語耳第1巻は修了したものの洋書の読書量はまだまだ足りていないので、ニュース英語などスピードの速い英語は、半分から3分の2くらい理解できる程度。「ちょっと速いな」「もう少しゆっくり話してくれると嬉しいな」とは感じる。YouTube動画は、自分の仕事の分野なら、ほぼほぼ理解できるようになった。
単語耳第1巻は非常によく使う英単語が揃えられているので、日常英会話に効果大(でも英語の電話は未だに怖いが…)。難しい単語や専門用語は、単語耳第2巻以降で学習するので、まだ発音し慣れない感じ。洋楽は初めて聞く曲だと、断片的に単語や文が聴き取れて意味が分かる程度。

ただ、サーバやデータベースについて英語のwebサイトを時々仕事で読むが、TOEIC850を取った数年前と比べ、読む速度が速くなった。目視で読んでいる時も、脳内で英語の音が鳴っている。その証拠に、読めない(音の分からない)単語に出くわすと、走っていてつまづいた時のように、読むスピードががくっと落ちる(笑)

今のところ、技術系英語の読解速度はチーム内で私が最速なので、こういったところにも英語耳シリーズの効果が現れているんじゃないかな、と感じる。

「単語耳1」の書籍にオレンジやピンクのラインマーカーが引かれている写真。「正」の字がたくさん書かれている。

↑ 発音下手な英単語はどんどんカラフルに…

なお、補足として、私は単語耳1巻の学習中、数年に渡って学習を中断している。単語耳1巻の学習を再開した際、英語を10分以上発するだけで疲れるほど英語口(?)の筋肉は衰えていたが、不思議と[s]音や[t]音の発音方法は忘れていなかった。ただ、舌の筋肉が落ちすぎて、[r]音の発音は非常に下手になっていた(笑)

学習の中断を挟んでも発音の仕方は忘れなかったので、学習の中断はさほど恐れなくていいのではないかと思う。落ちた口の筋肉は、毎日英語の発音をしていたら1ヶ月で回復したので、後からすぐに取り戻せる。
忙しい時は学習を中断し、時間ができたら再開する。そうした自由さも、「英語耳」シリーズは許容してくれるようだ。

素朴な疑問 ~100回の発音練習は必要か~

英語耳シリーズに取り掛かる方に高い壁として立ちはだかる、「発音100~300回」という膨大な練習量。「50回でもいいんじゃないの?」「何とか30回に減らせない?」と思われた方も、私を含め多数いらっしゃるんじゃないかと思う(笑)

英語耳シリーズを学習しながら感じた個人的な感覚としては、「英語の発音練習は少なくとも50~60回は必須」「80回以上できると望ましい」という感じだった。
発音回数ごとに体感したことを書くと、下記のようになる。

  • 発音0~10回
  • 英単語を何とか正確に発音するので精一杯。単語の意味や音節の切れ目や語源は、意識する余裕がない。
    発音や英単語が身体に定着するには程遠く、咄嗟に口をついて英語が出てくる….なんてことは当然ない。

  • 発音10~30回
  • 単語の発音が少しなめらかになり、多少の余裕が出てくる。英単語の意味が少しずつ頭に入り始める。
    発音記号を見ながらでないと、英単語が正確に発音できない。無意識に口をついて英語が出てくるのは、まだ先。

  • 発音30~50回
  • 頻出の[s]音や日本語に音の近い母音は上手に発音できるようになってきたが、[r]音・[əː]音はまだまだ苦手。
    口や舌がついてこずにつっかえる上、口が大変疲れる。
    単語の意味は頭に入った。

  • 発音70~80回
  • どの音もかなり綺麗に発音できるようになり、英単語を発音することが楽しくなってくる
    成果が目に見えて出始め、英語を発音することが楽しいので、自主的に練習量が増える。
    ただ、英単語の表示順を変えられたりすると、[r]音と[l]音を発音し間違えたりする。

  • 発音90~100回
  • 完全に無意識に英単語が発音ができる。長時間英語を喋っても疲れない。
    発音記号が書かれていなくとも、即座に正確な発音ができる上、発音しながら脳内で英語以外のことを考える余裕がある。

なお、苦手な発音記号・英単語については、発音100回でも習得しきれなかったことも付け加えておく。
私は[ɑ]音と[ɔ]音が苦手なのだが、この2つを正しく発音することは、「単語耳1」で発音100回を修了した後でも、自信が持てなかった。仕事等で実際に英語を使う際、発音の正確さに気を配っている暇はないので、苦手な音・苦手な英単語については、100回を超える発音練習を行った方がいいと思う。

最後に ~英語耳シリーズの効用~

英語耳シリーズを学び始めてから感じたのは、今までやっていた文法・リスニング中心の学習方法は少し不完全だった、という事実だった。

今までの学習法では、高校時代に英文法を詰め込まれ、大学時代には隙間時間で英語を聞き流して1000時間以上をリスニングに費やすことで、英語を英語のまま理解する英語脳を作ることには成功していた。

が、お酒に酔ったり周囲に雑音が多くなったりすると、英語が聞きとりづらくなり、「今まで割と英語の勉強をしてきたのに、何で聞き取れないんだろう? あと何をすればいいんだ?」と少々深刻な(=仕事に差し障る)問題を抱えていた。

「英語耳」で学ぶと、こうしたよくある問題への解決の糸口が見え、心の負担が減り、前向きな気持ちが蘇ってきた。日本で英語を学び、英語で異国を学ぶことは、雲の上へと続く長い階段を上っているようなものだが、心の負担が減ると、不思議と先が見えなくとも歩き続けることができている。

英文法も英語の多聴も勿論大事だが、先入観なしに学習方法を矯正して再び英語にアプローチする大切さを、英語耳から教えて頂いたように思う。

語学学習にリスニングを活用する(英語編)

大学生や社会人など、英語を独学されてる方は、是非リスニングを上手に使ってください。リスニングを上手に活用できると、語学を身につけるまでにかかる膨大な手間や時間を減らすことができます

英語をひたすら耳から聞くだけでも英語力は上がる

意外に忘れられがちなのが、大量の外国語の音を聞くと、それだけで語学力は向上するという事実です。

外国に行った人の多くが、日本で学んでらっしゃる方よりも外国語を早く身につけるように、視覚・聴覚からも大量の英語に接することを習慣づけると、語学を身につけるスピードは確実に速くなります。日本において、視覚から入る英語の量を増やすことはご自宅以外では難しいですが、聴覚から入る英語の量はスマホ等を使えば簡単に増やすことができます。

日本語ネイティブの方が「雨を降ります」とは言わないように、英語ネイティブの方が”pick it up”を”pick up it”とは決して言いません(後者は発音しにくく聞き馴染みがないので、聞くと気持ち悪く感じる)。どの国の言葉にもリズム、音程、独特のニュアンスなど、文字にしづらい部分が必ずありますが、外国語を日々耳から聞き流していると、そういったものが努力せずとも自然に身につけることが出来ます。

やる気がなくても英語学習が出来る

仕事や勉強で疲れ切って「今日は語学の勉強なんて1ページもしたくない」という感覚は、語学学習者であれば経験のあることだと思います。

そんな時でも、英文を聞き流すだけなら、スマホ等のボタンを押すだけで出来てしまいます。酒を飲んでリラックスしながら、家族と仲良く話しながら、ゆっくり長風呂に浸かりながらでも、何ら問題なく。
私は、散歩、家事、長風呂でよくこの方法を利用しています。

今はスマートフォンが広く普及していますから、スマホに外国語の教材のCDを入れておく、You Tubeの英語ページのリンクを貼っておくなどするだけで、疲れた日でも労せず語学学習を継続できます。

聞き流し英語学習のおすすめツール

私が使用してきた中で語学学習におすすめのツールは、カセットテープレコーダー日仏英3ヶ国語対応の電子辞書ノイズキャウンセリングイヤホン、スマートフォンです。

各ツールの詳細は、それぞれのページを参照下さい。
  → カセットテープレコーダーについては、こちら
  →
日仏英3ヶ国語対応の電子辞書についてはこちら
  → ノイズキャウンセリングイヤホンについてはこちら

英語で仕事をする

リスニングの活用からは少し話が逸れますが、ある程度英語が身についてきたら、英語を仕事にしてしまった方が英語力は向上します。成人であれば1日8時間程度は勤務することが多いので、この時間を語学力向上に使わない手はありません。

英語を仕事で日常的に利用する環境に身をおいていれば、職務経歴書に書ける実務経験が身につくので英語の仕事を続けやすいだけでなく、毎日の仕事の合間の隙間時間に英語で書かれたwebサイトをウェブサーフィンして少しずつ語学力を身につけることも出来てしまいます。より英語力が上がれば、外国から来られた方と英文メールでやりとりしたり、英語で口頭で機器の使い方を説明したりと、活躍の場は少しずつ広がります。

但し、英語力があまりに少ない状態でこうした場に身をおいてしまうと、勤務自体に強いストレスを感じます。英語の出来る同僚達からは「使えない奴」というレッテルを貼られて白い目で見られ、上司からの評価も上がりませんので、「ある程度英語が使える」状態で勤務を開始することがポイントです。

おわりに

リスニング学習のこういったメリットを踏まえると、独学で語学を頑張られている方は是非リスニングを重視して、負担なく語学を身につけてほしいな、と感じています。

学習費1万円以下でTOEIC800を取得する勉強法

大学卒業の年にTOEIC820を取得できましたが、英語圏の国を初めて訪れたのは社会人になってからでした。TOEICの受験料を除くと、英語学習費は1万円を超えることはなく、どう多く見積もっても、2~3万円以内に収まります。
そんな学習方法でTOEIC820を取れたので、どなたかのご参考までに、自分の英語学習法を公開しようと思います。

TOEICスコアシート。

↑ TOEICスコア。大学時代の最初が545、大学時代最後が820.

高校卒業までは、恐らく人並みです。高校で長文読解と英文法の授業を受け、度重なる英語の小テストと中間・期末考査に大いに苦しみました。大学3回生頃になるまで、英語は嫌いだったので、英語を自主的に勉強したことさえありませんでした。

大学に入ってから初めて海外旅行に行ったのですが、その時英語が全く喋れずかつ聞き取れなかったため、悔しい思いをしました。大学3回生くらいになってからようやく、自主的に(今度は真面目に!)英語の勉強を開始しました。

英語学習の概要

学習は、英語のリスニングが中心です。
CD付きの英語教材を図書館で借り、英文を覚えるくらいまでリスニングし、リスニングに慣れたら英単語の書きとりをひたすらやります。
英文法と長文読解は殆ど行いません。TOEICテスト直前に、問題を少し解いてみる程度です。

この学習方法は、中学校・高校の学校教育で英文法と長文読解をある程度学んであることが前提です。学校教育で英語の基礎を身に付けた後は、リスニング・スピーキング・英単語力増強を重視する方が良いと思います。

英語学習の教材選び

自分の興味と語学レベルに合った教材を使うことが非常に重要です。良い教材が見つかると、負担が少なく飽きも来ずに英語の勉強を続けることができます。

教材探しには大学の図書館が最適ですが、大きめの公立図書館でも大丈夫です。
本屋ではなく図書館を活用する理由は、自分に合ったテキストを見つけやすいからです。何冊か借りてきて数冊同時並行で使い、自分に合わなければすぐ別の教材に移れるので、懐が痛みません。しばらく使ってみて自分に合いそうなら、教材をコピーしたり購入したりして、使用を継続します。

図書館に行き、CDつきの英語テキストを何冊かぱらぱら捲って、面白そうであれば借りて帰って2週間ほど聴いてみてください。基本的には10行に3~4個分からない単語があるくらいが理想の教材ですが、興味が持てる教材なら、そのレベルより少し難しいものを使っても大丈夫です。興味の有無が、何より大事です。

面白そうであれば、そのテキストに決めてしまいます。面白くなければ、図書館に返却しまた別のテキストを探す、を繰り返して下さい。

英語学習に付属CDとカセットデッキを使用

英語のリスニングには、ポータブルカセットデッキを使ってました。
 →ポータブルカセットデッキの見本

CDプレイヤーやMP3を使わなかった理由は、カセットデッキが一番再生にかかる手間が少ないからです。CDプレイヤーやMP3の場合、電源を入れ起動させてトラック番号を選ぶ必要がありますが、カセットデッキだと文字通り、ボタン一つで再生してくれます。
ボタン一つで再生できるとなると、洗濯物を畳む5分間、眠る前の5分間といった日常生活の隙間時間を全て活用できるようになるので、より多くの時間をリスニングに充てることができるだけでなく、語学勉強を無理なく続けることに繋がります。

CD教材をテープに録音したら、あとは時間を見つけて、ひたすら英語を聞きます。
一人で食事を食べる時、通勤・通学時間、皿洗い・洗濯物などの家事の時間、夜眠る前、長風呂に浸かりながら、…時と場所を選ばずに、時間があれば、カセットデッキのスイッチを入れます。

(※私の在学時には、スマホはまだ一般的ではありませんでした。今なら、自宅学習時はカセットで、外出時はスマホで良いと思います)

生活に無理のない範囲で、気楽に気長に聴き込んで下さい。無理しても続きませんし、楽しくなくても続きません。どうしても英語を聞きたくなくなったら、半年くらい学習を休憩しても問題ありません。
1週間でいきなりリスニング力が伸びたりはしませんが、3ヶ月、半年と聴き続けていると、ある日突然、以前より英語が聞き取れるようになっている自分に気づくと思います。

管理人が使ったリスニング教材は、

 「NHKラジオ英会話 What’s New? 1」
 「NHKラジオ英会話 What’s New? 2」
 「NHKラジオ英会話 What’s New? 3」
 「英単語ターゲット1900」
 「ニュース英語速読・速聴ボキャブラリー2000」
 「TOEIC必修単語 2700語」

この6冊のみです。「NHKラジオ英会話」は、リスニング初心者が中級者に上がるのに非常に優れた教材でした。その後「ターゲット1900」「ニュース英語2000」「TOEIC必修単語 2700語」の3冊で語彙力をつけたことで、難度の高いリスニング・リーディングも理解できるようになりました。

聞き間違い、知らない単語はテキストで確認

日常的に英語を聞く習慣が出来、英語も聞き慣れてきたら、今度はまとまった時間(1時間くらい)をとってテキストを読むようにします。

英語の大量リスニングだけを続けていると、意味を間違えたまま音だけ覚えてしまったり、文字で見た時に単語の意味が分からなかったりするので、音と文字と意味とを擦り合わせる必要があります。

定期的にテキストを読んで英文の意味を確認し、聞きとれない部分や意味を覚えていない単語には、本を開いた時にすぐ目につくように、をつけておきます。(○をつけてもいいし、ラインマーカーで色を付けてもいいです)

時間の無い時は印をつけた部分だけをざっと復習して、時間のある時は、テキストの音読もしくは精読します。

英語勉強法 まとめ

自分に合ったテキスト → カセットデッキ → 隙間時間に聞く → テキスト読む

但し、この方法は、学校教育で習う中学レベルの英文法・長文読解が出来るという前提でしか使えません。英文法・長文読解の基礎ができてない方は、英語力が身につくのが少し遅いかもしれません。

しかし…リスニングの方法を語るだけで、こんなに文字数を取ってしまいました(笑) TOEIC700以上の方向けの英単語増強編は、後日の機会に譲ろうと思います。