モチーフ | 紙コップ1つ |
使用画材 | 画用紙(裏面)、三菱鉛筆UNI、練り消しゴム |
製作場所 | Aスクール |
完成日 | 不明 |
モチーフについて
何の変哲もない、市販の白い紙コップだった。円錐台を逆さにした形なので、上面・底面の楕円の形を違和感なく描くことに、まず注意が必要。
紙コップの飲み口の箇所が、描く時に難儀しそう。均等な厚みがあり、形は楕円で、しかも内から外へ向かって丸まりチューブのような立体になっている。この形を紙の上に表現するとなると、ただでさえ難易度の高い楕円形を二つ重ねて描き、奥と手前で微妙に厚みを変えて、鉛筆の芯をカッターナイフで尖せてから小さな影を多数つけて、しかも光の反射している部分を塗り残さねばならない…。考えただけでも気が滅入る。
描き方について
教師の指示に従い、8割方をH鉛筆で描き込んだ。その教師曰く、H鉛筆は練り消しゴムで消した時鉛筆の跡が残らないので、モチーフのあたりを取るところから紙に立体を作り上げるところまでは、H鉛筆を使った方が良いとのこと。HB鉛筆以上の濃さが欲しい時は、仕上げの手前から足していけば良いそうだ。せっかくなのでその教えに従い描いてみたところ、鉛筆を選ぶ必要がないので描きやすく、絵全体に統一感が出て美しく仕上がった。
形については、上面の楕円形がやや膨らみすぎたかもしれない。もう少し細長い楕円の方が収まりが良かっただろうと思う。逆に紙コップの縁は、もう少し太く厚く描いた方がより実物に近い。