「まんがで学習 おぼえておきたい俳句100」小林清之介(著者), 山口 太一(作画)

小学校3~6年生向けの俳句学習漫画です。

「おぼえておきたい俳句100」の説明

筆者の選んだ俳句100種が、4コマ漫画やイラスト解説をセットで、1ページにつき俳句1首ずつ掲載されています。

松尾芭蕉、与謝蕪村、小林一茶、正岡子規の俳句が多く、よく耳にする有名な句も多数載せられています。

 「菜の花や 月は東に 日は西に」与謝蕪村
「五月雨を あつめて早し 最上川」松尾芭蕉
「雀の子 そこのけそこのけ お馬が通る」小林一茶

などなど。

「おぼえておきたい俳句100」の感想

俳句は昔の言葉で書かれているものが多いので、小学生にはちょっと難しいのですが、各ページの真ん中に面白い4コマ漫画(内容の半分はギャグ漫画)が描かれているので、子供は漫画に釣られてついついこの本を読んでしまいます(笑) 

でもギャグに見せかけた漫画も、実は俳句をより噛み砕いて分かりやすく表現している俳句漫画で、漫画を読んでから俳句を読むと、俳句そのものの持つ良さや意味が分かるという2重構造になっています。

子供時代の私はこの本と、姉妹本「まんがで学習 おぼえておきたい短歌100」をよく読みました。
短歌の本・俳句の本ともに1ページごとに完結する構成なので、どこからでも読み始めて好きなところで読み終われるのも、気まぐれな小学生には適していました。

近年はTV番組から火がついて俳句ブームが巻き起こり、「俳句が流行る世の中が来るとは..」と正直びっくりしていますが、こうした世の中であれば、小学生が一句読むことに何の違和感もなさそうです。
お子さまが俳句に親しみたくなったら、こうした俳句の漫画も、手近な教材と言えるかもしれません。