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「英語耳」「英語耳ドリル」「単語耳 1」で100回発音練習し効果を実感する

「英語耳」シリーズは、日本で英語を学ぶ方には超おすすめ。

身につけるのに時間を要するが、日本にいながら「美しい発音」と「英語が自然に聞き取れる耳」を確実に身につけることができる。買ったその日から練習に取り掛かることができ、かつ、毎日無理なく続けることが出来る。

私はTOEIC850を取得した後に「英語耳」の書籍に出会ったが、自分でも「えっ?」と思うくらい学びが多かったので(笑)、既に高スコアをお持ちの方にも心おきなくおすすめしたい。

英語耳の著者のwebサイト

書籍「英語耳」シリーズの著者松澤喜好さんは、webサイトを運営されている。「今すぐ読みたい!」という意欲に溢れた方は、下記のリンクからどうぞ。

 英語・発音・語彙/英語耳 http://eigo33.com/

「英語耳」を実践する

英語耳シリーズの記念すべき第1冊目が、こちらの「英語耳」。
発音を矯正し英語力を身につける、というコンセプトに従って、各子音・母音の発音から英語詞の歌での実践まで、学習内容がバランスよく盛り込まれている。

英語耳シリーズは、星の数ほどある英語学習法の中で、数少ない正解の1つだった。
英語耳シリーズで学習すると、英語のリスニング力は確かに向上する。大枚をはたいて英会話スクールに通う前に、こちらの本を試されることをおすすめしたい。本書「英語耳」は近くの市立図書館でも借りることができ、試し読みもしやすかった。

英語の正しい発音を身につけるとリスニング力が向上する、という著者の主張を、実は最初あまり信じてなかったが、「英語耳」の教えに従い子音と母音の発音を1種類ずつ何度も繰り返し発音練習すると、英語の音の聞こえ方が明らかに変わってきた。

「立体的に聞こえる」という表現で通じるか定かでないが(表現力が乏しくて申し訳ない…)、今まで列車の通過音の様に右から左へ通り過ぎるように聞こえていた英語の音が、言葉として、意味を伴って、脳に直接響くように聞こえるようになった。ニュースで流れる英語だけでなく、洋楽や異国の方とのお喋りの英語でも同様。そして巻末付近にある「Amaging Grace」(アメイジング・グレース)という英語詞の歌が、英語ネイティブの方に近い発音で歌えるようになった。

明らかに効果が出たのが嬉しくて、「英語耳ドリル」(全1巻)、「単語耳」(全4巻)、「英語耳ボイトレ」(全1巻)の順に購入し、時間の許す限り試してみた。

「英語耳ドリル」を実践する

「英語耳」は曲あり文章ありのバランスが取れた教材だったが、「英語耳ドリル」は音楽(洋楽・英語詞の歌)に特化した学習内容だった。

「Fly Me To The Moon」「Time After Time」などのゆったりとした曲調の歌を100回~300回聴き、曲と一緒に歌うことで、正しい発音を身につけていく、というトレーニング方法。この学習法は、著者の若かりし頃、英語を身に付ける時に実際に使用した手法だそうだ。

本書1冊に5曲が収録されており、数ヶ月かけて5曲とも何とかやり終えた。100回~300回という歌う回数の多さに、「なかなか終わりが見えないなあ…」と最後の方は気力が尽きそうになった(苦笑)

結果として、「英語耳」だけの時より発音とリスニングがやや向上したように思う。だがそれ以上に、「音楽で英語を身につける」という方法をマスターできたのが良かった。

洋楽は英語のテキストよりはるかに種類やジャンルが豊富なので、好きな曲を自由に選んで学べるようになったのが嬉しかった。しかも、家事をしながら入浴しながらの5~10分の隙間時間でも学習でき、忙しい現代人の生活にもしっくりくる。

また、「音楽で英語を学ぶと忘れにくい」、という単純な事実にも気付かされた。聞き馴染んだCM曲は自然に口ずさんでしまうように、TVや繁華街の店舗から流れてきた英語詞の歌を自然に口ずさんでしまうようになるので、英単語や英文法の復習が簡単にできてしまう。

むしろ、この学習法に慣れれば慣れるほど、学習している気がしなくなる。英和辞書をひいて発音記号つきの歌詞カードを作るのが少し手間だったが、慣れると殆ど調べる手間もなくなり、聴いて歌詞を覚えて歌っているだけになってきた。

歌える曲のレパートリーを増やすほど、自然に反復学習できる機会も増えるので、後になるほど楽しんで英語を身に付けることができた。

個人的には「英語耳ドリル」で取り上げられているようなバラード曲より、ロック系やピアノ・バイオリンがじゃんじゃん鳴っている曲の方が好きなので、英語耳ドリル修了後は、The Beatles→B’z(英語詞の曲)→QUEEN→Jazzの曲→Billy Joel→AeroSmithの順に、自分で歌詞カードを作っては歌って学んだ。今では、エアロスミスも私の英語の先生であると言える(笑)

超個人的におすすめの曲

  • Billy Joel “Honesty”
  • Billy Joel “Stranger”

どちらも、人の心が持つ複雑な気持ちを、英語で見事に言い表している曲。特にHonestyは、苦しみ・悲しみの真っただ中にいる人によく響くと思う。ビリー・ジョエル氏はピアニストなので、ピアノ好きな方にも是非。

ディスニーがお好きな方にはこちらを。非常に有名な曲だが、英語詞は詞の構成や単語の選び方が素晴らしくいいので、是非英語バージョンもご堪能頂けると。

ロック好きの方には、エアロスミスを全力で推させて頂く(笑) 曲調や言葉遣いは荒いのに、英語での感情表現が絶妙で、美しささえ感じる。

「単語耳1」を実践する

英語耳シリーズの中でも最もスパルタ学習なのが、こちらの「単語耳」(1巻~4巻)。英語の子音・母音の反復練習を徹底的に行い、英単語の反復練習もこれまた徹底的に行うという学習内容。

私は現在2巻を学習中なので、ここでは1巻についてのみ記載する。

スパルタだけあって、英語耳シリーズの中で最も学習効果が高かったのは、こちらの「単語耳」だった。徹底して発音の反復練習を行うので、真面目に取り組める方ほど飛躍的に発音が良くなる。

例えば、「単語耳」第1巻の実践編では、英語の子音と母音を各100回(!)ずつ発音する。
[s]音・[p]音・[r]音など英語を構成する1つ1つの母音・子音を短期間にこれほどたくさん聴いて発音すると、恐ろしく発音が矯正される。特に著者が最重要だと指摘する[s]音については、舌を上の歯の裏に付けることも、強い息を当て鋭い摩擦音を出すことも、ごく自然にできるようになったので、今では普通に発音していても、[s]音なら半径3~4m先まで聞こえるんじゃないかと思う(笑)

各音の発音回数が40〜50回の頃は、洋楽を口ずさむ際「随分発音が良くなったなあ」と思っていたが、発音回数が70〜80回を超えたあたりからは、発音が矯正されすぎて、「これは自分の声だろうか…」と感じるようになった(笑) 自分の声とは思えないくらい、英語を発する声が美しい。なかなかに怖い境地である。

「単語耳1」の書籍に「正」の字がたくさん書かれている写真。第4章の[t][d]のページが開かれている

↑ 書籍に「正」の字を書いて、発音した回数をカウント

なお、弊害として、「単語耳」第1巻をやり込んだ後、日本語ネイティブの歌手が歌う英語詞の歌が、発音が下手すぎて聴くことができなくなった(笑) 歌詞の音が美しく聞こえないので、好きなバンドの曲でさえ、聴いていてイラっとする。代わりに、カーペンターズなど英語ネイティブで発音の美しい歌い手の良さが、心から理解できるようになった。

単語耳第1巻は修了したものの洋書の読書量はまだまだ足りていないので、ニュース英語などスピードの速い英語は、半分から3分の2くらい理解できる程度。「ちょっと速いな」「もう少しゆっくり話してくれると嬉しいな」とは感じる。YouTube動画は、自分の仕事の分野なら、ほぼほぼ理解できるようになった。
単語耳第1巻は非常によく使う英単語が揃えられているので、日常英会話に効果大(でも英語の電話は未だに怖いが…)。難しい単語や専門用語は、単語耳第2巻以降で学習するので、まだ発音し慣れない感じ。洋楽は初めて聞く曲だと、断片的に単語や文が聴き取れて意味が分かる程度。

ただ、サーバやデータベースについて英語のwebサイトを時々仕事で読むが、TOEIC850を取った数年前と比べ、読む速度が速くなった。目視で読んでいる時も、脳内で英語の音が鳴っている。その証拠に、読めない(音の分からない)単語に出くわすと、走っていてつまづいた時のように、読むスピードががくっと落ちる(笑)

今のところ、技術系英語の読解速度はチーム内で私が最速なので、こういったところにも英語耳シリーズの効果が現れているんじゃないかな、と感じる。

「単語耳1」の書籍にオレンジやピンクのラインマーカーが引かれている写真。「正」の字がたくさん書かれている。

↑ 発音下手な英単語はどんどんカラフルに…

なお、補足として、私は単語耳1巻の学習中、数年に渡って学習を中断している。単語耳1巻の学習を再開した際、英語を10分以上発するだけで疲れるほど英語口(?)の筋肉は衰えていたが、不思議と[s]音や[t]音の発音方法は忘れていなかった。ただ、舌の筋肉が落ちすぎて、[r]音の発音は非常に下手になっていた(笑)

学習の中断を挟んでも発音の仕方は忘れなかったので、学習の中断はさほど恐れなくていいのではないかと思う。落ちた口の筋肉は、毎日英語の発音をしていたら1ヶ月で回復したので、後からすぐに取り戻せる。
忙しい時は学習を中断し、時間ができたら再開する。そうした自由さも、「英語耳」シリーズは許容してくれるようだ。

素朴な疑問 ~100回の発音練習は必要か~

英語耳シリーズに取り掛かる方に高い壁として立ちはだかる、「発音100~300回」という膨大な練習量。「50回でもいいんじゃないの?」「何とか30回に減らせない?」と思われた方も、私を含め多数いらっしゃるんじゃないかと思う(笑)

英語耳シリーズを学習しながら感じた個人的な感覚としては、「英語の発音練習は少なくとも50~60回は必須」「80回以上できると望ましい」という感じだった。
発音回数ごとに体感したことを書くと、下記のようになる。

  • 発音0~10回
  • 英単語を何とか正確に発音するので精一杯。単語の意味や音節の切れ目や語源は、意識する余裕がない。
    発音や英単語が身体に定着するには程遠く、咄嗟に口をついて英語が出てくる….なんてことは当然ない。

  • 発音10~30回
  • 単語の発音が少しなめらかになり、多少の余裕が出てくる。英単語の意味が少しずつ頭に入り始める。
    発音記号を見ながらでないと、英単語が正確に発音できない。無意識に口をついて英語が出てくるのは、まだ先。

  • 発音30~50回
  • 頻出の[s]音や日本語に音の近い母音は上手に発音できるようになってきたが、[r]音・[əː]音はまだまだ苦手。
    口や舌がついてこずにつっかえる上、口が大変疲れる。
    単語の意味は頭に入った。

  • 発音70~80回
  • どの音もかなり綺麗に発音できるようになり、英単語を発音することが楽しくなってくる
    成果が目に見えて出始め、英語を発音することが楽しいので、自主的に練習量が増える。
    ただ、英単語の表示順を変えられたりすると、[r]音と[l]音を発音し間違えたりする。

  • 発音90~100回
  • 完全に無意識に英単語が発音ができる。長時間英語を喋っても疲れない。
    発音記号が書かれていなくとも、即座に正確な発音ができる上、発音しながら脳内で英語以外のことを考える余裕がある。

なお、苦手な発音記号・英単語については、発音100回でも習得しきれなかったことも付け加えておく。
私は[ɑ]音と[ɔ]音が苦手なのだが、この2つを正しく発音することは、「単語耳1」で発音100回を修了した後でも、自信が持てなかった。仕事等で実際に英語を使う際、発音の正確さに気を配っている暇はないので、苦手な音・苦手な英単語については、100回を超える発音練習を行った方がいいと思う。

最後に ~英語耳シリーズの効用~

英語耳シリーズを学び始めてから感じたのは、今までやっていた文法・リスニング中心の学習方法は少し不完全だった、という事実だった。

今までの学習法では、高校時代に英文法を詰め込まれ、大学時代には隙間時間で英語を聞き流して1000時間以上をリスニングに費やすことで、英語を英語のまま理解する英語脳を作ることには成功していた。

が、お酒に酔ったり周囲に雑音が多くなったりすると、英語が聞きとりづらくなり、「今まで割と英語の勉強をしてきたのに、何で聞き取れないんだろう? あと何をすればいいんだ?」と少々深刻な(=仕事に差し障る)問題を抱えていた。

「英語耳」で学ぶと、こうしたよくある問題への解決の糸口が見え、心の負担が減り、前向きな気持ちが蘇ってきた。日本で英語を学び、英語で異国を学ぶことは、雲の上へと続く長い階段を上っているようなものだが、心の負担が減ると、不思議と先が見えなくとも歩き続けることができている。

英文法も英語の多聴も勿論大事だが、先入観なしに学習方法を矯正して再び英語にアプローチする大切さを、英語耳から教えて頂いたように思う。

英単語の語彙強化に「TOEIC必修単語 ― パート別出題形式で覚える2800語」(ジャパンタイムズ)

TOEIC650以上で英単語の語彙力を高めたい方におすすめ。この本を利用する前のTOEICスコアは650で、利用し始めてから1年後に受けたスコアは795だった。

「TOEIC必修単語2800語」の説明

「TOEIC必修単語2800語」は、日常生活やビジネスで必要な英単語を身につけることに特化した本

本全体がTOEICテストと同じ構成になっており、大きく7つの章に分かれている。全ての単語には例文が添えられており、例文はCDにも収録されているので、ネイティブの発音した英文を繰り返し聴き、テキストで例文の意味を確認していると、自然に英単語を覚えられるよう工夫されている。

本全体で2800の英単語が取り上げられているが、単語の脇には派生語が添えられているものもある。例えば、alter(意味:変える)の脇にはその派生語であるalteration(意味:変更)とalternative(意味:二者択一の)の語句と意味が添えられているので、実際に理解することのできる単語数は2800よりも多いはず。

「TOEIC必修単語2800語」を使用した感想

TOEIC Part1 にまで難単語が掲載されており最初は少し驚きましたが、ビジネスに頻出の英単語が多数揃えられていました。この本を最初から最後まで学習し終えた後、医学論文など極めて専門性の高い英文書以外は、英文の概要がつかめるようになります。

パソコンを操作することを、これまでは”operate the computer”などと表現していましたが、この書籍でmanipulateという単語を学んでからは、”I manipulated the laptop.”(意味:ノートパソコンを操作していました) という英文が口から自然に出てくるようになりました。付属のCDで耳からも英単語を刷り込んであるので、会話の中で難単語が発されても、遅れることなく理解し適切な答えを返すことができます。

TOEIC600台後半からは語彙の強化が重要

大学時代に英語の勉強法に関する本をよく読んでいたのだが、ある程度英語力がついてくると、リスニングと語彙力(英単語力)が英語学習のポイントとなる、とのこと。語彙が増えれば増えるほど、幅広い分野の話題を深く速く理解することが出来るようになるのだとか。

そのことを知ってからは語彙力増強に励み、大学受験御用達の「target1900」(1900語) → 「ニュース英語2000」(2000語、下記の本↓) →「必修単語2700」(2700語)(学習当時は2800ではなく2700だった)の順にチャレンジした。

お陰で英語学習において大きな壁を感じることなくTOEICスコアを850まで伸ばすことができたので、この勉強方法は間違っていなかったのだろうと感じている。

ただ、TOEIC試験対策の本なので、どちらかというと無味乾燥で退屈な本ではある。楽しんで英語を学びたいという方にはおすすめできないが、ちょっと苦しい思いをしてでも本気で英語を身につけたい、TOEICスコアを上げたい、という方にはおすすめできる。

“Ex-word 電子辞書XD-ST7200 フランス語対応モデル” CASIO

英語学習のみならず、フランス語学習のツールが充実している電子辞書です。

「Ex-word 電子辞書 フランス語対応モデル」の説明

CASIOから発売されている電子辞書です。電源を入れ、ボタンで辞書を選択して、調べたい語句を入力すると、言葉の意味を表示してくれます。

普通の電子辞書と異なる点は、語学学習のツールが充実していること。この製品は、英語とフランス語が特に充実しています。英語は英和辞書・和英辞書・英英辞書の3種類、フランス語は仏日辞書・日仏辞書・英仏辞書・仏英辞書・仏仏辞書の5種類の辞書が標準で搭載され、国語辞典(広辞苑)・漢語林など日本語の辞書も入っていますので、日仏英の3言語を使用・学習される方に適しています。

側面拡大図。180度開く。

↑ 側面拡大図。180度開く。

大きさは、縦 約10cm × 横 約14.5cm という掌サイズで、厚みは約1.5mm(薄めの文庫本くらい)。重さは、電池込みで約250g(文庫本1冊分くらい)です。
単4乾電池2本で稼働。eneloopやsonyの充電池も利用できます。

CASIOの電子辞書を裏返し、電池の蓋を外したところ。

↑ 電子辞書を裏返すとこんな感じ。

連続稼働時間は130時間だそうですが、大学の講義などで持ち歩いて普通に使用して、丁度半年くらいもちます。

casioのフランス語学習・英語学習向け電子辞書の蓋を開きフランス語単語「joli」の意味を検索している画像

スピーカーが内蔵されており、「音声」ボタンを押すと、英単語やフランス語単語を読みあげてくれるので、耳からも単語を覚えられます。
文字サイズは3段階で大きさを変更でき、「バックライト」ボタンをONにすることと、暗い場所でもご利用頂けます。
ページは「ページ送り」ボタンで1ぺーじずつめくれます。画面スクロールの手間が少なくなり、地味に便利です(笑)

CASIOフランス語対応電子辞書の裏面拡大図。スピーカーとイヤホンの切り替えボタンなどがある。

↑ 電子辞書の裏面拡大図。スピーカーとイヤホンの切り替えボタンなどがある。

この機種はフランス語学習を重視するタイプですが、他にも中国語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、韓国語、ロシア語に特化した電子辞書が発売されています。

より詳しい機能を知りたい方は、CASIOのwebサイトをご参照下さい↓ 
CASIO公式ホームページ http://arch.casio.jp/exword/products/XD-ST7200/

電子辞書の裏面拡大図

↑ SDカードの差込み口もある。

「Ex-word 電子辞書 フランス語対応モデル」を使用した感想

CASIOの電子辞書を購入後8年経った今でも愛用しています。

電子辞書の素晴らしい点が、まず学校や職場に行くときに、紙製の重い辞書を持ち歩く必要がない点。語学は継続が命なので、無理なく学習できる環境を整えておくのは大事だと思い、思い切ってこちらを購入しました。

↑ Casioのフランス語対応電子辞書のキーボード部分を拡大して撮影した写真。

↑ Casioのフランス語対応電子辞書。キーボード拡大図。

英語・仏語・日本語の充実度

数ある電子辞書の中でCASIOのこの製品を選んだ理由は、

 ①広辞苑(国語辞典)
 ②漢語林(漢字辞典)
 ③英語辞書(英和辞典・和英辞典)
 ④フランス語辞書(仏和辞典・和仏辞典)

の4つが標準で備わっていたからです。
フランス語を学びつつ、仕事やWEBで英文を読み、日本語の文章も毎月10,000~30,000字ほど書くので、日本語・英語・フランス語の3言語が全て充実しているというのが欠かすことの出来ないポイントで、その条件を満たしつつ、大学生のバイト代で手が届く電子辞書がこの製品でした。

3言語が充実しているという点において、この電子辞書は文句なしです。
この辞書を使っている間に、英語力はTOEIC550から850へ、フランス語力は知識ゼロから実用フランス語検定3級レベルへと上達しましたが、どの段階でも学習に支障がありませんでした。

しかも購入して10年近く経ちますが、一度も故障していません。……今振り返ると、CASIO凄いですね。

文学作品の無料ダウンロードもできる

青空文庫から文学作品を無料でダウンロードできる点も気に入っています。
青空文庫からダウンロードできるのは著作権の切れた日本の文学作品だけですが、常時70作品を手間なく持ち運べるのは大変有難いです。
 → 青空文庫については、こちらへ

まとめ

CASIOでこの製品の開発・販売を手掛けられた方に、「いい製品を作ってくださって有難うございます」とお礼を言いたいです(笑) これからもずっと、大事に使っていきますね。

「速読速聴・英単語Advanced 1000 ver.3―単語900+熟語100」松本茂 (英語上級者の方向け)

ネイティブの人が使う「生の英語」を理解したい人向け。但し、おすすめできるのはTOEIC800以上の方のみだと思う。

「速読速聴・英単語Advanced 1000」の説明

ネイティブ向けの英語を、違えず理解できるようになるための英語学習教材。

「経済」「外国から見た日本」などをテーマにしたネイティブ向けの新聞記事・雑誌記事が、2~5つに小分けにして掲載されている。どのページも見開き2ページで完結するよう作られており、ページの左側に修正なしの記事と日本語訳、右側に単語の意味や発音記号と、その記事を読むための背景知識が書かれている。
日本語訳は英文一文をまるごと訳してあるのではなく、”looking back at Japanese history(日本の歴史を振り返ってみると)”で訳を区切るなど、一文を節ごとに分け、英語の語順のまま理解できるような日本語訳になっている。

CDも2枚ついているが、ネイティブの速読・速聴のスピードに合わせてあるため、情け容赦なく速い

レベルとしては、TOEIC800以上の方向けだと感じる。TOEIC700未満の方がこの教材を使われると、ストレスを感じる上効率よく学習できるとは言い切れないので、あまりおすすめしない。

私が使ったのは初版だが、現在では記事を刷新した改訂版がver.5まで出版されているようなので、リンクはver.5で貼っておく。

「速読速聴・英単語Advanced 1000」を使った感想

この本で用いられている英語は、教科書レベルを脱した完全にネイティブ向けのものだ。なので、皮肉混じりのイディオムや造語、固有名詞における外国語の表現(Medecins Sans Frontieres 国境無き医師団、など)も原文そのまま盛り込まれている。

私は普段CDで聴き馴染んでから英文を読むという勉強方法を取っているのだが、スピードの速さと聞き馴染みのない表現の多さに、最初は全く聞き取れなかった。
何度か聞くと、流れている英語のトピックスと単語くらいは聞き取れるようになったが、細かな意味までは把握できない。それもそのはずで、テキスト原文を読んでも理解が追い付かないくらい、見たことのない単語やネイティブ普段使いの英語が多用されていた。

テキストの日本語と英語を照らし合わせながら読み込んだが、骨のある教材であることは間違いない。英語原文の全文に日本語訳がついているのでその点は安心できるが、原書の壁をなかなか突破できない私のような人には、いい起爆材になるかもしれない、と感じた。

そしてこの教材をやり始めてから、TOEIC試験のpart4とpart7が怖くなくなった(笑) 
part4は英語長文のリスニング、part7は英語長文のリーディングで、膨大な量の英語を短時間で読まされる箇所なのだが、この教材のスピードの速さと難易度の高さに比べれば、TOEICの英語は比較にならないくらい理解しやすく易しい英語に思える。
英語の長文読解が苦手で伸び悩んでらっしゃるTOEIC800以上の方には、おすすめできる教材かもしれない。が、正面から取り組むと心に負荷のかかる教材であることも、念のため付け加えておく(笑)

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Z会 編集部
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「英単語ターゲット1900」で英語の基礎固め

高校生よりも大学生・社会人の方にお使いいただきたい本です。英語力が必要なのに、高校レベルの基本単語に不安が残る方には特におすすめ。

「英単語ターゲット1900」の説明

大学入試レベル英単語1900語を身につけることのできる英単語帳です。
試験に頻出する基本単語800語、重要単語700語、難解単語400語の3部構成になっており、それぞれのレベルに動詞、名詞、形容詞が載せられています。各英単語の脇には単語の和訳と発音記号、それに熟語や派生語が載せられています。

サイズは文庫本より一回り大きい程度。持ち運びに便利です。
別売りですが、CDも用意されています。

巻末には索引がつけられており、アルファベット順に単語とページ数が一覧で並んでいますので、辞書代わりに使うこともできます。(英和辞書使うより早く調べられます)

「英単語ターゲット1900」を使用した感想

私がターゲット1900使い出したのは、大学受験が終わり大学3回生になってからです(笑) それも兄が受験時代に使ったものが実家に残っていたから、という理由ですが、使ってみると確かに良かったです。

まず持ち運びが楽で良いですね。てのひら大の大きさで軽いので、手軽に取りだして読め、通学中の電車内、バイト先、大学の図書館、友人と遊ぶ繁華街、自宅、と毎日あちこちに持ち歩きました。単語暗記という単調な作業を毎日続けられたのは、この軽さの功績が大きいです。

使い方は、単語を音読して、スペルを覚えるまで書き取りして、意味を覚える、という至ってオーソドックスな方法でしたが、これだけで実用英語の基礎は身につけることができました。
レベル的には、TOEIC700を少し超える程度、です。さすがにこれ1冊でTOEIC800超えるイメージは持てないかな(笑)

受験英語は世間から軽視されることも多いですが、大学受験レベルの英語の基礎がなければ、そもそもTOEICスコア850以上を狙うことも、外資系企業の本社で働くことも難しいです。それはTOEIC850を獲得し毎日英語を使って仕事をしている今、自信を持って言えます。
幸いにもまだ学生な方には確実な英語力をつけて頂きたいですし、不幸にして既に社会人になってしまった方には、もう一度基礎を固め直すところから取り組んで頂けたらと感じています。

できれば、安易に英会話スクールや短期留学に流れないで欲しい
やり方さえ間違えなければ、日本にいながらでも十分な英語力を身につけることは出来ます。私は大学卒業時にTOEIC820を、社会人の時にTOEIC850を取得しましたが、未だに英語圏滞在期間は1週間を越えていません(笑) 高価な英会話スクールや留学を試すのは、十分な英語力を身につけてからでも決して遅くはないと思います。

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