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メモ好きにおすすめの手帳「ミドリ フラットダイアリー」 (A4サイズマンスリー手帳)

毎月手帳を文字で埋め尽くしているメモ魔だが、A4サイズのビジネス手帳に切り替えたところ使い勝手が良く、使用歴が足かけ5年目に突入した。
とにかく書ける欄が広く、正方形型ポストイットを5〜6枚貼っても仕事に支障をきたさないため、メモ魔の同志の方にはおすすめする。

フラットダイアリーの説明

手帳のページ部分(リフィル)のサイズは、縦30cm×横21cm。ページ1枚が嬉しいA4サイズ。2020年版リフィルは、2019年10月から2021年1月までのページが用意されている。

なお、フラットダイアリーは手帳カバーとセットで売られていることが多いが、手帳表面が汚れてページが破れやすくなることを我慢できるなら、リフィルのみでも使える。学生さんなど使えるお金の少ない方は、1年目はリフィルだけを購入されてもいいと思う。

「ミドリ フラットダイアリー マンスリー手帳」(A4サイズ)を開き、正面から全体像を撮影した写真。11月のページが見開きで写っている。左ページの左側に罫線の引かれたメモ欄があり、中央に1日1マスのマンスリー欄が写っている。背景は灰色カーペット。

↑ ミドリ フラットダイアリー(A4) 見開き

手帳カバーのサイズは縦31.5cm×横 22cm×厚さ1.2cm。白・黒・赤の3色から選べる。
手帳カバーは硬いプラスチックでできており、表面に細かい凹凸がある。カバーの上に紙を乗せてボールペンで走り書きしても、ペンが滑りにくい仕組みになっている。また、カバー表面は硬くて丈夫な作りで、A4コピー紙の書類を挟んで持ち歩いても、折れたり曲がったりしなかった。

「ミドリ フラットダイアリー マンスリー手帳」(A4サイズ)の手帳カバーを、カバーから10cmくらい離れて撮影した写真。カバーの背表紙が見えており、カバーは白色。カバーの表面に細かい凹凸があるのが見える。

↑ カバー表面の拡大図。表面に細かな凹凸がある。

中身の見えるクリアポケットが、手帳カバー表表紙の裏側に1つ、裏表紙の裏に1つついている。

「ミドリ フラットダイアリー マンスリー手帳」(A4サイズ)の手帳カバー表表紙の裏を、正面から撮影した写真。透明な大きなポケットが1つ写っている。ポケットの下部に切れ込みが入っており、スターバックスのカードが挟まっている。

↑ カバー表表紙の裏側。透明ポケットにA5サイズのチラシとスタバカードを入れると、こんな感じ

裏表紙のクリアポケットが意外に使いやすい。現在進行中の仕事の目標をここに挟んでおくと、取り出すことなくちょこちょこ見返せる。

「ミドリ フラットダイアリー マンスリー手帳」(A4サイズ)の手帳カバー裏表紙の裏側を、正面から撮影した写真。裏表紙は黒色。ポケットは透明で、右上から左下にかけて口が開いており、A5サイズのチラシが1枚入れられている。向かって左側には手帳のリフィルが入っている。

↑ 手帳カバーの裏表紙の裏。透明なポケットが1つついている。

「フラットダイアリー」を使用した感想

私は筋金入りのメモ魔である。文字を書き込みすぎるので、「持ち主しか手帳が判読できない」と悪名も名高い(笑)

仕事で使うビジネス手帳は、見開き2ページでひと月分が見渡せるマンスリータイプが最も便利だと感じているが、無印良品等はB5・A4サイズ以下ののマンスリー手帳しか取り扱いがなく、スペースが狭くて不便だと感じていた。
B5のマンスリー手帳で2年我慢したが、1日5行も書くとその日の欄がいっぱいになってしまい、1日の終わりにその日あった幸せな出来事をメモすることさえできなくなってしまう。

エクセルでA4サイズの手帳もどきを自作してみたこともあったが、素人が作ったものは会議や客先で人前に出す際に見栄えが悪すぎた。

仕方なく本腰を入れて探し回り、ようやく見つけたのがミドリのフラットダイアリーだった。念願の、A4見開きマンスリータイプの手帳である。

1日分のスペースが広く、とにかくたくさん書ける

「ミドリ フラットダイアリー マンスリー手帳」(A4サイズ)のマンスリーページを拡大し、斜め左下から撮影した写真。1ますに1日分が記入できるようになっており、どのマスにも薄く罫線が印刷されている。

↑ 手帳のマンスリーページの拡大図。薄く罫線が引かれており、字が真っ直ぐ書ける。

書いても書いても余白があるというのは、メモ魔をささやかかな幸せに浸らせてくれる。
予定の管理は勿論、何でも書け何でも残せるので、手帳とメモ帳が一体化したような印象を与える。何でもメモできるというのはシンプルなことだが、メモ魔としては、他に代え難い価値を感じている。

「ミドリ フラットダイアリー マンスリー手帳」(A4サイズ)の手帳カバーの裏。カバー裏側は黒。カバーの厚みを調整できるようになっている。

↑ 手帳カバー(裏)。カバーは厚みが調節できるようになっているので、30枚綴りのプレゼン資料なども挟める。

手帳で考えを深め、予定へ落とし込む

A4サイズのビジネス手帳であれば、余白に思考を書き留め、思考をより深めて整理し、思考から結論に至るまでの跡を残せるようになった。
思考の結果辿り着いた結論は、そのまま手帳の月単位・週単位・日単位の予定に落とし込み、実行へと移すことができる。思考⇔計画⇔行動(所謂Plan-Do-See)が、手帳という広い紙の上でゆるやかに結びつくようになった。

仕事の進め方から家事の困りごとまで、手帳にメモすれば解決へと結びつく。必要最低限の予定を書き込むだけだった以前の手帳とは、思考のレベルが段違いである。

付箋がたっぷりと貼れる

フラットダイアリーは左ページの3分の1が縦長のメモ欄になっており、7.5cm×7.5cmの付箋がぴったり収まる。このメモ欄に付箋4〜5枚が楽に貼れてしまうので、手帳が手元にない時に走り書きした付箋も、スペースに気兼ねすることなく貼れるようになった。

ただ、貼れる付箋は6枚がせいぜいなので、貼り放題とまではいかなかった。うっかり付箋を書きすぎた月は、折を見て手帳に転記している。

「ミドリ フラットダイアリー マンスリー手帳」(A4サイズ)のページに正方形のポストイットを貼り、正面から撮影した写真。付箋紙はあざやかな黄色で、文字は何も書かれていない。

↑ ポストイットを貼った図。縦に数枚貼れる。

手帳カバーが汚れない

フラットダイアリーの手帳カバーは、真っ白なのに4年使っても汚れが目立たず、助かっている。手帳は人前に出すビジネスツールでもあるので、カバーが汚れやすい手帳は買い替えが必要になるので困る。忙しい昨今のビジネスパーソンに、こまめに文具店に出向くような暇はない…。

「ミドリ フラットダイアリー マンスリー手帳」(A4サイズ)の手帳カバーを正面から撮影した写真。カバーはプラスチックのような材質でできており、色は白。カバーに汚れやシミは見受けられない。

↑ 手帳カバー。丸1年使った後もこの白さ。

購入時は、手帳カバーを白か黒どちらにするか迷ったが、女性らしい白にしておいて正解だった。

A4マンスリー手帳のおすすめの使い方

せっかくなので、普段の使い方をシェア。

1日のマス目の部分 ~仕事とプライベートで段を分ける~

上3行を仕事欄に、下2行をプライベート欄として使う。
仕事の欄とプライベートの欄を分けて使うと、仕事とプライベートのバランスが崩れた際、下2行がスッカスカになるので気付きやすい(笑)

ワークライフバランスの崩れに気付いたら、その場で手帳の1~2週間先に、半日休み・丸1日休みの日を確保してしまう。友人や家族と話す予定を入れたり、趣味の時間を取ったりして、ワークライフバランスを適正に戻すよう心掛けている。

マンスリーカレンダーのページ ~夢の管理~

2017年と2018年のマンスリーカレンダー。

マンスリーカレンダーのページで、自分の掲げた夢や目標に向かい努力できた日には◯、不十分だった日には×を記入すると、自分がどのくらい、自分の夢や理想に向かって行動出来ているかが把握できるようになる。

仕事中に私用を片付ける

手帳がこれほど大きいと、仕事中に手帳を広げプライベートの予定を立てても全く周囲にバレない(笑) 少なくとも私は、4年間やっていてバレたことがない。
大っぴらには推奨できないが、長時間労働でプライベート時間を確保しづらい方にはおすすめ。

普段4色ボールペンを愛用しているので、仕事の予定は黒インクで、プライベートの予定は青インクで書くことにしている。こうしておくと、ひと目で仕事・プライベートどちらの予定か分かるので、より使いやすい。

A4マンスリー手帳を使用する上での注意

カバーの表表紙の裏にあるポケットの、底が抜けた

使用を開始して9ヶ月ほど経った頃に、表表紙の内ポケットが一つ壊れてしまった。A4サイズの紙を頻繁に出し入れしたのが悪かったようだ。

セロテープで底を止めれば普通に使えるのだが、人目につきやすい箇所なので、見栄えは少々気になる。また、1年で取り替えるリフィルとは違い、カバーは何年も使い続けるものなので、少ししょんぼりした。

「ドクターマーチン カリグラフィー」と従来品の「ドクターマーチン カラーインク」 との違いを検討する

カリグラフィー用と従来品の、2種類のドクターマーチンの違いが分からなかったので情報を整理。

ドクターマーチンカリグラフィーの使い方

ドクターマーチンカリグラフィーは容器が目薬に似た形になっている。プラスチック製の蓋を捻って開き、容器を逆さにして、パレットやカリグラフィーペンのペン先に1〜2滴垂らして使用する。

ドクターマーチンカリグラフィーダイカラー「ジュニバーグリーン」の蓋を開いたところを撮影した写真。インクボトルが目薬の容器に似ている。

↑ 蓋を開いたところ

インクの濃度が濃いので、絵画に使う場合は、小さじ1杯くらいの水を混ぜて薄めてからキャンバスに乗せる方がおすすめ。

カリグラフィーの画材として使う場合は、インクをほぼ原液のままで使う。カリグラフィーペンのペン先にインクを直接垂らし、ペン先を軽く水に浸した後、そのまま紙にペンを走らせてレタリングする。

従来のドクターマーチンカラーインクと、ドクターマーチンカリグラフィーの違い

ドクターマーチンカリグラフィーダイカラーと従来版ドクターマーチンカラーインクを前後に並べて撮影した写真。

↑ 手前がドクターマーチンカリグラフィーダイカラー、奥が従来のドクターマーチン

ドクターマーチンカリグラフィーのインク液そのものは、従来販売されていたドクターマーチンと同じ色名・インク液ともに同じだと思う。筆者の手元にある従来のドクターマーチンとドクターマーチンカリグラフィーとを見比べてみたが、私には違いが分からなかった(笑)
ドクターマーチンカリグラフィーのインクの濃さや滲み方も、ガラス版入りの従来品ドクターマーチンと差はなかった。

ドクターマーチンカリグラフィーを使用してみてざっと気付いた違いは、下記の通り。

ボトル瓶がプラスチック製でスポイトがない

従来のドクターマーチンは、透明なガラス製の瓶にインクが入れられている。ガラス容器は鑑賞に耐えるほど美しく、蓋にスポイトが付けられていて、スポイトでインクを適量取って利用していた。

反面、ドクターマーチンカリグラフィでは、プラスチック製のボトルが採用されている。ボトルは目薬の容器に似ており、蓋を外し側面を軽く押すと、1滴ずつ液が出てくる仕組みになっている。スポイトは付属していない。

カリグラフィはつけペンのペン先に直接インクを垂らして使うので、スポイトを介さない分こちらの方が使いやすいのかな、と感じる。
プラスチック製で大きさが小さい分、重さも軽い。割れる心配がないのでうっかり床に落としても問題がなく、持ち運びもしやすい。

難点としては、プラスチックボトルの外からインク液を眺めても、インクの色合いが分かりづらいこと。実際にインクを紙に落としてみるまでは、どんな色合い・風合いを持っているインクか分からず、色チャートを作ったり経験で覚え込ませることになる..。

インクの量が少なく、値段が安価

ドクターマーチンカリグラフィーは10ml、340円。従来のガラス瓶ドクターマーチンは2分の1オンス(14~15ml)で560円。

ドクターマーチンカリグラフィーダイカラー「ゴールデンブラウン」と「ジュニバーグリーン」を正面から撮影した写真。

↑ 外観

ドクターマーチンカリグラフィーの方が、1本あたりの単価が安いため、色数を多く揃えることも可能。
ドクターマーチンはインクの色が濃いので、容量10mlでも1本買うと相当長い間利用できる。趣味で絵画やカリグラフィーを描かれるなら、ドクターマーチンカリグラフィーで揃えられた方が、出費を抑えられる。

公式サイトでは販売されていない?

プラスチック製ボトルのインクは、公式サイト↓で売られていないように見受けられる。日本限定の製品だろうかと思案しているが、情報がないため詳細は不明。

Dr. Ph. Martin’s
https://www.docmartins.com/

ドクターマーチンカリグラフィーダイカラーの容器背面を撮影した写真。小さな文字で注意書きが書かれている。

↑ 容器の背面

ドクターマーチンカリグラフィーを使用した感想

ドクターマーチンを買い足す際、気まぐれでドクターマーチンカリグラフィーを2〜3本購入した。インクそのものに従来品との違いを感じないため、従来品と同様、水彩絵具や従来のドクターマーチンと混ぜて使っている。

ドクターマーチンカラーインクを6本机に並べて撮影した写真。左から順に、「レモンイエロー」「シクラメン」「バーントオレンジ」「トゥルーブルー」「クリムゾン」「アルペンローズ」。

↑ 従来のドクターマーチン

少量&プラスチックボトルなので従来品より扱いやすいのだが、個人的には、従来品のガラスボトルに青春の思い出と根強い愛着があるので、ドクターマーチンカリグラフィーはこれ以上買い足さないかな、という感想。

逆に、今まで全くドクターマーチンカラーインクに触れたことがなかった方にとっては、少量&安価なドクターマーチンカリグラフィーの方が、初期コストを抑えられ敷居が低くそうだとは感じた。

追記:ドクターマーチンカリグラフィーを使うデメリット

2本所有していたドクターマーチンカリグラフィーのインクボトルが、ある日気づいたときにはボトル内の液がカピカピに乾燥し、2瓶とも使い物にならなくなっていた。非常にショック。購入してまだ7~8年しか経ってないのに。

7~8年経過というと、「十分長いわ!」とお叱りを受けそうだが、ガラス瓶に入った従来のドクターマーチンであれば、10年はゆうにもつ。私が所有している最も古いドクターマーチンは30年前に購入した1瓶だが、ボトル内は未だに液状を保っており、色も現役である。凄いを通り越して、恐ろしい。

単なるインクでありながら畏怖すら感じさせる凄さがあるのがドクターマーチンという画材なのに、ボトルがプラスチック製に代わっただけで、こんなに早く駄目になってしまうとは。正直想定していなかった。
「カリグラフィーボトルのインクには悪いことをしたな…」と反省しつつ、人様にドクターマーチンカリグラフィーをおすすめするのを止めることにした。