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映画「アナと雪の女王」の主題歌”Let It Go” の英語詞に使われている英単語の意味と発音記号

映画「アナと雪の女王」の主題歌”Let It Go”は、歌詞に韻が多用されており、とても美しい。
松澤喜好氏「英語耳ドリル」の学習方法では、洋楽を学習教材にでき、洋楽の歌詞カードを作成する必要があるのだが、せっかくなので紙ではなくwebページで簡易版を作成してみることにした。

歌詞には著作権がある関係で、歌詞全文を私が翻訳することは許されないが、歌詞の英単語リストについては著作権に無関係なので、Word等に自由にコピーして使っていただいて構わない。主に自分用のメモ書きだが、英語学習同志の方の一助になれば幸い。なお、作成者がうっかり誤っている可能性もあるので、使用は自己責任でお願いします。

作成者の英語レベル

TOEIC850。(2012年に受験したきりだが…)
2022年現在、仕事で毎日データベース系の技術文書(英語)を読んでいる。
過去には、アストラゼネカ社での日本語&英語のテクニカルサポートやシャープ株式会社の社内文書の翻訳を経験している。ビジネス英語の読み書きは問題ないが、話すのはどちらかというと苦手(そもそも日本語を話すのも苦手!)。

映画内で”Let It Go”が歌われているところの動画

ディスニーさんが、映画「アナと雪の女王」の中で、エルサが「Let It Go」を歌っている箇所を動画にして抜粋下さっていたので、下記にYouTubeのリンクを掲載する。

Let It Go Sing-along | Official Disney UK
https://www.youtube.com/watch?v=L0MK7qz13bU

作詞・作曲は、クリステン・アンダーソン=ロペス氏、ロバート・ロペス氏。

まずは、美しい曲と詞をご堪能下さい♪ 私もテレワーク中に何度も聴きました(笑)

“Let It Go”の歌詞に用いられている英単語の意味・発音記号

書籍「英語耳」の読者様方には、何といってもまず英単語の発音100回だよな!ということで、歌詞の蘊蓄より先に英単語リストを記載する。皆様、ともに発音100回頑張りましょう。
発音記号は、weblio英和辞典や英辞郎on the webのサイトから引用させて頂いた。アメリカ英語の発音を採用し、書式は「英語耳」により近いものを採用している。

場所 単語 発音記号 意味
1番 footprint [fútprìnt] 足跡
1番 howl [hául] 遠吠えする、唸る
1番 swirling [swˈɚːl] 渦を巻く
1番 conceal [kənsíːl] 隠す、秘密にする
1番 hold back [kənsíːl] 隠す
1番 slam [slǽm] バタンと閉める
1番 rage [réɪdʒ] 激怒する
1番 rage on 怒り狂う、荒れ狂う
2番 control [kəntróul] 操作する、制御する
flurry [flə́ːri] [動詞](雨や雪が)さっと(わずかに)降る
[名詞]にわか雪
spiral [spáirəl] [動詞]らせん(渦巻き)状にする
frozen [fróʊzn] freeze(氷が張る、凍る)の過去分詞形
fractal [frǽktəl] フラクタル
→雪の結晶や氷の結晶のことを指している。フラクタルは幾何学の用語で、ある形を繰り返すと全体の形が作られるとき、その形はフラクタル構造を持っていると言うらしい。自然界によく見られる構造で、雪の結晶や野菜のカリフラワーやブロッコリーなどもフラクタル構造をしている
all around [ɔːl əráund] あたり一面に、至る所に
crystallize [krístəlàiz] 結晶化する、(考えなどが)具体化する
icy [άɪsi] 氷の
blast [blǽst] 強いひと吹き、突風
dawn [dɔːn] 夜明け、暁

歌詞の構成についての研究&感想

歌詞には著作権があり、英語詞の全文を翻訳することは著作権法に引っかかってしまう可能性が高そうなので割愛。
歌詞の中で管理人が気になったところだけ、日本語訳を添えながら良さをお伝えしてみたいと思う。(歌詞の日本語訳は管理人の自作)

韻が数多く使われている

発音記号を調べていて気づいたことだが、短い歌詞の中でいんが数多く踏まれている。単語の末尾に踏む韻を「脚韻きゃくいん」、単語の先頭で踏む韻を「頭韻とういん」と呼ぶそうだが、”Let It Go”にはどちらも何度も登場する。例えば、2番の歌詞の

No right, no wrong, no rule for me
正しさも間違いもルールも、私にはない

の部分。文字で見るだけでは分からないが、発音記号を付けて歌ってみると

No right, no wrong, no rule
[nóu] [ráit] [nóu][rɔŋ] [nóu][ruːl]

と各単語がすべてR音の音から始まっている。「No」の単語も韻を踏んでいると考えると、3音+R音の韻が踏まれていることになる。
N音はともかく日本人が苦手とするR音がこれでもかと続くので、発音し慣れるまでは大変だが、R音に慣れてくるとこの歌詞は歌っていてとても心地いい。

また、文末に登場する脚韻については、エルサが氷の城を作っているところの詞が、特に素晴らしいなと感じる。

My power flurries through the air into the ground
My soul is spiraling frozen fractal all around
And one thought crystallizes like a icy blast
I’m never going back, the past is in the past
私の力が 大気を通り 地に降り注ぐ
私の魂が あたり一面の雪の結晶を 渦と化す
そして ある考えが まるで氷の疾風のように 形になる
私は決して戻らない 過去は過去にある

こちらの歌詞も発音記号を並べてみると

My power flurries through the air into the ground
                  [gráund]
My soul is spiraling frozen fractal all around
                [əráund]
And one thought crystallizes like a icy blast
                 [blǽst]
I’m never going back, the past is in the past
                 [pǽst]

と、綺麗に脚韻揃い。

歌詞として意味が通るだけでなく、あちこちに韻を散りばめて、詩の美しさと歌う楽しさを両立されているので、凄いなあと感じる。”Let It Go”には日本語訳の歌詞もあるが、さすがに韻までは踏襲されていなかったので、英語版の詞の方が個人的には好きだ。

雪と氷にまつわる単語が次々に登場する

韻の多さだけでなく、”Let It Go”の英語詞は、歌詞の単語の選び方にまで配慮が行き届いている。
歌詞に登場する単語の多くが雪や氷に関するもので構成されており、これまた数多く詞の中に散りばめられている。
先程と同じ歌詞を引用して、雪や氷に関する単語を拾いあげてみると

My power flurries through the air into the ground
    (雪が)さっと降る
My soul is spiraling frozen fractal all around
        氷の結晶
And one thought crystallizes like a icy blast
       (氷が)結晶になる 氷まじりの強い風

3行にこれだけの数が含まれている。しかも、歌詞として違和感なく意味が通じるところが凄い。

韻といい、単語といい、これだけ徹底して作られている英語詞を今まで見たことがなかったので、この詞を通して英語圏の詩人の底力を垣間見たような気がしている。

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「英語耳」「英語耳ドリル」「単語耳 1」で100回発音練習し効果を実感する

「英語耳」シリーズは、日本で英語を学ぶ方には超おすすめ。

身につけるのに時間を要するが、日本にいながら「美しい発音」と「英語が自然に聞き取れる耳」を確実に身につけることができる。買ったその日から練習に取り掛かることができ、かつ、毎日無理なく続けることが出来る。

私はTOEIC850を取得した後に「英語耳」の書籍に出会ったが、自分でも「えっ?」と思うくらい学びが多かったので(笑)、既に高スコアをお持ちの方にも心おきなくおすすめしたい。

英語耳の著者のwebサイト

書籍「英語耳」シリーズの著者松澤喜好さんは、webサイトを運営されている。「今すぐ読みたい!」という意欲に溢れた方は、下記のリンクからどうぞ。

 英語・発音・語彙/英語耳 http://eigo33.com/

「英語耳」を実践する

英語耳シリーズの記念すべき第1冊目が、こちらの「英語耳」。
発音を矯正し英語力を身につける、というコンセプトに従って、各子音・母音の発音から英語詞の歌での実践まで、学習内容がバランスよく盛り込まれている。

英語耳シリーズは、星の数ほどある英語学習法の中で、数少ない正解の1つだった。
英語耳シリーズで学習すると、英語のリスニング力は確かに向上する。大枚をはたいて英会話スクールに通う前に、こちらの本を試されることをおすすめしたい。本書「英語耳」は近くの市立図書館でも借りることができ、試し読みもしやすかった。

英語の正しい発音を身につけるとリスニング力が向上する、という著者の主張を、実は最初あまり信じてなかったが、「英語耳」の教えに従い子音と母音の発音を1種類ずつ何度も繰り返し発音練習すると、英語の音の聞こえ方が明らかに変わってきた。

「立体的に聞こえる」という表現で通じるか定かでないが(表現力が乏しくて申し訳ない…)、今まで列車の通過音の様に右から左へ通り過ぎるように聞こえていた英語の音が、言葉として、意味を伴って、脳に直接響くように聞こえるようになった。ニュースで流れる英語だけでなく、洋楽や異国の方とのお喋りの英語でも同様。そして巻末付近にある「Amaging Grace」(アメイジング・グレース)という英語詞の歌が、英語ネイティブの方に近い発音で歌えるようになった。

明らかに効果が出たのが嬉しくて、「英語耳ドリル」(全1巻)、「単語耳」(全4巻)、「英語耳ボイトレ」(全1巻)の順に購入し、時間の許す限り試してみた。

「英語耳ドリル」を実践する

「英語耳」は曲あり文章ありのバランスが取れた教材だったが、「英語耳ドリル」は音楽(洋楽・英語詞の歌)に特化した学習内容だった。

「Fly Me To The Moon」「Time After Time」などのゆったりとした曲調の歌を100回~300回聴き、曲と一緒に歌うことで、正しい発音を身につけていく、というトレーニング方法。この学習法は、著者の若かりし頃、英語を身に付ける時に実際に使用した手法だそうだ。

本書1冊に5曲が収録されており、数ヶ月かけて5曲とも何とかやり終えた。100回~300回という歌う回数の多さに、「なかなか終わりが見えないなあ…」と最後の方は気力が尽きそうになった(苦笑)

結果として、「英語耳」だけの時より発音とリスニングがやや向上したように思う。だがそれ以上に、「音楽で英語を身につける」という方法をマスターできたのが良かった。

洋楽は英語のテキストよりはるかに種類やジャンルが豊富なので、好きな曲を自由に選んで学べるようになったのが嬉しかった。しかも、家事をしながら入浴しながらの5~10分の隙間時間でも学習でき、忙しい現代人の生活にもしっくりくる。

また、「音楽で英語を学ぶと忘れにくい」、という単純な事実にも気付かされた。聞き馴染んだCM曲は自然に口ずさんでしまうように、TVや繁華街の店舗から流れてきた英語詞の歌を自然に口ずさんでしまうようになるので、英単語や英文法の復習が簡単にできてしまう。

むしろ、この学習法に慣れれば慣れるほど、学習している気がしなくなる。英和辞書をひいて発音記号つきの歌詞カードを作るのが少し手間だったが、慣れると殆ど調べる手間もなくなり、聴いて歌詞を覚えて歌っているだけになってきた。

歌える曲のレパートリーを増やすほど、自然に反復学習できる機会も増えるので、後になるほど楽しんで英語を身に付けることができた。

個人的には「英語耳ドリル」で取り上げられているようなバラード曲より、ロック系やピアノ・バイオリンがじゃんじゃん鳴っている曲の方が好きなので、英語耳ドリル修了後は、The Beatles→B’z(英語詞の曲)→QUEEN→Jazzの曲→Billy Joel→AeroSmithの順に、自分で歌詞カードを作っては歌って学んだ。今では、エアロスミスも私の英語の先生であると言える(笑)

超個人的におすすめの曲

  • Billy Joel “Honesty”
  • Billy Joel “Stranger”

どちらも、人の心が持つ複雑な気持ちを、英語で見事に言い表している曲。特にHonestyは、苦しみ・悲しみの真っただ中にいる人によく響くと思う。ビリー・ジョエル氏はピアニストなので、ピアノ好きな方にも是非。

ディスニーがお好きな方にはこちらを。非常に有名な曲だが、英語詞は詞の構成や単語の選び方が素晴らしくいいので、是非英語バージョンもご堪能頂けると。

ロック好きの方には、エアロスミスを全力で推させて頂く(笑) 曲調や言葉遣いは荒いのに、英語での感情表現が絶妙で、美しささえ感じる。

「単語耳1」を実践する

英語耳シリーズの中でも最もスパルタ学習なのが、こちらの「単語耳」(1巻~4巻)。英語の子音・母音の反復練習を徹底的に行い、英単語の反復練習もこれまた徹底的に行うという学習内容。

私は現在2巻を学習中なので、ここでは1巻についてのみ記載する。

スパルタだけあって、英語耳シリーズの中で最も学習効果が高かったのは、こちらの「単語耳」だった。徹底して発音の反復練習を行うので、真面目に取り組める方ほど飛躍的に発音が良くなる。

例えば、「単語耳」第1巻の実践編では、英語の子音と母音を各100回(!)ずつ発音する。
[s]音・[p]音・[r]音など英語を構成する1つ1つの母音・子音を短期間にこれほどたくさん聴いて発音すると、恐ろしく発音が矯正される。特に著者が最重要だと指摘する[s]音については、舌を上の歯の裏に付けることも、強い息を当て鋭い摩擦音を出すことも、ごく自然にできるようになったので、今では普通に発音していても、[s]音なら半径3~4m先まで聞こえるんじゃないかと思う(笑)

各音の発音回数が40〜50回の頃は、洋楽を口ずさむ際「随分発音が良くなったなあ」と思っていたが、発音回数が70〜80回を超えたあたりからは、発音が矯正されすぎて、「これは自分の声だろうか…」と感じるようになった(笑) 自分の声とは思えないくらい、英語を発する声が美しい。なかなかに怖い境地である。

「単語耳1」の書籍に「正」の字がたくさん書かれている写真。第4章の[t][d]のページが開かれている

↑ 書籍に「正」の字を書いて、発音した回数をカウント

なお、弊害として、「単語耳」第1巻をやり込んだ後、日本語ネイティブの歌手が歌う英語詞の歌が、発音が下手すぎて聴くことができなくなった(笑) 歌詞の音が美しく聞こえないので、好きなバンドの曲でさえ、聴いていてイラっとする。代わりに、カーペンターズなど英語ネイティブで発音の美しい歌い手の良さが、心から理解できるようになった。

単語耳第1巻は修了したものの洋書の読書量はまだまだ足りていないので、ニュース英語などスピードの速い英語は、半分から3分の2くらい理解できる程度。「ちょっと速いな」「もう少しゆっくり話してくれると嬉しいな」とは感じる。YouTube動画は、自分の仕事の分野なら、ほぼほぼ理解できるようになった。
単語耳第1巻は非常によく使う英単語が揃えられているので、日常英会話に効果大(でも英語の電話は未だに怖いが…)。難しい単語や専門用語は、単語耳第2巻以降で学習するので、まだ発音し慣れない感じ。洋楽は初めて聞く曲だと、断片的に単語や文が聴き取れて意味が分かる程度。

ただ、サーバやデータベースについて英語のwebサイトを時々仕事で読むが、TOEIC850を取った数年前と比べ、読む速度が速くなった。目視で読んでいる時も、脳内で英語の音が鳴っている。その証拠に、読めない(音の分からない)単語に出くわすと、走っていてつまづいた時のように、読むスピードががくっと落ちる(笑)

今のところ、技術系英語の読解速度はチーム内で私が最速なので、こういったところにも英語耳シリーズの効果が現れているんじゃないかな、と感じる。

「単語耳1」の書籍にオレンジやピンクのラインマーカーが引かれている写真。「正」の字がたくさん書かれている。

↑ 発音下手な英単語はどんどんカラフルに…

なお、補足として、私は単語耳1巻の学習中、数年に渡って学習を中断している。単語耳1巻の学習を再開した際、英語を10分以上発するだけで疲れるほど英語口(?)の筋肉は衰えていたが、不思議と[s]音や[t]音の発音方法は忘れていなかった。ただ、舌の筋肉が落ちすぎて、[r]音の発音は非常に下手になっていた(笑)

学習の中断を挟んでも発音の仕方は忘れなかったので、学習の中断はさほど恐れなくていいのではないかと思う。落ちた口の筋肉は、毎日英語の発音をしていたら1ヶ月で回復したので、後からすぐに取り戻せる。
忙しい時は学習を中断し、時間ができたら再開する。そうした自由さも、「英語耳」シリーズは許容してくれるようだ。

素朴な疑問 ~100回の発音練習は必要か~

英語耳シリーズに取り掛かる方に高い壁として立ちはだかる、「発音100~300回」という膨大な練習量。「50回でもいいんじゃないの?」「何とか30回に減らせない?」と思われた方も、私を含め多数いらっしゃるんじゃないかと思う(笑)

英語耳シリーズを学習しながら感じた個人的な感覚としては、「英語の発音練習は少なくとも50~60回は必須」「80回以上できると望ましい」という感じだった。
発音回数ごとに体感したことを書くと、下記のようになる。

  • 発音0~10回
  • 英単語を何とか正確に発音するので精一杯。単語の意味や音節の切れ目や語源は、意識する余裕がない。
    発音や英単語が身体に定着するには程遠く、咄嗟に口をついて英語が出てくる….なんてことは当然ない。

  • 発音10~30回
  • 単語の発音が少しなめらかになり、多少の余裕が出てくる。英単語の意味が少しずつ頭に入り始める。
    発音記号を見ながらでないと、英単語が正確に発音できない。無意識に口をついて英語が出てくるのは、まだ先。

  • 発音30~50回
  • 頻出の[s]音や日本語に音の近い母音は上手に発音できるようになってきたが、[r]音・[əː]音はまだまだ苦手。
    口や舌がついてこずにつっかえる上、口が大変疲れる。
    単語の意味は頭に入った。

  • 発音70~80回
  • どの音もかなり綺麗に発音できるようになり、英単語を発音することが楽しくなってくる
    成果が目に見えて出始め、英語を発音することが楽しいので、自主的に練習量が増える。
    ただ、英単語の表示順を変えられたりすると、[r]音と[l]音を発音し間違えたりする。

  • 発音90~100回
  • 完全に無意識に英単語が発音ができる。長時間英語を喋っても疲れない。
    発音記号が書かれていなくとも、即座に正確な発音ができる上、発音しながら脳内で英語以外のことを考える余裕がある。

なお、苦手な発音記号・英単語については、発音100回でも習得しきれなかったことも付け加えておく。
私は[ɑ]音と[ɔ]音が苦手なのだが、この2つを正しく発音することは、「単語耳1」で発音100回を修了した後でも、自信が持てなかった。仕事等で実際に英語を使う際、発音の正確さに気を配っている暇はないので、苦手な音・苦手な英単語については、100回を超える発音練習を行った方がいいと思う。

最後に ~英語耳シリーズの効用~

英語耳シリーズを学び始めてから感じたのは、今までやっていた文法・リスニング中心の学習方法は少し不完全だった、という事実だった。

今までの学習法では、高校時代に英文法を詰め込まれ、大学時代には隙間時間で英語を聞き流して1000時間以上をリスニングに費やすことで、英語を英語のまま理解する英語脳を作ることには成功していた。

が、お酒に酔ったり周囲に雑音が多くなったりすると、英語が聞きとりづらくなり、「今まで割と英語の勉強をしてきたのに、何で聞き取れないんだろう? あと何をすればいいんだ?」と少々深刻な(=仕事に差し障る)問題を抱えていた。

「英語耳」で学ぶと、こうしたよくある問題への解決の糸口が見え、心の負担が減り、前向きな気持ちが蘇ってきた。日本で英語を学び、英語で異国を学ぶことは、雲の上へと続く長い階段を上っているようなものだが、心の負担が減ると、不思議と先が見えなくとも歩き続けることができている。

英文法も英語の多聴も勿論大事だが、先入観なしに学習方法を矯正して再び英語にアプローチする大切さを、英語耳から教えて頂いたように思う。

英単語の語彙強化に「TOEIC必修単語 ― パート別出題形式で覚える2800語」(ジャパンタイムズ)

TOEIC650以上で英単語の語彙力を高めたい方におすすめ。この本を利用する前のTOEICスコアは650で、利用し始めてから1年後に受けたスコアは795だった。

「TOEIC必修単語2800語」の説明

「TOEIC必修単語2800語」は、日常生活やビジネスで必要な英単語を身につけることに特化した本

本全体がTOEICテストと同じ構成になっており、大きく7つの章に分かれている。全ての単語には例文が添えられており、例文はCDにも収録されているので、ネイティブの発音した英文を繰り返し聴き、テキストで例文の意味を確認していると、自然に英単語を覚えられるよう工夫されている。

本全体で2800の英単語が取り上げられているが、単語の脇には派生語が添えられているものもある。例えば、alter(意味:変える)の脇にはその派生語であるalteration(意味:変更)とalternative(意味:二者択一の)の語句と意味が添えられているので、実際に理解することのできる単語数は2800よりも多いはず。

「TOEIC必修単語2800語」を使用した感想

TOEIC Part1 にまで難単語が掲載されており最初は少し驚きましたが、ビジネスに頻出の英単語が多数揃えられていました。この本を最初から最後まで学習し終えた後、医学論文など極めて専門性の高い英文書以外は、英文の概要がつかめるようになります。

パソコンを操作することを、これまでは”operate the computer”などと表現していましたが、この書籍でmanipulateという単語を学んでからは、”I manipulated the laptop.”(意味:ノートパソコンを操作していました) という英文が口から自然に出てくるようになりました。付属のCDで耳からも英単語を刷り込んであるので、会話の中で難単語が発されても、遅れることなく理解し適切な答えを返すことができます。

TOEIC600台後半からは語彙の強化が重要

大学時代に英語の勉強法に関する本をよく読んでいたのだが、ある程度英語力がついてくると、リスニングと語彙力(英単語力)が英語学習のポイントとなる、とのこと。語彙が増えれば増えるほど、幅広い分野の話題を深く速く理解することが出来るようになるのだとか。

そのことを知ってからは語彙力増強に励み、大学受験御用達の「target1900」(1900語) → 「ニュース英語2000」(2000語、下記の本↓) →「必修単語2700」(2700語)(学習当時は2800ではなく2700だった)の順にチャレンジした。

お陰で英語学習において大きな壁を感じることなくTOEICスコアを850まで伸ばすことができたので、この勉強方法は間違っていなかったのだろうと感じている。

ただ、TOEIC試験対策の本なので、どちらかというと無味乾燥で退屈な本ではある。楽しんで英語を学びたいという方にはおすすめできないが、ちょっと苦しい思いをしてでも本気で英語を身につけたい、TOEICスコアを上げたい、という方にはおすすめできる。

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「トレーニングペーパー フランス語/単語編」ニュートンプレス

トレーニングペーパー(フランス語)に単語編があるのを見つけた。私はこの本を使用なかったが、単語編もなかなかに良さそうな一冊。トレーニングペーパーシリーズはどれも秀逸でいい。

「トレーニングペーパー(単語編)」の説明

ひたすら書いて覚えるトレーニングペーパーの学習スタイルは、単語編でも勿論健在。
この1冊で1000個の単語を学ぶが、1~2文の例文の中にフランス語単語が埋め込まれている形式で学ぶので、言葉の使いまわしの微妙なニュアンスをとらえながら単語を覚えることができる。(単語は単語だけでばらばらで覚えるより、文章を理解して文脈から覚える方が、覚えやすく忘れにくいと思う)

また、テキストにはリスニング用のCDも付いているので、日常生活の中でCDを聞き流しして、馴染んだ頃に机に向かって問題を解く、という学習スタイルが使える。
単語は特に繰り返しやらないと記憶に定着しないので、CDのあるテキストは重宝すると思う。

私個人は、フランス語ではあまり単語だけを覚えることはしなかったが、英単語の語彙力アップに励んでいた時期は、CDを非常に重宝した。家事の合間にCDをひたすら聞き流していると、脳が自然に単語を覚えてくれたので(笑)

ちなみにテキストの大きさはA5だが、ページが薄いため、厚さ1~1.5cmほどの本なのに200ページほどの分量がある。重さは、A5のビジネス書1冊と同じくらい。

追記 ~トレーニングペーパーの絶版~

フランス語のトレーニングペーパーシリーズが絶版になってしまった。

時折古本市場に出品されるものがあるようだが、数が少ないため、特に文法編2巻の値段が高止まりしている。1981年出版の旧版であれば比較的値段が安いので、そちらのリンクも追加した。旧版にはリスニング用のCDが付いていないが、少しでも安いほうが良い方は一度ご検討を。

私も文法編1巻は旧版を使用して学習したが、内容は新装版と遜色かった。

個人的には、単語編を購入されるよりも先に文法編読解編を購入された方が学習が進むのではと思うが、文法編読解編は2万円を軽く超える値段に跳ね上がってしまっていることもあるので、とてもではないが、おすすめしづらくなってしまった。
絶版になってから数年間、折に触れトレーニングペーパーの値段を注視してきたが、大きく下がることはほぼなかったため、比較的価格の低い単語編から取り掛かるのも容認せざるを得ないと思っている。

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↑ 2003年出版の新装版

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↑ 1989-1990年出版の旧版。上がトレーニングペーパー、下がカセットテープ。

管理人のフランス語学習歴

現代日本にいながらにしてフランス語を学んだ希少人間なので、経歴をまとめてみる。

フランス語学習歴

高校時代

フランス語は一切学んだことがなかったが、一番好きだった音楽バンドの名前がフランス語 ←とても大事な点(笑)

大学時代(1~2回生)

地方国立大学に入学。入学時にこれから学ぶ第二外国語(必修)を登録する必要があり、ドイツ語と散々迷った挙句、フランス語を選択。(中国語・ロシア語も選択可能だったが、専攻と無関係なので除外)

理由は上記参照。実父・兄・高校時代の恩師はドイツ語選択で、フランス語選択者が周りに1人もいなかったことも、理由の一つ。
文法と読解の授業を週2回1時間半ずつ2年間受講し、美しい発音と論理的で機能的なフランス語文法に心惹かれ、徐々に好きになっていった。だが、夜更かし大好き人間のため金曜朝1限目の授業に出れず、出席日数不足で2度単位を落とした(笑)
 大学教養課程の授業の詳細については、 →こちら

大学時代(3~4回生)

フランス語に本格的に興味を持ち始める。文学部で開講されていたフランス語会話の授業とフランス文学の授業を半年ずつ受講。面白かった! 選択授業でのフランス語受講者は少ないので、どの授業も生徒が5名以下でとても楽しい。
 文学部の授業の詳細については、 →こちら

トレーニングペーパー文法編読解編を購入し、毎日1~2時間解き始める。通学時間で付属CDリスニングを聞き流し。
大学卒業前に、実用フランス語検定3級に無事合格。
 実用フランス語検定の試験対策については、→ こちら

社会人時代

キャリアの途中で、フランス系企業に正社員として在籍したことがある。公用語が英語の企業だったのでフランス語は必須ではなかったが、フランス語とフランスに理解がある、というのは採用時にプラスに働いた。

仕事に英語を使うことが多かったのだが、英単語にはフランス語由来のものが時折顔を出してくる。Questionnaire(意味:アンケート)とかretard(意味:遅らせる)とか。フランス語で学習済みの単語については、辞書なしで意味が推測出来るので便利。
また、手帳(仕事プライベート兼用)に書き入れる言葉で、人に読まれたくないものは、辞書を引きながらフランス語で書いている。

日本では看板や輸入製品のパッケージにフランス語が時々使われているので、看板や紙袋のフランス語を読み解いて「パン屋(bourangerie)に行ってきたの?」などと言い当てて驚かれることはある(笑)

洋書の無料電子図書館 “Project Gutenberg” 使い方や感想など

洋書を何冊でも無料で読める電子図書館がありました。

Project Gutenberg (プロジェクト・グーテンベルク)
https://www.gutenberg.org/

“Project Gutenberg”の説明

Project Gutenbergは海外の著名な小説・書物のうち著作権が切れたものを、無料で読むことのできるウェブサイトです。「シャーロックホームの冒険」・「不思議の国のアリス」など、現時点で54,367作品がこちらのサイトに保存されています。

著作権の切れた日本の文学作品をウェブ上で無料で読むことのできる青空文庫というサイトがありますが、プロジェクト・グーテンベルクは青空文庫の海外版、主に洋書が取り扱った無料電子図書館です。

プロジェクト・グーテンベルクはアメリカの大学生が創始したサイトなので英語で書かれた作品が多いですが、フランス語・ドイツ語・イタリア語から、中国語ラテン語・タガログ語に至るまで、幅広い言語で書かれた作品が保存されています。

筆者が日本人の著作や日本に関する書籍も、数は多くはありませんが、保存されています。小説では、夏目漱石「坊っちゃん」、小泉八雲「怪談」等があり、日本の神話や日本の女性についてなど、外国の方から見た日本が書かれた学術書もあります。

また、選んだ作品をどう読むかも読者が選択できます。
HTML形式を選んでWeb上で作品を開いて読んだり、テキスト形式を選んでパソコンにダウンロードして単語のメモを取りながら読んだり、Kindle形式を選択してDropBox・GoogleDrive・OneDriveに作品を保存したりできます。

但し、ホームページは全て英語で書かれていますので、使いこなすには多少の英語力が必要です。

洋書の電子図書館”Project Gutenberg”の使い方

英語の苦手な方向けに、本の探し方を簡単にご説明します。

1. 下記のリンク(下線の部分)をクリックし、Project Gutenbergのサイトを開きます

Project Gutenberg (プロジェクト・グーテンベルク)
https://www.gutenberg.org/

2. サイトが開いたら、画面上部にある検索ボックスに、読みたい本の著者の名前や著作名を半角英数字で入力します。
  ここでは仮に、新渡戸稲造「武士道」を検索したいと思いますので、「nitobe」と入力しました
  ※日本語や全角英数字は文字として認識されませんのでご注意下さい

洋書の無料電子図書館Project Gutenbergで、読みたい本を検索する方法を説明しているスクリーンショット。Project Gutenbergのwebsiteのトップ画面が開かれており画面最上部にあるsearch boxに「nitobe」と入力されている。

 入力を終えたら、検索ボックスの右側にある虫めがねのマークをクリックし、検索を開始します。

3. 検索結果が表示されました。
  検索結果の中から、読みたい本を選び、リンクをクリックします。

洋書の無料電子図書館Project Gutenbergで読みたい本を検索する方法を説明しているスクリーンショット。画面2(新渡戸稲造「武士道」を検索して検索結果が1件表示された画面)

4. 最後に、どの形式で読むかを選択します。
  とにかく読めればいい!という方は、「Read this book online: HTML」の箇所をクリック下さい。

洋書の無料電子図書館Project Gutenbergで読みたい本を検索する方法を説明しているスクリーンショット。画面3(新渡戸稲造「武士道」をどの形式で読むか選択する画面。ここではHTML形式を選択している)

5. 本の中身が表示されました。

洋書の無料電子図書館Project Gutenbergで読みたい本を検索する方法を説明しているスクリーンショット。画面4(新渡戸稲造「武士道」のタイトルがwebサイト上にHTML形式で表示されている)

本によっては最初に訳者による注釈が書かれている場合があるので、本文から読む際は、少しスクロールして本文を探し出してからお読みください。どの本も上から順に、

 「PREFACE」(はじめに)
 「CONTENTS」(目次)
  (本文)

という構成で書かれていることが多いです。

ジャンルごとに本を選ぶ場合は

現時点で”Project Gutenberg”には22のサブカテゴリーが用意されているので、ジャンルごとに読みたい本を探すことも出来ます。

1. 下記のリンク(下線の部分)をクリックし、Project Gutenbergのサイトを開きます

Project Gutenberg (プロジェクト・グーテンベルク)

2. “Project Gutenberg”のトップ画面の左の列にある「Book Categories」のリンクをクリックします
  右側の画面が切り替わり、サブカテゴリーごとに分類されている画面が見えるようになります。

洋書の無料電子図書館Project Gutenbergで読みたい本をジャンルごとに探す方法を説明しているスクリーンショット。画面1(Book Categories」のリンクをクリックした後の画面)

 サブカテゴリーはいくつかの本棚(Bookshelf)に分かれており、更に詳細に本を絞り込むことができます。
 例えば、「Fine arts」(美術)のサブカテゴリーは、「Architecture」(建築)と「Art」(美術)の本棚に分かれています。

洋書の無料電子図書館Project Gutenbergで読みたい本をジャンルごとに探す方法を説明しているスクリーンショット。画面2(subcategoryの欄でArt bookshelfへのリンクをクリックした画面)

それぞれの本棚のリンクをクリックすると、著者と著作名が一覧になった画面が開いて、本を選ぶことが出来るようになっています。
ここでは「Art」(美術)の本棚を開いてみました。下にスクロールすると、書籍一覧の中にレオナルド・ダ・ヴィンチのノートやレンブラントの解説書が表示されているのが分かります。

洋書の無料電子図書館Project Gutenbergで読みたい本をジャンルごとに探す方法を説明しているスクリーンショット。画面3(subcategoryの欄でArt bookshelfのリンクを開いた後の画面)

“Project Gutenberg”を使ってみた感想

洋書を購入する前に、試し読みとして使えるのが気に入っています。全世界で聖書の次に売れていると言われるアガサ・クリスティの作品まで、無料で公開されていました。

 アガサ・クリスティ「スタイルズ荘の怪事件」(名探偵ポアロシリーズ)
 http://www.gutenberg.org/ebooks/863
 アガサ・クリスティ「秘密機関」(トミーとタペンス・シリーズ)
 http://www.gutenberg.org/files/1155/1155-h/1155-h.htm
 
先日ラダーシリーズで読んだディケンズの”Oliver Twist”も無償公開されていました。こちらはイラスト付きです。
(イラスト付きの書籍は、画像を読み込むのに時間がかかるので、Webページが全て開くまでに少し時間がかかります)

 チャールズ・ディケンズ「オリヴァー・ツイスト」
 http://www.gutenberg.org/files/46675/46675-h/46675-h.htm

小説だけではなく、歴史書や美術解説などの学術書などもあります。レンブラントの作品と解説が掲載されている本も、少し拾い読みさせて頂きました。

 Estelle M. Hurll「Rembrandt」
 http://www.gutenberg.org/files/19602/19602-h/19602-h.htm

ただ、Html形式で開くと、本の拾い読みをするには丁度いいのですが、英和辞書で調べた英単語の意味を小説の余白にメモしておくことができず、困りました。特定の著作を本格的に読み込みたい方は、テキスト形式でダウンロードして、パソコンに保存してから読む方法をおすすめします。この方法であれば、お好きなところにメモをとることができます。

洋書など、母国語ではない書籍を読む場合、書籍の内容が自分の興味に沿うかどうかに加えて、自分と書籍の英語レベルが合っているかも関わってきます。そのため、本屋さんで大枚をはたいて購入しても、結局殆ど読まなくなってしまった本が何冊かあります。
そうした状況は本にとっても自分にとっても悲劇なので、買って読まなくなるくらいなら”Project Gutenberg”を上手に使った方が良いかな、と最近は思っています。

Project Gutenberg (プロジェクト・グーテンベルク)

実用フランス語検定3級 独学での勉強法など

大学卒業の年に念願のフランス語検定を受験し、無事3級に合格することが出来た。

実用フランス語技能検定試験の概要

 フランス語検定の公式サイト 
  http://apefdapf.org/

フランス語技能検定は、5級・4級・3級・準2級・2級・準1級・1級の7つのレベルに分かれている。受験資格はなく、どなたでもどの級からでも受験しても差し支えない。5級から2級までの各級は、試験は春と秋の年2回開催される。
フランス語検定3級のレベルは、大学2回生修了程度。標準学習時間は200時間程度。
詳細は、下記のリンク先より公式サイトにて受験案内を確認のこと。

 仏検 受験案内
 http://apefdapf.org/dapf/info/examens

フランス語検定試験の勉強を始める前に…

フランス語検定に限らずどの資格試験にも言えることだが、資格試験のために勉強しても面白くない(笑) 仕事で資格手当がつくなら話は別かもしれないが、試験問題は基本的に面白さを追求したものではないので、日々の勉強の目標を資格取得にしてしまうと、モチベーションが下がりかねない。

なので、日々の勉強は好きな教材で楽しく、が大前提だと思っている。
日々の勉強については、こちらへ

実用フランス語検定の勉強法

資格試験は事前に対策をするかしないかで点数が大きく変わって来るので、試験の1~2ヶ月前だけは試験対策勉強を行った。試験対策は念入りに、万全の態勢になるまでやりこむようにした。

過去問は必ず解く

過去問は必ず解く方がいいと思う。目を通すだけでなく、試験時間と同じ時間内で解くようにする。
「過去問は出題済だから出ないし、解く意味がない」と仰る方もいらっしゃるが、本番で出題されるのは過去問の『類似問題』なので、事前に過去問で形式や時間配分に慣れ、ある程度解けることが分かってないと、そもそも試験を受けても失敗するだけになってしまう。過去3回分くらいの過去問を用意し、合格ラインを越えるまでは解くようにしたい。

過去問のサンプルが、仏検公式サイトに掲載されていた。書きとり試験、聞きとり試験の音声つき。(2008年秋期の問題なので少し古いが…)

 仏検の過去問 http://apefdapf.org/dapf/presentation/exemples

また、仏検公式ガイドブックに過去2回分の過去問が収録されているようだ。収録されている問題の分量に比べて、やや値段がお高いように思うので、図書館等で借りたるか、amazonやヤフオクで古本を購入できるのであれば、その方が良いと思う。

苦手分野を頑張る

過去問を一通り解いて点数を出してみると、まず自分が合格点に達しそうかどうかが分かる。合格点に達していない、もしくは、合格ラインギリギリだったとしても大丈夫、まだ時間は残されている。出題ジャンルは、文法問題・長文問題・リスニング問題などに分かれているので、その中で合格ラインに達しなかったジャンルを、集中的に解くよう心掛けて欲しい。

例えば合格ラインが7割で、長文問題・リスニング問題が6割しか取れていなければ、長文とリスニングを試験前日まで可能な限り解くようにする。得意分野よりも苦手分野の方が、点数の伸びしろが大きいので、苦手科目を頑張ると、短期間で点数が伸びる可能性が高い。

だが、苦手分野ばかり解いているとストレスが溜まるので、苦手対策の合間に、息抜きで得意分野の問題も解くようにしていた(笑) 私は、日々使っている問題集(トレーニングペーパー文法編読解編)に過去問形式の問題集を併用して学んだ。

フランス語検定3級の合格通知と合格証書

無事合格すると合格通知のハガキが届き、後日合格証書が届いた。合格証書は全てフランス語で書かれていてカッコいい。

実用フランス語検定3級の合格証書と合格通知をレンガの床に置き、正面から撮影した写真。向かって左に、フランス語で書かれた白い賞状が写っている。向かって右に、合格通知の古いハガキが写っている。

↑ 実際に手元に届いた合格証書(表)と合格通知。

合格証書の裏面に、表面のフランス語の和訳文が書かれている。

実用フランス語検定3級の合格証書を裏返し、レンガの床に置いて撮影した写真。白い賞状に、全文が日本語で書かれている。

↑ 合格証書の裏面。

実用フランス語検定3級取得後 ~活用しました~

日本においては、美術や化粧品や料理(ケーキ・パン)など特定の分野で、局地的にフランス語がよく使われているように感じる。また、外資系企業など特定のエリア内でも、英語に混じってフランス語をちょくちょく見かける。

その分野やエリアに興味のない方には、フランス語を学ぶ意義は薄いのかもしれないが、興味のある方にとっては、フランス語を学ぶことで原語・原文を直接理解できるようになるので、フランス語を学ぶモチベーションも続きやすいと思う。

フランス語を仕事で活用

仏検3級はフランス語のみで仕事が出来るレベルではないので、英語と絡めて活用することが多かった。(英語はTOEICスコアが850なので、ビジネスで英語を使うことはしばしばあった)

英文を読んでいてretardという見慣れぬ言葉に出会った時、フランス語にtard(意味:遅い)という単語があるので、それに近い意味かなと推測しながら読み、後で辞書を引いたところ「遅らせる」という意味だったので、単語の意味をすぐに頭に入れることが出来た。
その他にもQuestionnaire(意味:アンケート)などフランス語由来の単語が英語には散見されるので、単語の読みと意味をすぐ覚えることが出来る意義は大きい。

フランス語を就職活動・転職活動で活用

キャリアの途中でフランス系企業にセキュリティ技術者として在籍したことがある。公用語が英語の企業だったのでフランス語は必須ではなかったが、フランス語とフランス文化に理解があるということは、採用時にプラスに働いた。

衣料系上場企業で面接を受けた際や、英語を日常的に使うポジションを受けた際にも、TOEICスコアや英語経験に続いて、フランス語検定について質問されることが多かった。
「フランス語検定3級とは、どのくらいのレベルですか?」から始まり、仏検を取ったいきさつや、大学での第二外国語にまで話が及んだ。
「英語のスコアが高く、仏検も有しているので、高い言語能力を有していると判断します」と面接官に言われ、驚いたこともあった。

フランス語をプライベートで活用

まずは小説。アガサ・クリスティの小説が好きなのだが、小説に登場する名探偵ポアロはベルギー人なので、台詞にしばしばフランス語が登場する。「Mon ami, Hastings!」(意味:わが友、ヘイスティングス!) 「Oui, Monsieur」(意味:ええ、その通りです)とか。
丁度仏検3級保持者でも分かるくらいの易しく印象に残る台詞が多いので、フランス語の台詞が出てきても仏和辞書なしでニュアンスまで伝わるし、何よりフランス語好きなので、読んでいてときめく(笑)

お次は美術。美術ではコローの絵などが好きだが、フランス人の画家さんだと絵のタイトルもフランス語で付けられていることが多いので、タイトルを原題のまま理解出来るのは嬉しい。「Souvenir de Mortefontaine」(モルトフォンテーヌの想い出)とか。

勿論海外旅行でも、フランス語は活躍する。ルーブル美術館にも行ってみたいと思っているので、地図や看板やメニューが読めるレベルのフランス語力があるのは有利。フランス以外にも、カナダのケベック州などフランス語が通じるところでは心強い味方になる。ただ、アジア圏やアメリカを旅した際は、フランス語はほぼ使わなかった。カンボジアなど旧フランス植民地の国で、多少看板を見かけた程度。

ラダーシリーズ(ladder series)で洋書の多読に挑戦

英語の多読入門者レベル(=私)の方向けに、適した本が見つかった。ペーパーバックより読む分量がぐっと少なく、巻末には本に出てくる英単語の意味を載せた単語集まで付いている。

ladder seriesの説明

Ladder(はしご)を一段ずつ上るように、自分の語学力に適したレベルから始めて徐々に上のレベルを目指していけるよう、掲載する英単語数を調整してある入門者向けの洋書

レベルは最も簡単なレベル1から最難関のレベル5までの5段階に分かれており、それぞれのレベルで小説からノンフィクションまで幅広いジャンルの読み物が用意されている。
各レベルの難易度は、下記の通り。

難易度 詳細
レベル1 中学校で学習する単語 約1000語
レベル2 レベル1の単語 + 使用頻度の高い単語 約300語
レベル3 レベル1の単語 + 使用頻度の高い単語 約600語
レベル4 レベル1の単語 + 使用頻度の高い単語 約1000語
レベル5 語彙制限なし

ラダーシリーズを使用するメリット

「ラダーシリーズ」という子供向けの良い洋書がある、というのは以前から耳にしたことがあった。が、「20歳を過ぎてから子供向けの本を読むのもな…」と思い、試しもしないまま、数年が経ってしまっていた。

洋書で読みたい本が無くなった時、気まぐれにラダーシリーズを試してみたら、利便性が高い上に大人が読んでも十分面白かったので、過去の自分に説教したい気分になった(笑)

自分の語学力に合った本を選べる

どのレベルを選ぶかは後ほど詳しく説明するが、自分の語彙力・文法力・読解力に応じた本を簡単に選べるのは、英語学習を続ける上で非常に重要&魅力的。
一般的な洋書(ペーパーバック)買ってしまうと、

  • 日本の文庫本より洋書の方が値段が高い
  • 自分の語学力より洋書の難易度の方が高い(ことが多い)
  • 読む量が多すぎて、読み終わる前にやる気が無くなってしまう
    • などの弊害が出てしまい、洋書多読が続かない遠因になっていた。kindleなどの電子書籍を活用しても、上記の弊害は一部残ってしまう。
      我が家にも、一時の気まぐれで購入し結局読み終わらなかったペーパーバックが、5冊以上転がっている…。

      本文で使用されている英単語の意味が巻末に記載されている

      いちいちiPhoneで単語の意味を調べずとも、巻末の単語リストを開くだけで済むので、ストーリーから離れる時間が短くて済み、読書に集中できた。特にラダーシリーズのLevel 1~2は、掲載されている全ての単語の意味が巻末に載せられている。
      Level 3~5では、難易度の高い単語のみ抜粋して巻末に掲載されているが、日本人が困りやすい単語が網羅されているようで、Level 4の本でも98%くらいまで巻末のWord Listだけで事足りた。

      ジャンルが幅広い

      おとぎ話からビジネス書まで用意されているので、仕事で手っ取り早くTOEICのスコアを上げたい方は、「スティーブジョブズ」や「日本の経済」などの本を選ぶことができる。反面、私のような小説大好き人間は、「ルパン傑作短編集」やら「ジェーン・エア」ばかりを読み進めることもできる(笑) 

      もう少しビジネス書が用意されていると、大人も手に取りやすくなるな、勿体無いな、とは個人的に思う。

      持ち運びが楽

      語学学習は継続が命なので、続けやすいに越したことはない。ラダーシリーズは日本の文庫本をより縦のサイズが少し長いのだが、厚さは1cm程と文庫本と変わらないので、何処にでも持ち運べて、隙間時間を洋書多読に使うことが出来た。

      活字が大きい

      ペーパーバックより活字が大きいので、どんどん読み進めることが出来、「あとまだこんなに読まないといけないのか…」と悲観的になることが少なかった。

      ラダーシリーズでどのレベルを選ぶか

      TOEIC 850&多読未経験者の私の場合、ラダーシリーズのLevel 3が丁度辞書を引かずに楽しく読めるレベルだった。これまでそれなりに英語を学んできた方だと自負していたのに、快適な読書レベルがlevel 4ではなくlevel 3だったので、なけなしのプライドは少々傷付いた(笑)

      ラダーシリーズのLevel 1

      未読なので割愛。

      ラダーシリーズのLevel 2

      単語の難易度が低く、全単語が巻末のWord Listに掲載されているので、するする読み進めることができた。
      Level 2は単語が易しい分、登場人物の気持ちなどをきめ細かく描写するのは少し苦手のようだった。また、comeなどの平易な単語を用いた熟語がそれなりに多い、という印象も受けた。(英熟語の意味も、巻末の単語集に掲載されている)

      意外にも、読書の速さはLevel 2でもLevel 3でも大差なかった。(=日本語を読む時の30~50%くらいの速さ)
      国際会議を取り仕切ってらっしゃる方の著書で「難しい単語を知ることより、haveやcomeなどで作られた平易な文章を数こなすことが大事」と書かれていたのを読んだ覚えがあるのだが、「あえて低めのLevelの本をたくさん読む方が、読解スピードのアップに繋がるかもしれないな」とLevel 2を読んでいて感じた。

      自分が最も楽しめるのはLevel 3だったが、当面はLevel 2とLevel 3の両方を読んでいこうと思う。

      ラダーシリーズのlevel 3

      既知の単語も多かったが、数ページに1つくらいずつ見知らぬ単語が出てきた。読むことへの心理的負担はほぼなく、仕事の昼休みを使って、とても楽しく読み終えることができた。

      英単語数が増える分、心理描写や話の展開も盛り上がってくるところが嬉しい。読書の速度等を忘れて読書に没頭し、純粋に読むことを楽しめたのがLevel 3だった。

      今まで読んだラダーシリーズの中で、Level 3の「怪盗ルパン傑作短編集」が一番面白かった。アルセーヌ・ルパンの幼い頃の話や、著者がルパンが出会うきっかけとなった事件など、1つ1つのストーリーが濃く、短編であることさえ感じさせなかった。
      次に面白かったのが「シャーロックホームズ傑作短編集」。短編で読みやすいこともさることながら、ミステリを解き明かしていくところが面白い! 1話目を読み終えた後しばし呆然とするほど、のめり込んで読んでしまった。

      レベル3にはほかにも「風とともに去りぬ」など読み応えのありそうな書籍が目白押しなので、1冊ずつ読了していくのが楽しみだ。


      ラダーシリーズのLevel 4

      1ページに1~3つくらい分からない単語(「magistrate(行政官)」など)が出てくるので、読み始めは少々辛かった。Chapter 6(第6章)を過ぎた頃から単語や文体に慣れてきて、読書に集中出来るようになった。
      ところどころ単語を調べながら読むことになるので、読むスピードは遅め。

      Level 4では、ドストエフスキー「罪と罰」とチャールズ・ディケンズ「オリバー・ツイスト」を試した。
      「罪と罰」は英語以前にロシア語の登場人物名を覚えるのに苦労しすぎて、あえなく読書中断となった(笑) 世の理不尽さを強く感じるようなストーリーで、Chapter 1(第1章)から引き込まれるような魅力は伝わり、結局読書中断した後も続きが気になりすぎて、日本語訳の「罪と罰」書籍に切り替えて読み進めた。

      「オリバー・ツイスト」は英国の話なので、gentleman=スーツと黒帽子を隙無く着こなした紳士、というように場面場面を想像しやすく、読みやすかった。
      わずか9歳のOliverが、自らの運命に翻弄されUpper階級(上流階級)とLower階級(下流階級)との間で浮き沈みを繰り返す様は、読んでいて切なくはらはら。読書の最初はまたしても難単語にやられ、読んでいて苦痛を感じたが、ラストが近付くにつれ面白さが加速し、読後この本の筆者チャールズ・ディケンズが英国を代表する作家の一人に数えられる理由に納得がいった。

      レベル4にはこのほかにも、アガサクリスティの不朽の名作「オリエント急行殺人事件」やスティーブジョブズの伝記などが出版されている。

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      ラダーシリーズのlevel5

      未読なので、感想は割愛。

      レベル5に至ると、マイクロソフト社を作った「ビルゲイツ」氏、車椅子の物理学者として有名な「スティーブンホーキング」氏など、著名人の伝記が多く出版されている。西郷隆盛の伝記や新渡戸稲造「武士道」など、英単語の選択が難しそうな幕末~明治期を題材にした作品も、レベル5であれば読めるようだ。
      個人的には、ビクトル・ユーゴーの傑作「レ・ミゼラブル」がレベル5にあるので、これは是非とも読みたいと思っている。

「トレーニングペーパー フランス語/文法中心学習」(1)-(2) ニュートンプレス(編集)

この本のお陰で、実用フランス語検定3級に合格することが出来た。
こつこつ学習を続けることが苦にならない方には、特におすすめする。

トレーニングペーパー文法編の説明

トレーニングペーパーは、ひたすら書いて覚えるタイプの語学問題集。単語書き取り、穴埋め、文章の書き換えなどを通じて、フランス語の文法を学んでいく。

フランス語版では、今のところ読解編単語編と文法編2冊の計4冊が出版されている。
(ちなみに、英語版・ドイツ語版・中国語版・ロシア語版など、他の言語のトレーニングペーパーもある)

文法編は1巻と2巻の計2冊に分かれている。
大きさはA5サイズ。ページ数は、第1巻が349ページ、第2巻が340ページ。各ページは薄めの紙で作られており、めくりやすい。
重さは、第1巻が約611g、第2巻が約608g。
値段は、第1巻が定価1893円(税別)、第2巻が2000円(税別)。

第1巻にはLecon1からLecon35までの計35日分の学習内容が掲載されており、
発音・定冠詞・er動詞・ir動詞・所有形容詞・疑問副詞・aller/venirの直接法現在・命令法など、フランス語の基礎文法が収録されている。

第2巻にはLecon36からLecon63までの計28日分の学習内容が掲載され、複合過去・人称代名詞・代名動詞・半過去大過去・関係代名詞・受動態・接続法・単純過去など、より難度の高いフランス語文法が収録されている。

どちらの本も、5~6 Leconごとにチェックシートの章が用意されており、それまでに学んだ文法を復習出来るようなステップが設けられている。

「Lecon5 不定冠詞」(un/une/de)(英語のa/anに相当する) を例に、各Leconの構成を説明すると、下記のようになる。

・きょうの学習
 このLecon(授業)で初めて学ぶ文法をかいつまんで説明する。
 フランス語には男性名詞と女性名詞があり、名詞の種類によってつける冠詞が異なることが説明される。男性名詞ならun、女性名詞ならune、名詞の複数形なら男女問わずdesになる。

・文例
 このLeconで初めて学ぶ文法や単語を使用した例文を5~6文掲載。
 ”C’est un livre.”(これは1冊の本です) などが掲載されている。

・基礎トレーニング
 このLeconで初めて学ぶ単語の書きとり、文章の書きとり。
 livre(意味:本), cahier(意味:ノート), jardin(意味:庭) などの男性名詞を9つ、chaise(意味:椅子),porte(意味:ドア), maison(意味:家)などの女性名詞を10つ学び、C’est …, Ce sont …(意味:これは…です)という構文を、名詞を入れ替えつつ18回書く。

・きょうのポイント
 このLeconで学んだ文法や文章のポイントをより詳細に解説。リエゾンの時の単語の発音の変化なども学ぶ。

・トレーニングと応用トレーニング
 問題演習を行う。空欄に単語を補充したり、和文から仏文に直したり、仏文を和訳したり、単数形を複数形に変えて書きとりしたりする問題が、44問掲載されている。

トレーニングペーパー文法編の感想

自分は同じことを繰り返しやり続けるのが苦にならないタイプなので、このトレーニングペーパーの存在は非常に有難かった。このトレーニングペーパーは、フランス語への道を大きく開いてくれ、自分の人生を良い方に変えてくれたので、感謝してもしきれない。

読解編と文法編2冊の計3冊を、大学ノートを用意して書きとりしながらこつこつ解き、時には同じところを2度も3度も解いてから先に進むという、オーソドックスな方法で利用した。理解が遅いためかたつむり並みの進行速度だったが、フランス語は問題なく身についた。学習を自分のペースで進められるのも良かった。

大学の第二外国語でフランス語を学ばれる方も多いと思うが、大学で与えられたテキストをただ読み返すよりトレーニングペーパーを併用した方が、間違いなくフランス語が身に付く。
大学のテキストでは、長文読んで訳して文法確認するだけで終わってしまうことが多いが、トレーニングペーパーの場合は、そこから先が充実している。「得た知識を確実に定着させる」ことが何よりも重視されているので、豊富な反復練習で、語学をすぐさま使える段階まで高めてくれる。

話された言葉、書かれている文章に「即座に反応できるかどうか」という言葉に対する瞬発力が、語学を学ぶ上で欠かすことのできないチェックポイントだが、文法と単語の両方を確実に定着させることができるトレーニングペーパーは、この点において素晴らしい教材だった。

自分の中で語学学習(英語・フランス語・韓国語)における教材のベストワン&ベストツーは、15年間このトレーニングペーパー文法編と読解編がその地位を独占している。使える語学を身につけたい方は、是非利用してみて欲しい。

追記

トレーニングペーパーが、絶版になってしまった。

時折古本市場に出品されるものがあるようだが、数が少ないため、特に文法編2巻の値段が高止まりしている。1981年出版の旧版であれば比較的値段が安いので、そちらのリンクも追加した。旧版にはリスニング用のCDが付いていない(カセットテープが別売)が、少しでも安い方が良い方は旧版も視野に入れて検討してみて欲しい。

私は文法編1巻・2巻は旧版を、読解編は新装版を使用して学習したが、内容は旧版・新装版とも充実しており、遜色がない。