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レルベアに関する些細な疑問とその回答

気管支喘息の記事をいくつか投稿していると、レルベアについて「お医者様に訊くほどではないが、気になる疑問」が、自然とサイトに集まってくる。

喘息治療では「ある患者が喘息にまつわる体験談を別の患者に話し、患者同士が学び合う」という手法が採られることがあるので、それにあやかり、一患者としてレルベアに関するささやかな疑問に回答してみた。

回答する喘息患者のレルベア使用歴

  • 気管支喘息歴:3年1ヶ月
  • レルベア吸入歴:3年1ヶ月 (レルベア200が1年5ヶ月、レルベア100が1年8ヶ月)
  • アレルギー:陽性
    IgE-RAST(アレルゲン物質を探すための血液検査)はハウスダスト2・ダニ2・カモガヤ(=イネ科植物)1・アスペルギルス(=カビ)1
    お医者様からは、アレルギーを起因とする喘息(アトピー型喘息)で環境因子の影響を受けやすい、と言われている。

なお、薬の成分や効能など、正確さを必要とする質問については回答しない(できない)。専門家に尋ねるべき事柄は、呼吸器内科医や薬剤師にお問合せを。

レルベア100を木製の机の上に平置きし、真上から撮影した写真。レルベアの水色にグレーのパッケージの全体像が見えており、子窓に17と表示されている。

↑ レルベア100

Q.レルベアを使った感想は?

吸い始めた当初は「本当に効いてるのかな?」という印象。2年以上吸い続けた後に振り返ると、「よくぞここまで効いてくれた」と称賛。

気管支喘息発症当初、銀行・図書館・スーパー・ドラッグストアなど入店して喘息症状が出ない店の方が少ないくらい、気管支や免疫が過敏になっていた。喘息専門医に頂いたレルベア200より、発症後2ヶ月で中断した「スピリーバ」という別の吸入薬の方が、よく効いたような気もした。
 → ブログ管理人が入れなかった場所の詳細については、こちらへ

だが、2年間毎日レルベアを吸い続けると、喘息発作のひどかった衣料品店・ホームセンターを含む全ての商業店舗に、マスクなしで入店できるようになった。今は処方下さった医師とレルベアに、深く感謝している。

レルベアが効く効かないは、患っている喘息の種類や発症原因や重症度等によっても変わってくるので、一概にすべての方に効果が出るとは言えない。だが少なくとも私個人に関しては、レルベアなしでの喘息治療はあり得なかった。

Q.レルベアを吸い続けると太る?

私はむしろ痩せた
気管支喘息を発症する前と後で体重が5kg減り、レルベアの治療を開始してから2年半で更に1~2kg減った。喘息のコントロールが薬で完全にできるようになってからようやく体重が2~3kg増え、今に至る。

レルベアの影響というわけではなく、呼吸器疾患を患うと呼吸に健常者よりエネルギーを使うので、痩せやすいのではないかと思う。毎日8時間肌に密着するタイプのマスクをつけたまま会社で働くだけでも一日のエネルギーを使い果たし、帰宅時にはクタクタに疲れていることも多い。

レルベアの「薬のしおり」の副作用欄にも「肥満」は書かれていなかったので、レルベアは吸うとすぐさま太る、ということはないと思う。

他の喘息薬と肥満の関係については、調べていないので不明。

Q.レルベアを正しく吸えているかどうかが分からない。味がしない。

レルベアを吸った直後、上の歯と下の歯を強く噛み合わせると、「ザリッ」と細かい砂を噛んだような感触がある。レルベアの粉末が吸い込めており、口の中に粉末の一部が残った場合この感触が得られるので、レルベアを吸えているかどうかの目安になるのでは。
レルベア200は吸った後かすかな甘みを感じることもあるが、殆どの場合、レルベアは無味無臭のように感じる。(特にレルベア100は分かりにくい..)

なお、レルベアのパッケージの表示カウンターが0の状態で蓋を開いても、粉末は出てこないようだ。表示カウンターが0から赤色に変わるので「粉末が充填されたのかな?」と感じるが、吸っても口の中に粉末の感触がなかった。

Q.レルベアと飲み合わせの悪い薬や食べ合わせの悪い食べ物はある?

下記サイト↓を参照する限り、エイズの薬など一部のお薬は、レルベアとの飲み合わせに注意が必要とのこと。

ハイパー薬事典
http://www.jah.ne.jp/~kako/cgi-bin/dwm_se_disp.cgi?2290803

レルベアと食べ合わせの悪い食材は、情報がないので不明。

レルベアでの治療を開始してからインフルエンザ・風邪・抜歯・右肩の痛みを患ったことはあるが、内服薬とレルベアの併用を止められたことは、今のところない。
ある医院では「気になるようであれば、念のため風邪薬を服用後2時間ほど時間を空けてから、レルベアを吸入して下さい」と助言頂いたことがあり、食べ合わせ・飲み合わせが気になる場合は、数時間ずらして服用するようにしている。

なお、医者にかかる際は「おくすり手帳」の持参を忘れずに。 診察前に喘息治療中であることを自発的に申し出れば、大きな被害は防げるのではないかと思う。

おくすり手帳2冊を正面から撮影した写真。うち1冊には錠剤のイラストが描かれている。

↑ おくすり手帳。薬を処方される際に調剤薬局で頂いたもの。

Q.レルベアで治療を続けながら、珈琲を飲んでも大丈夫?

珈琲は気管支喘息にいい影響を与える、と呼吸器内科医の書かれた書籍で読んだことがある。珈琲に含まれる成分に気管支を拡張する働きがあるそうだ。

私自身も、精密検査を受ける前でまだ自分が喘息を発症していると知らない頃、無性に珈琲を飲みたくことが多かった。気管支を広げる成分を、無意識に身体が欲していたのかもしれない。

喘息の発作が週に何度も起きていた時期も、インスタント珈琲を1日1~2杯普通に飲んでいた。(珈琲9:ミルク1の割合にして常飲。普段は無糖、気が向いたら加糖) 私はドリップ珈琲・インスタント珈琲・缶コーヒー珈琲に特定の好みがなく、どれでも分け隔てなく飲む人間だが、特定の製品・銘柄で喘息症状が悪化することも、特になかった。
珈琲を飲んで症状が悪くなるのでなければ、飲んでも差し支えないのではないかと思う。

但し、珈琲は呼吸機能検査の結果に影響を及ぼしてしまうことがあるそうだ。検査に影響が出ないよう、検査の当日だけは珈琲を控える方が良さそう。

参考:Cochrane 喘息患者におけるカフェインの効果
https://www.cochrane.org/ja/CD001112/chuan-xi-huan-zhe-niokerukahueinnoxiao-guo

Q.レルベアを吸った後、うがいをする理由は?

口の中や食道に残ったレルベアの粉末を身体の外に出し、レルベアの副作用を防ぐため。

レルベアに限らず吸入薬には、吸った後口の内にレルベアの粉末が残ってしまうという欠点がある。レルベアの粉末が口の中や食道に残ると、「口腔カンジダ症」と呼ばれる、口の中に白っぽい菌(カビ)が生える副作用が起きやすくなってしまう。

レルベア200での喘息治療中に私はたびたびこの副作用に悩まされ、口の中が常に白くて、気持ちが悪かった。実生活に大きな影響はないものの、歯科通院など口を大きく開ける機会があるたびに、口が気になり困った。
 →ブログ管理人の副作用(口腔カンジダ症)の体験談については、こちらへ

レルベアには、ステロイド内服薬よりはるかに少ない量ではあるが、ステロイドが含まれている。なので、口の中に残ったレルベア粉末は、飲み込んで身体に吸収してしまうよりうがいで体の外に排出してしまった方が、長期的に見て身体への負担が少ない。

Q,レルベアを吸った後のうがいが面倒なんですが?

一患者として、激しく同意(笑)
レルベア100・レルベア200を生産販売しているグラクソ・スミスクライン社の社員さんにお会いする機会があり、こうした疑問を直接ぶつけてみたが、「副作用を防ぐにはうがいしかない」とのことだった…。

身体があまりに疲れておりうがいする気力もない時は、レルベアだけ吸ってそのまま眠ってしまうことも、月に1度くらいある。

Q.レルベアを吸い続けると、味覚障害が起きる?

レルベア100・レルベア200の薬のしおりを拝読してみたが、副作用欄に味覚障害は書かれていなかった。
薬は世に出回る前に臨床試験(治験)が行われるが、臨床試験時の総数1407件の症例において、味覚障害が起きた症例は1例もなかったようで、副作用発症率1%未満の欄にも味覚障害は書かれていなかった。ので、安心して構わないのではないかと思う。

私個人も、3年以上ほぼ毎日レルベアを吸っているが、味覚障害は起こしたことがない。
レルベア治療中より風邪を引いている時の方が、料理の味が分からなくなる(笑)

Q.レルベアを吸って何時間たったら、お酒を飲んでもいい?

私は何も気にせず、レルベア200を吸ったすぐ後に飲み会に参加したことが1~2回ある(笑)
レルベアの薬のしおりに、レルベアをアルコールと併用するなとは書かれていなかったので、恐らく問題ないだろうと思う。(但し、私の飲酒量はコップ1~2杯と少なめなので、酒豪の方の参考にはならない)

逆に、レルベア吸入前にお酒を飲むと、薬を吸い忘れて寝てしまいそうな気がする。薬を吸い忘れる方が怖いので、シラフの間に吸入した方がいいのではないかと思う。

Q.レルベアを1日おきに吸ってもいいか?

やったことがないので未回答。

Q.新型コロナウィルスワクチンの接種日に、レルベアは普段通り吸ってもいい?

ワクチン接種前に近所のかかりつけのお医者様で相談したところ、「喘息のお薬は中断せず、レルベアは普段通り吸入して下さい」とのことだった。気管支喘息の主治医も同意見。
私は既に3回新型コロナウィルスワクチンを接種済み(3回ともファイザー製を接種)だが、接種する当日も、接種の翌日以降に副反応が出ている時も、毎日レルベア100を吸入していた。

なお、新型コロナウィルスワクチンの副反応の種類や強さは、喘息をお持ちでない方々とほぼ変わらなかった。接種の翌日は37度台前半の発熱があり、接種した箇所に痛みがあって寝返りが打てなかった程度。

気管支喘息治療にピークフローメーターは必要か

コロナ禍の間は、間違いなくあった方がいい。

ピークフローメーターの値如何で、診察から処方される薬の種類や量まで変わる。また、自覚症状か出るより先にピークフローメーターの値が変わり、病院に行かずに病状がどうなっているかおおよそ分かるので、ローコスト&ハイリターン。

特に新型コロナウィルスが巷に蔓延していると、呼吸器内科への通院はウィルス感染のリスクが高いので、気管支喘息患者は気軽に通院ができない。ピークフローメーターの値は通院判断の目安になってくれるので、コロナ禍の間は絶対にあったほうがいい。
ピークフローの値が良くなっていれば、他の何物にも代えがたい安心感がある

フィリップス社の「アズマ チェック」(ピークフローメータ―)を、ボディ全身が入るよう正面から撮影した写真。

↑ ピークフローメーター 全体像

ピークフローメーターの説明

ピークフロー(peak flow)とは息を思いっきり吐いた時の息の速さのことで、ピークフローメーターとはピークフローを計る道具のこと。

ピークフローメーターは白いプラスチック製で、大人の手のひらほどの長さがあり、たて笛のように口をつける箇所がある。ボディには可動式の赤い目印と、60から800くらいまでの等間隔の目盛りがついている。

フィリップス社の「アズマ チェック」(ピークフローメータ―)の口の部分を撮影した写真。

↑ ピークフローメーター 拡大図

ピークフローメーターを軽く口に咥え思いっきり息を吐くと、吐く息に押されて赤い目印が動き、目盛りの値を指し示してくれる。赤い目印が止まったところが、自分の現在のピークフロー値。

ピークフローメーターを使うと呼吸機能の状態が数字で分かるので、呼吸器が今どのくらい良い(悪い)のかが分かる。

ピークフローの使い方

  1. ピークフローメーターの赤い印を一番下まで下げ、息をしっかり吸う
  2. フィリップス製のピークフローメーターの目盛り部分に近づいて撮影した写真。赤い目盛りは一番下に位置している。

    ↑ ピークフローメーターの赤い印を一番下にセット

  3. ピークフローメーターに口をつけ、勢いよく息を吐く
  4. ピークフローメーターの目盛りの位置を確認する
  5. フィリップス製のピークフローメーターの目盛り部分に近づいて撮影した写真。赤い目盛りは380の値を指している。

    ↑ ピークフローメータ―の値を読み取る。

  6. 手順1~3を3回繰り返し、最も高かった値を記録する

ピークフローメータ―の値は喘息日記に記録すると、発作や息切れなど他の症状と一緒に記録できるので、診察時に使いやすい。
喘息日記は、下記のサイトから無料でダウンロードできる。

喘息日記
https://www.erca.go.jp/yobou/pamphlet/form/00/archives_17750.html

 
 → 喘息日記の詳細については、こちらのページへ

ピークフローメーターは、朝と夜の1日2回程度測るといいとされている。だが私は、発作が月1回未満に収まってきてからは、1日1回しか測っていない…。

医師が編著・監修された「ピークフローメーター活用ガイドブック」

医師が作成・監修された、より詳細なピークフローメーターの使い方ガイドがあったのでシェア。ピークフローメーターの種類や使い方、注意すべき点などが記述されている。
下記のサイトから、無料でダウンロードできる。

ピークフローメーター活用ガイドブック
https://www.erca.go.jp/yobou/pamphlet/form/03/archives_843.html

少し専門的なことも書かれているので、実際にピークフローメーターを使い始めてから読むと、理解がより深まるのでは、と感じた。

フィリップス社のピークフローメータ―を取扱説明書と一緒に撮影した写真。

↑ 取扱説明書と一緒に撮影

ピークフローメーターを使った感想

プラスチック製で、100円均一ショップで売ってそうなシンプルな製品(失礼!)なのに、ピークフローメーターは治療への影響が大きい。何より、医師に診てもらわずとも呼吸器官が悪くなっていないことが分かるので、他の何物にも代えがたい安心感がある。

私は気管支喘息を発症してから3~4ヶ月経ってから使い始め、1日1回測って記録しておき、診察のたびに、医師に直近1~2ヶ月で発作が起きた回数と、ピークフロー値(上限値と下限値)とを伝えている。

ピークフローメータ―と説明書を並べて撮影した写真。

↑ ピークフローメータ―の説明書

主治医の先生曰く、ピークフローメーターは信頼性が高い、とのこと。患者が1人で気軽に測れてしまうものだが、患者が計っても、値は医師が信じるに足る信頼性があるらしい。
主治医の先生はピークフローメーターを購入した方がいいよとは一言も仰られなかったが、私が自己判断で購入した後は、診察のたびにピークフロー値をカルテに書き込まれている。

ピークフローメーターの先端に近づいて撮影した写真。空気の通り抜ける穴が写っている。

↑ 通気口

軽い、持ち運びしやすい

プラスチック製で軽く、落としても割れたりしないので、取り扱いや持ち運びが簡単。
子どもでも重さを意識せずに、毎日でも持ち運ぶことができる。気軽に持ち運びができるので、外出先で喘息発作が起きたときも、症状を確認する手助けをしてくれる。

一度買うと長持ちする

ピークフローメータ―を購入する前は、「薬でもないのに、ちょっと値段が高いな..」と感じていた。だが、購入から4年が経ち、うち2年間は勤務先から旅先まで毎日持ち歩いても、一度も壊れることはなかった。
なので、一度買うと長く使える。大人なら、一度買えば10年は使えるのでは、と思う。

ピークフローメーターを裏返し、全身が入るよう撮影した写真。ピークフローメータの裏面は何も書かれていない。

↑ ピークフローメーター うら面

喘息治療の励みになる

喘息の治療には、毎日喘息の治療薬を吸うことになる。が、毎日毎日吸い続けて1年も過ぎると、さすがに飽きて、だれてくる。発作が減り、咳などの症状も減ってくると、「疲れたし眠いし、今日は薬吸わなくてもいいかな」という気持ちが頭をもたげてくる。

だが、そんな毎日の中で、たまにピークフローの値がいつもより10だけ高い(=良い)値が出ると、気道の炎症が収まり快復に向かっているように感じ、「頑張って毎日薬を吸った成果かな」と感じる。現金なもので、それだけでまた薬を吸おうという気が起きるのだから、私という患者の頭は単純にできていると思う(笑)

最後に

ピークフローメーターは薬として医師から処方されるものではないので、治療に必須ではない。ピークフローメータ―を持ったからといって、症状が急に良くなるものでもない。

だが、喘息は自己管理を要する病で、発作等で症状を悪化(増悪)させることを常に防いでいかなければならない病だ。自己管理や症状のコントロールに着目した時、ピークフローを使えば、記録しやすく客観性も高く、誰でもすぐに取り組めるので、非常に有益なツールだと感じている。

なお、私はフィリップスのピークフローメーターを愛用しているが、他社のピークフローメーターは使ったことがないので、どの企業のものが最良かは判断ができない。
ピークフローの値さえ正確に計測できるなら、どのメーカーのものを使ってもいいのではないかと、個人的には思う。

気管支喘息患者が職場内の煙草の煙を避ける方法

気管支喘息を患ってしまったら、煙草の煙は極力吸わない方がいい。気管支喘息は気管支に炎症が起きており、炎症が治るまでに、毎日吸入薬を吸い続けても半年以上かかる。煙草は健常者でも肺や気管支が悪くなってしまうほど有害物質を含んでいるのに、喘息患者が直接的・間接的に煙草の煙を吸うと、気管支を刺激してしまい、気管支喘息がより治りにくくなってしまう。

だが、日本の社会には、何と喫煙者の多いことか…。日本の喫煙率は約30~40%で、3人に1人くらいが煙草を吸っている。職場の直属の上司や同僚が喫煙者である場合も少なくなく、飲み会や信号待ちの歩道などで、喘息患者の目の前ですぱすぱ煙草を吸われることもしばしばある。

周囲との人間関係を壊さず、煙草の煙(受動喫煙)から身を守る方法のうち、実際に実践出来ているものを、以下に記載。

喫煙者の権利を言葉に出して伝える

大前提として、喫煙者にも、自分の好きな場所で好きな時間に煙草を吸う権利はある。

喫煙所など禁煙エリア以外の場所で喫煙者が煙草を吸い続けるのを、止めることはできない。喫煙者が20年後30年後に肺を悪くしようとこちらには関係のない話なので、要は、喘息患者が副流煙の被害に遭わないよう、如何に対策を取るかに尽きる。

上司の機嫌を損ねる必要もないので、「煙草のお好きな方は吸って頂いて構いません」「喫煙者の喫煙の権利は妨げる意志はありません」と、言葉に出して事前に伝えておく。

喫煙が引き起こす病気には、COPD(慢性閉塞性肺疾患)のように非可逆性の病もあり、初期症状がないため病状が進行するまで気付きにくく、進行すると服を着替えるだけで息切れするなど生活に強い制限がかかることもある。だが、今を楽しんで喫煙している方に先すぼみの未来予想図を伝えたところで、伝わらないことの方が多く、大抵の場合反感を買うだけで終わってしまう。
そのため、喫煙者が将来負うであろう自己責任については、体内に吸い溜めしている時限爆弾と時の流れに、全てを委ねるに限る。

煙草の煙が気管支喘息の治療の妨げになることを、言葉で伝える

喫煙者に喫煙の権利を認めた上で、煙草の煙が気管支喘息患者の身体に宜しくないことを、折に触れ言葉で伝える。

私は、上長との面談や、同僚との雑談の中で伝えることが多い。ポイントは、先に喫煙者の権利を全面的に認めることだと思う。後から自分の権利を主張した方が、受け入れられやすい。

伝える先は、公私問わず自分が普段関わる人達全員。全員は少し言い過ぎかもしれないが、そのくらい幅広く自分の状況を伝えておくと、喘息患者だと気付かなかった相手が、目の前で煙草を吸い始めるリスクを減らすことができる。
職場だと、上司・同じチームの同僚・同じフロアの庶務さん・人事総務部・所属は違うがよく喋る人、等々。プライベートだと、会話やメールの中だけでなく、Facebook等のSNSの自己紹介欄や近況欄でも軽く伝えておく。

目の前で煙草に火をつけられてから自分の状況を説明したのでは、お互い気まずいので、事前に早めに伝えておく方がいいと思う。

マスクは終日着用

伝えるべきことを伝えたら、自分の身体を守るための対策は全て行う。

マスクは終日着用し、極力外さない方がいい。私はマスクなしでは就業許可が下りなかったので強制終日着用だが、それほど酷くない方も、身体に合うマスク一枚で煙草の煙から埃・花粉・ウイルスまで、防げるものが随分と増える。「飲み物を飲む時以外マスクは外さない」くらいの方が、身体にとってはいいのではないかと思う。

最もおすすめのマスクは遮断率の高いN95マスクだが、顔が鼻の上までマスクに覆われちょっと周囲をギョッとさせてしまうので、目立ちたくない方は市販の抗ウイルスマスクでもいいと思う。抗ウイルスマスクなら、マスクの紐を軽く縛り、肌との密着度を高くして使用するのがおすすめ。
 → 筆者おすすめのマスクはこちら

煙草を吸った人には、30分間半径5m以内に近づかない

街で見知らぬ喫煙者が歩き煙草していたら、半径5m内には近づかない。どうしても5m内に入らざるを得ない時は、息を止めてやり過ごす。

職場でも同様で、上司に呼ばれても上司が喫煙直後なら、少し離れて会話するか、後ほど時間をとってゆっくり話すようにしている。幸い、最近はメール・チャット・SNS・WEB会議で仕事を進めることが増え、直接対面で話す割合が減ってきたので、今のところ特に問題なく実行出来ている。

ここまで徹底する理由は、たとえ職場や店が分煙で喫煙所が別室だったとしても、煙草を吸った後約20分間は、喫煙者の口元から副流煙が流れ続けるから。
周囲の方が紙煙草ではなく電子煙草を愛用されているとしても、電子煙草の身体への影響は研究され尽くしたとは言いがたく、医学論文や研究レベルで情報が十分に出揃っているとも言えないため、現時点では紙煙草と同じ扱いにしている。

喫煙所周辺は厳重警戒

分煙の職場では、喫煙所が別室に設けられていることがある。だが、建物の構造が古かったり、喫煙者数が多かったり、喫煙者のマナーが悪かったりすると、喫煙室の外まで煙が漏れ出していることがある。

エレベーターホールや女子トイレにまで煙草の臭いがするので、一度私物の空気測定器を持ち込んで職場内を計ってみたことがあるが、喫煙室から2~3mの場所にある部屋はpm2.5が69μg/m3で、7~8m以上離れた部屋でも44μg/m3あった。

pm2.5は黄砂や大気汚染の問題でよく登場するが、人の健康を維持するのに望ましいと環境省が提示している基準(環境基準)では、pm2.5は1日平均35μg/m3以下とされている。

微小粒子状物質(PM2.5)に関する情報 – 2.環境基準について
https://www.env.go.jp/air/osen/pm/info.html#STANDARD

人に健康被害を与え得る濃度のpm2.5が、喫煙室周辺ではごく日常的に垂れ流されていることが分かり、驚愕した。あまりに値が高いので、別の日に改めて計り直してみたが、結果は変わらなかった。1日平均までは計測しなかったので定かではないが、呼吸器疾患を発症・悪化させうる環境であることは間違いない。

全ての職場がこのような状況とまでは言えないが、喘息持ちである以上、「喫煙室には近づかない」くらいの気持ちでいた方がいいだろうと思う。

喫煙者の出席する飲み会には出席しない

職場の飲み会は、煙草の煙が治療の妨げになることを理由に、原則欠席している。

「私は煙草を吸われる方の邪魔になってしまうので…」と、喫煙者の権利に配慮することを忘れずに。仕事上の付き合いや社交は、自分で選んだ禁煙の店にランチに誘うことで、お茶を濁している。仕事上の飲み会は、勤務時間外の開催であることが殆どで、既婚女性等健常者でも殆ど参加できない方がいらっしゃるため、今のところこれで支障がない。

お世話になった人の送別会等、どうしても飲み会に出席する必要がある場合は、幹事に事情を伝え、一次会だけは全面禁煙の店で実施して貰うようお願いすることにしている。
あえなく喫煙OKの店に決定してしまった場合は、出席者の酔いが回った頃に用事を理由に途中退席するなど、副流煙に曝露される時間がなるべく短くなるよう心掛ける。

接待等は自分が幹事を買ってでて、全面喫煙or分煙の店を選んでしまえばOK。

職場全体が喫煙可の場合

携帯型空気清浄機で防御

近年少なくなったが、もし勤務時間中もデスクで煙草OKという過酷な職場であれば、携帯型空気清浄機の持ち運び等も検討されるといい。卓上タイプや首から吊り下げるタイプなど、近年さまざまな空気清浄機が発売されている。私も1つ吊り下げタイプのもの↓を購入し、家に常備している。

上司を説得する

気管支喘息患者のように気管支や肺が強くない人が、毎日何時間も受動喫煙に曝されるのは、どう考えても身体に良くない
社内に物分かりの良さそうな上司がいるなら、

「タバコ病(COPD)は肺の細胞が壊れるので、一度でもかかると、快復は望めません…」
「呼吸器疾患は初期段階だと痛みがないので、息切れで歩けないくらい悪化するまで、気付かないこともありますよ」
「煙草の煙で喉・気管支が刺激を受けるので、健常者も風邪・インフルエンザにかかりやすなります」
「服に臭いが付くので、客の心証が良くないです..」
「女にモテません!」

等々、喫煙のリスクで思いつくものを挙げて説明し、禁煙エリアを広げたり、空気清浄機を追加導入して貰ったりと、できる範囲ででも職場改革・意識改革を進めた方がいい。
時間と手間のかかる方法だが、世間で禁煙の機運が高まってきたので、波風を立てず穏便に改善できる可能性がある。

空気環境測定結果を確認する

職場では2ヶ月に1回空気環境測定を行ない測定結果を3年間保存することが、法律で義務付けられている。測定結果には浮遊粉塵の量や二酸化炭素濃度などいくつかの項目があるので、もし可能であれば、人事総務部に問い合わせて、1年分の空気環境測定結果を見せて貰うといい。

喫煙を取り締まる法律は今のところなく、現行の法律では企業努力を促すに留まる。だが、空気環境測定結果に明確に違反している項目があるなら、その点については、労働局や労働基準監督署に相談すれば対応して貰えることがある。

過去に、私は職場内の二酸化炭素濃度が高すぎて息が苦しいため、労働局の労働相談コーナーに何度か足を運んで、相談したことがある。窓口に出て来られた公務員の方のアドバイスに従い、会社に文書で要望を伝えたり、開示されていた資料を集めたりしたところ、労働局から会社に直接働き掛けて下さり、大きく改善に向かった。

但し、会社にこの行動が見つかると、煙たがられたりパワハラを受けたりすることがあるので、実行する際には十二分に注意を払ってほしい。

それでも職場側が何も変わらない場合(残念ながらこの可能性も結構高いのだが…)は、長期的に異動や転職も視野に入れて、道を模索した方がいいのでは…、と個人的には思う。

気管支喘息治療中に吸入薬(レルベア)の副作用が出た…

気管支喘息の治療でよく用いられる薬に、レルベアという吸入薬がある。粉末のステロイド剤で、口から吸い込むことにより気管支や肺に薬を届ける。ステロイド吸入薬は、気管支や肺に直接薬が届き、吸収された後は肝臓でステロイドが分解されて全身には廻らないので、全身性の副作用が少ないことで知られている。

が、レルベアの薬の説明書等に書かれている「カンジダ症」という副作用が、自分の身体に起きてしまった(笑) 痛みのある副作用ではなく、日常生活にさほど支障がないので、「免疫力を高めればそのうち治るだろう」と楽観していたが、レルベアの吸入治療を続けながらのカンジダ症治療は、なかなかに忍耐と時間を要するものだった。

気管支喘息の吸入薬「レルベア100」と「レルベア200」

↑ レルベア100とレルベア200

発症とその後の経過と病状

<発症時>

上顎の裏を舌で触るとざらつき、手で触ると白いものがついた

免疫を正常に戻すためカルピスの「守る働く乳酸菌L-92」飲料を毎日飲むよう心掛けており、レモンと同時に摂取することも多かったので、「カルピスの成分が固まって顎についたのかな」と思っていた(笑) ←阿呆。
「守る働く乳酸菌L-92」の詳細については、こちらの記事へどうぞ

<発症から1~2週間後>

喉に違和感があり、声が出にくい。

「布団にダニが増えてきたかな」と思い、布団を頻繁に天日干しして布団専用の掃除機をかけたが、喉の違和感は収まらず。
「風邪かな」とも思ったが、熱や咳がなく、身体にだるさや悪寒の症状もない。毎日続けていた冷水浴をやめても、症状変わらず。
喉も痛みは全くなし。喉の奥は終日乾いている感じ。上顎の裏は、ぬめぬめざらざらとしている。

<発症から3週間後>

声が枯れた。

「薬の副作用かも」とようやく思い至り、使用中の薬を調べたところ、レルベアの副作用欄に「声枯れ」「喉の違和感」「口腔・呼吸器カンジダ症」が記載されていた。
鏡の前で口を大きく開き、ペンライトで口の中を照らして覗いてみたところ、①上あごから喉にかけて、②左頬の内側、③上唇と下唇 の皮膚が白くなっていた。特に①は酷く、真っ白に近い状態だった。

口腔カンジダ症(偽膜性ぎまくせいカンジダ症)とは

口腔カンジダ症は、普段から口腔内に存在している“カンジダ菌”という菌が起こす感染症。カンジダ菌はカビの一種。健康な人が免疫力を保っていると発症しないが、免疫力が下がっている時に発症しやすくなる。そのため「日和見ひよりみ感染症」とも呼ばれている。

レルベアなどのステロイド薬を長期間吸入し続けていると、口腔内の菌のバランスが崩れ、カンジダ菌が増殖し、発症しやすくなる。副作用(=口腔カンジダ症)を防ぐため、レルベアの説明書には吸入後必ずうがいをするよう記載されている。

口から粉末を吸い込んで服用するレルベアは、口から飲み込んで服用する内服薬と比べ、体内に入るステロイドの量が100分の1程度で済むという大きなメリットがあるが、反面、薬の一部が口の中に残ってしまうという欠点がある。

筆者も、レルベアの吸入とうがいを毎回セットで行っていたが、残念ながら副作用を防ぐことが出来なかった。毎回のうがいの時間が短すぎたようだ。職場復帰のため親会社とすったもんだのやり取りをしていたところに、日商簿記の試験が立て込み、気が休まらない状況が3週間ほど続いた頃に発症したらしい。

発症までに吸入したレルベアの種類と量

レルベア100をひと月半、レルベア200を3ヶ月程吸入した頃に発症した。カンジダ症を発症してからも、現在に至るまで、レルベア200の吸入は1日1回毎日行っている。

自宅で素人が治療

次回の呼吸器内科診察日まで日があったため、まずは自宅で治療を試みた。

とにかく口内を清潔にしようと思い、歯磨きを朝昼晩と1日3回に増やし、歯磨きのたびにコップにうがい薬を1~2滴垂らし、ガラガラうがいをした。歯ブラシやうがい薬が手元にない時は、水や緑茶など砂糖を含まない飲み物で口をゆすぐことだけでも、定期的に行った。

2種類のうがい薬を正面から撮影した写真。向かって左が「ネオステイン・グリーン」、向かって右が「アズノール」。どちらも口腔カンジダ症の治療に使った。

↑ 治療に使用したうがい薬

食べカスが口の中に残っていると、口腔の白い面積が目に見えて増殖するので、間食を控えた。どうしても間食せざるを得ない時は、食べカスが残りやすいものと甘いものを避けた。

3ヶ月間で体重が数kg減りガリガリに痩せてしまったことが免疫力が落ちた原因かもしれないので、1回の食事で食べる量を増やし、体重を少し戻すよう心掛けた。
毎日の仕事や家事のうち、先送りできるものは先送りし、仕事に追われず、ストレスをためず、睡眠時間を確保するようにした。

レルベア200の吸入は、1日もやめることなく継続。但し、眠る直前に吸うことは避け、午前中からお昼にかけて吸ってしまうよう心掛けた。

結果、口内にできていた白いものは、歯磨き&うがい薬利用を始めてから3~4日後に減り始め、少しずつ時間をかけて白の面積が減ってきた。減ってはは増え、増えては減るを繰り返し、二進一退という感じ。うがい薬を使い始めて1週間が過ぎた頃に日中の声枯れが治ったが、起床時の声枯れは完治しなかった。

後日知り合いの呼吸器内科医に尋ねたところ、うがい薬の利用は症状の緩和において一定の効果を得られるため、医学的にも推奨できる方法だったらしい。

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医師の診察の受ける

自宅で2週間ほど素人治療したのちに、医師の診察を受けた。口の中を見て頂き、レルベアに含まれるステロイドの副作用だろうということで落ち着く。

レルベアの吸入量は減らさずに、「ファンギゾンシロップ」という液状の飲み薬を別途処方頂き、レルベア200の吸入と並行して口腔カンジダ症の治療を進めることになった。1日3回薬を飲み続ければ、カンジダ症は2週間以内に収まるだろう、とのこと。

口腔カンジダ症治療薬「ファンギゾンシロップ」の瓶の蓋を開け、液状の薬をスポイトで吸い出した画像。

↑ ファンギゾンシロップ

シロップ薬は甘みと苦みが混ざった味で少し苦手だったが、飲み続けると、1週間後に起床時の声枯れがなくなってきた。だが、気を抜いて歯を磨き忘れ&薬を飲み忘れて眠ると、翌朝は口内がざらついて、症状が逆戻りしてしまう。白い苔の面積は着実に減っていくものの、薬をもってしてもなかなか手ごわかった。

そして、朝昼晩1日3回と言われたが、昼晩の1日2回しかシロップ薬を飲まなかったら、2週間では完治しなかった(笑) 医師と相談し、カンジダ症の投薬治療は一旦中断し、気管支喘息の治療に集中することで合意。

その後のカンジダ症の経過

4~5ヶ月の間、毎日2〜3回のうがい薬と歯磨きが必須になってしまったが、喘息の症状が改善し、レルベア200からレルベア100に切り替えたタイミングで、カンジダ症も大きく改善。
口腔に白っぽい面積は多少残っているものの、喉の違和感がなくなり、殆ど気にならなくなってきた。嬉しい副産物として、歯磨きにいそしんだお陰か、歯が随分白くなった(笑)

だが更にその後、発作が起きて喘息が悪化した際にレルベアを100から200に戻すと、カンジダ症も勢いを盛り返した…。
症状が最もひどかった時は、舌の側面にも白い苔状のものが生え、舌がしびれるような感覚があった。しびれが気になるが痛みは出なかったので、生活には支障は出なかった。歯磨きとうがい薬の回数を増やすと、1〜2日で舌のカンジダは見えなくなり、しびれもなくなった。

そうこうするうちに、虫歯で通院した歯医者さんにも、口腔カンジダ症が見つかってしまった(口を開くから当たり前だが…)。歯医者さんも口腔カンジダ症をご存じで、治療薬その2を処方下さった。
今度の治療薬は「フロリード・ゲル」という経口薬で、パッケージが軟膏で触った感触も軟膏だが、その軟膏を直接口の中(!)に出してしばらく舐める、という治療法だった。1日3回計4日間服用。軟膏は美味しくなく、食感はお世辞にも気持ちのいいものではなかったが、カンジダ症は見事治して頂くことができた!

口腔カンジダ症の治療薬である、ファンギゾン・シロップとフロリード・ゲル経口薬を撮影した写真。ファンギゾンシロップの茶色いガラス瓶と、フロリードゲルの白い軟膏薬が、複数個写っている。どちらの薬も使用済である。

↑ 画像右の白いパッケージの薬が「フロリード・ゲル」

レルベアの正しい服用の仕方

レルベア100・レルベア200とも、薬を吸入した後、ガラガラうがいとクチュクチュうがいを行う。理由は、喉や口の中に残っている薬を洗い流すため。
ここまでは、レルベアの説明書の記載通り。

だが、喘息に関する書籍を漁り医師に尋ねると、レルベアのより良い吸入方法や注意事項を知ることが出来た。レルベアは「食前」に吸入する方が良い、とのこと。
おすすめは、

レルベア吸入 → うがい → 食事 → 歯磨きとうがい

の順での吸入。食事を挟むことで、喉や口の中に残っている薬が食道や胃に落ち、分解される。全身への影響はなく、口腔カンジダ症の副作用をより防ぐことができる。
レルベア吸入後のうがいの回数は、5回くらい。1回あたり10秒くらいが良い。
うがいができない場合は、飲み物を口に含み、口の中でクチュクチュした後、そのまま飲み込む。

これらの情報は、もっと早く知りたかった…。眠る直前にレルベアを吸入し、3回程うがいしてそのまま眠りにつくことを、これまでしばしばやっていた(笑)

その他の副作用 ~動悸~

口腔カンジダ症についての記載はここで終わりだが、レルベアの副作用で「動悸」についての情報を求める方もよく来られるので、ついでに記載。

レルベア100・レルベア200を吸うと、心臓がいつもより多く脈打ち、心臓がバクバクと音を立てて、動悸の症状が出る。 吸入薬を吸った後、5~10分程度は動悸を感じているように思う。動悸を感じている最中も、歩いたり話したりは問題なくできるので、仕事・日常生活に支障はない。

主治医の先生曰く、喘息の薬は心臓と関係が深いそうだ。確かに、今処方されている長期治療薬(コントローラー)レルベア200と発作用治療薬(リリーバー)サルタノールのどちらも、吸入すると毎回必ず動悸が起きる。

喘息の治療を始めて間もない頃(=レルベアを吸い始めて1ヶ月半程経った頃)、左胸に軽い痛みを感じることがあった。気になったので主治医の先生に相談したところ、単なる筋肉痛かもしれないとのことだったが、念のため心臓の検査もして頂いた。
結果は、異常なし。不摂生な生活をしていたり、極端に太っている方は、心臓に負担がかかっている可能性があるのでより精密な検査を行うことがあるそうだが、私の場合は年齢も体型も生活パターンも特に問題なかったので、様子見ということで落ち着いた。

左胸の痛みは、その後1ヶ月ほど断続的に続いたが、喘息治療が進んであまり息切れしなくなってからは、症状が出なくなった。本当に、単なる筋肉痛だったのかもしれない(笑) 安直に薬を疑って悪かったな、と後で反省した。

その他の副作用? ~指のふるえ~

こちらは副作用ではないかもしれないが、症状があったので、念の為記載。

レルベア200を1年2ヶ月程毎日吸い続けた頃、左手の指に震えを感じることがあった。左手で右手の爪を切る時や、右手の爪のマニュキアを塗る時など、左手で細かい作業を行う時に指が細かく震えていることに気付く、という感じ。

爪が切りにくい以外特に日常生活に支障はないので、主治医の先生に報告したのみで様子見。1~2週間は指が気になっていたが、そのうち自然と症状が出なくなり、レルベアが200から100に減量されてからは、ふるえを感じなくなった。

最後に

カンジダ症については、毎日吸入している薬に対する理解が不足していたため、副作用に気付くのに遅れたことは否めない。

薬のしおりも貰った時1~2度読んだきりだった。折に触れて読み返し、気が向いたときにインターネットで詳細情報を仕入れておけば、もっと早く気付けただろうにと思う。

気管支喘息の治療の心の支えになる本

喘息治療において、お役立ち度の高かった書籍をご紹介。
書籍は医師本人が著述しているものを選ぶと、情報の質・量ともに申し分ないので、時間やお金の許す限り、積極的に利用している。市立・区立の図書館で手に入る本を読むだけでも、喘息の治療と心の支えに大いに役立った。

身体がある程度快復してからも、気管支喘息もしくはアレルギーについて書かれた書籍は、仕事や家事の合間に細々とでも読むようにしている。医師の言葉は、喘息と日々闘う者にとって、灯台のあかりによく似ている。

自分がアトピー型気管支喘息(ハウスダストアレルギーとダニアレルギーに起因する喘息)なので、以下に紹介するおすすめ書籍も、それに関連するものが多い。

「灰田美知子のぜんそく最新治療」(灰田美知子 著)

著者:灰田美知子(医師)
出版社:主婦の友社
平成22年4月20日初版
定価1500円

今までに読んだ喘息関連の書籍で、最も納得感の高かった書籍

記載されている喘息の薬や検査の種類が豊富で、説明が分かりやすく、医師がどのように判断してこれらを組み合わせているのかがよく分かる。この書籍を読むと、主治医の判断や処方に対する裏付けが取れるので、主治医への信頼感が増した。

例えば、私は現在5種類の薬(吸入薬3種・内服薬2種)を処方されており、「こんなにたくさん飲んで大丈夫かな」と思うことがあった。だが、喘息発作を抑えるためには始めに徹底的に治療して徐々に薬の量を減らした方が治りやすいこと、各薬はそれぞれ異なる役割を持っていること、をこの書籍から学び、実際に発作の頻度が月1回未満に急減したことも相まって、「今のままの治療法でいいんだ」と納得することが出来た。

また、喘息や呼吸器疾患でよく用いられる呼吸機能検査も、疾病・症状によって結果グラフの形や傾きが異なることを、この書籍で初めて知った。呼吸機能検査は疾病を見分け、治療の不足している患部を見分けることにも利用されていたようだ。

なぜピークフローメーターを利用した方がいいのかという素朴な疑問から、喘息治療におすすめのスポーツ、医師と患者の関係構築まで、記載されている内容は幅広いが、喘息関連の書籍を7~8冊読んだ後に本書を読んでも、多くの学びや気付きがあったので、喘息の治療をされている方、ご家族に喘息で苦しんでいる方がいらっしゃるなら、読んでおいて損はないと思う。

「ぜんそくは自分で治せる」(久徳重和 著)

著者:久徳重和(医師)
祥伝社黄金文庫
2013年12月発売
定価720円

喘息が治療できる病であることを教えてくれた、私にとって画期的な書籍。著者は、親子二代で愛知県の喘息患者を治療されている医師(息子さん)。アレルギーを起因としない喘息(非アトピー型喘息)に紙面が多く割かれているが、どのように思考・生活すれば喘息が治るかが書かれており、また実際に喘息が完治した事例が豊富に掲載されているので、本書の存在そのものに随分救われた。喘息治療の早い段階でこうした書籍に巡り会えたのは、幸運だったと思う。

本書で教わった、冷水浴や薄着の励行や、心の持ち方(人に頼りすぎずアクティブな生活を心掛けること)を現在実践中。頭の固い成人なこともあり変化には時間を要しているが、冷水浴に慣れ風邪を引きにくくなるなど、読後数ヶ月で少しずつ効果が現れてきている。

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「免疫と自然治癒力のしくみ」(生田哲 著)

著者:生田哲(薬学博士)
日本実業出版社
2004年1月10日初版
定価1400円

自分がアトピー型気管支喘息なので、免疫の仕組みも理解したいと思い、入門書として手に取った書籍。病気を自然に治してしまう免疫の仕組みや自然治癒力について、分かりやすく解説されている。

外からウイルスやアレルゲン物質などの異物が体内に入ってきた際、アメーバに似た姿でのろのろ動くマクロファージが、まず異物を食べて分解してしまい、異物の欠片をマクロファージ自身の表面に提示することで、免疫系の司令塔であるヘルパーT細胞が異物の存在に気付いて免疫系全体を活性化させる…、という免疫の基本的な仕組みをこの本で学んだ。この書籍を読んで、のろまなマクロファージとエリートT細胞の働きぶりをすっかり気に入り、体内の免疫に対して親近感が湧いた(笑)

心の持ち方が治療に大きな影響を与えることも、本書で繰り返し紹介され、数多くの事例が紹介されている。
薬を買うお金がなく、書籍による知恵と食生活と適度な運動で、当時不治の病だった結核を治してしまった青年。笑いと自然治癒力を駆使して難病を克服し、見事編集長の職に返り咲いた男性。若くして癌に倒れる家系に生まれながらも予防と対策を怠らず長生きできた女性など、心の持ち様が快復の度合いや人生の明暗を分けることに気づかされた。

おわりに ~心が折れる前に~

気管支喘息は、発症した原因にもよるが、完治まで数年はかかることが多い。毎日薬を吸入し続けていても、症状は良くなったり悪くなったりを繰り返すし、そうした状態が何ヶ月も続くと、時々自分の未来が暗く見え、心が折れそうになる。

上記にあげたような書籍で「喘息は完治できる」と何度も何度も書かれていても、こうした心理状態に陥ることがあるので、情報を持たない人が希望を持ち続けるのは、相当に難しいことだろうと思う。

心がふさぎ込んだ時に書籍を読むと、新たな情報が入り、辛い時期の心の支えになってくれる。こうした良書の1冊1冊を、「読む薬」としておすすめしたい。

気管支喘息患者が「カルピス 守る働く乳酸菌 L-92」を8ヶ月間飲んだ結果(ハウスダストアレルギーとダニアレルギーが陽性の喘息患者の場合)

いい加減スーパーに喘息発作なしに入れるようになりたいので、ハウスダストアレルギー改善のために、アレルギー症状が収まるまで「守る働く乳酸菌 L-92」を1日1本飲み続けることにした。

「守る働く乳酸菌L92」21本を積み上げて撮影した写真。白いキャップのペットボトルと「L-92」と書かれた赤いラベルが写っている。

↑ 購入した「守る働く乳酸菌 L-92」飲料

L-92乳酸菌のハウスダスト・ダニアレルギーに対する研究結果

ハウスダスト・ダニの通年性アレルギー性鼻炎をもつ方々に、L-92乳酸菌を8週間摂取頂いた臨床試験の結果が、カルピスのウェブサイトに公開されている。L-92乳酸菌が、ハウスダスト・ダニアレルギーに対しても一定の有効性があることが確認されたそうだ。

グラフ等の詳細情報は、カルピスのウェブサイト↓にて確認できる。
カルピス由来健康情報室 「通年性アレルギー性鼻炎」への有効性データ
http://calpis-kenko.jp/l92/research.html#section2

但し、人間には個体差があるので、どんな薬も食べ物も、他人によく効いたからといって貴方に効くかどうかは分からない。逆もまたしかり。

「守る働く乳酸菌L-92」の外観・味・保存方法

外観

1日分が200mlのプラスチックペットボトルに入っている。中身は、牛乳よりやや透明な乳白色。
グラスに注いだ「守る働く乳酸菌L92」飲料を撮影した写真。小さい透明なグラスに白い液体が入っている。画面左には、「L-92」の赤ラベルが貼られた、200mlのペットボトルが置かれている。ペットボトルの白いキャップには、「CALPIS」と書かれている。

カルピスのロゴが付いているだけあって、見た目も味もカルピスに似ている。カルピスを甘さ控えめにし、ヤクルトの味を少しだけ足したような印象。この味なら、子どもも飲めると思う。

量も200mlで多すぎず、4歳~7歳の子どもが毎日おやつに飲むくらいの量。味がしっかりついており、僅かだがとろみが付いていて飲みごたえがある。

甘いものが苦手な方は、毎日飲むのが辛い可能性があるので、「アレルケア」の錠剤を選ばれた方がいいと思う。

保存方法・賞味期限

未開封であれば常温で保存できる。自宅や勤務先のロッカーで常温保存できるのは有難かった。念のため夏の間だけは、未開封のものも冷蔵保存していた。
開封済みなら冷蔵保存が必要。

8月上旬に注文し1週間後に到着した品の賞味期限は、同じ年の12月11日と記載されていた。4ヶ月程度なら味を損なわずに飲めるようだ。

入手方法

1日1本毎日飲み続ける上、僅か10本以上で重さが1~2kgに達するので、Amazon等の通販サイトで購入し自宅に発送して貰うのが一般的なようだ。

ここ1年ほどで知名度が増し、近所のスーパーでは牛乳売り場付近や粉末飲料の売り場で売られていた。

スーパーの陳列棚に、L-92乳酸菌ドリンクが展示されている様子。「守る働く乳酸菌 118円」と書かれた値札が貼られている。

↑ スーパーで見かけたL-92乳酸菌ドリンク

生協は、6本セットのみ販売されていた。
会社の福利厚生サイトは、24本セットと30本セットの2種類が取り扱いあり。
生鮮食品を置いている百円均一ショップは、1本ずつ売りに出されていた。
医療機関では、大規模病院内にあるセブンイレブンで、1本ずつ売られているのを見つけたことがある。

2年前は近所のスーパー3件とコンビニ2件のどこを回っても取り扱いがなかったが、最近は随分入手しやすくなり助かっている。

「守る働く乳酸菌L-92」(100ml)との違い

「守る働く乳酸菌L-92」に100mlのものが販売され始めたので、こちらも購入し、試してみた。

カルピスの「守る働く乳酸菌L-92(100ml)」を正面から撮影した写真。背景に、守る働く乳酸菌L-92(100ml)が10本以上写り込んでいる。

↑ 守る働く乳酸菌L-92(100ml) 100mlはキャップが金色

飲んでみて気付いた違いは、100mlの方が従来の200mlのものより、とろみがしっかりと付いている。とろみが増した分飲みごたえがあるので、半量になったにも関わらず、飲み足りないとは感じなかった。

それ以外の味や外見は、200mlのものと変わらない。少なくとも、私には違いが分からない(笑) 1本当たりのL-92乳酸菌の含有量も20.7mgで、従来品(200ml)と同じ。アレルゲンフリーではなく、乳と大豆が成分に含まれているところも同じ。

守る働く乳酸菌L-92(100ml)のパッケージを剥がし、成分が表示された部分を撮影した写真。

↑ 守る働く乳酸菌L-92(100ml)の成分表示

未開封なら常温保存できる点も、従来品と同じ。
公式サイトでは賞味期限は9ヶ月と明記されている。私が2018年7月に購入した品の賞味期限は2019年1月だった。お手元に届いてから約半年は、美味しく頂くことができる。

量が少ない分、冷たい飲み物を控える冬でも、随分飲み続けやすくなった。冬は気管支喘息患者が風邪で弱りやすい時期でもあるので、冬でも飲みやすくなったのは大歓迎したい。

1~2ヶ月分まとめて購入した際、従来品(1本200ml)より軽いので、運んだり冷蔵庫に保存したりしやすくなった。宅配便で荷物を代理で受け取った家族が、重さに苦情を申し立ててくることも少なくなった(笑)

「アレルケア」と「守る働く乳酸菌L-92」の、L-92乳酸菌含有量・成分の違い

L-92乳酸菌の含有量に差はない

L-92乳酸菌を含む製品に、同じくカルピスの会社から販売されている「アレルケア」という製品↓がある。

テレビCMやインターネット広告で大々的に宣伝されたこともあり、アレルギー対策の製品としては、アレルケアの方が有名。主に錠剤の形で売られており、子ども向けにぶどう味のついた錠剤タイプもある。

軽く調べてみたところ、1日あたりのL-92乳酸菌の含有量は「アレルケア」も「守る働く乳酸菌L-92」も同じで、どちらも20.7mgだった。

  • アレルケア(錠剤)…20.7mg配合 (1日あたり2錠)
  • 守る働く乳酸菌L-92(飲料)…20.7mg配合 (1日あたり1本)

ただ、「守る働く乳酸菌L-92」飲料には乳・大豆が含まれる(アレルゲンフリーではない)。乳・大豆の食物アレルギーがある方は、アレルケアしか選べない。

「守る働く乳酸菌L-92」の成分表示

原材料は、下記写真を参照。

「守る働く乳酸菌L-92」飲料のパッケージを撮影した写真。飲料含まれている原材料や保存方法が明記されている。

↑ 「守る働く乳酸菌L-92」の成分表示

「守る働く乳酸菌L-92」飲料 摂取前と摂取後の経過記録

「守る働く乳酸菌L-92」飲料の摂取開始前

スーパー・衣料品店に市販のマスクをつけて入店すると、喘息の発作が起き、動悸・息切れを起こす。両店舗とも約10分滞在すると、心拍数が毎分90回を越えるくらいの動悸が生じ、口からハアハアと息が出るほどの息切れが起きる。(普段の心拍数は、毎分60台前半~70台後半)

喘息専門医の医師の指導に従い、抗アレルギー剤(モンテルカスト)を1日1錠服用中。喘息治療の吸入薬(レルベア200、スピリーバ)は毎日吸入し、発作用吸入薬(サルタノール)も週1~4回吸入している。

せっかくなので、花粉症持ちの実父(70歳代)にも手渡しし、同じ日に摂取開始。

「守る働く乳酸菌L-92」飲料摂取開始から1~2週間経過時点

摂取1~2週間では、喘息症状を抑えることはできなかった。反面、70歳過ぎの花粉症には、わずか2週間の摂取で効果が見えはじめた

2週目半ばに、市販のマスクを付けて、毎回必ず発作を起こすスーパーを訪れた。15分間滞在し、店を出てすぐに心拍数を測ったところ、心拍数は丁度毎分90回。呼吸時に胸骨が軽く上下し、走ったわけでもないのにハアハアと息切れしていたので、喘息発作が出てしまっていると判断した。発作による動悸と息切れは翌日まで続き、発作用吸引薬を使って症状を収めた。

ただ、以前は息切れ・動悸の喘息発作が入店後5分と経たずに起きていたが、今回は入店後しばらくもった。発作が起きるまでの時間は、心持ち長くなった気はする。

花粉症については、70歳以上という年齢をものともせず「守る働く乳酸菌L-92」が結果を出してくれたので、勧めたこちらの方が驚いた。

花粉症持ちの実父は、1日1本飲み続けて2週目半ばに、鼻水の量と咳込む回数が明らかに減ってきた。まだ時々咳き込んでいるが、毎日咳き込むことはなくなった。本人は空腹時に飲んでいただけだったらしいが、使用するティッシュの量も目に見えて減り、効果が出て嬉しかったらしい。

「守る働く乳酸菌L-92」飲料摂取開始から3~4週間経過時点

摂取後3~4週間で、喘息症状が少しだけ軽くなった。70歳の花粉症については、咳すら出ないほど軽くなってきた。

3週目の半ばに、ひと月前に心拍数90オーバーの喘息発作を起こしたビルに、N95マスクをつけて、3時間滞在した。お菓子を頂いたため、途中30分程度N95マスクを外したが、ビルを出るまでも出た後も、喘息発作が起きなかった。快挙!(涙)

4週目は、気管支喘息の発症の原因である勤務先(ワークスアプリケーションズ社)に2ヶ月半ぶりに出勤。勤務中は主治医の指示によりN95マスクを着用しており、心拍数が毎分80台後半まで上がったものの、喘息発作は起きず。

ビル訪問時も復職時も、抗アレルギー薬と「守る働く乳酸菌 L-92」とN95マスクを併用していたので、3つのどれか(もしくは全部)が効果をもたらしてくれたのだろう。

花粉症持ちの実父の方は、咳き込む回数が更に減った。以前は毎日のように「ゴホゴホゴホッ!」と激しく咳込んでいたが、4週目は週の半ばに差し掛かっても、「ゴホッ」という一音さえ耳にしない。頑固で衣食住の変化に極端に弱い実父だが、「守る働く乳酸菌L-92」は気に入りすぎて自らスーパーやコンビニを覗いて回り、「L-92、店では売ってないなあ…」とぼやいていた。

「守る働く乳酸菌L-92」飲料摂取開始から5~6週間経過時点

呼吸機能検査の結果が、3ヶ月前より改善。ハウスダストアレルギーの症状も実感できるほど軽くなったので気をよくし、喘息のため今まで入ることのできなかった場所も訪れるようになった。但し、体質が完全に改善されたわけではなく、調子に乗って必要な防御を怠ると、喘息発作が起きる。

5週目の始めに、N95マスクではない普通の市販マスクをつけ、専門学校の7階にある教室に3時間滞在。7階という屋外に出にくい環境に、戦々恐々としながら出向いた。が、2時間ほど呼吸は荒くなったものの、喘息発作は起きなかった。
抗アレルギー剤かL-92乳酸菌のどちらかが、ハウスダストアレルギーを和らげてくれているのは、もはや間違いなさそう。

5週目半ばに訪れた、区役所(地上階)もセーフ。だが、同じ建物の図書館(地下1階)はアウトで、10分もしないうちに喘息症状(息切れ)が出て、本が数ページしか読めなかった(笑) 図書館入口の床に埃が溜まっていたので、空気中にもハウスダストの多い場所だったのだろう。慌てて屋外に逃げ、喘息発作にまでは至らなかった。

同じく5週目半ばに、勤務先(ワークスアプリケーションズ社社内)で喘息発作が起きた。勤務先の職場内では常にN95マスクを着用しているが、職場に入って1時間過ぎた頃に息切れが始まり、ピークフローメータの値が基準値の80%未満の危険水域に。結局この日は2度発作が起き、発作用吸入薬を使用。

喘息症状が軽くなったことに気を良くしていたが、僅か5~6週間でアレルギー体質そのものが治ったわけではないという事実に、改めて気付かされた。

6週目の最後に、病院で呼吸機能検査を受けた。3ヶ月前に受けた時より数値が改善し、肺活量などは基準値を上回っていた。

花粉症持ちの実父の方は、趣味のお香を焚いている時は、煙を吸ってゴホゴホ咳込んでいる。が、それ以外では咳き込まなくなった。花粉の時期を過ぎたせいでもあると思う。このまま継続して飲み続けて貰い、来年の同じ時期にどこまで症状が軽くなっているかを見てみたい。

「守る働く乳酸菌L-92」飲料摂取開始から7~8週間経過時点

実感できるほど、改善傾向が続いている。7~8週は喘息発作0回。喘息症状が出たのも数えるほど。

7週目の後半に、郵便局や会社の会議室にマスクなしで入り、10分~1時間程滞在したが、喘息症状さえ起きなかった。2ヶ月前に発作を起こした美容院に8週目の半ばに訪れ、1時間滞在したが、やはり発作も喘息症状も起きず。

抗アレルギー薬の影響もあるとは思うが、少なくとも、「守る働く乳酸菌L-92」にはハウスダストアレルギーの症状を抑える効果はあるのでは、と思わざるを得ない。吸入薬(レルベア)を7ヶ月、抗アレルギー薬(モンテルカスト)を3ヶ月続けても抑えることの出来なかった喘息発作が、ここにきて明らかに減ってきている。

「守る働く乳酸菌L-92」飲料摂取開始から9~12週間経過時点

9週目に、埃まみれの部屋にマスクなしで5分滞在した。部屋のあちこちに古い機材が溢れ、窓は開かず、埃がそこかしこに積もっていた。「喘息発作起きるかも」とさすがに覚悟したが、その日もその翌日も発作は起きず。これほど発作が起きないと、逆に不安になる(笑)

11週目に、最後に起こした喘息発作から1ヶ月経過。1ヶ月間1度も喘息発作を起こさなかったのは初めてだったので、素直に嬉しかった。この1ヶ月間で起きた喘息症状(息切れ・動悸)は、2回のみ。

同じ週に「守る働く乳酸菌L-92」飲料を切らせてしまい、L-92を1週間摂取出来なかった
が、症状は特に変わらず。これにより、2~3日間の旅行や出張なら、重い乳酸菌L-92飲料を持っていかなくとも大丈夫、ということが分かった。

N95マスクとウイルス対策マスクは必ず毎日持ち歩いているが、マスクなしで、店舗やビルに入ることも増えてきた。喘息症状の気配すら感じないので、気付いたらマスクなしで入店していた、という感じ。

「守る働く乳酸菌L-92」飲料摂取開始から13~16週間経過時点

14週目に、ついに治療がワンステップダウン。薬は4種類から3種類へ変更になり、補助薬として使用していた吸入薬(スピリーバ)が不要になった。嬉しい。

花粉症やアレルギーを持つ親族を見つけるたびに、「守る働く乳酸菌L-92」飲料を渡しているが、4週間断続的に飲んだ程度では効果が薄かった、と意見を貰う。
飲んだり飲まなかったりでは効果が出にくいようなので、期間を決め、その間だけは毎日欠かさず飲む方が良さそうだ。その親族も「守る働く乳酸菌L-92」飲料の味や続けやすさは気に入り、自費で購入して断続的に飲むようになった。

「守る働く乳酸菌L-92」飲料摂取開始から17~20週間経過時点

症状は安定しており、17~20週は喘息発作0回。

19週目に喘息発症の原因となった部屋の古い段ボール20個以上を、棚から下ろし解体して片付ける機会があった。N95マスクを着用し発作覚悟で挑んだが、2時間埃まみれになりながらも、発作は起きず。マスクをしていなかった同僚は、何度かひどいくしゃみに見舞われたらしい…お疲れさま。
喘息を発症した部屋についてはこちら

「守る働く乳酸菌L-92」飲料摂取開始から21~24週間経過時点

21週目に、更に治療がワンステップダウン。薬は3種類のままだが、メインで使用してる喘息吸入薬(レルベア)が半量になった。(レルベア200→レルベア100へ変更)
ただ、同じく21週目に、埃に近づきすぎて喘息発作が2回発生。痰や咳の数も増えた。

労災保険の請求のため、21週目に勤務先にある喘息発症の原因となった部屋とその周辺を、スマホで写真撮影した。埃が雪のように積もった机や傘立て、3年以上掃除されていないサーバのあるフロアなど、ハウスダストとダニと花粉がこれでもかと残っているところに近づき撮影を繰り返したため、1時間でピークフロー値が30~40下がり、発作発生。
勤務先が発症の原因であるため、勤務先の空気環境では特に発作が起きやすいのだが、N95マスクをつけていても発作を防ぐことができず、少しショックを受けた。

この一件で、「守る働く乳酸菌L-92」飲料は、ハウスダストアレルギー・ダニアレルギーの体質そのものを変えてくれるものではないように感じた。アレルギー症状を軽減してくれているのは確かなのだが、身体が耐えられない量のハウスダスト・ダニに曝露されると、症状や発作は起きてしまうようだ。

「守る働く乳酸菌L-92」飲料摂取開始から25~28週間経過時点

25週目に、毎日計測しているピークフロー値が更に10上がり、基準値の90%以上を恒常的に出すようになった。だが、21週目に発作を起こしたので、メイン治療薬はもとの量に増量されてしまった(レルベア100→レルベア200)。

一日のどの時間帯に測っても、ピークフロー値が安定している。スーパーで軽い喘息症状が出る程度。レルベアがレルベア200に戻った後は、痰や咳の数も減少(といっても、痰は1日10回を軽く超えるくらい出る)
28週目に、ピークフロー値が初めて390に達した。

「守る働く乳酸菌L-92」飲料摂取開始から29~32週間経過時点

12月だったので30週目と32週目に風邪を引いたが、大きく悪化はせず。32週目に、2回に1回くらいの割合で、ピークフロー値が390~400に達するようになった。

30週目は胃腸の風邪だったのでまだマシだが、32週目の風邪は喉をやられた。風邪を引くと気管支喘息が悪化する恐れがあるため、ピークフローメーターでこまめに値を確認していたが、幸いにも、値は大きくは下がらなかった。
どちらの風邪も、1週間程で全快。月2回も風邪をひくところといい、全快に1週間かかるところといい、健常者にはまだ少し遠いと感じた。だが、去年は風邪の引き始めから全快まで2週間弱かかったことを踏まえると、改善はしているようだ。

「守る働く乳酸菌L-92」飲料摂取開始から33~36週間経過時点

寒さの為、摂取量が週2~3本へ減少。それでも喘息発作が起きなかった。
スーパーや図書館に入るとまだ軽い息切れを起こすものの、鬼門だったUNIQLOへ10分間入店できた。

1月に入り、真冬に毎日「守る働く乳酸菌L-92」を飲むのが難しくなってきた。日中はまだ暖かいので飲めるが、木枯らしに吹かれながら帰宅した夜・夜中には、流石に飲む気がしない。摂取量は週2~3本に減った。

だが、今まで体内に蓄積した分が功を奏しているのか、本数を減らしても発作は起きなかった。ピークフロー値も380~400で安定している。そして、かつて最も酷い喘息発作を起こしたUNIQLOに、10分だけだが入店することができた(!) 個人的には、快挙と言いたい(笑)

「守る働く乳酸菌L-92」飲料摂取開始から37~40週間経過時点

摂取量が週0~1本へ更に減少。発作は起きず。

寒過ぎて摂取量が更に減り、37週~39週はついに1本も「守る働く乳酸菌L-92」を飲まなかった。それでも喘息発作は1度も起きることなく、毎朝フルタイムの仕事に行きスーパーにも何とか入店できていたので、「守る働く乳酸菌L-92」なしでも耐えられる身体になったんだなあ、と感じた。

「守る働く乳酸菌L-92」飲料は、気管支喘息とハウスダストアレルギーに効果があったか

効果はあった。アレルギー体質を根本的に変えてはくれないようだが、ハウスダストアレルギー・ダニアレルギーのアレルギー症状を抑え、気管支喘息の発作を起こりにくくする効果があった。

「今後も飲み続けたいか」と訊かれたら、「Yes」と答える。というか、既に次の1ヶ月分を確保してある(笑)
「花粉症・ハウスダストアレルギーの人は飲むべきか」と訊かれたら、「毎日苦しみ続けるくらいなら、6~8週間試してみた方がいい」と答える。

「守る働く乳酸菌L-92」飲料は1本約110円で、ひと月あたり約3300円。効果が出るとその後も飲み続けることになるので、決して安い値段ではない。が、アレルギー症状がどれほど生活エリアを狭め、能力的には軽々できることをできなくさせるか身に染みて理解しているので、できない悔しさ・楽しめない悔しさを味わい続けるくらいなら、試してみてほしいと思う。

…これにより、私は2~3年間カルピス社のカモになることが確定したが、薬の量が減り、気管支喘息の治りが少しでも早まるなら、本望。

後日談。
「守る働く乳酸菌L-92」摂取開始から1年後に抗アレルギー剤(モンテルカスト)を服用せずに済むようになり、1年2ヶ月後に喘息のメイン治療薬(レルベア)が半量に減ったので、医療費が少し安く済むようになった。
2年が過ぎる頃には、スーパーや衣料品店にマスクなしで入っても咳さえ出なくなり、通院も3ヶ月に1度で済むようになった。だが、発症原因となった場所(㈱ワークスアプリケーションズの勤務エリア)には、未だN95マスクなしでは入室することさえできない。(マスクをつけていても入室するだけで咳が増える)

この快復速度が早いのか遅いのかは、他の患者さんと比較したことがないので分からない。だが個人的には、「守る働く乳酸菌L-92」飲料は快復の一助を担ってくれたと感じている。

「守る働く乳酸菌L-92」飲料を試す上での注意事項

アレルギーが気管支喘息の原因かどうかを確認する

気管支喘息の発作を誘発するものは、気候の変化や煙などの気管支への刺激から精神的なストレスまで、多岐に渡る。何が原因で喘息が増悪ぞうあくするのか、何が原因で発作が出るのかを医師の問診・検査等で確認してから、「守る働く乳酸菌 L-92」や「アレルケア」を試す方がいい。

ハウスダストアレルギー・ダニアレルギー・花粉症が気管支喘息を悪化させる因子ではない場合(=アトピー型気管支喘息ではない場合)、「守る働く乳酸菌L-92」を飲んでも効果が出なかった、という残念な結果になりかねない
飲料とはいえ1本100円以上するものなので、早まって無駄な時間やお金をかけない方がいい。

私の場合は、勤務先(ワークスアプリケーションズ社)にある5年間掃除されていない部屋で2年半勤務し、ハウスダストアレルギー・ダニアレルギーを発症して重症持続型の気管支喘息も発症したという病歴なので、

  • 血液検査で総IgE数値が正常の範囲を越えている
  • 血液検査でハウスダストとダニのアレルギーが陽性(IgE-RASTがどちらもクラス2)
  • 気候や心理状態に関わりなく、埃の多い部屋に入ると10~15分で動悸・息切れの喘息症状が出る

ことが既に確認されている。
また、呼吸器内科医である主治医から抗アレルギー剤を処方されている。

胃や腸の悪い時は摂取を控える

感染症胃腸炎で内科にかかった際に、アレルギー体質の方は腸が強くないこと、胃や腸の調子が良くないときは乳製品を控えた方が良いこと、をご指導頂いた。
残念ながら、胃腸の悪い時は、「守る働く乳酸菌」も摂取を控えた方が良さそうだ。

ちなみに、風邪の治療のため1週間ほど摂取を控えたが、その間喘息症状が出やすくなるようなことはなかった。1〜2週間程度ならL-92乳酸菌断食(?)をしても、問題はなさそう。

冬の夜は飲むのが少々辛い

春・夏・秋は特に支障なく飲み続けることができたが、冬に入り温かいものを飲む季節になると、「守る働く乳酸菌」を毎日続けることが格段に難しくなった。

乳酸菌の種類にもよるが、一般的に乳酸菌は温めると菌が死滅してしまうので、真冬でも常温で飲むしかない。だが、冬の夜に凍えながら帰宅した後では、常温とはいえ、さすがに200mlの飲料を飲む気がしなかった。

「守る働く乳酸菌」が200mlから100mlに変わってから冬でも続けやすくはなったが、それでも飲むのが1日おきになってしまうなど、夏と同じようにはいかなかった。

冬だけは「アレルケア(錠剤)」等別のL-92乳酸菌食品に切り替えるなど、続けにくい季節の代替案は用意しておいた方がよさそう。

追記:L-92乳酸菌ポーションタイプについて

近年L-92乳酸菌シリーズに、ポーションタイプのものが発売された。珈琲フレッシュをやや大きくしたようなプラスチック容器に、半透明の白っぽい液体が入っており、よく振ってから水や牛乳で割って飲む、とのこと。

「守る働くL-92乳酸菌」のポーションタイプを撮影した写真。赤いパッケージのポーションが画面全体にたくさん写っている。

↑ L-92乳酸菌のポーションタイプ。珈琲フレッシュを一回り大きくしたような容器に入っている。

100ml飲料のL-92乳酸菌飲料を何本も頼むより明らかに軽そう(=宅配便のお兄さんにも負担が少なそう)だったので、試しに取り寄せて水で割って飲んでみたところ、大変私好みの味で美味しかったので、思わず追記欄を設けた(笑)

味は濃いめのカルピスのような感じで、とろみはついておらず、飲み口もさらっとしている。100mlのL-92乳酸菌にもちろん味は似ているのだが、濃さを自分で調節できるせいか、100ml飲料のものより美味しく感じる。

お湯で割ることはできないようだが、割る水の量を自由に調整できるので、寒い冬により飲みやすくなるのもありがたい。炭酸水にはまず間違いなく合いそうな味なので、夏になったら是非炭酸割りも試してみたいと思っている。

薬を使わない気管支喘息治療法 (冷水浴・L-92乳酸菌など)

気管支喘息についての書籍に冷水浴や乾布摩擦など、薬を必要としない治療法について言及されているものがある。

気管支喘息は、患者と医師と家族の三人四脚(?)で、喘息日記やピークフローメータ―での自己管理と、投薬を中心とした治療を行うことが多い。だが、薬を必要としない治療法の中には、吸引薬でのコントロールが不要なレベルまで喘息が完治した事例があり、「薬なしで喘息が治るなら、これほど素晴らしいこともない」と思い、吸引薬以外の治療法も積極的に試すことにした。

※治療にどの程度貢献したか効果の程が測りにくいものも多いが、ご寛恕頂けると有難い。
※紹介している全ての治療法は、吸引薬と内服薬での治療と併用しながら試した。目に見える効果が出たとしても、単に薬が効いただけだった可能性もある。

冷水浴

冷水浴は、喘息専門医の書籍で強く勧められていたもの。
但し、心臓や血圧に疾患のある方は身体に負担がかかる可能性があるので、試す前に必ず医師とご相談を。

冷水浴のやり方

水温15度程度の水を、毎日朝と晩の2回、風呂桶5~6杯分を身体にかける、という治療法。夜は風呂上がりなどでok。浴槽の温度より5度以上低い水(ぬるま湯)を、足にかけるだけでも効果がある。

冷水浴を実践する

冬はとてもではないが実践出来なかったので、4月から開始。1日1回で入浴時に行った。頻度は週3~4回。(毎日試すべきだが忘れることが多い) 4月は風呂桶0.5杯から始め、6月頃には桶2杯まで浴びられるようになった。

結果

2ヶ月半続けると、素人でも分かるほど体質が変わった。「寒さ・冷たさに強くなる」を通り越して暑がりになり、冷え症が治った

雨に降られて上着の裾やジーンズがずぶぬれになっても、寒さを感じず、風邪をひくこともない。6月には既にノースリーブのまま過ごす時間が増え、「そんな格好だと風邪ひかない?」と周囲から心配されるまでになった(笑) 手足が常にあたたかく、手の甲に青っぽく見えている血管が太くなり、目に入りやすくなった気がする。

そんな状態で7月8月の夏を迎えると、耐えきれないくらい夏の暑さが身に染みた(笑) 冷え症だった頃は、夏は冬より過ごしやすい季節だと思っていたが、夏の暑さがこれほど耐えがたいものだとは思わなかった。あまりに暑さを感じるので、7月上旬に冷水浴を一時中断。

冷水浴を行ってから、風邪は一度も引いていない。現時点では、喘息の治癒にどこまで影響を与えているかは不明だが、風邪・インフルエンザの感染で喘息を悪化させることは防いでくれている。

L-92乳酸菌飲料を毎日摂る

カルピス社の「守る働く乳酸菌 L-92」飲料や「アレルケア」などのL-92乳酸菌を含む食べ物は、花粉症や通年性アレルギー(ハウスダストアレルギー・ダニアレルギーなど)に一定の効果が期待できるとのこと。

カルピスの「守る働く乳酸菌L-92(100ml)」を正面から撮影した写真。背景に、守る働く乳酸菌L-92(100ml)が10本以上写り込んでいる。

↑ 私が愛飲している「守る働く乳酸菌L-92」(100ml)

自分はアトピー型気管支喘息(アレルギーを起因とする喘息)で、アレルギー反応を抑えないと喘息発作を予防できないので、「守る働く乳酸菌 L-92」飲料を1日1本飲むことにした。

結果

9週間以上飲み続けると、喘息発作どころか、喘息症状すら殆ど起きなくなった。1ヶ月半で喘息発作0回、喘息症状が2回。ただ、体質を変えるまでには至らなかった。

1日1本ずつ飲んでも3週間では結果が出なかったが、6週間でハウスダストアレルギーの症状が軽くなり、スーパーや古い建物など今まで入れなかった室内にも入れるようになった。3ヶ月目の現在は、入店時に愛用のマスクをつけ忘れるほど気楽な心持でいられている。スーパーや衣料品店など、ちょっとした外出のたびに、「また喘息発作が起きるのではないか」と予防に予防を重ねてはびくびくしていたのが嘘のようだ。

私ははカルピス社の回し者ではないのだが、今はちょっと滑稽なほど、カルピス様々である。3ヶ月で、すっかりネギをしょったカモになってしまった…。

「守る働く乳酸菌 L-92」飲料は抗アレルギー剤も処方されている状態で飲んでいたので、純粋にL-92乳酸菌の効果とは言い切れない。だが、どんな理由にせよ、症状の起きない日数が長くなるほどアレルギー体質は弱まるので、よしとしている。

 → 「守る働く乳酸菌L-92」と摂取経過については、こちら

軽く汗ばむ運動を毎日20分以上行う

喘息に適した運動

気管支喘息に適した運動と適さない運動というものがあり、水泳・早足でのウォーキング・ジョギングは喘息に適した運動とのこと。(喘息向きの運動は他にもあるが、この3つは特に推薦する医師が多かった)

中でも喘息治療に最適な運動は水泳だそうだが、真冬に行うと風邪をひきそうなので除外し、喘息の病状が多少悪くても毎日続けることができるもの、と考えてウォーキングを選択。
毎日1時間から1時間半、早足で歩くことを習慣づけた。ウォーキングの時間が取れない場合は、時間を20~30分と短くするか、サイクリングで代用した。

結果

効果覿面だった。連続歩行時間は15分から始まり、ひと月後には90分を超えた。
60分を何度か超え始めた時に大学病院で呼吸機能の検査を受けたところ、一秒率が正常値の98%に迫るほど、呼吸機能が回復していることが確認できた。

毎日歩くと、喘息の快復に比例して連続歩行時間が延びてゆくのが分かり、モチベーションが続きやすい。また、連続歩行時間が60分以上だと「最近気管支の調子がいいな」と、ピークフローメーターで計らずとも把握できるようになった。手軽さと即効性の高さが、とにかく良かった。

普段から歩いて筋力と体力をつけておくと、鍛えている分だけ、発作が起きて気管が狭まった時も息切れが始まるまでの時間が長くなる。ウォーキングを始める前で自分が最も体調の悪かった時は、最高15分までしか連続歩行できなかったが、毎日歩き始めてからは2ヵ月後には、3回以上発作を起こした週でも45分は連続歩行できるようになっており、日常生活を大きく崩さずに済んでいる。

また、日光に含まれる紫外線には、副交感神経優位から交感神経優位に切り替える働きがあるらしい。喘息治療薬に交感神経優位に切り替える作用を持つものが多いように、副交感神経優位だと気道が狭まるので、喘息を治すには適度に交感神経優位の方がいいらしい。そのため、なるべく日の高いうちにウォーキングするようにしている。

歩くのがあまり好きでない方は、ウォーキングシューズ等のスポーツシューズを試されると良いと思う。靴が足にフィットし、軽くて弾むように歩ける靴に出会うと、歩くことが楽しくなる。
私はニューバランスの女性用シューズとZootのトライアスロン用水陸両用シューズを使っているが、普通の靴と履き心地・歩き心地が違いすぎるので、日々こればかり履いてしまう。どちらも、7500円と4000円でお手頃価格だった。
1万円を超える高価な靴でなくとも違いを実感できるので、歩きやすい靴を1足持つのはおすすめ。

余談:サイクリングについて

筆者はクロスバイク(スポーツ用自転車)の愛好家だが、サイクリングは喘息患者がやっても差し支えないが、治療にはさほど適さないスポーツだそうだ。特に冬の冷たい空気を吸い込むと、気管支への刺激になってしまい良くないらしいので、マフラーやマスクで口から肺にかけてを完全防備する必要がある。

乾布摩擦・皮膚摩擦

乾布摩擦は風邪の予防になる、と昔から言われている。喘息治療の書籍でも医師が勧めていたので、効果があるのだろうと思い、やってみた。

方法

基本は、乾いたタオル等で素肌を擦る。
書籍によると、喘息患者の間ではタオルではなく亀の子たわしが1番、という結論で落ち着いたらしい。


↑ 亀の子たわし。紐付きが便利。

皮膚摩擦を実践してみた

まずタオルでの乾布摩擦を試してみたが、乾布摩擦でもタオルから綿ぼこりが生じて、5分も続けると喉や気管支がむずがゆくなり、喘息発作の危険を感じて中断。
ハウスダストアレルギーの症状が出ているアトピー型の喘息患者には、タオルは確かに不適当だった…。

残念ながら自宅に亀の子たわしがなかったので、当面の間プラスチック製のヘアブラシで代用している。柄が長いものを選ぶと背中まで届くので便利。

結果

上半身の服を脱ぐというハードルの高さもあり、一人暮らしではない女性が毎日行うのは難しかった。今のところ週1回程度しか実施していないので、効果は感じられていない。

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れんこん・納豆・ヨーグルトを毎日食べる

自分がアトピー型気管支喘息(アレルギーを起因として悪化する喘息)なので、ハウスダストのアレルギー反応を抑えるため、アレルギーに良いとされる食べ物をよく摂ることにした。

インターネットで調べたところ、普段あまり食べていなかった食物のうちアレルギーに効果ありとされる食物は、れんこん・納豆・ヨーグルトの3種で、これらを毎日摂取するよう心がけた。

結果

約1ヶ月食べ続けたが、残念ながら目に見える効果は現れなかった。私はハウスダストアレルギーが、スーパーや衣料品店に軒並み入れないほど強い(入店すると動悸・息切れの症状が現れ、10分以内に喘息発作が起きる)ので、強すぎるアレルギーには効果が薄いのだろうかと根拠もなく考えている。

ヨーグルトは、花粉症の友人がヨーグルトメーカーでヨーグルトを自作し毎日のように摂取しているが、こちらも目立った効果は見らなかった。乳製品を毎日摂取するのは胃腸の弱い方にはおすすめしづらいということもあり、全ての人が試せる方法とは言い難かった。

れんこん

加工なしに単品で食べることが出来る納豆やヨーグルトは続けやすかったが、加工が必要なれんこんは、レパートリーの数が少なかったこともあり、苦労した。
れんこんのレシピと言えばきんぴらくらいしか思い浮かばなかったので、れんこんの甘酢炒め、れんこん餅、れんこんのチーズ焼き等々レパートリーを増やすことから始め、作り置きがしやすく、1週間食べても飽きないレシピを身につけて何とか1ヶ月を乗りきった。れんこん自体は淡白な味なので、作ることに慣れてしまえば、毎日食べ続けることは難しくなかった。

れんこん餅はもちもちと触感が良く、ねぎ・コーン・大根おろし・キムチを入れたりとアレンジも楽なので、れんこんで効果があった方にはおすすめ。

  • れんこんもちの作り方

大根もちと同じ。れんこん10cm分をおろし金ですりおろし、小麦粉と片栗粉と大さじ3~5杯入れて混ぜたら、フライパンにサラダ油を引いて焼くだけ。
酢と醤油を同量混ぜた酢醤油に浸けて、さっぱり味で食べるとおいしい。


↑ れんこんもちの画像がなかったので、大根もちで代用。
食べるまで区別がつかない程度には、姿かたちが良く似ている(笑)

  • れんこんのチーズ焼きの作り方

れんこんを3mmくらいの薄い輪切りにし、サラダ油を敷いたフライパンで焼き、塩コショウとチーズをかける。チーズに焼き目がついたら出来上がり。

れんこんのチーズ焼きは、作り始めてから食卓に出すまで10分かからない。

納豆

納豆は火を通す必要がなく、何を入れてもおいしく食べられたので、納豆で効果の出た方は、喘息治療の強力な味方になってくれる。

おすすめの食べ方は、

  • キムチ&ネギ&ごま油の韓国風納豆
  • ネギ&大葉&ミョウガ&ショウガの薬味尽くし納豆
  • チーズ2種&パセリの洋風納豆
  • マヨネーズと付属ダシのみのシンプル納豆

など。これにハムや生卵などを足すと、堂々おかずの1品になるようなボリュームが出るので、より使いやすい。

余談:ポリフェノール

同じくアレルギーに良いとされるポリフェノールを多く含む食品(チョコレートや葡萄など)も、毎日摂取しようと試したことがあった。が、チョコレートを毎日食べる訳にもいかず、スーパーに入れない身では重くかさばる葡萄ジュースを3日おきに買うこともできなかったので、こちらは挫折した。

薄着で過ごす

厚着は、喘息に良くないらしい。特に小児喘息において、喘息だからと必要以上に厚着させると、喘息を治すどころか悪化させてしまうとのこと。また、冷え症も喘息が治りにくいと言われている。

春から夏にかけて街行く人と同じ枚数・厚さの服を着ることから始め、ウールの服を着すぎない、重ね着をしすぎないよう心掛けた。

結果

当初は、4月頃に周囲の方と同じ服装をしていると、肌寒く辛かった。寒い寒いと思っていると思考が阻害されがちで、考えがまとまらず困った。

が、ウォーキングと冷水浴を毎日行っていると、6月には結果として薄着になった(笑) 手足が常に暑いので、6月に終日ノースリーブで過ごす程度には薄着が出来るようになった。冷水浴を始めて以降風邪や他の病気にも罹っていないので、薄着や冷水浴は冷え症と風邪等の感染症を防ぐ効果はありそう。

気管支を鍛える効果があるかや、喘息の治療を早めているかについては、残念ながら、実感がまだない。今は、喘息の悪化を防ぎ身体そのものを鍛えている、という認識でいる。

成人喘息は吸引薬が不要なレベルまで完治出来るか (久徳重和医師の書籍「ぜんそくは自分で治せる」を読んで)

成人喘息は、一度発症したら一生お付き合いしないといけない病、つまり、不治の病だと聞いていた。

小児喘息はともかく、成人になってから発症した喘息は完治した事例が少ない。完治した事例は喘息全体の10%未満、しかもそのほとんどが、喘息重症度が4段階中最も低い患者とのこと。
10年以上喘息の治療を続けている患者が50%を超え、25%は20年以上治療を続けている、それが現代の成人の喘息治療の現実だと思っていた。

そこに、図書館で偶然この本を見かけた。

喘息が治せる。それも、小児喘息に限らず、成人の喘息さえも、吸引薬が不要なレベルにまで完治出来るらしい。

呼吸器科の医師が、現代医学では喘息は症状を抑えるだけで完治は出来ないと主張し、患者の多くはそのことを知っている。なのでタイトルを見た瞬間、「マユツバものの本だ」と思った。が、同時に、「暗く長い闇に差し込んだ一筋の光明かもしれない」とも思ってしまった。
払いたくもない薬代を払って発作に耐えながら一生付き合い続けるしかないと思っていた喘息が、治るかもしれない。そう思えただけで、少し前向きな気分になれたことは否めない。

誘惑に負けて、本を借りて帰って読んだ。

マユツバ本だろうから必要な箇所だけ飛ばし読みをしよう、と思って最初はあちこち飛ばして読んだが、結局再読し直して、最初から最後まで飛ばさず読み直す羽目になった。
読み直しながら、喘息患者としての自分はこんなにも希望に飢えていたんだな、と感じた。縋れるものがあるなら、藁にも縋りたい。発作が起きるから、衣料品店にも入れず、親友の引越の手伝いも出来ない…そんな日々を全てリセットして、健康な身体を返して欲しい、そういう悲鳴にも似た願いが心の奥底にあったことに、この本に出会ってから気付いた。

喘息とは心と身体とアレルギーが複雑に絡みあったもの

過去から現代に至るまで喘息完治の実例を多数持ちながらも、この本の手法が喘息治療の主流にならない理由は、喘息には心の原因が絡んでくることを明言し、治療においても心因を取り除くことを、重要視しているからだろう。

心の在り方や物事への感じ方1つで、喘息は発症しうるし、悪化(増悪)しうることもあれば、劇的に改善しうることもある。
こうした心と身体とアレルギーの3つを絡めた総合医学的なアプローチが、身体とその機能のみに着目してミクロの観点から治療を進める西洋医学と歩調を合わせ辛いのだろう。

また、「この薬を飲めば治る」といった画一的な治療法は取れず、患者からのヒアリングを中心とした診察と、その患者専用にカスタマイズされた医師の言葉の一言一言が治療のメインになるようだ。(心因が絡んでくる以上当然かもしれない)
こうした治療法では、ただでさえ少ない喘息専門医に喘息治療法を伝授するとしても年単位の時間がかかり、治療法を日本全土に普及するのは尚のこと難しい、という側面はあるように思う。

家庭での日々の生活をコントロールする

身体面とアレルギーの面からのアプローチは、現在の投薬による喘息治療で十分に対応頂いており、症状を抑えるという点では既に効果が出ている。反面、心の面や日々の生活面からのアプローチは不足しているので、この本から学び、追加で生活に取り入れるべき点が多々あった。

特に「冷水浴」については、寒がりな自分には思いつきもしなかったし、万一思いついたとしても絶対に実行には踏み切らなかっただろうと思う。この書籍で強く推奨されていたため、寒いのを我慢して、風呂桶半分の量の水から開始することにした。(本来は、15度程度の水を風呂桶に5~6杯が目安)

「軽く汗ばむ程度の20分以上の運動」は生活に取り入れやすい(買い物や外出と組み合わせる)ので、今日からでも始めることをおすすめしたい。喘息で鬱々としがちな気分が少し上向きになり、検査結果も良くなったので、自信も頂けた。

一番難しいのは、「心配性な」「口うるさい」両親の性格と「甘えん坊」で「不安でおどおどしている」な自分を変えること、だろうか(苦笑)
親の性格や育て方が喘息に影響を及ぼすとは思いもしなかったが、少なくとも成人喘息においては、両親の性格と喘息の発症割合には関連があるとする研究結果が本書に掲載されていた。

生活習慣や性格を変えることはかなりの難事業だと思うので、一朝一夕には結果が出ないかもしれない。
が、吸引薬なしに喘息が治るならこれほど有難いことはないので、喘息は完治すると信じて、1つずつトライしていこうと思った。

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気管支喘息患者の呼吸機能検査結果・アレルギー検査結果のデータ

同じ気管支喘息に罹っている方の、検査結果のデータが見てみたくなることがある。ので、まずは自分から検査結果を公開。

呼吸機能検査結果(呼吸器内科第1回目、治療開始前)

実測値 % 備考
肺活量 2.48L 79% 正常値は80%以上
1秒量 1.24L 47% 基準値は70%以上
1秒率 52% 基準値は70%以上
肺年齢 95歳以上

投薬治療開始前に受けた検査で、実年齢からかけ離れた検査結果が出た。今まで健康診断で再検査を食らったことがなく、煙草を吸ったことさえないのに、まさかの1秒量50%未満

この時点では、

  • 勤務先(ワークスアプリケーションズ社)の特定の部屋に入ると、激しく咳き込む
  • 何もしていない時も、よく咳が出る

の2つしか自覚症状が無かった。
痛み・喘鳴ぜいめいはなし。
階段昇り降りなどで労作時呼吸困難ろうさじこきゅうこんなんの症状は出ていたが、「年取ったな」「運動不足だしな」としか考えていなかった(笑)

自覚症状のないままフルタイム勤務していたので、平日は朝9時半から夜21時~22時まで平気で勤務し、土日をどちらか1日潰して仕事をすることさえあった。

この時点ではまだ気管支喘息と分かっておらず、慢性閉塞性肺疾患まんせいへいそくせいはいしっかん(COPD)など別の疾病である可能性も残されていた。

この日からスピリーバ(気管支拡張剤)の吸入薬による治療を開始。発作時の薬としてサルタノールも処方頂く。毎日のように入室していたワークスアプリケーションズ社の作業部屋は、入室禁止に。

気管支拡張剤スピリーバとスピリーバが入れられていた箱を、正面から撮影した写真。向かって右にスピリーバの白地に淡い緑のラインが入った箱が置かれている。向かって左にスピリーバ本体が置かれており、プラスチック製のボディや緑色のキャップなど、全体像が見える。背景は木製の机。

↑ COPDや喘息の治療に用いられる吸入薬、スピリーバ。

呼吸機能検査結果(呼吸器内科第2回目、吸引薬開始後8日目)

実測値 % 備考
肺活量 2.58L 81.9% 正常値は80%以上
1秒量 1.55L 58% 基準値は70%以上
1秒率 61% 基準値は70%以上
肺年齢 84歳

相変わらず実年齢からかけ離れた値が並ぶが、数値は多少良くなった。

慢性閉塞性肺疾患(COPD)の疑いの他に、気管支喘息の疑いが浮上し、この日からスピリーバ(気管支拡張剤)とサルタノールに加え、レルベア100(気管支の炎症を抑えるステロイド系吸入薬)の吸入を開始。

気管支喘息の吸入薬「レルベア100」と「レルベア200」

↑ 気管支喘息の治療に用いられるステロイド吸入薬、レルベア100とレルベア200.粉末の薬を口から吸い、気管支の炎症を抑える。

血液検査結果(呼吸器内科第2回目、吸引薬開始後8日目)

気管支喘息は、アレルギーを起因として発症することがある。
アレルギーの有無を検査するため、血液検査も実施頂いた。

実測値 クラス 基準値
好酸球 1.0% 0.0~10.0
IgE(非特異的) 577 IU/ml 0~170
ハウスダスト 2.5 UA/ml 2 0.00~0.34
ヤケヒョウダニ 2.7 UA/ml 2 0.00~0.34
カモガヤ 0.65 UA/ml 1 0.00~0.34
スギ 0.37 UA/ml 1 0.00~0.34
アスペルギルス 0.36 UA/ml 1 0.00~0.34

ハウスダストとダニにおいて、アレルギーの陽性が出た。

ハウスダスト・ダニのアレルギー体質であることが、この検査結果によって裏付けられたわけだが、入るたびに咳込んでいた勤務先(ワークスアプリケーションズ社)は、オフィスビルの清掃が5年間入っていない埃だらけの部屋(!)なので、毎日激しく咳き込んでいたことにも合点が行った。

1週間後に、スピリーバ(気管支拡張剤)の利用を停止。

ちなみに、アスペルギルス(=カビ)・カモガヤ(初夏のイネ科の花粉)・スギがクラス1(=疑陽性)だったが、この当時はいずれも目立った症状は出ていなかった。

呼吸機能検査結果(呼吸器内科第3回目、吸引薬治療後約50日目)

ここから大学病院で診察・検査を受ける。

実測値 % 備考
肺活量 2.81L 89% 正常値は80%以上
1秒量 2.60L 98% 基準値は70%以上
1秒率 91%/td>

基準値は70%以上
肺年齢 表記なし

この検査の約2週間前に、会社を休職。勤務先は冗談抜きでどの部屋も埃だらけなので、アレルゲン物質(ハウスダスト・ダニ)からようやく離れることができ、心からほっとした。

アレルゲンから離れたことが功を奏したのか、2週間かけて咳と痰の回数が減り、労作時呼吸困難の症状が出なくなった。喜んでいたら、呼吸機能が実年齢の正常値に近接するところまで回復していた。
閉塞性換気障害へいそくせいかんきしょうがいも一旦解消。

吸入薬でコントロールされているだけとは言え、治療開始から2ヶ月未満で呼吸機能がここまで回復するとは驚いた。
レルベア100と医師に深く感謝。

特定の場所を訪れると喘息症状が惹起じゃっきされる可能性が高まったため、レルベア100をレルベア200に変更。

血液検査結果(呼吸器内科第3回目、吸引薬治療後約50日目)

実測値 クラス 基準値
好酸球 1.2% 0~6.4
総IgE 607 IU/ml 0~340
コナヒョウダニ 2.9 UA/ml 2 0.00~0.35
ヤケヒョウダニ 2.7 UA/ml 2 0.00~0.35
カモガヤ 0.7 UA/ml 1 0.00~0.35
スギ 0.46 UA/ml 1 0.00~0.35
アスペルギルス 0.37 UA/ml 1 0.00~0.35

大学病院でもアレルギー検査も再度実施頂いたが、結果は市中病院での結果とほぼ変わらず。今回はハウスダストが検査項目になかったが、医師は「ダニが陽性ということは、ハウスダストもありますね」と仰られていた。

1ヵ月後に、抗アレルギー剤の錠剤(モンテルカスト)の内服を開始。

モンテルカスト10mgの錠剤を上から撮影した写真。オレンジ色のプラスチックパッケージに入れられた錠剤と、パッケージから取り出された薄いオレンジ色の錠剤が1粒写っている。

↑ モンテルカスト(抗アレルギー剤)