スカリーノ社の木製つみき(玉の道 基本セット)で、楽しくビー玉遊び

親戚の4歳の男の子に、ビー玉が通れる溝のついた積み木をプレゼントしたら、男の子だけでなくその子のお父様まで、夢中になって遊んでくれました(笑)

発達障害(自閉症スペクトラム)の7歳の女の子も嫌がらずビー玉を何度も転がしてくれたので、質の良さもさることながら、子どもの可能性を優しく開いてくれる積み木だと感じています。


スカリーノ「玉の道基本セット」積み木で遊んだ感想

私がプレゼント用に、Scalino社のつみき(玉の道 基本セット)を購入したのは、高級な品揃えで有名な百貨店のおもちゃ売り場のフロアでした。

店頭の目立つところに、Scalinoの木製のつみきが組み立てて置かれており、来店したお子さんが、自由に遊べるようになっていました。Scalinoのつみきは組み立てた後、付属の小さいビー玉をつみきの上に置くと、コンコンコンッと耳触りの良い音を立てて、ビー玉が下まで滑り降りてくる仕組みになっています。その様子が普通のつみきと違って刺激的なのか、子ども達に大人気でした。私自身も、ビー玉が滑り降りてくる時の音が何とも言えず好きで、ちょっとお高かったのですが、こちらのつみきを購入することにしました。

木箱に入っているscalino社の積み木玉の道基本セットを、真上から撮影した写真。木箱は畳の上に置かれており、つみきには赤と青の小さいビー玉が2つ乗っている。

プレゼントした後4歳の男の子と一緒につみきで遊んでみると、貰った男の子は当初「積み木を上手に組み立てたら、ビー玉を転がして遊べる」というScalinoつみきの魅力に気がつかず、単なる積み木として遊んでいました(笑)

普通のつみきと違いつみきの中央に溝が走っているので、溝を線路に見立てて、電車遊びをすることが多かったです。大小さまざまな形の積み木が用意されているので、単なる積み木としても、割と楽しく遊べました。

木箱に入っているscalino社の積み木玉の道基本セットを、斜め上から撮影した写真。木箱は畳の上に置かれており、つみきには赤と青の小さいビー玉が2つ乗っている。

その後、大人が混じって積み木を高く組み上げ、まず大人がビー玉を転がして遊ぶようになりました。そうするうちに、4歳の男の子は積み木を縦一列に長ーく並べたり、積み木を組み上げてビー玉を転がして遊ぶ、という楽しみ方をするようになりました。ただ、高さ15cmを越える積み木はまだ1人では上手に組むことができず、高さ3段くらいまでのものを組み上げていたのが印象的でした。

大人は、60代女性1人・30代男性2人がトライして、3人ともビー玉がスムーズに上から下まで転がる大きな積み木を組み上げることができたので、大人であれば誰でもビー玉の転がる高い積み木を組めると思います。
60代女性はかなり手先の不器用な親族ですが、30代男性より少し時間がかかる程度で組み上げることが出来たので、購入者は一安心しました。

↓ 近くで見るとこんな感じ。どのつみきも角が取られており、幼い子供がぶつかっても怪我をしにくい。
木箱に入っているscalino社の積み木玉の道基本セットを、つみきに接近して撮影した写真。白っぽい木製つみきの木目がよく見えている。つみきには赤と青の小さいビー玉が2つ乗っている。

発達障害のある女の子も遊んでくれた

また、親族に1人発達障害のある7才の女の子がいるのですが、この女の子も積み木で遊ぶことが出来たのが嬉しかったです。発達障害のお子さんは音や質感に敏感で、こだわりが強い傾向があります。この女の子も騒音や音の多いものが苦手で、嫌いなものには見向きもせず、酷い場合はパニックを起こして泣いてしまうので、「嫌わないでくれるといいな…」と願いながら、つみきを差し出してみました。

女の子は、Scalinoの積み木を組み立てることには一切興味を示しませんでした(別のメーカーから発売されたカラフルな正方形の積み木ではよく遊んでいたので、彼女なりの理由があるようです)。 が、積み木を組み立てる時の音や、積み木が盛大に崩れる音、ビー玉がつみきの上をコンコンと転がる音は不快ではないらしく、4才の男の子がScalino積み木で遊ぶすぐそばで、お人形遊びにいそしんでいました。

女の子が積み木の音や存在に慣れた頃、女の子の好みそうな赤色のビー玉1つを手に握らせ、「ここにビー玉を置いてみてくれる?」と指差しながらビー玉をスタート地点を示すと、積み木を壊したりすることなく、ビー玉をちょんと乗せてくれました。が、ビー玉が転がっていくことには興味がないようで(笑)、ビー玉のその後は男の子がきゃっきゃと喜びながら見守ってくれました。
以来、発達障害の女の子がビー玉の転がし役、男の子が回収役になり、今でもよく遊んでくれています。

Scalino社積み木の注意事項

子どもがビー玉を喉に詰まらせないよう注意

9才の女の子がアーモンドを喉に詰まらせて亡くなった、という大変気の毒な新聞記事を読んだことがあります。このサイズのビー玉であれば、幼児から小学生までうっかり呑みこんだ際に、喉に詰まらせて窒息してしまう可能性がゼロではありません。

つみきにはビー玉が6つ付属していますが、普段使うのは1つにしておき、子どもが誤って飲み込んだりしないよう、常に注意してあげて下さい。

子どもが誤って飲み込んでしまった場合は、背中を強く叩くか、子どもを逆さの宙づりにして鳩尾みぞおちを強く押さえると、吐き出しやすいそうです。

2人以上で遊ぶと、積み木が足りない

1人遊びなら基本セットのつみきの量で充分ですが、2人で別々の積み木を組んで遊ぼうとすると取り合いになり、積み木の数が足りなくなります。また、大人がビー玉が上から下まで流れるような大掛かりな積み木を組もうとすると、溝あり積み木は余っているのに土台用の溝なし積み木が足りなくなることもありました。

スカリーノ社から追加購入用の積み木部品も販売されていますが、中央に溝のついていないごく普通の木の積み木を混ぜて遊んでも、何の問題ありません。また、スーパーのかまぼこ板を綺麗に洗ってとっておき、スカリーノの積み木に混ぜて使うこともありました。
こうすると、2~3人(=大人2人+子ども1人)でも特に不足を感じることなく、遊ぶことが出来ます。