ウェブライティングの仕事で困ること

ライティングの作業をしていると困ることがあります。残念ながら、「良い文章が出てこない」などという、情緒ある難しさではないです(笑)

資料が見つからない

私のライティング仕事は、自分の体験談を自由に綴ると言うより、いただいたテーマに関して知識を蓄えて記事に仕上げるという仕事になりますので、質のいい情報が手間なく見つかるか否かが記事の勝敗を分けるといっても過言ではありません。
(といっても記事の目的の半分はSEO対策ですので、記事の出来映えはあまり関係ないんですが……物を書く人間の末席の末席に控える身としては、美しい文章や質の高い内容以上に優先させるものなどないのです。笑)

ですが、いい資料が見つからないこともあります。私は大抵図書館の蔵書で下調べをすることが多いのですが、与えられたテーマがあまりにタイムリーなものだったり、あまりに専門的だったりすると、本がない(見つからない)という悲劇が発生します。

本がないとなると残る手段はインターネットしかないのですが、インターネットで調べる手間と効率の悪さ思い浮かべると、私のやる気は半分ほどに目減りします(笑)
ネットはとにかく、時間がかかる割に情報の量も質もよろしくないです。検索サイトに行き何度もワードを打ち込んで目的の情報を探さなければならないし、仮に見つかったとしてもよほどのサイトでない限り、情報の質が当てにできません。私も含め、どんな人でも匿名でそれらしい情報を提供できるのが、インターネットという世界の恐ろしさですね。しかも間違った情報、質の低い情報をどれだけ流しても、利用者が怒るわけでも著者が罰せられる訳でもありませんので……。愚痴を言っても始まりませんので、いらいらしながらもとにかく調べ、きちんとした記事にまとめようと努力します。

インターネット上にも情報がなく、下調べが出来なかった場合は一体どうするか。…私は諦めて、「この記事は書けません」と依頼主さんに白状します。だって本当に書けないんですもの。

情報のないまま何かを書こうとすると、思ってもいないことを書くか、想像してでっちあげるかの二者択一を迫られます。どちらの道を採っても、そうした行為を長く続けると虚しくなり心が荒んでいきますので、私はその前に諦めます(笑)
美しい文の連なりが好きでこうした仕事をさせていただいているのに、その言葉を自ら踏みにじっていると、精神衛生上大変よろしくありません。仕事人としては失格なのかもしれませんが、恐らく私には一生かかっても無理でしょう。