鉛筆デッサン:白いタオル white towel drawn with pencil

布製の白いタオルを軽く結び、結び目が正面に見えるように机の上に置いたものを、白い画用紙に三菱鉛筆uniで鉛筆デッサンした画像

モチーフ 真っ白いタオル1枚
使用画材 画用紙(裏面)、三菱鉛筆uni、練り消しゴム
製作場所 Aスクール
完成日 不明

モチーフについて

モチーフは、デザインや模様の一切ない、ガーゼに似た質感のタオルだった。普段一般家庭で使われるやや毛足の長いタオルではなく、こちらのタオルがモチーフとして用意されていた理由は良く分からない。
タオルをどのような形にセッティングするかは、ある程度自分の意志や自由が効く。モチーフによっては見栄えのする置き方や、モチーフの魅力が引き出される置き方などもあるそうで、どこの教室に所属していた時でも先生のご助言を頂きながら置き方を検討することが多かった。今回はタオルの結び目となだらかな陰の部分がはっきりと見える置き方になった。
デッサンを1枚描き上げるのに非常に時間がかかる生徒だったので、モチーフを延べ数日に渡って持ち越すことがよくある。今回のようなモチーフでは、デッサン1日目が終わった後結び目を解いて仕舞ってしまうと、デッサン2日目に全く同じ形の結び目を作ってセッティングするのが大変なので、タオルを結んだ状態のままで木板に乗せて名札を張り、その状態で1~2週間保管頂くことが出来た。何も考えずに仕舞ってしまい翌週来た際には、同じモチーフが既に別の生徒さんに使われてしまっており、別のモチーフを使用する羽目になったこともあったように思う…。

描き方について

正面に結び目があるので、結び目の縁から見えたり隠れたりするタオルの線を違和感なく繋げることが重要なポイントだった。一瞥した時に、形に違和感を覚えたり、どういう形をしているかよく分からないものは、デッサンとしては不出来のようだ。
モチーフ全体が白色のみなので、モチーフの大まかな形を取った後は、H・2H・4H鉛筆が活躍した。もしかすると、6H鉛筆や8H鉛筆まで使ったかもしれない。N先生の教室では2B鉛筆のみで全ての絵を描いていたが、2H・4H鉛筆の良さを知ると、白の多いモチーフやガラス製品では使わずにおれなくなった。光を受けている明るい面において、線の濃さを気兼ねなく形や質感を描き込むことができ、鉛筆の芯が固い分画面に緊張感や繊細さが出てくるように思う。今回は影をしっかり濃くしたため、白い部分をより目立たせることが出来た。
結び目の正面の部分を少し濃くしすぎたが、それ以外は違和感少なめに抑えることが出来たので、自分の中では良しとしたい。