モチーフ | 黒い手提げランプ |
使用画材 | ワトソン紙のスケッチブック、三菱鉛筆uni 2B、練り消しゴム |
製作場所 | N先生の絵画教室 |
光源 | 自然光と蛍光灯を併用。自然光は3階の窓から採光、時間帯は14:00~17:00 |
完成年月日 | 2010年09月11日 |
モチーフについて
ランプのデッサン第3枚目。1枚目は緑色のガラス製、2枚目は銅製の古いランプのデッサンで、3枚目がこの金属製の真っ黒なランプだった。この後4枚目にカラフルな色ガラスのランプも水彩色鉛筆で描くことになるので、ランプには随分と縁があるらしい。少々描きすぎじゃないかとも思うが、どのランプも個性豊かで、描いていて特徴が被らないので、いい修行になってくれている。
だが、いずれのランプも火を灯して使われている状況を見たことはなく、このランプも実用品というより室内装飾のようなイメージで描いた。火を灯して野性味豊かな場所で日常的に使われいるランプを見る機会があれば、ランプの描き方もまた変わるだろうと思う。
黒い金属で出来ているが、実際に持ってみると、見た目より軽い。黒いワイヤーが、透明なガラス部分を覆うように取り付けられており、美しさを引き立てていた。洋画などで時々このデザインのランプを見かけるので、ランプの中でも割とポピュラーなものだと思う。
小さな部品が多数組み合わされてランプを構成しているので、全体的なバランスを崩すことなくランプの形を紙という平面に再構築出来るかが、第一のポイント。ガラスと金属という素材の異なる部品が組み合わされているので、質感の違いを描き分けられるかもポイントの1つなるが、今回ここは深く追求していない。
描き方について
この絵は、早い段階で大失敗をやらかした。鉛筆でランプの大まかな形を紙に移していく際に、ランプの大きさを測り間違え、ランプの底部がスケッチブックに収まらなかった。本来ならば一度全て消してイチから描き直すところだが、何故かこの時はそのまま続きを描いた。理由は覚えていない。
ランプのおおまかな形を取ったあと、光の反射している部分を白く塗り残しながら、残りった部分を黒く塗っていくのが、難事業だった。光を反射するモチーフを描く際は、光の周りの部分をしっかり濃く暗くしておかないと光が目立たなくなってしまうのだが、黒ランプなので躊躇なく黒く塗っていけたのは良かった。
完成したのは、真夏の昼間だった。暑くて集中力が切れそうになりながら描いていたのを覚えている。