モチーフ | 石膏の円錐角柱相貫体 1つ |
使用画材 | 画用紙(裏面)、三菱鉛筆uni 数本、練り消しゴム |
製作場所 | Aスクール |
完成日 | 不明 |
モチーフについて
石膏の単体デッサンの課題の1枚。Aスクールに入学した後、まず始まったのが石膏の単体デッサンの課題だった。立方体から始まり、四角柱、円柱(直立)、円柱(横倒し)、円錐(直立)、球の順に画用紙に1枚ずつデッサンしていき、石膏の最後の1枚がこの相貫体だった。円錐と四角柱を組み合わせた形をしているので、円錐角柱相貫体という名前らしい。
円錐も四角柱も単体で既に1枚ずつデッサンしており、それぞれの描き方の特徴を指導頂いていたが、実際に描き始めてみると、「四角柱が横から挿し込まれただけで何故こんなに難しくなるのか」という難易度だった。
モチーフが辛うじて、円柱が横から挿しこまれた円錐円柱相貫体↓でなかったのは、先生方のお慈悲なのかもしれない。デッサン習いたてで、楕円と遠近法を駆使する円錐円柱相貫体は、絶対に描きたくない…。
描き方について
円錐は、円錐の頂点から底面の輪郭線である曲線に向かって数えきれないほど直線を引き、円錐の側面を構成するところから始めた。円錐の輪郭を形作る2辺から、円錐の側面に沿うように斜めに線を走らせることも忘れてはならない。底面を構成する楕円は、最終的には手前の曲線だけが見え、奥の残り半分の曲線は見えなくなる。いずれにせよ、楕円が少し大きすぎた気もする。
円錐を貫いている四角柱は、僅かながら遠近法の影響を受けるため、右奥に行くほど小さく、長辺を延長した線がいずれは交わるように描く。平行な二組の短辺もそれぞれ遠近法の影響下にあるため、平行には描かず僅かに角度をつけて描き、辺を延長するといずれは交わるように描いた。補助線を引いては消し引いては消ししつつ描くので、実際に形が今の場所に収まるまでに時間がかなりかかった。
四角柱の各面の明るさについては、この絵の場合光源が相貫体より上の位置にあるので、四角柱の下の二面が最も暗くなる面になる。だが、下の二面は机からの光の照り返しを考慮に入れる必要があるため、実際に描く時は床に近づけば近づくほど、下の二面は明るくなるよう描いた。自分にとっては珍しく、黒くするべきところをしっかり濃く塗りこめているので、その点は褒めてやりたい。こうした白黒のメリハリのついた絵は、後で自分で眺めていても気持ちが良い。