自動掃除機ルンバで日本の家(段差の多い二世帯住宅)を掃除する

ルンバは我が家でも掃除に大活躍してくれていますが、

  1. 築35年以上の日本家屋(畳の和室が多く、フローリングの部屋がない。笑)
  2. 部屋と部屋、部屋と廊下の境目に段差がある(ホームドックやバーチャルウォールが使えない)
  3. 二世帯住宅で階段が3つある

という古き良き(?)日本の家に住んでいるので、ルンバの使用時の注意点をまとめてみました。

ルンバの説明

ルンバ(roomba)とは、iRobot社が開発した丸い形をした自動掃除機です。事前に充電しておけば、スタートボタンを押すだけで、ルンバが回転しながら家中を自動でお掃除してくれます。

ルンバを使用する上の注意点

自宅をいくつかのエリアに分け、エリアごとにルンバをかける

日本家屋は部屋と部屋の境目に1~3cmくらいの段差があると思うのですが、大抵の場合、ルンバが乗り越えられる段差と乗り越えられない段差が混在しています。
ご自宅を何度か掃除するとルンバが乗り越えられない段差を把握できるようになるので、ルンバが乗り越えられない箇所を基準に自宅をいくつかのエリアに分けてしまい、エリアごとに掃除して貰っています。

我が家のルンバは、リビング⇔廊下の境目と父書斎⇔廊下の境目の段差を乗り越えることができなかったので、「台所とリビング」「父書斎」「残りの部屋と廊下」の3つに分けて、人が各エリアへルンバを運び、スタートボタンを押してルンバをかけるようにしました。

ホームベースは使えない

掃除が終わった後、ルンバが自動的にホームベースに戻り充電を開始してくれる、というのがルンバの長所の一つらしいのですが、家の中に段差があるのでルンバが戻ってこれず、ホームベースは使えませんでした(笑) 
掃除が終わって停止したルンバは、人が早めに回収して充電ケーブルに繋ぎ直してあげる必要があります。

ルンバは狭いスペースを掃除できない(=通常の掃除機が1台必要)

ルンバは階段をお掃除できません…。辛うじて踊り場は掃除してくれますが、一段一段の段の部分は、旧型の掃除機を使って手で掃除機をかけて清掃しています。旧型掃除機がない場合は、モップやコロコロローラーを使って掃除しないといけません。

赤カーペットの階段を白い掃除機が掃除している写真。

トイレ・脱衣所・棚と棚の隙間などの狭い場所も、ルンバが自由に動き回れないため、ルンバでお掃除するのは難しいです。トイレ・脱衣所は、狭い上に水やお小水が飛び跳ねていることがあるので、クエン酸水をしみこませたボロ布で拭き掃除してしまうことが多いです。時間が余れば、ついでに手で掃除機掛けをしています。面積が狭くかかる時間も少ないので、「ちょっと面倒だけど、これくらいならまあいいか」という感じです。

狭いスペースに使う掃除機だと、ダイソンの掃除機がおすすめです。
ダイソンの掃除機はコード付き掃除機と布団用コードレス掃除機の2台が自宅にありますが、ダイソン製品はルンバより吸引力が高いので、掃除機をかける手間と時間さえ惜しまなければ、ぶっちゃけルンバよりも綺麗に掃除できます(笑)

ちなみに、ダイソンの良さは「吸引力」で、ルンバの良さは「自動化」です。それぞれの製品が持っているメリットが違うので、用途に応じて使い分けできたらベストかな、と思います。

ルンバが床から15cm以内にある柱や木製製品を傷つけてしまう

木製の住宅の柱の根元を撮影した写真。柱の塗装が剥げ、下地の色がむき出しになっている。

ルンバで掃除し始めてから、柱・机・たんすなどの木製家具や木製製品に、細かな傷が増えました。自宅に大したものは置いておらず、傷は全て床から15cm以内の位置にでき目につきにくいので、さほど気にはならないのですが、木製の貴重品をお持ちの方は、ルンバの届かない高い場所に退避させるなど注意した方が宜しいです。

畳は傷みなく掃除できる

畳の上に黒いルンバが置かれている写真。ルンバのボディは黒で、縁の部分は灰色。

8畳くらいの客間一室を、月に数回ルンバにお掃除して貰っています。

ルンバは、日本正規品で日本向けにカスタマイズされたもの(Roomba 870)と、海外家屋向けの並行輸入品の2種類を使っていますが、どちらのルンバも、我が家の畳↑を大きく傷つけることはありませんでした。
襖も、どの部屋でも特に破られることなく残っています。

角が大きくほつれたゴザを敷いてある部屋は、ルンバがゴザのほつれに引っかかり、ほつれが酷くなりました。この場合、ルンバは避けた方が良さそうです。
障子や硝子戸は試したことがないので、お持ちのお宅は別途注意が必要かもしれません。

半年~1年に1度はメンテナンスが必要

この点は日本の家に限らずですが、ルンバの部品は消耗品なので、定期的に交換が必要です。

最も傷みやすいのは、ルンバの背面にあるくるくる回る羽根↓(エッジブラシ)で、3本あったブラシが折れて2本になってしまったりと、今までに3~4回取り換えました。
(ルンバは本体の型番ごとに部品の種類が異なります。部品購入時は、必ずルンバ本体の型番を確認下さい。本体の型番は、ルンバの裏面に数字3桁で書かれています)

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ルンバの背面にある2本のローラーブラシ↓も、使えば使うほど髪の毛や糸くずや埃が絡まるので、定期的に手やハサミで取り除いてあげる必要があります。仕事から早く帰れた日の夜などに、10分ほどかけて取り除いてあげることが多いです。

最後に ~日本の家にルンバをおすすめできるか~

段差の多い日本の家にルンバをおすすめできるか、と問われれば、答えは「YES」です。
特に現代は、女性がフルタイムで働きながら家事と子育てと介護を行わなければいけない風潮があるので、ルンバは「PREFFEREDではなくMUST」(あった方がいいものではなく、持たなければいけないもの)だと答えます。

ですが、ルンバは値段がお高いので、買った後元を取るためにも、ルンバの長所・短所を見極めて上手に使いこなして頂ければと思います。