ロボット掃除機ルンバで気管支喘息の悪化を防ぐ (ハウスダストアレルギー・ダニアレルギー持ちの場合)

私は気管支喘息患者の1人だが、ハウスダストアレルギーとダニアレルギー体質で、スーパーと衣料品店に10分以上入っていられないほど、アレルギー症状が強い(苦笑)

喘息患者のの70~80%はアレルギー体質を有しているという調査結果が報告されているように、喘息とアレルギーは深い関わりがある。
アレルギーを発症したことがきっかけで気管支喘息も発症すると、健常者より身体がハウスダストやダニなどのアレルゲン物質に敏感になる。過敏になる、と言ってもいい。

こうしたアレルゲン物質が室内に多く残されていると、喘息を悪化(増悪)させる直接の原因となってしまうので、喘息患者の生活空間からどれだけアレルゲン物質を取り除くことができるかが、喘息の治療において欠かすことのできない重要なポイントになる。

つまり喘息患者は、「アレルゲン物質に敏感になってしまったからこそ、アレルゲンに近づいてでも除去しなければならない」というジレンマを抱えている。

以下、私が普段どんな方法でハウスダストとダニを除去しているかをシェア。
同じ苦しみを持つ方の参考になれば。

※ご注意
喘息の発症原因・悪化原因となる物質(抗原)がハウスダスト・ダニ以外の方は、身体への影響が分からないので、参考程度に読んで頂ければ。
特に花粉症の方にとって、換気や屋外での日干しが身体に良いかは定かではない。

■喘息患者におすすめの掃除機は、ロボット掃除機 iRobotルンバ(Roomba)。必須!

これだけは、声を大にして言いたい。
ハウスダストアレルギーとダニアレルギーの体質があり、アレルギー症状が既に出てしまっている場合、ルンバのような自動掃除機なしでは、身体的にも時間的にも喘息患者の負担が大きすぎる。よほど段差の多い家でない限り、メインの掃除機はルンバ1択。

喘息を発症すると、できれば毎日掃除機をかけて掃除してね、ハウスダスト・ダニ・ペットの毛・花粉は喘息を悪化させるからね、と当たり前のように言われてしまう。
だが喘息やハウスダストアレルギーの症状がひどい(重症度が高い)と、掃除機をかけるだけで、舞いあがった埃を吸い込んでしまい、喘息発作が起きる(笑) 私の場合市販のマスクを着用していても発作を防げず、掃除機を放りだして窓の外に出て新鮮な空気を吸うのが、一番の解決策だった。今でも、近くで家族が掃除機をかけ始めたら、全速力でその部屋から飛び出す。

仕事や育児や介護を抱えながら、喘息患者が家中を毎日掃除機をかけることがどれほど危険&面倒か、医師や殿方は分かってないんじゃないかとさえ感じる..。

ルンバを使う最大のメリットは、気管支喘息患者がハウスダストやダニなどのアレルゲンに近寄ることなく、アレルゲンを除去できる点。
しかも、毎日でも掃除でき、費用もさほどかからない。

自動掃除機ルンバを手前からカメラで撮影した写真。ルンバのボディは薄灰色と濃灰色で、ルンバの中央に「CLEAN」と書かれたボタンがあり、緑色に光っている。ルンバは灰色のカーペットの上に置かれており、ボディは引っ掻いたような小さな傷が無数についている。

↑ 我が家のルンバ。酷使するので傷だらけになってしまった。

・自動掃除機ルンバでのお掃除方法

喘息患者になってから、お掃除方法も一風変わったやり方になった。

  1. 掃除の前日にルンバを充電しておく
  2. 掃除の直前に、マスクを着用。マスクはN95マスクがベストだが、なければ市販のマスクで性能の良いものを。
  3. 掃除する部屋の窓を全開にする
  4. ルンバの邪魔にならないよう、部屋の床に置かれている物を、机の上などに移動する
  5. ルンバを部屋に持ち込み、スタートボタンを押す
  6. ルンバのスタートボタンを押したらすぐ、ルンバを残して部屋の扉をぴったりと閉め、別室に逃げる
  7. 別室でルンバが掃除し終わるのを待つ
  8. ルンバが止まり10分以上経ってから、部屋に戻りルンバを回収する
    (止まった直後は、空気中にハウスダストが舞ったままなので危険。少し時間をあけてから回収した方が、吸い込む危険が少ない)

ルンバはフル充電に数時間かかるため、前日から充電しておくと、翌朝スムーズに掃除できる。
窓を全開にするのは、アレルゲン物質であるハウスダストとダニを、少しでも多く室外へ出すため。但し、花粉症をお持ちの方は、窓を開けると症状が酷くなることがあるので、医師や体調と要相談。

マスクは、私の場合N95マスクを使用するのが、最も身体への負担が少なかった。N95マスクは、見た目は悪いもののSARS等の感染症の現場でも利用されるような高性能のマスク。
定価で買うと少々値段が高い(1枚400円前後)が、最近はメルカリ等で新品が安く出回るようになり、より使いやすくなった。

N95マスクをお持ちでなければ、ウイルス対策マスクなど、フィルターの目が細かいマスクがおすすめ。花粉症用のマスクは、花粉の粒子が大きい分フィルター性能は低めだろうと思うので、掃除の時はおすすめしない。
 →ウイルス対策マスクの詳細については、こちらへ

ハウスダストアレルギーの症状が強く出ていると、近くで人が掃除機をかけているだけでも空気中に舞う埃の量が増え、気管支がムズムズするので、「マスクなしでは掃除しない」「掃除中の部屋には入らない」が大原則。

気管支の調子が良く、かつ性能のいいマスクを着用してれば、お掃除はある程度まで独力でできる。
(喘息を理由に人に頼ってばかりだと、逆に喘息完治からは遠のくらしいので、「できることは自分で」の姿勢は忘れずに..)

・ 自動掃除機ルンバを使う際の注意事項・コツ

ルンバ内のダストトレイに溜まった埃を捨てる時は、喘息・アレルギー症状のない方のサポートが必要

ダストトレイに溜まった埃は、1ヶ月に1回くらいゴミ箱に捨てる必要がある。その時だけは、家族や友人に助けて貰う方が良い。

掃除機をかけるだけでも発作が起きるのに、ダストトレイを引き出すことで舞い上がった大量の埃吸い込んでしまうと、発作が起きる可能性大。私は発作が恐ろしく、ダストトレイを引き出すことさえできなかった。
喘息症状が軽い方も十分ご用心を。

夜中など誰にも助けて貰えない時は、気密性の高いN95マスクを付け、トレイを外す手順等をリハーサルし、埃の塊を入れるビニール袋も口を開いた状態で諸事万端整えて、手際よく作業する。

発作が起きた時のために、発作用吸引薬を手元に置いておくことや、換気扇の近くなど新鮮な空気のあるところにすぐ逃げられるようにしておくことも大切。

自動掃除機ルンバの部品を交換・清掃する時、喘息やアレルギー症状のない方にサポート頂く

ロボット掃除機ルンバには取り外しの出来る部品(消耗品)が複数使われている。経年とともに、部品は交換やメンテナンスが必要になる。人にサポート頂かないと厳しいなと感じる部品は、

  • ルンバの裏面中央についている、ブラシ2種
  • ダストトレイの中についている、フィルター2点

ルンバ裏面についている2種類のブラシは、埃や糸クズや髪の毛が頻繁に絡まるので、3ヶ月に1回くらい、糸クズや髪の毛をハサミで切り、各ブラシの両側・背面に溜まった埃の塊を取り除く必要がある。
慣れるとブラシは10秒ほどで取り外せるが、埃や糸くずを全て取り除くには、どうしても10分程度はかかる。

ルンバ背面のブラシ2種類を、カメラで真上から撮影した写真。メインブラシとフレキシブルブラシは正しくセットされているが、糸くずや埃で汚れている。写真手前に空のダストボックスが写っている。

↑ ルンバ背面のブラシ2種

喘息の調子が悪い時この作業ができなかったが、体調のいい時にN95マスクと換気を準備してから取りかかったところ、体調を悪化させることなくブラシを掃除することができた。
ブラシ2種は、体調と相談しながら人に頼むかどうかを決めても良さそう。

ルンバ背面のダストボックスとフィルター2点を、カメラで斜め上から撮影した写真。透明なダストボックスの奥に、黄色いフィルターが取りつけられている。空のダストボックスは埃で汚れている。

↑ ルンバ ダストボックスのフィルター

最難関はダストボックス内にあるフィルター2つ↑。
本来は、使用の都度清掃した方がいい部品だそうだが、発作の確率が高すぎるので、都度清掃は早々に諦めた(笑)

使用頻度によるが、数ヶ月に1回交換が必要。さすがに交換は、ハウスダストアレルギー体質の人は避けた方がいいと思う。できるだけ人に頼んで交換してもらい、どうしても人が見つからない時のみ独力で頑張る方向で。
私は気管支喘息を発病後、このフィルター交換作業を自力で行ったことはない…。

なお、ルンバ裏面に設置されている羽根の様なブラシ(エッジブラシ)も消耗品だが、このブラシはさほど埃が付かず、マスクを付ければ自力で交換できたので、問題なかった。

自動掃除機ルンバは、1回の充電で約2円かかる

1回の充電で、4部屋+廊下くらいの広さがお掃除できる。
喘息発症後は毎日もしくは隔日くらいの頻度で掃除することになるので、年間数百円程度の電気代がかかる。

ルンバのまとめ

こうした注意点に気をつけて頂ければ、床の埃に関しては、ルンバだけで90%迄お掃除できる
床に段差のないバリアフリーのお宅なら、スケジュール実行を設定しておき、決まった時間外出するだけで床の掃除が終わってしまうので、ルンバだけは導入しない理由がない。

ちなみに、irobot社以外が売り出している後発品ルンバ(失礼)でも、勿論構わない。ハウスダストに近づかずに自動で床のお掃除ができるなら、どの製品でもok。



■サブとして、手でかける掃除機を併用する

床掃除の負担と手間を省きたいので、できる限りロボット掃除機ルンバで掃除するよう心掛けているが、床面積の残り1割にあたる階段や狭い場所(トイレなど)は、通常の掃除機を使って手でかけるしかない。

我が家では、手で掃除機をかけるのは、階段・トイレ・脱衣所の3ヶ所のみ。3ヶ所くらいなら、頻繁に掃除機をかけても身体への負担を抑えられる。

・dysonのコード付き掃除機がおすすめ

手でかける掃除機は、自宅・友人宅・職場で5種類くらい各種メーカーの製品を試したが、dysonのコード付き掃除機が最も部屋が綺麗になり、喘息患者への身体の負担も少なかった

dysonの掃除機は吸引力が強く、排気口から排出される空気にハウスダストなどのアレルゲン物質が少ないことで有名なので、喘息患者のいないご家庭でも愛用されている。

dysonの掃除機では、N95マスクを正しく着用していれば、喘息患者が掃除しても咳が殆ど出なかった。
ただ、掃除した日から数日間、痰(=気管支分泌物)の量と痰の出る頻度が普段よりやや多いように感じる。掃除中はどうしても埃が舞い上がるので、掃除を終えてマスクを外した後、少量の埃が体内に入ってしまうのかもしれない。

dysonの掃除機は吸引力が素晴らしく、他社製品と同じように掃除機をかけても、dysonを使う方が部屋が綺麗になった(笑) 効率良くお掃除するという点においても、dysonはおすすめできる。
ただ、吸引力が強い分モーターの音がそれなりにうるさいので、夜しかお掃除できない方には、少し辛いかもしれない。

dyson掃除機の詳細については、dyson社の公式サイト↓へどうぞ。画像をクリックするとdyson公式HPに飛び、掃除機についてより詳細な情報を確認できる。



なお、コードレス掃除機使用したことがあるが、コード付きに比べると吸引力が低く、掃除の時間が長引く結果に終わった。手軽で便利だが、喘息患者には向かないかもしれない。

ちなみに、喘息専門医の書籍によると、掃除機のメーカーや吸引力にはあまりこだわらなくていい、とのこと。
吸引力は普通程度あれば良く、掃除する頻度の方がより重要とのことなので、音の静かな掃除機、軽くて小回りのきく掃除機など、ご自分に使いやすい掃除機でも問題ないと思う。

手でかける掃除機でお掃除する際、窓を全開にし、掃除機の柄をできるだけ長くして、吸込口から身体(特に鼻と口)をできるだけ離すようにしてかけると、より身体への負担が少なくなる。