気管支喘息患者の呼吸機能検査結果・アレルギー検査結果のデータ

同じ気管支喘息に罹っている方の、検査結果のデータが見てみたくなることがある。ので、まずは自分から検査結果を公開。

呼吸機能検査結果(呼吸器内科第1回目、治療開始前)

実測値 % 備考
肺活量 2.48L 79% 正常値は80%以上
1秒量 1.24L 47% 基準値は70%以上
1秒率 52% 基準値は70%以上
肺年齢 95歳以上

投薬治療開始前に受けた検査で、実年齢からかけ離れた検査結果が出た。今まで健康診断で再検査を食らったことがなく、煙草を吸ったことさえないのに、まさかの1秒量50%未満

この時点では、

  • 勤務先(ワークスアプリケーションズ社)の特定の部屋に入ると、激しく咳き込む
  • 何もしていない時も、よく咳が出る

の2つしか自覚症状が無かった。
痛み・喘鳴ぜいめいはなし。
階段昇り降りなどで労作時呼吸困難ろうさじこきゅうこんなんの症状は出ていたが、「年取ったな」「運動不足だしな」としか考えていなかった(笑)

自覚症状のないままフルタイム勤務していたので、平日は朝9時半から夜21時~22時まで平気で勤務し、土日をどちらか1日潰して仕事をすることさえあった。

この時点ではまだ気管支喘息と分かっておらず、慢性閉塞性肺疾患まんせいへいそくせいはいしっかん(COPD)など別の疾病である可能性も残されていた。

この日からスピリーバ(気管支拡張剤)の吸入薬による治療を開始。発作時の薬としてサルタノールも処方頂く。毎日のように入室していたワークスアプリケーションズ社の作業部屋は、入室禁止に。

気管支拡張剤スピリーバとスピリーバが入れられていた箱を、正面から撮影した写真。向かって右にスピリーバの白地に淡い緑のラインが入った箱が置かれている。向かって左にスピリーバ本体が置かれており、プラスチック製のボディや緑色のキャップなど、全体像が見える。背景は木製の机。

↑ COPDや喘息の治療に用いられる吸入薬、スピリーバ。

呼吸機能検査結果(呼吸器内科第2回目、吸引薬開始後8日目)

実測値 % 備考
肺活量 2.58L 81.9% 正常値は80%以上
1秒量 1.55L 58% 基準値は70%以上
1秒率 61% 基準値は70%以上
肺年齢 84歳

相変わらず実年齢からかけ離れた値が並ぶが、数値は多少良くなった。

慢性閉塞性肺疾患(COPD)の疑いの他に、気管支喘息の疑いが浮上し、この日からスピリーバ(気管支拡張剤)とサルタノールに加え、レルベア100(気管支の炎症を抑えるステロイド系吸入薬)の吸入を開始。

気管支喘息の吸入薬「レルベア100」と「レルベア200」

↑ 気管支喘息の治療に用いられるステロイド吸入薬、レルベア100とレルベア200.粉末の薬を口から吸い、気管支の炎症を抑える。

血液検査結果(呼吸器内科第2回目、吸引薬開始後8日目)

気管支喘息は、アレルギーを起因として発症することがある。
アレルギーの有無を検査するため、血液検査も実施頂いた。

実測値 クラス 基準値
好酸球 1.0% 0.0~10.0
IgE(非特異的) 577 IU/ml 0~170
ハウスダスト 2.5 UA/ml 2 0.00~0.34
ヤケヒョウダニ 2.7 UA/ml 2 0.00~0.34
カモガヤ 0.65 UA/ml 1 0.00~0.34
スギ 0.37 UA/ml 1 0.00~0.34
アスペルギルス 0.36 UA/ml 1 0.00~0.34

ハウスダストとダニにおいて、アレルギーの陽性が出た。

ハウスダスト・ダニのアレルギー体質であることが、この検査結果によって裏付けられたわけだが、入るたびに咳込んでいた勤務先(ワークスアプリケーションズ社)は、オフィスビルの清掃が5年間入っていない埃だらけの部屋(!)なので、毎日激しく咳き込んでいたことにも合点が行った。

1週間後に、スピリーバ(気管支拡張剤)の利用を停止。

ちなみに、アスペルギルス(=カビ)・カモガヤ(初夏のイネ科の花粉)・スギがクラス1(=疑陽性)だったが、この当時はいずれも目立った症状は出ていなかった。

呼吸機能検査結果(呼吸器内科第3回目、吸引薬治療後約50日目)

ここから大学病院で診察・検査を受ける。

実測値 % 備考
肺活量 2.81L 89% 正常値は80%以上
1秒量 2.60L 98% 基準値は70%以上
1秒率 91%/td>

基準値は70%以上
肺年齢 表記なし

この検査の約2週間前に、会社を休職。勤務先は冗談抜きでどの部屋も埃だらけなので、アレルゲン物質(ハウスダスト・ダニ)からようやく離れることができ、心からほっとした。

アレルゲンから離れたことが功を奏したのか、2週間かけて咳と痰の回数が減り、労作時呼吸困難の症状が出なくなった。喜んでいたら、呼吸機能が実年齢の正常値に近接するところまで回復していた。
閉塞性換気障害へいそくせいかんきしょうがいも一旦解消。

吸入薬でコントロールされているだけとは言え、治療開始から2ヶ月未満で呼吸機能がここまで回復するとは驚いた。
レルベア100と医師に深く感謝。

特定の場所を訪れると喘息症状が惹起じゃっきされる可能性が高まったため、レルベア100をレルベア200に変更。

血液検査結果(呼吸器内科第3回目、吸引薬治療後約50日目)

実測値 クラス 基準値
好酸球 1.2% 0~6.4
総IgE 607 IU/ml 0~340
コナヒョウダニ 2.9 UA/ml 2 0.00~0.35
ヤケヒョウダニ 2.7 UA/ml 2 0.00~0.35
カモガヤ 0.7 UA/ml 1 0.00~0.35
スギ 0.46 UA/ml 1 0.00~0.35
アスペルギルス 0.37 UA/ml 1 0.00~0.35

大学病院でもアレルギー検査も再度実施頂いたが、結果は市中病院での結果とほぼ変わらず。今回はハウスダストが検査項目になかったが、医師は「ダニが陽性ということは、ハウスダストもありますね」と仰られていた。

1ヵ月後に、抗アレルギー剤の錠剤(モンテルカスト)の内服を開始。

モンテルカスト10mgの錠剤を上から撮影した写真。オレンジ色のプラスチックパッケージに入れられた錠剤と、パッケージから取り出された薄いオレンジ色の錠剤が1粒写っている。

↑ モンテルカスト(抗アレルギー剤)