気管支喘息の発作が起きる場所(ハウスダストアレルギー・ダニアレルギーの患者の場合)

「喘息の症状をを惹起じゃっきさせるものがあるなら、それから離れることが治療の第一」

とお世話になっている喘息専門医の先生が仰られていたので、自分が今までに喘息の発作を起こした場所と、その状況をメモ。
同じ病気&体質で苦しむ方の参考になれば。

■気管支喘息の発作が起きた場所・状況

・衣料品店

具体的には、5階建のUNIQLO店舗の1~2階フロア、GUCCI・LOUIS VUITTONの立ち並ぶ地上階の婦人服フロア、スーパーの2階に併設されている衣料品フロアがNG。

特にUNIQLOは酷く、5階建のUNIQLO店舗の1階に足を踏み入れて1分も経たないうちに、心臓がばくばくと脈打ち、心拍数が跳ね上がり、呼吸が浅く速くなった。大急ぎで品物を買い滞在時間10分程で店外(屋外)へ逃れたが、残念ながらアウトだった。

翌日から容態が悪化して毎日小発作を起こし、平地でも5分も歩くと息が上がるようになり、発作用吸引薬(サルタノール)の使用回数が、週0回から週2回に急増した…。特に歩行時の息切れは顕著で、15分ごとに立ち止まって休憩を挟まないと、呼吸が苦しくて歩き続けることができなかった。

喘息発作・喘息症状とも衣料品店にいる時が最もひどく、抗アレルギー治療を始めて4ヶ月を過ぎても、衣料品フロアは入るだけで喘息の症状が出る。よほど喘息&ハウスダストアレルギー患者の身体に合わないのだと思う。私の喘息発作の引き金となるのは埃(ハウスダスト)だが、ハウスダストの成分の約50%は衣類や布製品から出る繊維らしいので、掃除や換気で除去できる量をはるかに上回る繊維類が、空気に乗って店内からフロア中に広がっているとしか考えにくい。

現在は、衣料品店・衣料品フロアには立ち入らないようにしている。衣服は、ネット通販でしか購入しない。ただ、UNIQLOだけは例外で、店員さんに事情を話し、代金を支払った後自宅で試着させて頂いている。(気に入らなければ、翌日レシートと服を持ち込むと返品できる。UNIQLOさんに陰ながら感謝)

・スーパーなど品揃えの多い小売店

具体的には、百貨店地下2階の食品売り場、地元のスーパー3件、ホームセンター1件がNG。

スーパーは、文字通り毎回喘息発作を起こす。非常に高確率で10分~15分以内に動悸・息切れの症状が出るので、今では抗アレルギー剤の効き具合を確かめるバロメータにしているくらいだ。どの食品エリアが喘息発作を誘発しているのかは、残念ながら分からない。

高級路線の新築スーパーが最も喘息発作がひどく出るので、高級品が多い=商品の回転率が悪い=埃が積もりやすい のだろうかと推測している。良心的な価格帯で通路が広めのスーパーが、喘息症状が一番マシだった。

百貨店の食品売り場は、アルコール類の置いてある区域が駄目だった。ウイスキーやワインの瓶に埃が積もっていた時点で、購入を諦めた方が良かったと後で反省した。
お酒は腐らず生鮮食品に比べて製品の回転率が低いので、古い埃が積もりやすいのだと思う。

喘息治療がかなり進んだ後でもNGだったのが、ホームセンター。売り場をうろついているだけで頻繁に咳が出る。こちらも素人が日常的には使わない製品が多いので、製品の回転率が低く、古い埃がうっすら積もっていた。

現在は、食料品店・ドラッグストア・雑貨店等の小売店舗には立ち入らないようにしている。 物の多い場所や、倉庫から出したばかり物が多い場所は、手入れが行き届かず、物に埃が残っている可能性が高い。

購入は極力ネット通販を利用するようにしているが、牛乳を切らした時など、どうしても店舗に入らざるを得ない時もある。その場合は、ウイルス対策マスクのうち最も信頼できるマスクを身に付け、欲しい商品がどこに置かれていか店舗内マップで事前にチェックして、入店から退出まで10分以内で収まるようにしている。
 → おすすめのウイルス対策マスクについては、こちら

但し、体調が良い時に5分程滞在するくらいなら発作が起きないこともあるし、コンビニは起きる場合と起きない場合があるので、全ての小売店が常に危険なわけではない。

・コンビニ

具体的には、行き慣れたセブンイレブン1店舗。

セブンイレブンの店頭を撮影した写真。「7-ELEVEN」の看板が写っている。

↑ コンビニ(セブンイレブン)

気管支の調子の良い時は、ファミリーマート3店舗・セブンイレブン1店舗のどこに入店しても問題なかったが、喘息発作の起きたその日に通い慣れたセブンイレブンに入すると、3分も経たずに発作が起きた。

発作が起きると気管支が過敏になるため、普段なら問題のない場所でも喘息症状が出やすくなってしまう。調子の悪い時には、コンビニ全般を避けた方が無難。

・パソコンやサーバの多い部屋

喘息治療を始めて半年以上経った今も、N95マスクという高性能マスクなしに勤務先に入室すると、動悸と息切れの症状が出る。症状が最もひどかった時は、勤務先でただ座ってパソコン操作をするだけで、動悸・息切れ・呼吸困難の喘息小発作を毎日起こしていた。座っているだけの2時間の会議の途中で、胸骨が上下し口から息を吐かないともたない程の息切れが起き、会議を途中退出したことも何度かある。

最終的には職場の産業医からドクターストップがかかり、ハウスダストアレルギーが収まるまで休職とのことで、休職2ヶ月半を言い渡された
休職が解け時短勤務者として職場復帰した後も、抗アレルギー剤の薬とN95マスクで防御している状況で、職場で3回以上発作を起こしている。

当時の勤務先は、ワークスアプリケーションズという人事系システムの開発と運用を手掛けるIT企業で、パソコン台数が多い上に管理が悪く、フロア中が埃だらけだった。壁や仕切りのないだだっ広いフロアに、人が120人以上、パソコンが150台以上、社内検証用のサーバが十数台置かれていた。通路は狭く、デスクのあるフロアは芋の子を洗うような人口密度で、人とパソコンとの間隔も広いとは言い難かった。その上、古いブレードサーバーなど埃を溜めそうなサーバ・デスクトップ型パソコン類も、サーバルーム等の別室に隔離して音・温度・埃を管理することなく、電源が常時入った状態で、手近な机にむき出しのまま置かれていた。

この勤務先は何故か職場全体で衛生観念に欠けており、殺虫やカーペット洗浄を行ったことがなく、棚やロッカーの拭き掃除も定期的には行われていなかった。自分が普段使っているデスクを水拭きすると、1時間後にはまた埃が積もってしまうほど、埃の量が多かった
職場内にある冷蔵庫や珈琲メーカーなど食品の置かれているエリアも例外ではなく、慢性的に埃が積もり、珈琲メーカーも冷蔵庫もさも当然のように埃にまみれていた。

…ビルの清掃業者が、床だけ毎日掃除機をかけて下さっていたにも関わらず、この有様だったということには、絶望するしかない。

ITに造詣の深い方はご存じかと思うが、年単位で利用されていたパソコンは、外蓋を開けると中が埃だらけだ。パソコンの蓋を開けた後、技術屋がまずやるのは、掃除機やエアダスター↓というスプレーで埃を取り除くこと。そうしないと、メモリもCPUも埃に隠れてよく見えない(笑)

パソコンは熱が溜まりやすいため、放熱の為のファン(小型扇風機のようなもの)が備わっており、冷えた外気をパソコン内部に取り込んでパソコンを冷やし、温まった空気をまた外部へと送り出す仕組みになっている。埃は空気中に舞っているので、ファンを通じて空気がパソコン内部を通るたびに、パソコン内部に埃が徐々に蓄積されてしまうようだ。つまり、「パソコンは埃の貯蔵庫」とも言える。
パソコンやサーバは精密機械なので、元々熱や埃に弱い。いい技術者がいると、ハードウェアのメンテナンスをするついでに、パソコンの中も軽く掃除をしてくれる。が、知識のない方ばかりだと、何のメンテナンスもされないまま酷使されるので、壊れるのも早い。

喘息持ちが勤務する際、最優先事項は年収や働きがいではなく、共に働く人の衛生観念と空気環境だ。実際私は、年収や働きがいは申し分なかったが、職場の衛生観念や就業環境が変わる気配がなかったため、出勤すらままならなくなり、やりがいも年収も半分以下に急減し、退職を決意した。

職場の同僚(特に上司)の衛生観念は、必須でチェック頂いた方がいい。男性の多い職場は、特に要注意。一般的に男性より女性の方が綺麗好きで、汚れているところがあればこちらが指摘する前に気づいて掃除してくれることが多く、こちらからお願いした場合も快く掃除してくれる。

当時の職場は、超長時間労働も蔓延していたので、課長職以上に男性しかいなかった。女性管理職が1人でもいれば多少なりともマシだっただろうに、と残念に思う。

・換気窓のないビルの高層階

 
具体的には、換気窓のないオフィスビルの20階・21階。

埃(ハウスダスト)は、主成分が布製品の繊維で、その他ダニ・髪の毛・皮膚・紙ゴミ・花粉などから生成されている。そのため、屋外から入ってくる量より、人とその周辺から生成される量の方が多い。窓を開けて風が通り換気が出来ると、部屋を舞う埃(=喘息発作を引き起こすアレルゲン物質)が減り、喘息持ちは楽になる。(外から入ってくる土埃はアレルゲン物質ではないので、吸ってもハウスダストアレルギーによる発作は起きない)

ダニは、気温25度前後で湿度が高く、日の当らない場所に好んで棲息する。カーテンやブラインドで日差しを遮っている部屋は要注意。外向きの窓が無いとこまめに換気出来ないため、ダニも繁殖しやすくなる。
生きているダニではなく、ダニの卵や粉々になったダニの死骸など、よりサイズの小さいダニの方が体内に取り込まれやすく、悪影響を及ぼしやすい。体内に多量に入ると、アレルギー症状を引き起こしてしまう。

気管支喘息を患ってからは、

 「喘息症状が出た時、すぐに外の空気を吸えるか」
 「外向きの窓を開けるか」

の2点が、外出先や滞在先を選ぶ基準になった。ビルの高層階で外開きの窓がない部屋にいると、エレベーターに乗らないと屋外の空気が吸えないため、喘息発作が起きた時外に逃げるのに時間を要し、発作が長引くことが多い

発作用吸引薬を使って対処療法で発作を収めても、喘息発作の起きやすい環境(=ハウスダストなどの気管支を刺激する物質が空気中に多く、気管支が刺激されやすい環境)にいると次なる発作が起きかねないので、なるべく早く逃げられることは大事。外の空気が30秒以内に吸えると、軽い喘息症状なら吸引薬なしでも10分程度で収まる。

※花粉症もお持ちの方は、花粉の飛び交う季節に窓を開けると、症状が悪化する恐れがあるのでご注意を。

・2時間以上の睡眠不足

普段より2時間以上短い睡眠で起床した日は、終日速すぎる心臓の鼓動と呼吸困難に悩まされる。普段発作が起きた時、発作用吸入薬は1回2吸引を使えば収まるが、2吸引を2回以上繰り返さないと収まらない日もある。

小発作まで進行しないとしても、睡眠不足の日は心拍数が終日毎分80回を超えていたり(普段は毎分60回~70前半)、喉や肺がムズムズして調子の悪いことが多いので、自分に必要な睡眠時間の長さは把握しておいた方がいい。それを下回って起床した日は、昼寝や仮眠をしてでも、睡眠不足を補う方が良さそう。

・衣替え

具体的には、夏物から秋冬物への衣替えの作業と、畳んだ衣服約50着が保管してある木製棚の棚板4枚を高さ調整した時がNG。

衣料品はよほど気管支喘息とハウスダストアレルギーに良くないのか、窓を全開にできる環境下でも、衣替え作業に没頭すると発作を起こしてしまった。特に棚板の高さを調整する作業は、衣服を出し入れしながら10分以上に渡って大量の衣服の周りや棚に近づいたままになるので、息切れの強い喘息発作が起きた。

「よく使いよく洗濯する清潔な衣類」は発作リスクが低いと思っていたが、状況によってはNGとなることに、改めて気付かされた。

・築30年以上の古いビル

具体的には、築40~50年の雑居ビルの地下2階、築30年以上の銀行ビルの1階、築80年の石造りのビルの3階。

古いビル内の風景を撮影した写真。石造りでエレベーターホールが見えている。

↑ 築年数の古いビル

埃が溜まっているから駄目なのか、ビル建築に使われた材質が古いから駄目なのかはよく分からないが、築30年以上の古い建物も高確率で小発作が起きる。

フロアに滞在して10分も過ぎると動悸・息切れの症状が出るので、慌てて屋外に逃げている。10分以内に気付いて屋外に逃げられるなら翌日まで動悸・息切れを引きずることは少ないが、事務手続きなどで1時間以上の滞在を余儀なくされると、翌日から1~2日は、気管が狭まり動悸・息切れを起こしている。

ただ、私の実家は築35年だが、毎日のように掃除機や拭き掃除をしているので、連日終日滞在しても喘息発作は起きない。古くとも、広すぎない住宅で掃除が行き届くなら、問題ないのかもしれない。

・長時間(1日合計5時間以上)の会話

職場の上司との面談で約2時間話し、その後掃除の行き届いた居酒屋で、水と梅酒1杯を交互に呑みながら、3時間半ほど職場の先輩と1対1で会話した翌日、喘息の症状が目に見えて悪化した。

居酒屋店内にいる時から奇妙な疲労感を感じていたが、帰宅後は強い睡魔に襲われ、何もせずそのまま眠った。翌朝起きると強い疲労感・倦怠感があり、15分以上連続歩行出来ないほど気管支が狭くなり喘息が悪化(増悪)していた。(数日前は30分間連続歩行出来ていた)

痰も普段の倍の頻度に増え、発作用の気管支拡張薬を吸引するまで、心臓が速いテンポでずっと脈打っており、口元に手を当てると明らかに息が吐かれているのが分かるほど、呼吸が荒くなっていた。

普段からあまり長々と話すタイプではないので、急に何時間も話すと、肺や気管支に負担がかかるのではないか、と推測している。

・美容院

具体的には、商業施設の3階にある20席くらいの美容室。
10年以上通っている美容室だが、体調の悪い時に1~2時間滞在した際、その日から翌日にかけて喘息の発作が起きた。

■気管支喘息の発作が起きかけた場所・状況

・閉め切った部屋でお焼香を焚かれた時

親族の20人程が集まる法事で、扉・窓を閉め切った部屋で法事を行った時、お焼香の煙で気管支がムズムズし、軽い発作が起きかけた。

幼児や子どもの参加者がゼロだったため、騒ぎ声や笑い声が少なくシーンとした雰囲気で、お経開始早々に席を外して外へ出ることも憚られ、辛かった。

法事は、喘息に良くないと分かっていても、回避しづらいイベントの1つだと思う。
お線香やお焼香の煙は気管支を刺激するので、喘息発作を誘発する恐れがある。が、近しい親族やお世話になった方のお通夜・お葬式は、出ない訳にもいかない。せめて窓もしくは出入口付近の席を確保し、少しでも肺や気管支に良い空気を得られるよう注意したい。

ちなみに、屋外のお墓参りでお線香数本をお供えする程度なら、特に問題なかった。

・水を挟まずお酒だけを飲む

アルコールで喘息が悪化するかは、何度か試したことがある。私の場合は、水を挟まずにアルコールだけ飲み続けると、その日の夜から咳込む回数が増え、症状が悪化した。

だが、水 → お酒 → 水 → … と交互に口にしながら1杯を2~3時間かけて呑むと、喘息症状が起きない。酒に弱いと、こうした飲み方でも十分ほろ酔いになる。

現在は、職場の大規模飲み会(送別会以外)は喘息を理由に全て断り、煙草を吸わない人を中心に6名以下の少人数で飲み会を開くよう心掛けている。こうした場だと、飲み会開始時点から水やお茶を頼みやすく、万一発作が起きた場合も、途中帰宅しやすい。

・掃除機かけ・水拭き掃除・棚の掃除

畳の上に黒いルンバが置かれている写真。ルンバのボディは黒で、縁の部分は灰色。畳は黄色っぽくなっている。

↑ ルンバ

具体的には、ルンバで掃除する時と、雑巾で古い埃の残った場所を水拭きする時。

自宅でも、マスクなし・換気なしで掃除すると、容赦なく喘息発作が起きそうになる。呼吸が荒くなったり、胸が苦しくなったり、咳が出たりする。特に古い埃がたっぷり積もった場所は非常に危険。喘息を患った後は、掃除にルンバと脚立が必須になり、掃除の仕方が大きく変わった。
 →喘息の悪化を防ぐ掃除方法については、こちらへ

自宅の掃除は自分のペースででき、発作の気配を感じたら掃除を中断して窓の外に逃げればいいので、毎度発作には至らない。

・スターバックス

スターバックスコーヒーの外観を撮影した写真。屋外に置かれている緑の日よけテントが写り込んでいる。

↑ スターバックス

具体的には、オフィス街の一角にあるスターバックス1Fの、レジ・ドリンク受取口の周辺。

基本的に喘息がコントロール不良(=発作が起きやすい)でも飲食店はほぼ入店できるのだが、スターバックスは唯一の例外だった。店舗に入って3分程経つと、呼吸が荒くなった。店員さんがドリンクを作るエリアの壁際に埃がそれなりに積もっていたので、意外にもスタバは掃除に力を入れていないようだ…。

幸いスタバは屋外席が充実しているし、テイクアウトもできるので、5分以内に屋外へ逃げることができ、喘息発作には至らなかった。

・図書館

具体的には、区役所の地下1階にある小規模図書館と地下1階~2階建の市立図書館。

図書館では出入口や壁周辺に埃が積もっており、入室して数分も経たないうちに動悸&息切れの喘息症状が起きるので、本が読めない(笑) 入館後10分以内に借りたい本を全て借りてすぐ外に出なければ、身体が危険。
市立図書館は、建物が大きく出入口が広いので出入口近辺では問題ない。が、地下1階など本が多く外気が届きにくいところに行くと、動悸&息切れの症状が出てくる。
図書館は人も物(本)も多いので、掃除が行き届きにくいのかもしれない。

・紙煙草のけむり

気管支喘息を患ってから、喫煙中の人には一切近づかなくなった。

道端で吸っている人がいれば、3~5m離れて風上に立つようにしている。職場の飲み会も、喫煙者が1人でも出席されるのであれば、喘息治療を理由に、欠席にして頂いている。
気管支喘息を患うと、普通の人よりはるかに気管支が過敏になるので、さまざまな有害物質を含んだタバコの煙は、百害あって一利なし。道行く人の副流煙が原因で発作が起き、自分の薬の量が増えるなんてバカバカしすぎる。なお電子タバコも、通常の煙草よりも少ないが有害物質が含まれていることに変わりないので、紙タバコと同じ扱いにしている。
 → 職場での受動喫煙を避ける方法については、こちら

・木工製品用ワックス(BRIWAX)を長時間塗った時

正確には、夏に換気している室内でBRIWAXを塗布した時。

BRIWAXは喘息治療を1年以上継続した後に使ったが、それでも塗布中に咳が止まらなくなり、苦しい思いをした。

BRIWAXには、シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドや、トルエンなどの揮発性有機化合物が含まれている。塗布後十分換気を行い数時間経つとこうした化学物質の濃度が薄まるのだが、塗布中は人体に影響を与えるほど高濃度で化学物質が空気中を漂っている。それが、気管支に悪影響を及ぼす原因になったと考えられる。
 →BRIWAX塗布中に空気測定を行った記事についてはこちらへ

■発作が起きない場所・状況

発作が起きても不思議ではないのに起きなかった場所も、参考までにメモ。
基本的に、屋外はどこも問題なし。気温の高低や天気・季節の移り変わりも問題なし。
食べ物も、お酒以外は問題なし。辛い食べ物も、中辛カレーとキムチと生姜とわさび少量と和からし少量はセーフだった。

・真冬の屋外

冷たい空気が気管に入ると喘息発作が起きやすいらしいが、屋外にはアレルゲン物質が少ない所為か、喘息の症状が悪化したり発作が出たことは今のところない。
(当然の事ながら屋外に出る際は、マスクをつける、首元にマフラーを巻く、等の最低限の備えはした上で外出)

・排気ガスの多いところ

勤務先や自宅は都会のど真ん中にあり、大気の空気質はさほど宜しくない。近くに広い国道もあり、3車線は当たり前という環境。平日祝日とも交通量は多く、車のストップアンドゴーも頻繁に行わるため、排気ガスの量も多い。
だが不思議と、排気ガスを吸うことで発作が起きたことは、今まで1度もない。

但し、排気ガスの多いところなど、慢性的に空気の悪いところで育つと呼吸器疾患になりやすい・悪化しやすいという研究結果は出ている。排気ガスでは発作が起きない方も、避けられるなら避けた方が無難。

・大都会の人混みの中

幸か不幸か都会暮らしなので、往来の激しい大都会の地下通路を行き来することも多い。が、不思議と呼吸困難になったことは1度もない。

・飲食店(スタバ以外)

ハードロックカフェの店の看板を斜め左下から撮影した写真。写真は夏の昼間に撮影された。

↑ カフェ

スターバックス以外の飲食店で、呼吸困難や喘息症状が出たことは一度もない。普段分煙か全席禁煙の店しか入らないようにはしているが、飲食店の客席フロアには元々物が少ない上、机が頻繁に水拭きされるなど掃除がそれなりに行き届いているからだと推測している。

・土埃の舞うグラウンド

晴天続きのある日に、小学校のグラウンドで半日運動会を見る機会があったが、土埃はアレルゲン物質ではないので、喘息発作は起きなかった。ハウスダストアレルギーのアレルゲン物質に該当するのはいわゆる「綿ぼこり」で、「土ぼこり」は対象外。

■注意事項

※ 私はハウスダストアレルギー及びダニアレルギーを発症したことが元で気管支喘息(アトピー型気管支喘息)を発症したため、ここではハウスダストアレルギーとダニアレルギーが起因となる気管支喘息発作について記載する。
同じ気管支喘息でも、アレルゲン物質がハウスダストやダニではない方は、避けなければならない物質や状況が違ってくると思われるので、ご注意を。なお、一般的に、アレルギーだけが気管支喘息の発作を引き起こす要因ではなく、冷たい空気やストレス等、他の原因で発作が起きる方もいる。

※ 気管支治療用吸引薬を毎日吸入し、マスクを着用している状態で、喘息発作が出た(出そうになった)場所・状況だけを記録する