鉛筆デッサン:河川の風景画 landscape in Japan, riverside

三菱鉛筆uniの2B鉛筆で、小川と河川敷と橋のある日本の風景がスケッチされている(風景画)

モチーフ 河川と橋の見える日本の風景
使用画材 ワトソン紙のスケッチブック、三菱鉛筆uni 2B、練り消しゴム
製作場所 風景の真ん中(制作1日目)、N先生の絵画教室(制作2日目以降)
光源 自然光のみ。(制作1日目)10月~11月の屋外自然光。(制作2日目以降)自然光のみ。2階の窓から採光、時間帯は14:00~17:00
完成年月日 不明

モデルとなった風景について

N先生の絵画教室で写生会が行われ、その際連れて行って頂いた場所。

10月か11月という芸術の秋真っ盛りの頃で、その日参加できる生徒みんなが連れだって、スケッチブックと鉛筆と白いデジタルカメラを手に、遠足気分で出かけた。当時パステル画や水彩画をされていた生徒は、パステルや水彩絵具&筆なども持って来られていた。近くにJRの駅があったように思うが、実際に写生した正確な場所は覚えていない。

写生を始める場所はN先生が決めて下さったが、その中でどういう構図を選ぶかは、各々が選択した。立ったまま描く方もおれば、座った状態・しゃがんだ状態で描く方もいらっしゃり、列車の通る橋や山をメインに据えられる方もおれば、河川と川で遊ぶ人々をメインに据えられた方もいる。私は列車の通る橋の方へ向かって立ったまま構図を取り、人を含まない風景画で描くことにした。

描き方について

大人になってから初めての写生会、初めての風景画ということもあり、とてもではないが1日では描き上げることが出来なかった。1日目は描けるだけ描いて、デジカメで同じ構図で2~3枚写真を撮っておき、教室に戻った後写真を見ながら細部を仕上げた。他の生徒さんも同様の方法で続きを描かれる方が大多数だった。

風景を描くには、描き手の視点からの近さ・遠さによって近景・中景・遠景の大きく3つに分かれる。遠景に行くほど物は小さくなり、色は淡く青みがかった色になるので、そのように描くのが一般的(遠近法、空気遠近法)。だが、この絵を描き始めた当初はそういった基本を全く知らなかったため、描画の早い段階で山や空を黒々と塗り細部までハッキリと描こうとしたものだから、N先生から見事ご指摘を受けた(笑) 左手前に見える近景の草叢も当初もっと色が薄かったが、色を黒くし細部を出来るだけはっきり描くことで近景らしくなり、画面全体の収まりも良くなった。
手前から奥に向かって伸びている河川敷の坂も、描き始めた当初は何度描いても奥に向かって自然に伸びてくれなかった(笑) N先生からアドバイス頂きつつたびたび描き直して、ようやく現在の位置に収まってくれた。

苦労し続けたこの絵に懲り、デッサン力が上がるまで風景画は当分描くまいと心に決めたが、苦労した分だけ思い入れも深い。その後行われた教室展では、ワイングラスの絵とこちらの風景画を展示頂くこととなり、スケッチブックから飛び出して額縁にまで入れて貰った。