仏和辞書」タグアーカイブ

“Ex-word 電子辞書XD-ST7200 フランス語対応モデル” CASIO

英語学習のみならず、フランス語学習のツールが充実している電子辞書です。

「Ex-word 電子辞書 フランス語対応モデル」の説明

CASIOから発売されている電子辞書です。電源を入れ、ボタンで辞書を選択して、調べたい語句を入力すると、言葉の意味を表示してくれます。

普通の電子辞書と異なる点は、語学学習のツールが充実していること。この製品は、英語とフランス語が特に充実しています。英語は英和辞書・和英辞書・英英辞書の3種類、フランス語は仏日辞書・日仏辞書・英仏辞書・仏英辞書・仏仏辞書の5種類の辞書が標準で搭載され、国語辞典(広辞苑)・漢語林など日本語の辞書も入っていますので、日仏英の3言語を使用・学習される方に適しています。

側面拡大図。180度開く。

↑ 側面拡大図。180度開く。

大きさは、縦 約10cm × 横 約14.5cm という掌サイズで、厚みは約1.5mm(薄めの文庫本くらい)。重さは、電池込みで約250g(文庫本1冊分くらい)です。
単4乾電池2本で稼働。eneloopやsonyの充電池も利用できます。

CASIOの電子辞書を裏返し、電池の蓋を外したところ。

↑ 電子辞書を裏返すとこんな感じ。

連続稼働時間は130時間だそうですが、大学の講義などで持ち歩いて普通に使用して、丁度半年くらいもちます。

casioのフランス語学習・英語学習向け電子辞書の蓋を開きフランス語単語「joli」の意味を検索している画像

スピーカーが内蔵されており、「音声」ボタンを押すと、英単語やフランス語単語を読みあげてくれるので、耳からも単語を覚えられます。
文字サイズは3段階で大きさを変更でき、「バックライト」ボタンをONにすることと、暗い場所でもご利用頂けます。
ページは「ページ送り」ボタンで1ぺーじずつめくれます。画面スクロールの手間が少なくなり、地味に便利です(笑)

CASIOフランス語対応電子辞書の裏面拡大図。スピーカーとイヤホンの切り替えボタンなどがある。

↑ 電子辞書の裏面拡大図。スピーカーとイヤホンの切り替えボタンなどがある。

この機種はフランス語学習を重視するタイプですが、他にも中国語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、韓国語、ロシア語に特化した電子辞書が発売されています。

より詳しい機能を知りたい方は、CASIOのwebサイトをご参照下さい↓ 
CASIO公式ホームページ http://arch.casio.jp/exword/products/XD-ST7200/

電子辞書の裏面拡大図

↑ SDカードの差込み口もある。

「Ex-word 電子辞書 フランス語対応モデル」を使用した感想

CASIOの電子辞書を購入後8年経った今でも愛用しています。

電子辞書の素晴らしい点が、まず学校や職場に行くときに、紙製の重い辞書を持ち歩く必要がない点。語学は継続が命なので、無理なく学習できる環境を整えておくのは大事だと思い、思い切ってこちらを購入しました。

↑ Casioのフランス語対応電子辞書のキーボード部分を拡大して撮影した写真。

↑ Casioのフランス語対応電子辞書。キーボード拡大図。

英語・仏語・日本語の充実度

数ある電子辞書の中でCASIOのこの製品を選んだ理由は、

 ①広辞苑(国語辞典)
 ②漢語林(漢字辞典)
 ③英語辞書(英和辞典・和英辞典)
 ④フランス語辞書(仏和辞典・和仏辞典)

の4つが標準で備わっていたからです。
フランス語を学びつつ、仕事やWEBで英文を読み、日本語の文章も毎月10,000~30,000字ほど書くので、日本語・英語・フランス語の3言語が全て充実しているというのが欠かすことの出来ないポイントで、その条件を満たしつつ、大学生のバイト代で手が届く電子辞書がこの製品でした。

3言語が充実しているという点において、この電子辞書は文句なしです。
この辞書を使っている間に、英語力はTOEIC550から850へ、フランス語力は知識ゼロから実用フランス語検定3級レベルへと上達しましたが、どの段階でも学習に支障がありませんでした。

しかも購入して10年近く経ちますが、一度も故障していません。……今振り返ると、CASIO凄いですね。

文学作品の無料ダウンロードもできる

青空文庫から文学作品を無料でダウンロードできる点も気に入っています。
青空文庫からダウンロードできるのは著作権の切れた日本の文学作品だけですが、常時70作品を手間なく持ち運べるのは大変有難いです。
 → 青空文庫については、こちらへ

まとめ

CASIOでこの製品の開発・販売を手掛けられた方に、「いい製品を作ってくださって有難うございます」とお礼を言いたいです(笑) これからもずっと、大事に使っていきますね。

「Le Dico(ル・ディコ)」(仏和辞書/フランス語辞書)白水社

大学の第二外国語としてフランス語を初めて学ばれる方もいらっしゃるので、自分が愛用している仏和辞書を公開。

「Le Dico」の説明

Le Dicoはフランス語で「辞書」という意味で、その名の通り、仏和辞書です。テキストと並んで、大学の指定購入品の1つになることも多く、私の通った地方国立大では「クラウン仏和辞典」↓や「Petit Royal(プチ・ロワイヤル)」↓と並んで、こちらの「Le Dico」が大学指定購入品でした。

 

収録語は約35000語。古めかしい語や専門用語は思い切って省き、現代人が日常で読み・書き・話すのに必要なフランス語を中心に掲載されています。
使用頻度の高い基本単語4000語は、濃い赤色の活字で印刷されており、見つけやすいです。その中でも初学者がまず出会うであろう特に重要度の高い語句550語は、大きな活字で印刷されています。

熟語や例文も豊富で、重要な見出し語を中心に、日常フランス語の例文・用例が掲載されています。例文はシンプルで、日常会話にすぐ使えるものが多いです。
巻末には、動詞活用表、和仏辞書(約53ページ分)、発音の仕方、接尾辞表、なども掲載されています。

薄くしっかりした紙が使われているので、長く使っても持ち運んでも、ページに皺や手垢がつきにくいです。自分がよく使っていたLight House英和辞書よりも紙色が明るく、文字が負担なく読めるように感じます。

本文の総ページ数は1788ページ。定価3800円。重さ807g。

「Le Dico」を使った感想

フランス語に関して、辞書は2つを併用しています。1つが持ち運び用の英語・フランス語対応の電子辞書で、もう1つが自宅学習用の「Le Dico」です(私は1つ前の版の第二版を使っています)。

「Le Dico」は購入してから10年以上経ち、その間にフランス語力はゼロから仏検3級レベルに向上しましたが、その間持ち運ぶ時の重さ以外で不満を感じたことが殆どなかったので、いい辞書なんだろうな、と思っています。

掲載されている例文がわかりやすく使いやすい

シンプルな例文が多いのが、まず重宝します。変なひねりがないので、例文の単語を入れ替えたりするだけで、すぐにフランス語会話やフランス語のライティングに使えます。

例えば形容詞の”bien”(「良い」「上手い」という意味)の欄には、

* Elle chante bien. (彼女は歌がうまい)
* Aves-vous bien dormi? (良く眠れましたか?)
* Cette montre ne marche pas bien. (この時計は調子が悪い)

などの例文が掲載されています。
動詞だと、”comprendre”(「理解する」「分かる」という意味)の項目では

* Comprenez-vous ce que je dis? (私の言っていることが分かりますか?)
* Il comprend l’anglais mais le parle mal.(彼は英語は理解できるのだが話すのは下手だ)

という感じです。

フランス語と同じ意味の英単語が併記されている

フランス語単語とほぼ同じ意味に当たる英単語がある場合は、下記のように英単語も並べて表記下さっていることも、理解を早めてくれました。

recevoir(英:receive) 1.受け取る、もらう
rencontre(英:encounter) 1.出会い、めぐり合い

フランス語と英語は、兄弟のように文法や単語が似ています。単語同士も意味が似通ったものが数多くあり、questionnaire(アンケートという意味)など一部の単語は、英語でもフランス語でも同じ意味・同じスペルで使われているほどです。

和仏語彙辞典が収録されている

あとフランス語の授業でよく使うのが、巻末の動詞活用表と、ミニサイズの和仏語彙辞典
動詞活用表はフランス語を学ぶ上で必須(というか、避けたくても避けさせてくれない。笑)なので、どの辞書にも載ってるとは思うんですが、和仏語彙辞典は……ほかの辞書には載ってるのかな? ぜひ、和仏辞典のついている仏和辞書を購入してあげてください。その方が何かと便利です。

大学の第二外国語としてフランス語を学ぶのであれば、新しく和仏辞典を買わなくても、「Le Dico」の巻末の和仏辞典で十分対応できます。普段よく使う単語が取り揃えられているので、フランス語会話の授業などに重宝します。

「Le Dico」を利用する際の注意点

大学等への持ち運びにはおすすめしません。当時スマホが無かったので英語辞書とフランス語辞書の2冊を持ち運ぶ羽目になりましたが、辞書が2冊とも要る日は、肩が砕けそうになりました(笑)

頻繁に持ち運ぶご予定があるなら、英語・フランス語対応の電子辞書やスマホのオンライン仏和辞典などの電子機器を併用された方がいいと思います。
大学のキャンパスは郊外や山の中腹など辺鄙なところにあることが多いので、電波が届かなくても確実に辞書を使いたいなら電子辞書を、多少利用できなくとも安くて手軽な方が良いならスマホをおすすめします。

但し、試験が辞書持込み可の場合も、電子辞書やスマホが持ち込めるかどうかは怪しいので、詳細は大学に直接お問合せ下さい。フランス語検定試験は辞書自体が持込不可です。

Glosbe(オンライン仏和辞書)

インターネット上で見れる仏和辞書なら、紙の仏和辞書に最も近い使い方が出来る「Glosbe」が良さそうだと感じました。「Glosbe」でdormir(意味:眠る)を引いてみた結果をリンクします↓

 Glosbe
https://ja.glosbe.com/fr/ja/dormir

ページの下の方に、その単語を含む例文が豊富に添えられているので、単語の意味をより把握しやすい構成になっています。紙の辞書でdormirの周辺に書かれているであろうdormance(意味:お休み)やdormeur(意味:寝坊)などの単語もワンクリックで意味を確認出来るので、芋づる式に周辺の単語に目を通しておくことも可能です。
日本語で書かれた意味の下に仏仏辞書の結果も表示されているので、フランス語学習上級者にとってはより一層便利ではないかと思います。

ただ、ポーランドの方々が中心となって製作されているサイトのようで、説明文の日本語がやや怪しいところがあります。また、男性名詞は Gender:masculine 、名詞は Type:noun のように英語で表示されているので、細かいところまで理解しようとすると、英単語を地道に調べる根気が必要です。

created by Rinker
¥587 (2024/04/25 14:05:40時点 Amazon調べ-詳細)