月別アーカイブ: 2017年3月

「男子食堂別冊 男子のパスタ最強図鑑」ムック

女子ですが、じっくり読みました(笑) 論理的に料理へ斬り込んでゆきたい方におすすめします。

「男子のパスタ最強図鑑」を使って作った感想

理論派料理本

分量と手順しか書かれていないレシピに不満を感じてらっしゃる方に、是非ご一読頂きたい本です。

表紙から巻末までパスタづくしの本ですが、「何故この手順で作るのか」「どうしてAではなくBを使わなければいけないのか」という料理の根拠や理論が全面に打ち出されています。男性向け料理本とは、こうした理屈っぽい本なのかと読んだ当初は驚きました(笑)

ですが、この本は性別を問わず一読する価値ありだと思います。この本の理論や手順に従って作ると、単なるトマトソース、単なるカルボナーラの味が違います。家庭料理の味というよりもむしろ、イタリア料理人(見習い)のような味になり、手軽に作れるのに味はしっかりイタリア風になります。
それもその筈で、水煮缶にはホールトマトを使うこと、トマトは包丁ではなく手で潰すこと、オリーブオイルとトマトを数分以上十分に混ぜ合わせることなど、理論を学ばなければ思いも付かないポイントが目白押しでした。

レシピの種類が多い

掲載されているレシピも、トマト・クリーム・和風・オリーブオイル系など、種類もレシピも幅広いです。私自身もアーリオ・オーリオ・ペペロンチーノやアンチョビのパスタなど、パスタのレパートリーを増やすことができました。
「プッタネスカ」(アンチョビ・オリーブ・ケッパー・唐辛子の入った刺激的なパスタ)など日本の料理屋さんではまず見かけないパスタも、作り方が掲載されています。実際に作ってみると、意外と短時間で作れて、塩味濃いめで美味しかったので、出会えてよかったなと思いました。

パスタを上手に作れると女性にもてそう

若い女性は不思議とパスタ大好きなので、美味しいパスタがご自宅で作れると、女性に大歓迎されそうだなあ、と思いました。トマトソースやミートソースであれば、パスタソースは前日のうちに作っておいて当日は麺を湯がくだけ、という方法も取れるので、失敗して自分の株を下げることも少なそうです。

暫定一位!

このパスタ本を読み、男子食堂シリーズをすっかり気に入ってしまったので、この後和食で1冊、たれで1冊の男子食堂本を追加購入しました。和食やたれの本も読みやすくて良かったのですが、今のところこの男子パスタ本が最も作りやすく理解もしやすかったので、男子食堂シリーズの中では私の一位です。

最近はwebサイトが充実し、わざわざ本を買わずともネットにレシピがあふれるようになりました。ですが、たまにプロの書かれた料理本を読むと、「やっぱりプロはプロだなあ…」と唸らせられることも多いです。本屋や図書館等を上手に使い、時間のある時にはプロの料理本を読むようにすると、より手軽に美味しく料理を作れるようになると思います。

鉛筆デッサン:ブックエンド a bookend drawn wirh pencil

青い金属製のブックエンド(本立て)1つを、白い画用紙に三菱鉛筆uniでデッサンし、完成後デッサンを正面から撮影した写真。ブックエンドは立てた状態で置かれており、中央に穴が開けられている。各辺が曲線でできている珍しいデザインのブックエンド。

モチーフ 青い金属製のブックエンド
使用画材 画用紙(裏面)、三菱鉛筆uni、練り消しゴム
製作場所 Aスクール
完成日 不明

モチーフについて

群青色に濃い灰色を混ぜたような色みのブックエンドだった。金属製だが薄く、百科辞典などは支えると折れてしまいそうな、やや華奢なブックエンドだった。右上と左上の角が外に張りだすように歪曲している、デザインの高い形をしていた。

色が好みでなく、描き手の熱意が掻き立てられなかったため、このモチーフにはあまり愛着が湧かない。ブックエンドの形は良かったので、ベージュなどのより好みな色をしていたら、もっと嬉々として描いただろうにと少し残念。
モチーフを好きになれるか、愛着が湧くかは、絵の仕上がりや作品そのものの質に直結してくるように思う。

描き方について

モチーフに装飾等がなく、長方形から微妙に歪んでいるブックエンド上面の形さえ正確に描ければ、色みと金属の質感を加えて仕上げにできる絵だと思う。モチーフが1点なので、2物の位置関係を考える必要がなく、その点は気が楽だった。

ブックエンドの垂直面と水平面が交わる部分においては、光の照り返しがあるため、ほんの少しだけ練り消しゴムで消して、元々の鉛筆の濃さを薄めている。光源がブックエンドより上の位置にある場合、本来であればブックエンドの足元は光から最も遠く、最も濃く書かなければならない箇所だが、先生の助言を受け光の照り返しを入れると、ブックエンドの立体感が増した。不思議なものだ。

形と色を再現するのに時間を食ってしまい、金属の質感は、十分に再現させることが出来なかった。モチーフの質感を精確に表現することは、現在に至るまで、私の課題の1つである…。

完成後この画像を友人に見せたら、単にブックエンドを撮っただけの写真だと思われた。描いた私は、狂喜乱舞(笑) 自分1人ではこうしたデッサンの精確さが出せないので、Aスクールの先生方のご指導のお陰だと思っている。

鉛筆デッサン:トイレットペーパー a roll of toilet paper drawn with pencil

白いトイレットペーパーひと巻きを、白い画用紙に三菱鉛筆uniでデッサンし、完成後正面から撮影した写真。トイレットペーパーは立てて置かれており、薄く柔らかな紙が手前に向かって延びている。

モチーフ トイレットペーパー1巻き
使用画材 画用紙(裏面)、三菱鉛筆uni 数本、練り消しゴム
製作場所 Aスクール
完成日 不明

モチーフについて

石膏以外のモチーフを、単体でデッサンする課題の中の1枚。

デッサンの対象となるモチーフは、1つ1つ質感が違うものが選ばれており、今回は「紙」でトイレットペーパーだった。Aスクールのモチーフ置き場に入っていた、何の変哲もないトイレットペーパーである。(ちなみにAスクールには、プラスチック製の大きな引き出しが10つ以上壁付近に積み上げられており、その中にデッサン用のさまざまなモチーフが保管されていた)

円柱形と平面を組み合わせた形もさることながら、トイレットペーパーの持つ独特の質感が、画用紙の上に再現できるかがポイント。再現できなければ、よくある石膏の円柱をデッサンしたものと、大して変わらない絵になってしまう。
このトイレットペーパーもそうだが、卵やボウルなど、身近にあるのに形や質感が面白い題材は、絵のモチーフとして繰り返し利用しやすいので、デッサンの練習にはもってこいだと思う。
この時はトイレットペーパー単体で描いたが、少し後には料理ボウルと組み合わせてもう1枚デッサンした。

描き方について

三菱鉛筆uniでざっくりと全体の形を取り、質感や陰影などの細部を描き込んでいくという、いつもと同じ手順で描いた。

モチーフが白一色なので、陰や影の部分をどこまで濃くするかは迷った。仕上がった絵を眺めていると、影はもっと濃い黒を置いていた方が、画面にメリハリが出る上トイレットペーパーの白さも際立つので、少々勿体ない事をしていると思う。また、このデッサンだとトイレットペーパーの紙が固そうに見えてしまうので、もう少し薄く柔らかそうな質感を出すべきだった。

以下、反省文。出来上がった絵について明らかに違和感を感じるのは、トイレットペーパーの奥から手前に伸びている一枚紙の部分の陰が、なだらかでない点。本来であれば、トイレットペーパーが机に接する部分は角を感じさせないくらい、陰の濃淡を少しずつ変化させなければならなかったが、当時そこまで技量がなかったためか、面2枚を繋ぎ合わせたような不自然な絵になってしまっている。

この絵を描き終えた後、デッサン技法書で、トイレットペーパー1巻きをほぼ同じ構図で鉛筆でデッサンしている絵を見せて頂いた。トイレットペーパーの紙の凹凸や、ふにゃっとした質感、透けて見えるくらいの紙の薄さが自然に表現されており、一目見て脱帽。単体モチーフだからこそ、己の技量の足りない部分がよく見える、と比較してみてつくづく感じた。

絵画製作に使う画材の紹介 ~落書きファイル~

春から秋にかけて、自分が毎年楽しんでいる落書き方法をメモ。

落書きファイル

まず好きなだけ描く

プラスチック製の用箋挟みA4コピー用紙を20~30枚ほど挟んでおき、気が向いたときに用箋挟み↓と2B~8B鉛筆を持ち出して、台所や鏡の前や姪っ子のそばなど、気が向いたところでデッサン(クロッキー?)の練習を開始する。

モチーフは何でも構わない。机の上に乗っているもの、窓から見えるもの、本に掲載されている写真…自分が心惹かれたなら何でもいい。多少デッサンには難しいモチーフでも、心惹かれるものであれば、逆にデッサンの腕を向上させることに繋がる。

人物画や人体デッサンはデッサンの中でも最難関とも言えるほどの難度だが、人体はどの部分をとっても非常に複雑な形をしていて面白いし、トライしてみる価値はある。個人的には、顔や手より先に足を何度か描いて慣れるのがおすすめ。形の難易度が低いし、誰かに裸足になって貰うだけで描き始められるから(笑)

描いたら保管する

↓ 人体を描くのに凝っていた頃の落書き。
鉛筆でたくさんの手が書かれた白い紙が2枚写っている。そのうちの1枚は2穴バインダーに綴じられている

好きなものを好きなだけ描いたら、紙1枚1枚に今日の日付を書いた後、2穴パンチ↓で容赦なく穴を開け、2穴のバインダーファイルに綴じておく。穴が開く箇所に絵や線が書かれている場合もあるが、収納や保存しやすさを優先しているため、一切頓着しない。落書きは落書きなので、何ヶ月もかけて描いた作品と同じようには扱わないことにしている。

用箋挟みに挟んである紙の大半は、仕損じのコピー用紙や、使わなくなったノートの余り紙、新品のバインダーに付録で付いていた厚紙なので、ほぼ費用がかからない。用箋挟みと2穴ファイルと2穴パンチは、どれも百円均一ショップで購入したものなので、落書きの画材は三菱鉛筆が最も高価かもしれない…

落書きを古いものから順にファイリングしておき、暇な時間に見返すと、自分の成長が手に取るように分かるのでおすすめ。こうして溜めたファイルは5冊目を突破し、現在は6冊目に入った。

半透明の緑色のA4ファイルと半透明の水色のA4ファイルが映っている。緑色のファイルには、鉛筆で唇をデッサンした絵やコピー仕損じの裏紙が綴じられている

最近は鉛筆でクロッキーした絵のファイリングばかりだが、色鉛筆(油性色鉛筆・水性色鉛筆)・パステル・水彩絵具木炭鉛筆・ペン画などであれば、同じ方法で楽しめる。

コピー用紙に灰色の水性ペンで描かれた絵を撮影した写真。縦に置かれたチューブが描かれている。

↑ 水性ペンの落書き

万年筆や水彩絵具でコピー用紙に描き散らした際は、きちんと乾かしてから挟めば問題なく保存できる。木炭鉛筆とパステルの場合は、木炭や顔料の粉が散りやすいので、フィキサチーフ(スプレー)で粉を定着させてから保管するとベター。

鉛筆デッサン:木材 a wooden block drawn by pencil

木目のくっきり見える四角柱の木片の塊を立置きし、画用紙に三菱鉛筆でデッサンし、完成したものを正面から撮影した写真。木片には年輪がある。a wooden block

モチーフ 四角柱の木片
使用画材 画用紙(裏面)、三菱鉛筆uni、練り消しゴム
製作場所 Aスクール
完成日 不明

モチーフについて

今回のモチーフは、年輪のある木片を、30cmほどの高さの四角柱になるよう切り揃えたもの。

木のモチーフの特徴である、木目がはっきり見えるように、切り口が考慮されていた。木の横断面に同心円の美しい年輪が見えており、縦断面には節が2~3あり、側面には自然なひび割れまで生じているという、木の特徴がこれでもかとまで詰まった素敵なモチーフだった。こうしたモチーフが用意されておりデッサン習得に使えるのは、美術に特化したスクールならではのメリットだと思う。

描き方について

ひび割れ以外は四角柱の形なので、形を取るのは、さほど難しくない。

木材の全体の形が取れたら、木の色を出すのにまず苦労した。手近にある木製製品をご覧頂けるとよく分かるが、工業製品に比べ、色の濃いところと薄いところの差が少ない。木全体も木目も、彩度に工業製品ほど差がなく、色相にも大きな差はない。木の色は濃すぎず薄すぎず、全体的に同じような色をしているので、何も考えずに塗ると、のっぺりしてメリハリのない絵になる(既になっているが…)。

ひび割れや影を、4B以上の濃い鉛筆で描いておけば、よりメリハリのある、見栄えのする絵になると思う。Aスクールの先生によく、「『10番目の黒』を使いなさい」とご指導頂いたのを思い出す。「10番目の黒」とは、鉛筆1本で濃淡を作る練習の時に登場する、その鉛筆の作れる最も濃い黒色のこと。濃い黒・強い黒をキャンバスに置く度胸がなく、画面全体がメリハリのないグレー一色になりがちな私にとって、非常に的確なご指摘だった。この絵でも10番目の黒は登場しておらず、H・HB鉛筆をメインに据え、節や木目の部分を中心に濃い色を足す程度に落ち着いている。

木目を描いていくのは、面白い作業だった。木など自然界からやって来たものは、工業製品とは異なり、木目や節の位置が多少ずれていても鑑賞者にはバレないので(笑)、少し気楽に描くことができた。美しい木目が多かったので、年輪の箇所を中心にもう少し濃く描いても良かったかなとも思う。

改めて眺めると、影や陰の濃さが足りていないことも気になる。ひび割れが無い方の側面は、この木の持つ面の中で最も光が当たらない部分の面なので、そうと分かるよう濃さを足すべきだった。

鉛筆デッサン:白いタオル white towel drawn with pencil

布製の白いタオルを軽く結び、結び目が正面に見えるように机の上に置いたものを、白い画用紙に三菱鉛筆uniで鉛筆デッサンした画像

モチーフ 真っ白いタオル1枚
使用画材 画用紙(裏面)、三菱鉛筆uni、練り消しゴム
製作場所 Aスクール
完成日 不明

モチーフについて

モチーフは、デザインや模様の一切ない、ガーゼに似た質感のタオルだった。普段一般家庭で使われるやや毛足の長いタオルではなく、こちらのタオルがモチーフとして用意されていた理由は良く分からない。
タオルをどのような形にセッティングするかは、ある程度自分の意志や自由が効く。モチーフによっては見栄えのする置き方や、モチーフの魅力が引き出される置き方などもあるそうで、どこの教室に所属していた時でも先生のご助言を頂きながら置き方を検討することが多かった。今回はタオルの結び目となだらかな陰の部分がはっきりと見える置き方になった。
デッサンを1枚描き上げるのに非常に時間がかかる生徒だったので、モチーフを延べ数日に渡って持ち越すことがよくある。今回のようなモチーフでは、デッサン1日目が終わった後結び目を解いて仕舞ってしまうと、デッサン2日目に全く同じ形の結び目を作ってセッティングするのが大変なので、タオルを結んだ状態のままで木板に乗せて名札を張り、その状態で1~2週間保管頂くことが出来た。何も考えずに仕舞ってしまい翌週来た際には、同じモチーフが既に別の生徒さんに使われてしまっており、別のモチーフを使用する羽目になったこともあったように思う…。

描き方について

正面に結び目があるので、結び目の縁から見えたり隠れたりするタオルの線を違和感なく繋げることが重要なポイントだった。一瞥した時に、形に違和感を覚えたり、どういう形をしているかよく分からないものは、デッサンとしては不出来のようだ。
モチーフ全体が白色のみなので、モチーフの大まかな形を取った後は、H・2H・4H鉛筆が活躍した。もしかすると、6H鉛筆や8H鉛筆まで使ったかもしれない。N先生の教室では2B鉛筆のみで全ての絵を描いていたが、2H・4H鉛筆の良さを知ると、白の多いモチーフやガラス製品では使わずにおれなくなった。光を受けている明るい面において、線の濃さを気兼ねなく形や質感を描き込むことができ、鉛筆の芯が固い分画面に緊張感や繊細さが出てくるように思う。今回は影をしっかり濃くしたため、白い部分をより目立たせることが出来た。
結び目の正面の部分を少し濃くしすぎたが、それ以外は違和感少なめに抑えることが出来たので、自分の中では良しとしたい。

鉛筆デッサン:空の紙コップ paper cup drawn with pencil

市販の白い紙コップ1つを、白い画用紙に三菱鉛筆uniで鉛筆デッサンし、完成したものを正面から撮影した写真。紙コップは立てた状態で白い机の上に置かれており、机にコップの影ができている。紙コップの右手前に、紙の継ぎ目の部分が見えている。

モチーフ 紙コップ1つ
使用画材 画用紙(裏面)、三菱鉛筆UNI、練り消しゴム
製作場所 Aスクール
完成日 不明

モチーフについて

何の変哲もない、市販の白い紙コップだった。円錐台を逆さにした形なので、上面・底面の楕円の形を違和感なく描くことに、まず注意が必要。
紙コップの飲み口の箇所が、描く時に難儀しそう。均等な厚みがあり、形は楕円で、しかも内から外へ向かって丸まりチューブのような立体になっている。この形を紙の上に表現するとなると、ただでさえ難易度の高い楕円形を二つ重ねて描き、奥と手前で微妙に厚みを変えて、鉛筆の芯をカッターナイフで尖せてから小さな影を多数つけて、しかも光の反射している部分を塗り残さねばならない…。考えただけでも気が滅入る。

描き方について

教師の指示に従い、8割方をH鉛筆で描き込んだ。その教師曰く、H鉛筆は練り消しゴムで消した時鉛筆の跡が残らないので、モチーフのあたりを取るところから紙に立体を作り上げるところまでは、H鉛筆を使った方が良いとのこと。HB鉛筆以上の濃さが欲しい時は、仕上げの手前から足していけば良いそうだ。せっかくなのでその教えに従い描いてみたところ、鉛筆を選ぶ必要がないので描きやすく、絵全体に統一感が出て美しく仕上がった。

形については、上面の楕円形がやや膨らみすぎたかもしれない。もう少し細長い楕円の方が収まりが良かっただろうと思う。逆に紙コップの縁は、もう少し太く厚く描いた方がより実物に近い。

鉛筆デッサン:石膏の円錐角柱相貫体 a plaster object drawn by pencil

a plaster object。円錐に角柱を組み合わせた石膏の白い円錐角柱相貫体を、白い画用紙に三菱鉛筆uniで鉛筆デッサンした絵

モチーフ 石膏の円錐角柱相貫体 1つ
使用画材 画用紙(裏面)、三菱鉛筆uni 数本、練り消しゴム
製作場所 Aスクール
完成日 不明

モチーフについて

石膏の単体デッサンの課題の1枚。Aスクールに入学した後、まず始まったのが石膏の単体デッサンの課題だった。立方体から始まり、四角柱、円柱(直立)、円柱(横倒し)、円錐(直立)、球の順に画用紙に1枚ずつデッサンしていき、石膏の最後の1枚がこの相貫体だった。円錐と四角柱を組み合わせた形をしているので、円錐角柱相貫体という名前らしい。
円錐も四角柱も単体で既に1枚ずつデッサンしており、それぞれの描き方の特徴を指導頂いていたが、実際に描き始めてみると、「四角柱が横から挿し込まれただけで何故こんなに難しくなるのか」という難易度だった。

モチーフが辛うじて、円柱が横から挿しこまれた円錐円柱相貫体↓でなかったのは、先生方のお慈悲なのかもしれない。デッサン習いたてで、楕円と遠近法を駆使する円錐円柱相貫体は、絶対に描きたくない…。

描き方について

円錐は、円錐の頂点から底面の輪郭線である曲線に向かって数えきれないほど直線を引き、円錐の側面を構成するところから始めた。円錐の輪郭を形作る2辺から、円錐の側面に沿うように斜めに線を走らせることも忘れてはならない。底面を構成する楕円は、最終的には手前の曲線だけが見え、奥の残り半分の曲線は見えなくなる。いずれにせよ、楕円が少し大きすぎた気もする。

円錐を貫いている四角柱は、僅かながら遠近法の影響を受けるため、右奥に行くほど小さく、長辺を延長した線がいずれは交わるように描く。平行な二組の短辺もそれぞれ遠近法の影響下にあるため、平行には描かず僅かに角度をつけて描き、辺を延長するといずれは交わるように描いた。補助線を引いては消し引いては消ししつつ描くので、実際に形が今の場所に収まるまでに時間がかなりかかった。

四角柱の各面の明るさについては、この絵の場合光源が相貫体より上の位置にあるので、四角柱の下の二面が最も暗くなる面になる。だが、下の二面は机からの光の照り返しを考慮に入れる必要があるため、実際に描く時は床に近づけば近づくほど、下の二面は明るくなるよう描いた。自分にとっては珍しく、黒くするべきところをしっかり濃く塗りこめているので、その点は褒めてやりたい。こうした白黒のメリハリのついた絵は、後で自分で眺めていても気持ちが良い。

「スイミー ― ちいさなかしこいさかなのはなし」(レオ・レオニ 著) あらすじと読書感想文

「自分と他の人が違っていることを受け入れる」「生まれ持った自分の個性を生かす」という点が、従来の日本の絵本にはなかった考え方で、初めて読んだときは結構な衝撃を受けました。

「スイミー」のあらすじ

※ストーリーの前半部分のみを記載

広い海に、小さなお魚の群れが暮らしていました。どのお魚も赤いのに、1匹だけ黒い魚がいます。名前は「スイミー」。小さいけれど、泳ぎだけは誰にも負けないくらい速いのです。
スイミーは赤い魚の兄弟達と一緒に楽しく暮らしていましたが、ある日おなかをすかせた大きな魚がやってきて、兄弟たちは1匹残らず食べられてしまいました。

ひとりぽっちになってしまったたスイミーは、広い海を1匹きりで旅をしました。広い海には、くらげやいせえびや昆布など、スイミーが今までみたこともなかった生き物がたくさんおり、兄弟達と死に別れてしまったスイミーも、少しずつ元気を取り戻していきました。

そうしたある日、スイミーは岩陰に兄弟達とよく似た姿の魚たちが隠れているのを見つけます……。

「スイミー」の説明

2才から小学生向けの絵本です。
大判のハードカバー本ですが、活字がちょっと小さめなので、子供が一人で読むというより、子供は大きな絵を眺めて空想し、そばにいる大人が物語を読み聞かせる、という前提で作られたものではないかと思います。

「スイミー」の読書感想文

ラストシーンがお気に入りでした。スイミーは黒い魚のままで、他の魚は色とりどりの魚のままで、力をあわせて大きな魚に負けずに頑張れたところが良いなあ、と思います。

こうした「生まれ持った個性を生かす」という発想のストーリーは、外国の絵本ならではの魅力だなあと思います。
日本はどうしても「空気を読む」「周りに合わせる」といった風潮が強いので、(そして周りに合わせようと努力すること自体は、決して悪いものではないと思うので)、こうしたストーリーは良い意味でのカルチャーショックで、日本と外国の考え方の違いを強く印象づけられました。

「ぐりとぐら」「11ぴきのねこ」など、日本の絵本にも良い本は本当にたくさんありますが、幼い頃からこうした外国産の絵本に馴染んでいると、日本とは違う異国の考え方にも馴染みやすいかもしれません。

殆どのお子さんは英語や世界史を学ぶより先に絵本に親しむので、絵本に親しむことで海外ならでは発想に自然についていくことが出来るのは、正直羨ましい限りです。
子どもの頃翻訳書にさほど親しまなかった私のような大人は、英語を通して知る世界各国の考え方に、驚かされてばかりです…。