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気管支喘息患者の家に布団用掃除機は必要?(ハウスダストとダニのアレルギー持ちの場合)

結論から言うと、必須とは言い切れない。

週1~2回布団を天日干しするだけで、喉の違和感と睡眠中の咳の回数が軽減される。布団専用掃除機をかけた時と天日干しした時の効果の違いは、実感の上ではなかった。
ただ、布団を外に干せない「花粉の時期」「梅雨」「台風の時期」は、布団用掃除機があると重宝した。

Dyson V6 Triggerの青い布団掃除機全体を真横から撮影した写真。布団掃除機は灰色で所々に濃い青が配置されているデザインで、人が操作するボタンなどは赤色になっている。中央に透明なプラスチックでできた出すとボックスがあり、埃が少し溜まっている。

↑ Dyson V6 Trigger 全体像

私はアレルギーが起因となって気管支喘息を発症したアトピー型喘息で、ダニとハウスダストについてアレルギー症状が出ているため、ダニやハウスダストが周囲にたくさん存在すると、喘息発作が起きる。(但し、私は花粉症については、強い症状が出ていないので、花粉の影響はさほど受けない)
布団の場合は、ダニが身体に悪影響を及ぼす。アレルゲン物質となり人体に影響を与えるのは、生きているダニよりもむしろ、死んで粉々になったダニの死骸や糞。粉々になったダニの破片は、目に見えないほど細かい粒子になり、埃として布団や床や空気中に散在している。

インターネット上では、ダニの死骸は天日干しだけでは取り除くことができないので、布団用掃除機で取り除く必要がある、とされている。

Dyson V6 Trigger 布団クリーナー

布団用掃除機は、「Dyson V6 Trigger」というdyson(ダイソン)社製品を、新品で購入し使用。
dyson社製品は、布団用掃除機と通常の掃除機(スティック型ではない)の2台を有しているが、どちらも吸引力が強く埃がよく取れ、短時間で綺麗になるので、ダイソンの掃除機自体はかなりおすすめ。

布団掃除機Dyson V6 Triggerの持ち手の部分を拡大して撮影した写真。電源オンオフを切り替える赤いボタンと「v6 trigger」と書かれた白いロゴが見えている

↑ ダイソン V6 Triggerの持ち手部分。赤いボタンを指で引くと、電源がオンになる

布団用掃除機Dyson V6 Triggerのお尻の部分を拡大して撮影した写真。青いプラスチックで出来た排気口と「MAX」と書かれた丸いボタンが見えている。

↑ ↑お尻の部分。MAXボタンを押すと、強モードに切り替わる。

布団掃除機Dyson V6 Triggerのお尻に取り付けられている排気口の部品を外して撮影した写真。丸くて青いプラスチック部品の中に、白いフィルターが見えている。

↑ 排気口を取り外した状態。何度か使用した後だが、フィルタは汚れていなかった。

布団掃除機Dyson V6 Triggerの底面を撮影した写真。底面に、重さや充電時間や使用上の注意などが明記されているシールが貼られている。

↑ 底面。重さと充電時間が明記されたシールが貼られている。

充電してから使用するコードレスタイプで、3.5時間の充電すると約20分間掃除出来る。
ボディの後ろに「MAX」と書かれたまるいボタンが付いており、MAXボタンを押すと、パワーの強弱を切り替えることができる。強モードでは、連続使用可能時間は約6分。

慣れてくると約20分間で、掛け布団(片面×2回)・敷き布団(片面×1回)・ぬいぐるみ(小サイズ4体)くらいに掃除機をかけることが出来る。

布団掃除機Dyson V6 Triggerのダストトレイを少し開いた状態で撮影した写真。赤いレバーを下向きに1度押すと、透明なダストトレイの底が抜けるようにしてトレイが開く。ダストトレイの中に埃が入っているのが見える

↑ dyson v6 trigger のダストボックスの開き方。底が抜けるように開く…

レバーを下向きに一度だけ押すと、ダストボックスが開く。使い始めたばかりの頃、レバーの役割を知らずに押してしまい、埃を床にぶちまけそうになったことがあるので、ご注意を…。

ダイソン社の公式通販サイト

ダイソン社の公式サイトがあったので、リンク。製品の細かい仕様をお知りになりたい方は、こちらからどうぞ。

dyson公式 ハンディクリーナー

ダイソンv6 triggerで掃除できたもの

  • 敷き布団
  • かけ布団(毛布)
  • ソファー(布製・革製)
  • 座布団
  • 電気カーペット
  • ぬいぐるみ

布製品全般に掃除機をかけることができた。
掃除機をかけることで、布が傷んだり、キズがついたり、といったことは特に起きなかった。布団やぬいぐるみは年に1~2回度お洗濯するが、洗濯の方が、生地の傷みや色落ちが激しいように感じる。

ダイソン v6 trigger 布団クリーナーを使った感想

布団用掃除機をかけると、その場所で眠っても起きた時喉がイガイガしないので、一定の効果はあると思う。だが、正直なところ、使用前と使用後の違いが分からなかった。

敷き布団と毛布は、春から秋にかけて週1~2回の頻度で布団掃除機を使っているが、吸引薬での喘息のコントロールが不十分だった時分は、布団用掃除機をかけた後の布団でも、週1~2回くらい夜明け前に咳で目が覚めてしまうことがあった。布団掃除機だけで夜間の喘息症状を抑えるのは、さすがに無理だったようだ。

吸入薬での喘息コントロールが十分でき始めてからは、天日干しと布団用掃除機で布団のダニを減らしていることが功を奏し、咳や喉の違和感が原因で睡眠を妨げられることはほぼなくなった。睡眠妨害は、月0回~1回程度。

梅雨台風の時期は、曇りや雨の日が多く天日干しがしづらいので、布団用掃除機が見事活躍した。雨に濡れても洗い直せばいい衣類と違い、布団は濡れると大変なので、曇りの日でも天日干しを諦めざるを得ず、代わりに布団掃除機をかけてしのぐことができた。

また、私はイネ科の植物の花粉症があるので、7月上旬から8月にかけては、花粉症で少々辛い。花粉の飛散する時期は布団に掃除機をかけて、くしゃみと鼻水の回数を減らすようにしていた。

ダイソンの布団クリーナーを使う上での注意事項

うるさい

掃除機の間近で音を聞くからかもしれないが、掃除機をかけている間中工事現場の近くのようなうるさい音がする。

夜は、窓を閉めていても使用を憚られる。ハウスダスト・ダニアレルギーの喘息患者が掃除する時は、窓を全開にして掃除することが多いと思うが、この掃除機を掛ける時は騒音が酷いので、ご近所様にちょっと申し訳なく思う。
睡眠の直前に掃除機をかけるのは、ご近所迷惑を覚悟しない限り難しいと思う。

片手で使うには重い

重さが1.6kg以上あるので、男性が使うには問題ないが、女性が片手で連続20分使用するには少々重い。私は数分おきに休憩を挟みながら、断続的に使っている。

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布団クリーナーの使用感その2 ~後日談~

後日、花粉症のひどい方と一緒に暮らす機会があったのだが、気管支喘息より花粉症の方が、布団クリーナーの効果が高かった。

その花粉症の方は、目・鼻が毎日花粉でやられてしまい、ティッシュを手放すことができず、ひどいときは副鼻腔炎にまで悪化して慢性的な頭痛に悩まされていた。春のうららかな陽気の間中、衣類はおろか布団でも屋外に干すことができない。衣類は極力室内干しに、布団も布団クリーナーで代用という生活が始まり、布団クリーナーの有難みを実感した。

音は相変わらずうるさく気にはなるが、布団を外に干さずに済み、外から入ってきた花粉もある程度除去できる、という利便性には代えがたかった。何より、花粉を多く抱き込む布製品全般を掃除することができるので、アレルゲンの根絶に一役買ってくれたように思う。

気管支喘息患者の呼吸機能検査結果・アレルギー検査結果のデータ

同じ気管支喘息に罹っている方の、検査結果のデータが見てみたくなることがある。ので、まずは自分から検査結果を公開。

呼吸機能検査結果(呼吸器内科第1回目、治療開始前)

実測値 % 備考
肺活量 2.48L 79% 正常値は80%以上
1秒量 1.24L 47% 基準値は70%以上
1秒率 52% 基準値は70%以上
肺年齢 95歳以上

投薬治療開始前に受けた検査で、実年齢からかけ離れた検査結果が出た。今まで健康診断で再検査を食らったことがなく、煙草を吸ったことさえないのに、まさかの1秒量50%未満

この時点では、

  • 勤務先(ワークスアプリケーションズ社)の特定の部屋に入ると、激しく咳き込む
  • 何もしていない時も、よく咳が出る

の2つしか自覚症状が無かった。
痛み・喘鳴ぜいめいはなし。
階段昇り降りなどで労作時呼吸困難ろうさじこきゅうこんなんの症状は出ていたが、「年取ったな」「運動不足だしな」としか考えていなかった(笑)

自覚症状のないままフルタイム勤務していたので、平日は朝9時半から夜21時~22時まで平気で勤務し、土日をどちらか1日潰して仕事をすることさえあった。

この時点ではまだ気管支喘息と分かっておらず、慢性閉塞性肺疾患まんせいへいそくせいはいしっかん(COPD)など別の疾病である可能性も残されていた。

この日からスピリーバ(気管支拡張剤)の吸入薬による治療を開始。発作時の薬としてサルタノールも処方頂く。毎日のように入室していたワークスアプリケーションズ社の作業部屋は、入室禁止に。

気管支拡張剤スピリーバとスピリーバが入れられていた箱を、正面から撮影した写真。向かって右にスピリーバの白地に淡い緑のラインが入った箱が置かれている。向かって左にスピリーバ本体が置かれており、プラスチック製のボディや緑色のキャップなど、全体像が見える。背景は木製の机。

↑ COPDや喘息の治療に用いられる吸入薬、スピリーバ。

呼吸機能検査結果(呼吸器内科第2回目、吸引薬開始後8日目)

実測値 % 備考
肺活量 2.58L 81.9% 正常値は80%以上
1秒量 1.55L 58% 基準値は70%以上
1秒率 61% 基準値は70%以上
肺年齢 84歳

相変わらず実年齢からかけ離れた値が並ぶが、数値は多少良くなった。

慢性閉塞性肺疾患(COPD)の疑いの他に、気管支喘息の疑いが浮上し、この日からスピリーバ(気管支拡張剤)とサルタノールに加え、レルベア100(気管支の炎症を抑えるステロイド系吸入薬)の吸入を開始。

気管支喘息の吸入薬「レルベア100」と「レルベア200」

↑ 気管支喘息の治療に用いられるステロイド吸入薬、レルベア100とレルベア200.粉末の薬を口から吸い、気管支の炎症を抑える。

血液検査結果(呼吸器内科第2回目、吸引薬開始後8日目)

気管支喘息は、アレルギーを起因として発症することがある。
アレルギーの有無を検査するため、血液検査も実施頂いた。

実測値 クラス 基準値
好酸球 1.0% 0.0~10.0
IgE(非特異的) 577 IU/ml 0~170
ハウスダスト 2.5 UA/ml 2 0.00~0.34
ヤケヒョウダニ 2.7 UA/ml 2 0.00~0.34
カモガヤ 0.65 UA/ml 1 0.00~0.34
スギ 0.37 UA/ml 1 0.00~0.34
アスペルギルス 0.36 UA/ml 1 0.00~0.34

ハウスダストとダニにおいて、アレルギーの陽性が出た。

ハウスダスト・ダニのアレルギー体質であることが、この検査結果によって裏付けられたわけだが、入るたびに咳込んでいた勤務先(ワークスアプリケーションズ社)は、オフィスビルの清掃が5年間入っていない埃だらけの部屋(!)なので、毎日激しく咳き込んでいたことにも合点が行った。

1週間後に、スピリーバ(気管支拡張剤)の利用を停止。

ちなみに、アスペルギルス(=カビ)・カモガヤ(初夏のイネ科の花粉)・スギがクラス1(=疑陽性)だったが、この当時はいずれも目立った症状は出ていなかった。

呼吸機能検査結果(呼吸器内科第3回目、吸引薬治療後約50日目)

ここから大学病院で診察・検査を受ける。

実測値 % 備考
肺活量 2.81L 89% 正常値は80%以上
1秒量 2.60L 98% 基準値は70%以上
1秒率 91%/td>

基準値は70%以上
肺年齢 表記なし

この検査の約2週間前に、会社を休職。勤務先は冗談抜きでどの部屋も埃だらけなので、アレルゲン物質(ハウスダスト・ダニ)からようやく離れることができ、心からほっとした。

アレルゲンから離れたことが功を奏したのか、2週間かけて咳と痰の回数が減り、労作時呼吸困難の症状が出なくなった。喜んでいたら、呼吸機能が実年齢の正常値に近接するところまで回復していた。
閉塞性換気障害へいそくせいかんきしょうがいも一旦解消。

吸入薬でコントロールされているだけとは言え、治療開始から2ヶ月未満で呼吸機能がここまで回復するとは驚いた。
レルベア100と医師に深く感謝。

特定の場所を訪れると喘息症状が惹起じゃっきされる可能性が高まったため、レルベア100をレルベア200に変更。

血液検査結果(呼吸器内科第3回目、吸引薬治療後約50日目)

実測値 クラス 基準値
好酸球 1.2% 0~6.4
総IgE 607 IU/ml 0~340
コナヒョウダニ 2.9 UA/ml 2 0.00~0.35
ヤケヒョウダニ 2.7 UA/ml 2 0.00~0.35
カモガヤ 0.7 UA/ml 1 0.00~0.35
スギ 0.46 UA/ml 1 0.00~0.35
アスペルギルス 0.37 UA/ml 1 0.00~0.35

大学病院でもアレルギー検査も再度実施頂いたが、結果は市中病院での結果とほぼ変わらず。今回はハウスダストが検査項目になかったが、医師は「ダニが陽性ということは、ハウスダストもありますね」と仰られていた。

1ヵ月後に、抗アレルギー剤の錠剤(モンテルカスト)の内服を開始。

モンテルカスト10mgの錠剤を上から撮影した写真。オレンジ色のプラスチックパッケージに入れられた錠剤と、パッケージから取り出された薄いオレンジ色の錠剤が1粒写っている。

↑ モンテルカスト(抗アレルギー剤)

掃除と収納で、気管支喘息の悪化を防ぐ

ハウスダストアレルギーとダニアレルギーのアレルギー症状が既に出てしまっている気管支喘息患者の、掃除・整理整頓の方法をご紹介。手間とお金のかからないアレルギー対策を模索中なので、喘息患者の身体に負担がかからず、効果の高かった掃除・収納方法をシェアする。

布製品はこまめに天日干し

敷き布団と掛け布団(毛布)を片面2時間ずつ直射日光の下で干すと、起床時に喉に違和感を感じる(喉がイガイガする)回数が減った。天日干しすることで、アレルゲン物質であるダニの死骸や糞を減らすことができ、風通しを良くすることでハウスダストやダニそのものが減るからではないかと推測している。

布団は重く、雨に降られたら悲惨で、少々手間でもあるが、お金はほぼかからない。掛け布団や毛布を干すだけでも効果があるので、できるだけ頻繁に(週1~2回くらい)天日干しすることおすすめしたい。

布団以外にも、座布団・クッション・ぬいぐるみ・ウール100%の服など、布製品でダニが生息しそうだと感じたものは、残らず天日干しすることにしている。

但し、花粉症をお持ちの方は、天日干しすることで症状が悪化する恐れもあるため、必ず事前に主治医とご相談を。

干せないものは布団クリーナーで掃除機をかける

布製の3人掛けソファーなど、天日干しができないできないものは、dysonの布団用掃除機(布団クリーナー)で2~3日に1回掃除機をかけている。
 → 布団クリーナーの詳細についてはこちら
 
布団クリーナーは少々お高い。新品で買うと30000円くらいする。購入するか約2週間迷ったが、家族から強い要望があったこともあり、購入に踏み切った。

ソファー・クッション・敷き布団・掛け布団・ぬいぐるみ・電気カーペット・座布団と思いつくまま掃除機をかけているが、正直天日干しとの効果の違いは分からない。どちらも、導入してから喉のイガイガの症状が無くなったので、喘息の増悪を防ぐ効果はあると思う。
現在は、天日干しした後布団用掃除機で吸う、という合わせ技で利用している。

ちなみに、天日干しと布団掃除機の両方を2週間程サボると、喉がイガイガする症状が再発した(笑) 人間、なるべくこまめに働くことは大事らしい…。

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布製品を減らし、蓋のできる場所に仕舞う

時間と労力がかかるが、後々大きな効果を得られた方法として、布製品の数そのものを減らすことが挙げられる。

アレルゲン物質であるハウスダストは、屋外からやってくることは少なく、主に室内にある布製品や紙クズから発生する。ハウスダストの量を根本的に減らすために、1~2ヶ月かけて自宅の布製品を整理・処分した。

使用頻度の少ない布製品から処分する(=よく使う布製品は捨てない)

昔からぬいぐるみのふかふかさが大好きで、自室にはぬいぐるみが大小合わせて8つほどある。喘息を発症し、布製品の処分が必要だと分かった時、真っ先に家族から目をつけられたのはこのぬいぐるみ達だった。

が、ぬいぐるみに癒されながら会社勤め(=長時間労働)に耐えてきた身としては、ぬいぐるみと言えど戦友のようなもので、どうしても捨てるのは嫌だったので、断固として処分を拒否し、未だに8匹とも五体満足のまま自室に飾ってある。

代わりに、使用頻度の少ない布製品(服や鞄)を徹底的に処分した。

埃は、使用頻度の少ないものの上に積もり、使用頻度の多いものには積もらない。また、経験上、1~2日前に出来た新しい埃ではなく、何年も掃除されていなかった場所に積もった古い埃を吸った時の方が、発作が起きる頻度が多く、発作の酷さも深刻。
なので、布製品も使用頻度の高いものだけを手元に置くようにすれば、古い埃や古いハウスダストの量が減り、アレルギー反応や喘息の発作も起きにくいのではと考えた。

あくまで素人の意見だが、発生して1~2日しか経っていない埃にはそんなに目くじらを立てなくても良いのではないか、とさえ思っている。その前に、部屋の目線より高い位置にある古い埃を、掃除機と水拭きで徹底的に撲滅すべき。

ちなみに布製品を処分した後は、室内の小物が減って掃除が楽になり、掃除の際に吸い取る埃の量が明らかに少なくなり、掃除機で埃を吸う頻度も減らすことができた。

布製品は棚に収納する

ハウスダストアレルギーとダニアレルギーがあると、布製品はできる限り、蓋のついた棚や引き出しにしまうことになる。服だろうがタオルだろうがカーペットだろうが、使用頻度が高かろうが低かろうが、収納キャパの許す限り、全てをしまう。

どこに何を仕舞ったかわからなくなることもあるので、棚や引き出しなど収納用品を買い足す場合は、蓋や引き出し前面が透明で中身が見えるものを選んだ方がいい。(引き出しにラベルを貼って見分けるなど、細やかな対応が出来るご家庭は、透明でなくてもいい。私はできない笑)

棚を買い増すのが面倒な時は、スーパーで貰う大型で透明なビニール袋を取っておき、その袋に小物をしまって吊るして保管していた。見栄えは多少悪いが、タオルやスリッパや季節の用品など軽くてかさばるものは、この方法で問題なかった。

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布製品を室内に飾りたい場合は

お気に入りの服や布鞄やぬいぐるみなど、どうしても棚の中ではなく机の上などで小物を愛でたいことは、誰しもあると思う。

私は愛でたいものは思い切って引き出しから出してしまい、代わりに、水洗い・天日干し・陰干し・布団用掃除機での掃除機かけを頻繁に行うようにしている。

ぴよぴよ

↑ 学生の頃から一緒に過ごしているぬいぐるみ

布団用掃除機での掃除は、2~5日に1回ずつ。水洗いや天日干しは、時間の有無や天候に左右され出来る時と出来ない場合があるので、月1回以上、とした。
日々の洗濯物と一緒に陰干しして風通しを良くするだけでも、ハウスダストやダニを防ぐ効果があるように思うので、陰干しだけでも時間の許す限り行うようにしている。

ロボット掃除機ルンバで気管支喘息の悪化を防ぐ (ハウスダストアレルギー・ダニアレルギー持ちの場合)

私は気管支喘息患者の1人だが、ハウスダストアレルギーとダニアレルギー体質で、スーパーと衣料品店に10分以上入っていられないほど、アレルギー症状が強い(苦笑)

喘息患者のの70~80%はアレルギー体質を有しているという調査結果が報告されているように、喘息とアレルギーは深い関わりがある。
アレルギーを発症したことがきっかけで気管支喘息も発症すると、健常者より身体がハウスダストやダニなどのアレルゲン物質に敏感になる。過敏になる、と言ってもいい。

こうしたアレルゲン物質が室内に多く残されていると、喘息を悪化(増悪)させる直接の原因となってしまうので、喘息患者の生活空間からどれだけアレルゲン物質を取り除くことができるかが、喘息の治療において欠かすことのできない重要なポイントになる。

つまり喘息患者は、「アレルゲン物質に敏感になってしまったからこそ、アレルゲンに近づいてでも除去しなければならない」というジレンマを抱えている。

以下、私が普段どんな方法でハウスダストとダニを除去しているかをシェア。
同じ苦しみを持つ方の参考になれば。

※ご注意
喘息の発症原因・悪化原因となる物質(抗原)がハウスダスト・ダニ以外の方は、身体への影響が分からないので、参考程度に読んで頂ければ。
特に花粉症の方にとって、換気や屋外での日干しが身体に良いかは定かではない。

喘息患者におすすめの掃除機は、ロボット掃除機 iRobotルンバ(Roomba)。必須!

これだけは、声を大にして言いたい。
ハウスダストアレルギーとダニアレルギーの体質があり、アレルギー症状が既に出てしまっている場合、ルンバのような自動掃除機なしでは、身体的にも時間的にも喘息患者の負担が大きすぎる。よほど段差の多い家でない限り、メインの掃除機はルンバ1択。

喘息を発症すると、できれば毎日掃除機をかけて掃除してね、ハウスダスト・ダニ・ペットの毛・花粉は喘息を悪化させるからね、と当たり前のように言われてしまう。
だが喘息やハウスダストアレルギーの症状がひどい(重症度が高い)と、掃除機をかけるだけで、舞いあがった埃を吸い込んでしまい、喘息発作が起きる(笑) 私の場合市販のマスクを着用していても発作を防げず、掃除機を放りだして窓の外に出て新鮮な空気を吸うのが、一番の解決策だった。今でも、近くで家族が掃除機をかけ始めたら、全速力でその部屋から飛び出す。

仕事や育児や介護を抱えながら、喘息患者が家中を毎日掃除機をかけることがどれほど危険&面倒か、医師や殿方は分かってないんじゃないかとさえ感じる..。

ルンバを使う最大のメリットは、気管支喘息患者がハウスダストやダニなどのアレルゲンに近寄ることなく、アレルゲンを除去できる点。
しかも、毎日でも掃除でき、費用もさほどかからない。

自動掃除機ルンバを手前からカメラで撮影した写真。ルンバのボディは薄灰色と濃灰色で、ルンバの中央に「CLEAN」と書かれたボタンがあり、緑色に光っている。ルンバは灰色のカーペットの上に置かれており、ボディは引っ掻いたような小さな傷が無数についている。

↑ 我が家のルンバ。酷使するので傷だらけになってしまった。

自動掃除機ルンバでのお掃除方法

喘息患者になってから、お掃除方法も一風変わったやり方になった。

  1. 掃除の前日にルンバを充電しておく
  2. 掃除の直前に、マスクを着用。マスクはN95マスクがベストだが、なければ市販のマスクで性能の良いものを。
  3. 掃除する部屋の窓を全開にする
  4. ルンバの邪魔にならないよう、部屋の床に置かれている物を、机の上などに移動する
  5. ルンバを部屋に持ち込み、スタートボタンを押す
  6. ルンバのスタートボタンを押したらすぐ、ルンバを残して部屋の扉をぴったりと閉め、別室に逃げる
  7. 別室でルンバが掃除し終わるのを待つ
  8. ルンバが止まり10分以上経ってから、部屋に戻りルンバを回収する
    (止まった直後は、空気中にハウスダストが舞ったままなので危険。少し時間をあけてから回収した方が、吸い込む危険が少ない)

ルンバはフル充電に数時間かかるため、前日から充電しておくと、翌朝スムーズに掃除できる。
窓を全開にするのは、アレルゲン物質であるハウスダストとダニを、少しでも多く室外へ出すため。但し、花粉症をお持ちの方は、窓を開けると症状が酷くなることがあるので、医師や体調と要相談。

マスクは、私の場合N95マスクを使用するのが、最も身体への負担が少なかった。N95マスクは、見た目は悪いもののSARS等の感染症の現場でも利用されるような高性能のマスク。
定価で買うと少々値段が高い(1枚400円前後)が、最近はメルカリ等で新品が安く出回るようになり、より使いやすくなった。

N95マスクをお持ちでなければ、ウイルス対策マスクなど、フィルターの目が細かいマスクがおすすめ。花粉症用のマスクは、花粉の粒子が大きい分フィルター性能は低めだろうと思うので、掃除の時はおすすめしない。
 →ウイルス対策マスクの詳細については、こちらへ

ハウスダストアレルギーの症状が強く出ていると、近くで人が掃除機をかけているだけでも、空気中に舞う埃の量が増えて気管支がムズムズするので、「マスクなしでは掃除しない」「掃除中の部屋には入らない」が大原則。

気管支の調子が良く、かつ性能のいいマスクを着用してれば、お掃除はある程度まで独力でできる。
(喘息を理由に人に頼ってばかりだと、逆に喘息完治からは遠のくそうなので、「できることは自分で」の姿勢は忘れずに..)

自動掃除機ルンバを使う際の注意事項・コツ

ダストトレイの埃を捨てる際は、喘息・アレルギー症状のない方のサポートが必要

ルンバ内にあるダストトレイに溜まった埃は、1ヶ月に1回くらいゴミ箱に捨てる必要がある。その時だけは、家族や友人に助けて貰う方が良い。

掃除機をかけるだけでも喘息発作が起きるのに、ダストトレイを引き出すことで舞い上がった大量の埃吸い込んでしまうと、発作が起きる可能性大。私は発作が恐ろしく、ダストトレイを引き出すことさえできなかった。
喘息症状が軽い方も、十分ご用心を。

夜中など誰にも助けて貰えない時は、気密性の高いN95マスクを付け、トレイを外す手順等をリハーサルし、埃の塊を入れるビニール袋も口を開いた状態で諸事万端整えて、手際よく作業する。

喘息発作が起きた時のために、発作用吸引薬を手元に置いておくことや、換気扇の近くなど新鮮な空気のあるところにすぐ逃げられるようにしておくことも大切。

自動掃除機ルンバの部品を交換・清掃する時、喘息やアレルギー症状のない方にサポート頂く

ロボット掃除機ルンバには取り外しの出来る部品(消耗品)が複数使われている。経年とともに、部品は交換やメンテナンスが必要になる。人にサポート頂かないと厳しいなと感じる部品は、

  • ルンバの裏面中央についている、ブラシ2種
  • ダストトレイの中についている、フィルター2点

ルンバ裏面についている2種類のブラシは、埃や糸クズや髪の毛が頻繁に絡まるので、3ヶ月に1回くらい、糸クズや髪の毛をハサミで切り、各ブラシの両側・背面に溜まった埃の塊を取り除く必要がある。
慣れるとブラシは10秒ほどで取り外せるが、埃や糸くずを全て取り除くには、どうしても10分程度はかかる。

ルンバ背面のブラシ2種類を、カメラで真上から撮影した写真。メインブラシとフレキシブルブラシは正しくセットされているが、糸くずや埃で汚れている。写真手前に空のダストボックスが写っている。

↑ ルンバ背面のブラシ2種

喘息の調子が悪い時この作業ができなかったが、体調のいい時にN95マスクと換気を準備してから取りかかったところ、体調を悪化させることなくブラシを掃除することができた。
ブラシ2種は、体調と相談しながら人に頼むかどうかを決めても良さそう。

ルンバ背面のダストボックスとフィルター2点を、カメラで斜め上から撮影した写真。透明なダストボックスの奥に、黄色いフィルターが取りつけられている。空のダストボックスは埃で汚れている。

↑ ルンバ ダストボックスのフィルター

最難関はダストボックス内にあるフィルター2つ↑。
本来は、使用の都度清掃した方がいい部品だそうだが、発作の確率が高すぎるので、都度清掃は早々に諦めた(笑)

使用頻度によるが、数ヶ月に1回交換が必要。さすがに交換は、ハウスダストアレルギー体質の人は避けた方がいいと思う。できるだけ人に頼んで交換してもらい、どうしても人が見つからない時のみ独力で頑張る方向で。
私は気管支喘息を発病後、このフィルター交換作業を自力で行ったことはない…。

なお、ルンバ裏面に設置されている羽根の様なブラシ(エッジブラシ)も消耗品だが、このブラシはさほど埃が付かず、マスクを付ければ自力で交換できたので、問題なかった。

自動掃除機ルンバは、1回の充電で約2円かかる

1回の充電で、4部屋+廊下くらいの広さがお掃除できる。
喘息発症後は、毎日もしくは隔日くらいの頻度で掃除することになるので、年に数百円程度の電気代がかかる。

ルンバのまとめ

こうした注意点に気をつけて頂ければ、床の埃に関しては、ルンバだけで90%迄お掃除できる
床に段差のないバリアフリーのお宅なら、スケジュール実行を設定しておき、決まった時間外出するだけで床の掃除が終わってしまうので、ルンバだけは導入しない理由がない。

ちなみに、irobot社以外が売り出している後発品ルンバ(失礼)でも、勿論構わない。ハウスダストに近づかずに自動で床のお掃除ができるなら、どの製品でもok。

サブとして、手でかける掃除機を併用する

床掃除の負担と手間を省きたいので、できる限りロボット掃除機ルンバで掃除するようにしているが、床面積の残り1割にあたる階段や狭い場所(トイレなど)は、通常の掃除機を使ってかけるしかない。

我が家では、手で掃除機をかけるのは、階段・トイレ・脱衣所の3ヶ所のみ。3ヶ所くらいなら、頻繁に掃除機をかけても身体への負担を抑えられる。

dysonの掃除機がおすすめ

手でかける掃除機は、自宅・友人宅・職場で5種類くらい各種メーカーの製品を試したが、dysonの掃除機が最も部屋が綺麗になり、喘息患者への身体の負担も少なかった

dysonの掃除機は吸引力が強く、排気口から排出される空気にハウスダストなどのアレルゲン物質が少ないことで有名なので、喘息患者のいないご家庭でも愛用されている。

dysonの掃除機では、N95マスクを正しく着用していれば、喘息患者が掃除しても咳が殆ど出なかった。
ただ、掃除した日から数日間、痰(=気管支分泌物)の量と痰の出る頻度が普段よりやや多いように感じる。掃除中はどうしても埃が舞い上がるので、掃除を終えてマスクを外した後、少量の埃が体内に入ってしまうのかもしれない。

dysonの掃除機は吸引力が素晴らしく、他社製品と同じように掃除機をかけても、dysonを使う方が部屋が綺麗になった(笑) 効率良くお掃除するという点においても、dysonをおすすめできる。
ただ、吸引力が強い分、モーターの音がそれなりにうるさいので、夜しかお掃除できない方には少々辛いかもしれない。

dyson掃除機の詳細については、dyson社の公式サイト↓へどうぞ。画像をクリックするとdyson公式HPに飛び、掃除機についてより詳細な情報を確認できる。

ちなみに、喘息専門医の書籍によると、掃除機のメーカーや吸引力にはあまりこだわらなくていい、とのこと。
吸引力は普通程度あれば良く、掃除する頻度の方がより重要とのことなので、音の静かな掃除機、軽くて小回りのきく掃除機など、ご自分に使いやすい掃除機でも問題ないと思う。

手でかける掃除機でお掃除する際、窓を全開にし、掃除機の柄をできるだけ長くして、吸込口から身体(特に鼻と口)をできるだけ離すようにしてかけると、より身体への負担が少なくなる。

Dyson コードレス クリーナー V8 Fluffy Extra SV10 TI
Dyson(ダイソン)

ハウスダストアレルギーのある気管支喘息患者の自宅に必要なもの

勤務先(ワークスアプリケーションズ社)で、5年間まともに掃除されていない部屋で3年働かされた結果、ハウスダストとダニに強いアレルギー症状が現れ、気管支喘息を発症し、2ヶ月半の休職を余儀なくされた。

発症後発作が頻発し、買い物も満足にできなくなった頃、「家にこれがあって良かった…」としみじみ感じた製品がいくつかあったので、皆様にシェア。

※喘息の原因がハウスダストアレルギー・ダニアレルギー以外の方は、参考程度にどうぞ。
※アレルギーだけが気管支喘息を発症・悪化させる要因ではない。だが、私はアレルギーを起因とする喘息患者なので、ここではアレルギーを中心に話をする。

母(=主婦歴の長い女性)

「もの」ではないが、はっきりいって最強。

どんな多機能製品が家にあるよりも、主婦経験豊かな女性が家に1人いるだけで、家からハウスダストとダニが減り、栄養のある食事が並び、日々の生活のポイントを教えて貰える。

店頭に売ってないのでお金では買えないが、年上の嫁を貰う、近所(職場でも可)のおばちゃんと仲良くなる、など第二第三の選択肢が無くはないので、可能な方は一度検討されたし。運良く現在お持ちの方は、とにかく大事にしてあげて欲しい。

(若い女性でも悪くはないが、家事遂行能力と情報収集能力(女性同士のお喋りで喘息に関する情報を拾ってくる)の点において、長年主婦をされている方には勝てないように思う。少なくとも私は、勝てる気がしない。
 例:「レンコンでアレルギーが楽になった」という人の話を聞いてくるや否や、煮たり焼いたりサラダにしたりしながら、飽きさせずに家族に毎日レンコンを食べさせてしまう…。そういったことを自然にできる能力に、秀でているかどうか)

ロボット掃除機 iRobotルンバ(Roomba)

気管支喘息患者がハウスダストやダニなどのアレルゲン物質に直接触れることなく、毎日手軽にアレルゲンを除去できる、という点で画期的な製品。

ハウスダストアレルギーの体質で、既にアレルギー症状が現れている方が、手でかける掃除機だけで家中を掃除しようとすると、身体への負担が大きすぎる。

掃除機を数分かけただけで、アレルギー症状が出たり、喘息発作が出そうになったり、息切れが起きたり、咳や痰の回数や量が増えたりする。ひとたび発作を起こすと、気管支がより過敏になるため、発作後数日間は埃に近付くことさえできなくなる。
ハウスダスト・ダニに曝露された後、発作が起きるまでには僅か10分程しかかからない。手でかける掃除機では、ひと部屋掃除できればいい方だろう…。

喘息患者が過ごす部屋から埃(ハウスダストとダニ)をどれだけ除去できるかが、気管支喘息の症状の改善に大きく関わってくるので、自動掃除機だけは1台ご自宅にあった方がいい。勿論、iRobot社の製品でなくても構わない。

ルンバや他のメーカーの自動掃除機も最近はお値段が下がり、古いものなら1万円台で手に入るようになった。我が家では、新品で購入したものが1台、中古で購入したものが1台の計2台が稼働している。
 → ルンバで喘息の悪化を防ぐ方法・使い方については、こちらへ

N95マスク

N95マスクは、米国のN95規格をクリアし、0.1~0.3μmの微粒子を95%以上除去できる性能を持つマスク。

元々は製造工場等で利用されていた防塵用のマスクだが、SARS等が大流行した際感染症対策にも効果が高いことが証明され、近年は医療現場でも用いられるようになった。

kimberly clark社のN95マスク(表面) 透明なビニール袋に、三角形に折り畳まれたN95マスクが入っている。

↑ kimberly clark社のN95マスク。大学病院内にある医療品コンビニで購入

N95マスクは、マスクのゴム紐が長く、2本のゴム紐を後頭部と首の後ろに通して、マスクと顔をがっちり密着させる仕様になっている。ドラッグストア等で売られている市販のマスクより気密性が高く、マスクのフィルター性能も高いので、ハウスダストやダニや花粉など、空気中を舞うアレルゲン物質をシャットアウトしてくれる。

マスクの形状は何種類かあるが、どれも鼻の頭から顎まで(下の顔半分)をマスクで覆われてしまう。種類によっては、口元からマスクが突き出しアヒルような外見になってしまうので、よく目立ち、初めて見る方には非常に驚かれる(笑)
だが、ハウスダスト・ダニ・花粉などのアレルゲンの侵入を防ぐ効果がとにかく高いので、埃っぽい場所での勤務や掃除の際に、このN95マスクを着用している。

kimberly clark社のN95マスク(裏面)。透明なビニール袋に、三角形に折り畳まれたN95マスクが入っている 。

↑ kimberly clark社のN95マスク(裏面)

当時の私の職場は文字通り埃だらけだったが、「N95マスク着用で」という条件付きで、主治医から就業許可が下りた。気管支喘息やアレルギーに理解のある会社であれば、N95マスクは会社内でも使用できる。

主治医の先生が診断書に「勤務時はN95マスク着用必須」と記載下さったので、私はそのまま職場に提出し、就業許可を得た。
合わせて、社内の花粉症の方に、サンプルとしてN95マスクを1つおすそ分けして、N95マスクへの理解と共感を広めてみている。

3M社のN95マスクを正面から撮影した写真。マスクは透明なビニール袋に入ったままの、新品の状態。「3M」「N95」「1870」等の薄い灰色のロゴが、マスクに直接印刷されている。

3M社の1870タイプのN95マスク(表)

N95マスクは、形や大きさやフィルター性能や装着のしやすさなど、メーカーごとにかなり差がある。時間とお財布が許せば、2~3種類くらい試着してみることをおすすめする。

自分の顔のサイズに合わないものを買ってしまうと、顎の下にマスクが余って外気が筒抜けになってしまったり、極端に性能の高いものを買ってしまうと、呼吸が苦しくて長く使うことができなかったりするので、上手に選ばないとN95マスクの性能の良さを引き出すことができない。

自分の場合、気密度の高さではkimberly clark社製のものが最も良く、普段使いのしやすさでは3M社のものが良かった。

特に3M社の1870タイプのN95マスクは、ゴムバンドがホッチキスで留められているなどシンプルな作りだが、フィルター性能は捕集効率99.7%という高い性能を誇る。(0.3μmの粒子を95%捕獲できればN95規格として認められる)

3M社のN95マスクを裏返し、正面から撮影した写真。マスクは透明なビニール袋に入ったままの、新品の状態。太くて赤いゴム紐2本が、マスクの右から左に走っているのが見える。ビニール袋には、N95マスクの着用方法がイラストで描かれている。

3M社の1870タイプのN95マスク(裏)

3M社のN95マスクは便利だが、性能が高すぎるため、窓の開かない室内で1時間着用すると、酸欠で呼吸が苦しくなる。窓を全開にできる場所で使用するか、こまめに深呼吸休憩を挟むなど、酸素が十分確保できる場所でのみ使うことをおすすめする。
また、新しいものほどゴム紐がきつく、何時間も装着していると耳が痛くなるのでご注意を。

3M社のN95マスクは連続装着時間12時間の使い捨てマスクだが、ウイルスではなくハウスダウトやダニを防ぐことが目的であれば、12時間を多少越えても、問題なく使うことができた。
それでも何十時間も超えて使い続けると、ゴム紐が緩み、マスクの隙間から外気が入ってきて発作が起きやすくなるので、使いすぎはほどほどにするのが良さそう。

白元の「N95マスク」のパッケージ表と内容物(おもて面)。画面左は、青い箱に立体的なN95マスクの写真が印刷されている。画面右は、黒文字で使用方法や仕様が書かれた透明なビニール袋に、N95マスクが1つ折り畳まれた状態で入っている。

↑ 株式会社白元のN95マスク

白元の「N95マスク」のパッケージ裏面と内容物(裏面)。画面左は、N95マスクの青い箱に使用方法と注意事項が書かれてている。画面右は、透明なビニール袋にN95マスクが1つ折り畳まれた状態で入っている

↑ 白元のN95マスクのパッケージ裏(製品説明)

残念ながら、N95マスクは薬局やドラッグストアでは殆ど取り扱われていないので、店舗を何軒も回るより、インターネットで入手した方が早い。お世話になっていた医療品コンビニも入荷がなくなってしまった。

N95の性能の良さと有難さが身に染みている喘息患者としては、せめて医療品コンビニには、常時置いて頂けると有難い。最近ではヤフオクやメルカリでも取り扱いがあり、少ない数量を安く購入できるようになった。

ウイルス対策マスク

客先訪問時や法事など、N95マスクを着けることが出来ない状況では、ウイルス対策用のマスクを利用している。N95マスクと異なり、こちらのマスクは市販のマスクと見た目が変わらない。花粉用マスクよりウイルス対策マスクの方が、より細かい粒子を捕獲してくれるため、喘息発作の起きることが少なかった。

特に気管支喘息が多少改善に向かい始めてからは、生活を元に戻すため、手続き等で出歩かざるを得なくなったのだが、ウイルス対策マスクを使い始めてからは一般的な市販マスクより防御力がアップしたので、行動範囲がより広がった。
 →抗ウイルスマスクの詳細については、こちらへ

UNIQLOのダウンベスト

綿ぼこりが出にくく、あたたかく、部屋着にも外着にもなり、値段も手ごろで2~3枚なら割と楽に所有できる、という気管支喘息患者にはもってこいの衣服

UNIQLOの白色のダウンベストSサイズ(正面)

↑ UNIQLOのダウンベスト

布製ではないのでハウスダストやダニが付きにくく、多少付いたとしても、自宅で水洗いで洗濯できるので、アレルゲン物質を根こそぎ洗い流せる。
洗濯することも踏まえて、最低2枚手元に用意しておきたい。私は白のSサイズと黒のMサイズを入手し、冬の間中着倒している。

UNIQLOの白色のダウンベストSサイズを床に置き、胸元に近づいて撮影した写真。

↑ 近くで見るとこんな感じ

色数も豊富で、老若男女それぞれに似合うものが見つかるはず。ダウン以外に、同じデザインで袖付きのジャケットタイプのものもあるので、外着はそちらを使われるのも良いと思う。

収納用の小さい袋まで付いており、ダウンの空気を押し出しながら収納すると、手のひらサイズの大きさにまで小さくなるので、引き出しへの収納は勿論、持ち運びにも便利だった。

UNIQLOの白色のダウンベストSサイズを白い袋に収納し、正面から撮影した写真。「ULTRA LIGHT DOWN」のロゴが袋の正面にプリントされている。

↑ 冬が過ぎたら専用の袋に保管。持ち運びも収納も楽。

UNIQLO製品の唯一の難点は、UNIQLOの店舗内に足を踏み入れると、短時間で喘息の発作が誘発されてしまうこと。
ハウスダストアレルギーの体質があると、綿ぼこりを吸うとアレルギー反応が出て、喘息発作が起きる。
喘息発症後丸1年間、私はUNIQLOの店舗に近づくことさえできなかった。

購入されたい方は、家族や友人に買って来て貰ってもいいし、インターネットで選ぶのもいい。また、ダウンベストに限らず試着が必要な製品は、UNIQLOの店員さんに訳を話して代金を支払うと、自宅に持ち帰って試着させて貰うことができた。
サイズが合わなかった場合は、購入時のレシートと製品を一緒に翌日店頭に持ち込むと、問題なく返金して頂けた。

店に入れなくて困っていたので、ご協力頂けて心の底から有難かった。UNIQLOさんに感謝。

気管支喘息の症状とピークフローメーターの値を毎日の時間帯ごとに記録する「喘息日記」

喘息日記は、喘息の症状を医師に正確に伝えるのを助けてくれる。特に夜間症状の回数やピークフローの値をメモできる点が有難く、毎日使わせて頂いている。

日記と言っても文章で書くあの日記ではなく、その日その日の喘息の症状を表に○を付けて記録し必要に応じてメモを残すだけという、メモのように簡便な日記だ。

喘息日記の入手方法

青いボールペンで記入された「喘息日記」4日分。発作の有無、咳の有無、痰の量や切れの良し悪し、夜眠れたかなどの欄が朝・昼・夕・夜の欄に分かれれて並んでいる。

喘息日記の原本は、下記のリンク先から入手できる。
リンクをクリックして環境再生保全機構のサイトを開き、「PDFダウンロード(PDF、3.92MB)」のリンクをクリックすると、PDF形式でダウンロードされる。プリンターで印刷してから使用する。

 独立行政法人 環境再生保全機構:ぜん息「日記」

 ※喘息日記はPDF形式なので、Adobe ReaderなどのPDFを開くためのソフトウェア(無料)を、事前にパソコン(もしくはスマホ)にインストールする必要がある

印刷が手間な方は、喘息日誌の冊子を何冊かまとめて発送頂くこともできるらしい。筆者はまだ利用したことがないので、発送にかかるお値段や日数は分からない。

喘息日記の説明

他の疾病と比べ自己管理が重要な喘息において、喘息日記をつけて日々の症状を記録することはごく一般的な手法で、治療の一環として位置づけられている。こちらの喘息日記も、医師の方が書かれた喘息に関する書籍で紹介されていたのを、ネットで探して見つけてきたものだ。

発作(大・中・小)・咳・痰・胸の痛み・息切れと、喘息の主な症状を記入する欄がデフォルトで用意されていて、朝・昼・夕方・夜で記入する欄が分かれている

「喘息日記」にあるピークフロー値入力欄を撮影した写真。朝昼夕晩で記入欄が分かれており、ピークフローの数字が手書きで記入されている。

↑ ピークフロー値の記入欄

ピークフローメーターの数値も、朝・昼・夕方・夜と毎日4ヶ所記入する欄が設けられている。記入した数値を、ページ右側にあるグラフ欄にも転記すれば、1週間のピークフロー値の推移を示すグラフ↓ができあがる。

1週間分のピークフロー値を喘息日記でグラフにしたもの。

↑ 1週間分のピークフロー値を喘息日記でグラフにしたもの。
基準値の100%と80%で青線を引くと、ピークフロー値の推移が一目瞭然に。

吸入・内服している薬の量と頻度を書く欄も設けられており、空欄に項目を自由に書き足して記載することもできる。

喘息日記を使用した感想

こうした資料がインターネット上になければ、Excelで自作して試行錯誤しないといけないだろうと思っていたから、時間と手間が省け大いに助かった。

喘息症状はいつどこで起きたか、どんな症状だったか、咳や痰はあったか、発作用吸引薬はいつ何時頃何回使用したか、夜はよく眠れたか、などを毎日記録し、喘息専門医との診察に喘息日記を毎回持参
前回診察を受けてから起きた発作の症状と回数などを伝え、診察の判断材料にして頂いている。喘息日記の記録を元に、薬の種類が変わったり、薬の量が加減されることが普通にある。

喘息重症度の判定基準の1つに、「1ヶ月間で睡眠を喘息症状に何回妨げられたか」という項目があるが、ひと月に夜何度起きたかはさすがに記録しないと覚えていないので、症状を正確に伝えることに貢献してくれていると感じる。

喘息と診断されてから5ヶ月目に、吐く息を計測するピークフローメーターを使い始めたが、喘息日記のピークフローメーターの欄に毎日値を記録しておくと、ピークフロー値の移り変わりを、簡単にグラフ化できるようになっている。

フィリップス社の「アズマ チェック」(ピークフローメータ―)を、ボディ全身が入るよう正面から撮影した写真。

↑ ピークフローメーター

数値とグラフが上がる=快復しつつある、なので、薬の1~2ヶ月継続して値が上がった時は喘息日記を主治医の先生にお見せし、薬を少し減らして頂くことができる。逆に、数値とグラフが下がる=気道が狭まり悪化しつつある、なので、現在のピークフロー値と調子の良い時のピークフロー値を比べると、症状が良くなっているのか悪化しかけているのか、素人でもすぐに分かるようになった。

私はピークフローの基準値の80%を下回ると喘息発作が出るという分かりやすい体質だが、医師はグラフを見ると私の身体の状況が分かるようで、「今のままキープできると良いですね」など、説明やアドバイスを下さっている。

また、1日1回記入するよう心掛けると、吸引薬と抗アレルギー薬の吸い忘れ・飲み忘れに効果大だった(笑) 毎日3~4種類も薬を持ち歩いていると、どれをいつ飲んだか、1~2日前の記憶と混ざってしまうことも多い。
ひと月ごとに集計すると、発作の回数や咳の頻度が前月より減っていることに気付いたりするので、治療のモチベーションを保ってくれる効果もあった。

喘息日記を使用する上での注意事項

喘息日記を印刷し忘れ、月曜日に記入ができないことがある

喘息日記の仕様上、見開き2ページを1週間で使い切るので、大量に印刷するかこまめに印刷しないと、すぐに日記の用紙がなくなってしまう。記入する項目も多いので、1~2日用紙がないだけでも、覚えきれずに困る。

子ども用の喘息日記(男の子向けと女の子向け)

女の子向けの喘息日記を正面から撮影した写真。全体がピンク色で、表紙に「げんきノート」と書かれており、マイメロディのイラストが印刷されている。

↑ 女の子向けの喘息日記

先日子ども向けの喘息日記を見つけた。
「喘息日記」という名ではなく「まいにちげんきノート」という名前で、「喘息日記」を配布しているのと同じ独立行政法人のホームページで無償公開されている。

漢字に全てよみがなが振られており、イラストやシールも付いているので、小学生以下のお子様にはこちらの方がおすすめ。

「毎日げんきノート」のページを開いて撮影した写真。発作や薬などの漢字にルビが振られている。

↑ 「毎日げんきノート」を開くとこんな感じ。

原本の入手方法も大人の喘息日記と同じ。下記のリンクをクリックして環境再生保全機構のサイトを開き、「PDFダウンロード(PDF、3.92MB)」のリンクをクリックすると、PDF形式でダウンロードされるので、プリンターで印刷してから使用する。
住所登録等の手続きを行えば、冊子として自宅に郵送して貰うことも可能。

男の子向けのぜんそく日記

原本は下記のリンク先よりどうぞ。

小児ぜん息日記「まいにちげんきノート」(しんかんせん版)

男の子向けのものは、印刷が青で、新幹線のイラストつき。

女の子向けのぜんそく日記

原本は下記のリンク先よりどうぞ。

小児ぜん息日記「まいにちげんきノート」(マイメロディ版)

女の子向けのものは、印刷がピンク色で、マイメロディのイラストつき。

気管支喘息を発病するまでの経過を記録する(病歴調査)

喘息の治療法の1つに、自伝や手記を書き喘息の原因となっている心の葛藤を取り除く、という治療法があるらしい。

心のあり方や持ち様が原因で喘息を発症・増悪される方に使われる手法のようで、主にハウスダスト・ダニのアレルギーが起因となって増悪する喘息患者(=私)には適した治療法ではなさそうだが、良い機会なので、発病までの経過を記載してみる。

折角なので、久徳医師の著書に書かれてた病歴調査の手法に倣い、

 心が原因と思われるものには….○
 身体が原因と思われるものには….△
 アレルギーが原因と思われるものには….□
 気道粘膜への刺激と思われるものには….▽
 感染と思われるものには….×

を記入する。

子どもの頃~大学卒業までの経過

父が「心配性」、母が「口うるさい」と、自立より過保護を促す養育環境(=小児喘息を発症しやすい)ではあったが、幸い小児喘息は発症しなかった(○) 。活発な子だったが、感情の切り替えが下手で悪い感情を引きずりやすく(○)、くよくよ悩んだり不安に感じたりする気持ちが人より強かった(○)。
入院歴はなし。3歳から10年間水泳を習っていたため、肺活量も人並み程度にある。

社会人時代~W社勤務前まで

毎年1回勤務先で健康診断を実施頂き、胸部X線のレントゲンを取って頂いていたが、毎回異常なし。1秒量などを量る呼吸機能検査は一度も受けたことがなかった。
BMIが低すぎて「要経過観察」を頂くことは何度かあったが、それ以外どの項目も検査結果に引っかかったことはなかった。

仕事は室内でのデスクワークが多く、常にパソコンがそばにあり、埃を吸い込みやすい環境ではあった(□)。
だが、会社と自宅を往復するだけの生活を送っていたものの、どの会社も清掃が行き届いており、自分も自宅の掃除が嫌いではないので、呼吸器に不安を感じるような機会はなかった。

率先して仕事を組み立てて周りを引っ張る仕事より、周囲のサポートを行う仕事が多かったので、積極的に自立を促される環境ではなかったかもしれない(○)。だが、社会人になって数年が過ぎるまでは、スキルや経験が足りないことが多く、がむしゃらに仕事についていっていた傾向が強いので、その点は良かったと思う。

休日も家でゆっくりすることが多かったので、慢性的な運動不足ではあった(△)。3年前にクロスバイクを乗り始めてからようやく、通勤や遊びで定期的に身体を動かすようになったが、それでも外にいるより室内にいる時間の方が圧倒的に長かった(△)。
社会人の間を通じて、寒がりの冷え症だったため、冬は勿論春秋でもウール素材のあたたかい服で厚着することが多かった(△)。

喘息発病の3年前(W社勤務開始)~喘息発病の約3ヶ月前

発病の3年前に、W社での常駐勤務を開始。
W社にはR室という部屋があり、その部屋はビルの清掃員に入室を許可しておらず、約5年間ろくに掃除されていなかったたため、床と机にありえない量の埃が常時積もっていた(□)。が、W社の社員は9割以上が男性で、細かいことは気にせず勢いに任せて仕事をする会社だったので、部屋の汚さは気にも留めていない様子だった。

残念ながら私はR室で仕事を行うチームに配属されたので、平日は毎日朝10時から夜20時くらいまで、その部屋で仕事を行っていた。勤務当初は何ともなかったが、1年が過ぎた頃からR室に入ると1時間もしないうちに咳が出るようになったので、部屋を出てお茶を飲み、喉を楽にしてからまた仕事に戻る、という生活を繰り返していた。(□)
発病の1年前にはR室以外でも咳をするようになり、家族にも心配されたが、仕事が多忙で深く考える余裕がなく、咳は風邪とは関係なさそうだと思う程度だった。(□△)

W社に常駐していた期間は、自主的に仕事を組み立てる仕事の割合が高かったので、業務内容的には充実感があった。が、平日は21時~23時まで残業するのが当たり前で、土日に仕事をしないと翌週が迎えられないことも時々あったので、勤務時間は明らかに長過ぎた(○)。生活も夜型から超夜型へと変わった(△)。また、話の通じない他部署とやり取りをすることも多く、ストレスもそれなりに多かったとは思う(○□)。

W社が多忙すぎたため、運動に割く時間は更に減少した(△)。
W社に常駐していた期間は、常駐開始した半年後に隣の部署への異動があった(○)くらいで、家族構成の変更などはなく、心の影響は少ないと思う。

喘息発病の約3ヶ月前~発病直前

2016年8月から11月の仕事の繁忙期は、「どの仕事も絶対に期限内に終えないといけない」「絶対にミスできない」「絶対に仕事を休めない」というプレッシャーの中で勤務していた(○)。特に9月3週目は、①R大学のリバースプロキシサーバ作成と負荷検証②M製作所のxxx という厳しい業務が重なり、寿命が縮むかと思った(○)。勤務時間も延びがちで、休日も身体を休めるのが精一杯で運動には励まなかった(△)。

2015年までは年1度程度しか風邪をひかなかったが、2016年10~12月にかけては気管支が弱っていたためか、毎月のように風邪を引いた(△×)。12月は特に酷く、2週間も咳と鼻水が続いた(△×)。

気管支喘息発病

W社常駐して4年目に差し掛かった2017年1月に、健康診断を受けると呼吸器の検査結果が「要精密検査」と記載されて返ってきた。
呼吸器内科に通院し精密検査を受けると、ハウスダストとダニのアレルギーが陽性と診断され、UNIQLOに入ると呼吸が苦しくなるレベルの気管支喘息を発症していた。
 検査結果については →こちら

喘息発病直後~発病後3ヶ月目

職場・服屋・小売店に入ると、マスクの有無に関わらず、気道が狭まり呼吸が苦しくなる小発作が起きる(起きていた)ことにようやく気付いた(□)。
 発作がよく起きる場所については →こちら
休職と同時に、1日1時間以上の運動を開始。続けて、冷水浴を開始。

喘息発病原因のまとめ

※下記の結論に、医学観点による裏付けはない。あくまで患者本人の推測によるもの。

運動不足や冷え症といった身体的要因は数年以上継続しており、喘息発症の下地を形成した。
慢性的な長時間労働と時折発生する仕事上の強いストレスも、喘息の土壌を作ったと言える。

ハウスダストとダニのアレルギー体質を持っていながら、アレルゲン物質の蔓延した環境に数年に渡って身を曝さざるを得なかったことにより、強いアレルギー反応が起き、気管支を悪化させる一番の要因となった。
喘息発病の最後の一押しをしたのは、風邪の感染による増悪だと思う。

おわりに…

「自伝や手記が本当に喘息治療になるのか?」と試してみるまでは少し疑問形だったが、記憶から抜け落ちていた部分や無意識に行っており気付かなかった事柄も、記憶を文字に起こしていく作業の中で意識の上にのぼってきやすいことに気付いた。一度気付くと、悪い習慣だったかどうかの判断が出来る。

年単位で自分の生活や思考パターンを振り返ることにもなるため、喘息に宜しくないことがあっても客観的に見つめ直すことが出来、改善に繋がりやすかった。