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英語で仕事:社内通達文 – The Notification –

仕事が変わってから、仕事で英語を使う時間が、1日平均0時間から1~6時間へと増えた。海外子会社からの問い合わせや利用申請に応じる業務が、私の業務に含まれているためだ。

そんな中、私が時折頂く仕事の1つに、和文英訳がある。日本向けに作られた資料を英語に訳す、という考え方は至ってシンプルな仕事だが、文書の種類別に具体的にどんなことをしているのか、かいつまんでお伝えしてみようと思う。

社内向け通達文 The Notification

通達文とは

勤務先における通達文とは、全社員に伝えたい重要な連絡事項を20~40行のごく短い文章にまとめ、メール形式で配信するものだった。日本の製造業など社員数の多い大企業(特に製造業)で用いられている仕組みで、部長・本部長などお偉いさんの名前を冠し、正社員数万人を対象に伝達される。

業務の難易度高め

今まで請け負ったことのある英語仕事の中では、この公式通達文が最も難しかった。私自身も、どちらかというと苦手である(苦笑)

というのも、英文を作るとき原文(日本語)がある仕事の方が難しいからだ。自分の感覚値では、原文があるだけで仕事の難易度が倍になる。
原文がない場合、自分が普段から使い馴染んでいる語彙・構文で自由に文章を組み立てることができるが、原文がある場合は原文に含まれている意図が正確に伝わるかが何より重要で、欠かすことのできないチェックポイントになる。

そのため自分が普段使うことのない単語、例えば「海外拠点での活用」「申請時審査」のようなビジネスの単語、難解な日本語であっても、原文に忠実に訳す必要がある。
原文の意図を正しく掬う日本語読解力、最低限の業務知識、それに加え一定レベルの英語力が必要とされる仕事だと感じる。

難易度に違わず、この仕事が出来る方はどの企業でもあまり多くないようだ。

日常業務レベルの英語の読み書きができる方はそれなりにいらっしゃるが、原文に忠実に違和感のない英文を作れる方となると、数が絞られてくる。かつ、特定のシステム・プロジェクトに関する訳文となると、ITと業務への理解が必要。そして、翻訳・推敲を重ねるためにまとまった時間が必要となると、お偉い方が英語の出来る平社員を捕獲し、こまごまと説明した上で「やっといて」と丸投げすることになっていても、何ら不思議ではない…。

以前いた部署では、24人のチームのうちこの業務が出来たのは2人だけで、うち1人(=私)の英語力は当時かなりぎこちなかったので、留学帰りでTOEIC895の若い女の子1人が頑張っていた、という状況だった。

品格のある英語で

正式な通達文は、数万人の社員の目に触れる影響力の高い文書なので、日本語の原文を作る段階から推敲とチェックを重ねている。そうして出来上がってきた文書は当然完成度が高く、格式もお高く仕上がる。そんな文書を英語に訳していくのだから、当然、英訳チームも品格のある英語で訳そうと努力を重ねることになる。

実は、この作業がなかなかの骨折りである(笑) 普段は誰でも理解しやすく使いやすい平易な英語を使う機会が多いのだが、公式通達文の翻訳時ばかりは、そうも言っていられない。十二分に時間をかけて、紙の辞書と電子辞書を引きまくり、不明瞭な箇所を1つずつ解消して訳し忘れもないよう、推敲に推敲を重ねて訳していく。

僅か20行の日本語原文を、数日間に渡って翻訳&推敲を繰り返すことも何度かあった。

無駄と骨折りの多い仕事

残念ながら、ようやく全文を訳し上げた後になって日本語原文に修正が入ってしまい、スタート地点に戻ることもよくあった(笑) 
いくらお忙しいとはいえ、お偉い方はどうして人が仕事を仕上げた後になって、仕事を振り出しに戻そうとするんだろうか…。日本企業の無駄は、今日もなくならないらしい(笑)

しかもこうして作られた通達文は、格式高さと正確さを守るため、難易度の高い英単語が多用されていることが少なくない。そのため逆に、世界中のすべての社員が正確に読んでくださるとは限らない、という落とし穴もある。

公式通達文は、挑戦という意味も含めやりがい・達成感の大きい仕事ではあるが、無駄が多く疲労の尽きない仕事であるとも言えると思う。

「速読速聴・英単語Advanced 1000 ver.3―単語900+熟語100」松本茂 (英語上級者の方向け)

ネイティブの人が使う「生の英語」を理解したい人向け。但し、おすすめできるのはTOEIC800以上の方のみだと思う。

「速読速聴・英単語Advanced 1000」の説明

ネイティブ向けの英語を、違えず理解できるようになるための英語学習教材。

「経済」「外国から見た日本」などをテーマにしたネイティブ向けの新聞記事・雑誌記事が、2~5つに小分けにして掲載されている。どのページも見開き2ページで完結するよう作られており、ページの左側に修正なしの記事と日本語訳、右側に単語の意味や発音記号と、その記事を読むための背景知識が書かれている。
日本語訳は英文一文をまるごと訳してあるのではなく、”looking back at Japanese history(日本の歴史を振り返ってみると)”で訳を区切るなど、一文を節ごとに分け、英語の語順のまま理解できるような日本語訳になっている。

CDも2枚ついているが、ネイティブの速読・速聴のスピードに合わせてあるため、情け容赦なく速い

レベルとしては、TOEIC800以上の方向けだと感じる。TOEIC700未満の方がこの教材を使われると、ストレスを感じる上効率よく学習できるとは言い切れないので、あまりおすすめしない。

私が使ったのは初版だが、現在では記事を刷新した改訂版がver.5まで出版されているようなので、リンクはver.5で貼っておく。

「速読速聴・英単語Advanced 1000」を使った感想

この本で用いられている英語は、教科書レベルを脱した完全にネイティブ向けのものだ。なので、皮肉混じりのイディオムや造語、固有名詞における外国語の表現(Medecins Sans Frontieres 国境無き医師団、など)も原文そのまま盛り込まれている。

私は普段CDで聴き馴染んでから英文を読むという勉強方法を取っているのだが、スピードの速さと聞き馴染みのない表現の多さに、最初は全く聞き取れなかった。
何度か聞くと、流れている英語のトピックスと単語くらいは聞き取れるようになったが、細かな意味までは把握できない。それもそのはずで、テキスト原文を読んでも理解が追い付かないくらい、見たことのない単語やネイティブ普段使いの英語が多用されていた。

テキストの日本語と英語を照らし合わせながら読み込んだが、骨のある教材であることは間違いない。英語原文の全文に日本語訳がついているのでその点は安心できるが、原書の壁をなかなか突破できない私のような人には、いい起爆材になるかもしれない、と感じた。

そしてこの教材をやり始めてから、TOEIC試験のpart4とpart7が怖くなくなった(笑) 
part4は英語長文のリスニング、part7は英語長文のリーディングで、膨大な量の英語を短時間で読まされる箇所なのだが、この教材のスピードの速さと難易度の高さに比べれば、TOEICの英語は比較にならないくらい理解しやすく易しい英語に思える。
英語の長文読解が苦手で伸び悩んでらっしゃるTOEIC800以上の方には、おすすめできる教材かもしれない。が、正面から取り組むと心に負荷のかかる教材であることも、念のため付け加えておく(笑)

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語学学習にリスニングを活用する(英語編)

大学生や社会人など、英語を独学されてる方は、是非リスニングを上手に使ってください。リスニングを上手に活用できると、語学を身につけるまでにかかる膨大な手間や時間を減らすことができます

英語をひたすら耳から聞くだけでも英語力は上がる

意外に忘れられがちなのが、大量の外国語の音を聞くと、それだけで語学力は向上するという事実です。

外国に行った人の多くが、日本で学んでらっしゃる方よりも外国語を早く身につけるように、視覚・聴覚からも大量の英語に接することを習慣づけると、語学を身につけるスピードは確実に速くなります。日本において、視覚から入る英語の量を増やすことはご自宅以外では難しいですが、聴覚から入る英語の量はスマホ等を使えば簡単に増やすことができます。

日本語ネイティブの方が「雨を降ります」とは言わないように、英語ネイティブの方が”pick it up”を”pick up it”とは決して言いません(後者は発音しにくく聞き馴染みがないので、聞くと気持ち悪く感じる)。どの国の言葉にもリズム、音程、独特のニュアンスなど、文字にしづらい部分が必ずありますが、外国語を日々耳から聞き流していると、そういったものが努力せずとも自然に身につけることが出来ます。

やる気がなくても英語学習が出来る

仕事や勉強で疲れ切って「今日は語学の勉強なんて1ページもしたくない」という感覚は、語学学習者であれば経験のあることだと思います。

そんな時でも、英文を聞き流すだけなら、スマホ等のボタンを押すだけで出来てしまいます。酒を飲んでリラックスしながら、家族と仲良く話しながら、ゆっくり長風呂に浸かりながらでも、何ら問題なく。
私は、散歩、家事、長風呂でよくこの方法を利用しています。

今はスマートフォンが広く普及していますから、スマホに外国語の教材のCDを入れておく、You Tubeの英語ページのリンクを貼っておくなどするだけで、疲れた日でも労せず語学学習を継続できます。

聞き流し英語学習のおすすめツール

私が使用してきた中で語学学習におすすめのツールは、カセットテープレコーダー日仏英3ヶ国語対応の電子辞書ノイズキャウンセリングイヤホン、スマートフォンです。

各ツールの詳細は、それぞれのページを参照下さい。
  → カセットテープレコーダーについては、こちら
  →
日仏英3ヶ国語対応の電子辞書についてはこちら
  → ノイズキャウンセリングイヤホンについてはこちら

英語で仕事をする

リスニングの活用からは少し話が逸れますが、ある程度英語が身についてきたら、英語を仕事にしてしまった方が英語力は向上します。成人であれば1日8時間程度は勤務することが多いので、この時間を語学力向上に使わない手はありません。

英語を仕事で日常的に利用する環境に身をおいていれば、職務経歴書に書ける実務経験が身につくので英語の仕事を続けやすいだけでなく、毎日の仕事の合間の隙間時間に英語で書かれたwebサイトをウェブサーフィンして少しずつ語学力を身につけることも出来てしまいます。より英語力が上がれば、外国から来られた方と英文メールでやりとりしたり、英語で口頭で機器の使い方を説明したりと、活躍の場は少しずつ広がります。

但し、英語力があまりに少ない状態でこうした場に身をおいてしまうと、勤務自体に強いストレスを感じます。英語の出来る同僚達からは「使えない奴」というレッテルを貼られて白い目で見られ、上司からの評価も上がりませんので、「ある程度英語が使える」状態で勤務を開始することがポイントです。

おわりに

リスニング学習のこういったメリットを踏まえると、独学で語学を頑張られている方は是非リスニングを重視して、負担なく語学を身につけてほしいな、と感じています。

「英単語ターゲット1900」で英語の基礎固め

高校生よりも大学生・社会人の方にお使いいただきたい本です。英語力が必要なのに、高校レベルの基本単語に不安が残る方には特におすすめ。

「英単語ターゲット1900」の説明

大学入試レベル英単語1900語を身につけることのできる英単語帳です。
試験に頻出する基本単語800語、重要単語700語、難解単語400語の3部構成になっており、それぞれのレベルに動詞、名詞、形容詞が載せられています。各英単語の脇には単語の和訳と発音記号、それに熟語や派生語が載せられています。

サイズは文庫本より一回り大きい程度。持ち運びに便利です。
別売りですが、CDも用意されています。

巻末には索引がつけられており、アルファベット順に単語とページ数が一覧で並んでいますので、辞書代わりに使うこともできます。(英和辞書使うより早く調べられます)

「英単語ターゲット1900」を使用した感想

私がターゲット1900使い出したのは、大学受験が終わり大学3回生になってからです(笑) それも兄が受験時代に使ったものが実家に残っていたから、という理由ですが、使ってみると確かに良かったです。

まず持ち運びが楽で良いですね。てのひら大の大きさで軽いので、手軽に取りだして読め、通学中の電車内、バイト先、大学の図書館、友人と遊ぶ繁華街、自宅、と毎日あちこちに持ち歩きました。単語暗記という単調な作業を毎日続けられたのは、この軽さの功績が大きいです。

使い方は、単語を音読して、スペルを覚えるまで書き取りして、意味を覚える、という至ってオーソドックスな方法でしたが、これだけで実用英語の基礎は身につけることができました。
レベル的には、TOEIC700を少し超える程度、です。さすがにこれ1冊でTOEIC800超えるイメージは持てないかな(笑)

受験英語は世間から軽視されることも多いですが、大学受験レベルの英語の基礎がなければ、そもそもTOEICスコア850以上を狙うことも、外資系企業の本社で働くことも難しいです。それはTOEIC850を獲得し毎日英語を使って仕事をしている今、自信を持って言えます。
幸いにもまだ学生な方には確実な英語力をつけて頂きたいですし、不幸にして既に社会人になってしまった方には、もう一度基礎を固め直すところから取り組んで頂けたらと感じています。

できれば、安易に英会話スクールや短期留学に流れないで欲しい
やり方さえ間違えなければ、日本にいながらでも十分な英語力を身につけることは出来ます。私は大学卒業時にTOEIC820を、社会人の時にTOEIC850を取得しましたが、未だに英語圏滞在期間は1週間を越えていません(笑) 高価な英会話スクールや留学を試すのは、十分な英語力を身につけてからでも決して遅くはないと思います。

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管理人の英語学習歴

小学校時代

英語のえの字も知らない(笑)

中学時代

中学入学前の春休みの宿題で、アルファベットの書きとりを20~30枚くらいやらされたため、英語の第一印象は悪かった(笑)
中学時代の成績は、クラスの真ん中くらい。

高校時代

英語の学習カリキュラムがきつかった。週1回英文法の小テストがあり、6割以下なら翌週に再テスト。このテストが難しくてよく再テストを食らい、すっかり英語嫌いに。しごかれたお陰でセンター試験の英語は正答率80%越えでしたが、全然英語が楽しめていなかった。
ちなみに当時、リスニング試験はなかった。(なくて良かったと今は思う。リスニング試験は周囲に雑音が多かったり、機器の音声が悪いと、点数が低くなりそうなので…)

大学時代

最初の2年間、全く英語の勉強しなかった。英語からの解放感に浸りっぱなし

大学の英語の授業が、簡単で驚いた。だが出席日数は足りず、単位は時々落とした(笑)
初めて海外旅行を経験し、あれほど学んだ英語が全く喋れず、かつ、ほとんど聞きとれないことに衝撃を受けて帰国した。
海外貧乏旅行は好きだったので、大学3回生くらいから、英語とフランス語を独学し始めた。授業の合間やバイト終了後に、図書館や自宅で英語1~2時間、フランス語1~2時間勉強くらい。

その後、NGOのインターンに登録するのにTOEIC730が必要になった際、当時TOEICスコアが600半ばしかなかったので、5ヶ月間必死で英語やり込み、TOEICスコア795を取得。その後もマイペースに勉強続けて、大学卒業前にTOEIC820を取得。

社会人(事務職)時代

社会人として働き始めた当初は、仕事に全く英語を使わない普通の営業事務職で、マイクロソフトのofficeと仲良くなりながら英語とは無縁の生活を数年送る。

社会人以降(システムエンジニア)時代

システムエンジニアへ転職後は、仕事内容が変わるたびに、業務で英語を使う割合が増減した。小さな会社でのシステム和文英訳を任されたことを皮切りに、英国系企業・フランス系企業での勤務を経験し、今でも毎日業務で英語を読み聞きしている。
システムエンジニア時代も、業務に英語ゼロな時もあれば、業務メールは全て英語(!)という世界も体感。

TOEICは、数年おきに受験を続け、スコアは850に何とか到達。

転職活動の際、TOEIC850を持っているとさすがに人事担当者の反応が変わってくる。1つのことに真面目に取り組む人間だと考えて頂ける上、高い英語力が必要なので未経験okな求人も紹介して頂けたりする。

また、ビジネス・会計・ITの知識が身に付くのが人より早いように感じる。
ITはCopy&Paste(コピーして貼り付け)からSearch Engine Optimization(検索エンジン最適化)に至るまで英語の嵐だし、会計も欧米からの輸入品なので、英語を直訳した用語が多く存在する。M&A(Merger&Acquisition)、ベンチャー・キャピタル(Venture Capital)、SCM(Supply Chain Management)……例を挙げるとキリがないが、カタカナを見てすぐに意味が推測でき、用語が覚えられるのは、英語力という基盤があるお陰だと思う。

学習費1万円以下でTOEIC800を取得する勉強法

大学卒業の年にTOEIC820を取得できましたが、英語圏の国を初めて訪れたのは社会人になってからでした。TOEICの受験料を除くと、英語学習費は1万円を超えることはなく、どう多く見積もっても、2~3万円以内に収まります。
そんな学習方法でTOEIC820を取れたので、どなたかのご参考までに、自分の英語学習法を公開しようと思います。

TOEICスコアシート。

↑ TOEICスコア。大学時代の最初が545、大学時代最後が820.

高校卒業までは、恐らく人並みです。高校で長文読解と英文法の授業を受け、度重なる英語の小テストと中間・期末考査に大いに苦しみました。大学3回生頃になるまで、英語は嫌いだったので、英語を自主的に勉強したことさえありませんでした。

大学に入ってから初めて海外旅行に行ったのですが、その時英語が全く喋れずかつ聞き取れなかったため、悔しい思いをしました。大学3回生くらいになってからようやく、自主的に(今度は真面目に!)英語の勉強を開始しました。

英語学習の概要

学習は、英語のリスニングが中心です。
CD付きの英語教材を図書館で借り、英文を覚えるくらいまでリスニングし、リスニングに慣れたら英単語の書きとりをひたすらやります。
英文法と長文読解は殆ど行いません。TOEICテスト直前に、問題を少し解いてみる程度です。

この学習方法は、中学校・高校の学校教育で英文法と長文読解をある程度学んであることが前提です。学校教育で英語の基礎を身に付けた後は、リスニング・スピーキング・英単語力増強を重視する方が良いと思います。

英語学習の教材選び

自分の興味と語学レベルに合った教材を使うことが非常に重要です。良い教材が見つかると、負担が少なく飽きも来ずに英語の勉強を続けることができます。

教材探しには大学の図書館が最適ですが、大きめの公立図書館でも大丈夫です。
本屋ではなく図書館を活用する理由は、自分に合ったテキストを見つけやすいからです。何冊か借りてきて数冊同時並行で使い、自分に合わなければすぐ別の教材に移れるので、懐が痛みません。しばらく使ってみて自分に合いそうなら、教材をコピーしたり購入したりして、使用を継続します。

図書館に行き、CDつきの英語テキストを何冊かぱらぱら捲って、面白そうであれば借りて帰って2週間ほど聴いてみてください。基本的には10行に3~4個分からない単語があるくらいが理想の教材ですが、興味が持てる教材なら、そのレベルより少し難しいものを使っても大丈夫です。興味の有無が、何より大事です。

面白そうであれば、そのテキストに決めてしまいます。面白くなければ、図書館に返却しまた別のテキストを探す、を繰り返して下さい。

英語学習に付属CDとカセットデッキを使用

英語のリスニングには、ポータブルカセットデッキを使ってました。
 →ポータブルカセットデッキの見本

CDプレイヤーやMP3を使わなかった理由は、カセットデッキが一番再生にかかる手間が少ないからです。CDプレイヤーやMP3の場合、電源を入れ起動させてトラック番号を選ぶ必要がありますが、カセットデッキだと文字通り、ボタン一つで再生してくれます。
ボタン一つで再生できるとなると、洗濯物を畳む5分間、眠る前の5分間といった日常生活の隙間時間を全て活用できるようになるので、より多くの時間をリスニングに充てることができるだけでなく、語学勉強を無理なく続けることに繋がります。

CD教材をテープに録音したら、あとは時間を見つけて、ひたすら英語を聞きます。
一人で食事を食べる時、通勤・通学時間、皿洗い・洗濯物などの家事の時間、夜眠る前、長風呂に浸かりながら、…時と場所を選ばずに、時間があれば、カセットデッキのスイッチを入れます。

(※私の在学時には、スマホはまだ一般的ではありませんでした。今なら、自宅学習時はカセットで、外出時はスマホで良いと思います)

生活に無理のない範囲で、気楽に気長に聴き込んで下さい。無理しても続きませんし、楽しくなくても続きません。どうしても英語を聞きたくなくなったら、半年くらい学習を休憩しても問題ありません。
1週間でいきなりリスニング力が伸びたりはしませんが、3ヶ月、半年と聴き続けていると、ある日突然、以前より英語が聞き取れるようになっている自分に気づくと思います。

管理人が使ったリスニング教材は、

 「NHKラジオ英会話 What’s New? 1」
 「NHKラジオ英会話 What’s New? 2」
 「NHKラジオ英会話 What’s New? 3」
 「英単語ターゲット1900」
 「ニュース英語速読・速聴ボキャブラリー2000」
 「TOEIC必修単語 2700語」

この6冊のみです。「NHKラジオ英会話」は、リスニング初心者が中級者に上がるのに非常に優れた教材でした。その後「ターゲット1900」「ニュース英語2000」「TOEIC必修単語 2700語」の3冊で語彙力をつけたことで、難度の高いリスニング・リーディングも理解できるようになりました。

聞き間違い、知らない単語はテキストで確認

日常的に英語を聞く習慣が出来、英語も聞き慣れてきたら、今度はまとまった時間(1時間くらい)をとってテキストを読むようにします。

英語の大量リスニングだけを続けていると、意味を間違えたまま音だけ覚えてしまったり、文字で見た時に単語の意味が分からなかったりするので、音と文字と意味とを擦り合わせる必要があります。

定期的にテキストを読んで英文の意味を確認し、聞きとれない部分や意味を覚えていない単語には、本を開いた時にすぐ目につくように、をつけておきます。(○をつけてもいいし、ラインマーカーで色を付けてもいいです)

時間の無い時は印をつけた部分だけをざっと復習して、時間のある時は、テキストの音読もしくは精読します。

英語勉強法 まとめ

自分に合ったテキスト → カセットデッキ → 隙間時間に聞く → テキスト読む

但し、この方法は、学校教育で習う中学レベルの英文法・長文読解が出来るという前提でしか使えません。英文法・長文読解の基礎ができてない方は、英語力が身につくのが少し遅いかもしれません。

しかし…リスニングの方法を語るだけで、こんなに文字数を取ってしまいました(笑) TOEIC700以上の方向けの英単語増強編は、後日の機会に譲ろうと思います。

TOEICのスコアが100上がった「NHKラジオ英会話 What’s New? 3」(大杉正明 監修)

私のTOEICスコアを1年間で100点upさせた、ラジオ英会話の第3弾。
リスニングが苦手な方には特におすすめ。

「NHKラジオ英会話 What’s New? 3」の説明

前作「what’s new 12」の続編ですが、話題が連続してる訳ではないので、1、2を聞いていなくとも全く問題はない。

構成は前作と変わらず、中学2~3年レベルくらいの平易な英語で書かれた文章が50本掲載されていて、どの文章も1~2分で完結する短さ。
文章が短く、楽しい話題が多いので、ビジネスマンに限らず幅広い方々が気軽に楽しめるリスニング教材だと感じている。

「NHKラジオ英会話 What’s New? 3」の感想

今回私の一番好きだったトピックは、”Don’t cut the baseball game”(野球の試合を切らないで!)。このトピックはwhat’s new 3から登場したビルさんが担当しているのだが、ビルさんのtalkの白熱っぷりが凄い(笑)

野球好きのビルさんがTVの野球中継にかじりついていたところ、9回で1点差、一打サヨナラのチャンス!という手に汗握る場面で、民放のCMが入り、放送が途切れてしまうことに。
アメリカじゃ絶対ありえないよ!と憤慨するビルさんの気持ちは、何だか分かるような気がする。

あまりにもビルさんが白熱して語るので、

“One out to go, the game on the line, the highest point of the drama, and it’s cut! Can anyone explain why?!””
(残りワンナウト、きわどい試合の一番いいところで、放送が切られてしまったんだ! 何だってこんなことになるのか、誰か説明できるかい?!)

という長文を、興奮したイントネーションもそのままに、丸々暗唱できるようになってしまった(笑)

ビルさんはほかにも、”futon vs bed” (ふとんvsベッド)や、”no dryer, no problem” (乾燥機さえなければ問題はない)などなど、数々の名言と白熱したトークを繰り広げてくれる。
このビルさん、私の中では”The・アメリカ人”というイメージなのだが、どうでしょう?

英語学習のアドバイス

もし英語教材を使われるなら、CDとテキストの両方を入手されることをおすすめしたい。

語学教材全般に言えることなのだが、空き時間にCDを聞き、時々テキストを読み返すようにすると、英語に馴染むのも早く、聞き間違えたまま覚えることもなくなります。
英語教材で利用しようか迷われているものがあれば、テキストよりもCDを優先的に使ってあげて欲しい。その方が、英語が早く簡単に身につくはず。

TOEICのスコアが100上がった「NHKラジオ英会話 What’s New? 2」(大杉正明 監修)

私のTOEICスコアを1年間で100点upさせた、ラジオ英会話の第2弾。特にリスニングが苦手な方に特におすすめ。

「NHKラジオ英会話 What’s New? 2」の説明

前作「what’s new 1」の続編にあたるが、話題が連続してる訳ではないので、「what’s new 1」を聴いたことがなくても全く問題はない。
中学2~3年で習うくらいの平易な英語で書かれた文章が、1冊に50本載せられており、1トピックが1~2分という短さは見事健在。この短さと集められた話題の楽しさが、このシリーズの一番の魅力だと思う。

今回も面白い話題が取り揃えられており、中でも気に入っているのは”Ramen”(ラーメン)と”the art of noodle slurping”(蕎麦すすりの術)の2つ。

この英文を聴くまで知らなかったのだが、欧米の方は麺類を食べる際、ズルズルと麺をすする習慣がないそう。「食事中は音を立てないこと」という西洋式マナーをきちんと教育されてきたのに、日本に来て蕎麦屋・ラーメン屋入ると、日本人は周りも気にせず音をたてて麺類をすすっているので、外国から来られた方は相当驚くらしい(笑)
しかも、慣れないアメリカ人が急に蕎麦すすりを真似しようとすると、喉に物を詰まらせそうになるのだとか。

“I even practiced at home a few times when no one around!”
(周りに誰もいない時に家で練習までしたのよ!)

と主張するケイさんやら、

“I can slurp like a native.”
(もう僕は日本の方みたいに麺をすすれますよ)

と胸を張るクリスさんを見てると、非常に微笑ましくなってしまう(笑)
I feel it is an excellent experience for you Americans, and for us Japanese!

英語学習のアドバイス

もし英語教材を使われるなら、CDとテキストの両方を入手されることをおすすめしたい。

語学教材全般に言えることだが、空き時間にCDを聞き、時々テキストを読み返すようにすると、英語に馴染むのも早く、聞き間違えたまま覚えることもなくなる。
英語教材で利用しようか迷われているものがあれば、テキストよりもCDを優先的に使ってあげてほしい。その方が、英語が早く簡単に身につくはずので。

TOEICのスコアが100上がった「NHKラジオ英会話 What’s New?」(大杉正明 監修)

1997年出版というもう15年以上も前の本になるが、未だに根強いファンの多い本
TOEIC400~750向け。楽しくリスニング力を伸ばしたい方には特におすすめ

「NHKラジオ英会話 What’s New?」の説明

「NHKラジオ英会話」はラジオ英会話のテキストとリスニングCDで、中学2~3年で習うような平易な英語で書かれた文章が50本掲載されている。1つの文章が1~2分と短いため、学生から忙しい社会人の方まで幅広くお使い頂ける。
トピックスには、”Dry Town(禁酒の街)”、”Sumo(相撲)”、”British Accent(イギリス式の発音)”など日本とアメリカのごく身近な話題が選ばれているので、のんびり聞き流すだけでも結構楽しめる。

たとえば、あるトピックはこんな感じで始まる。


One day, my Japanese teacher and I went to one of her favorite coffee shops in Shibuya. We had some coffee and when we got up to leave, she couldn’t find the door! She was lost in her favorite coffee shop.

『ある日、私の日本語の先生と私とで、渋谷にある先生のお気に入りの喫茶店に行ったんです。珈琲を飲んで、さあ帰ろうかしらと二人して席を立った時、先生には出入口がどこだか分からなかったの。先生はご自分のお気に入りの喫茶店で迷子になったのよ』


注釈:英文は「NHKラジオ英会話 What’s New?」1巻より引用、訳文は当ブログ管理人が作成

このトピックは「no sense of direction(方向音痴)」をテーマにした文章なのだが、この本は一事が万事こんな調子で、聞いてるととてもほのぼのとした気持ちになる(笑)

すっかり気に入って、学生時代家事の合間や通学途中によく聞いていたら、それだけで1年後TOEICリスニングスコアが100点アップした(笑) NHKラジオ英会話、恐るべし…。

英語に苦手意識が強い方は、こうした楽しい教材から取り組まれることをおすすめしたい。楽しいとあまり苦にならず学習を続けられるので、「気がついたら身についていた」という思わぬレベルアップも十分に期待できる。

英語学習のアドバイス

もし英語教材を使われるなら、CDとテキストの両方を入手されることをおすすめする。

語学教材全般に言えることだが、空き時間にCDを聞き、時々テキストを読み返すようにすると、英語に馴染むのが早く、聞き間違えたまま覚えることもなくなる。
英語教材で利用しようか迷われているものがあれば、テキストよりもCDを優先的に使ってあげて欲しい。その方が、英語が早く簡単に身につくので。