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色鉛筆の保管・収納方法 (自宅保管する場合と持ち運ぶ場合)

色鉛筆が増え100本を軽く越えたので、収納方法を検討した。

色鉛筆を自宅保管する場合の収納方法

キャンバスに向かいながら「どの色を置こうか」とあれこれ思案し試行錯誤することが多いので、すべての色が一度に見渡せ、微妙な色あいを思案しやすいよう、青系・緑系・赤系の色別に保管する方法に落ち着いた。

灰色のカーペットの床に、赤と青の和紙で作られたペン立てが置かれている写真。ペン立てには、普通の色鉛筆・油性色鉛筆・水彩色鉛筆が混ざった状態で立て置きで収納されている。
↑ 自宅の色鉛筆置き場。

この保管方法では、芯の硬さ・軟らかさメーカーごとの色の差は無視している。色鉛筆ユーザなら誰もが通る道であるMITSUBISHI色鉛筆から、恐ろしく芯の柔らかい色鉛筆やクーピーペンシルまで、見事にごちゃ混ぜ。芯の硬さやメーカーや色鉛筆の種類は、それなりの頻度で色鉛筆を使うならある程度まで感覚で覚えてしまえるので、この方法で意外と問題なかった。

水彩色鉛筆と普通の色鉛筆も、区別せず。当初は「混ぜて保管するとさすがに混乱するんじゃないか」と考え別々に保管していたが、欲しい色が見つからず結局両方の保管場所を探しに行くことがあまりに多かったので、こちらの方法のほうが性に合っていた。

保管方法を工夫しても覚えきれなかったのは、「2色を混色した時に生まれる色」だった。色鉛筆のまま線を掛けあわせたり、芯を削って混ぜて塗ったりと、混色の仕方にもいろいろあるが、バリエーションが多すぎるのでどうしても覚えきれなかった。混色表を作ってみた時期もあったが、やはり数が多すぎて、途中で投げ出した。こればかりは、経験と直感に頼るしかなさそうだ。

灰色カーペットの床に、赤と青の和紙で作られたペン立てに普通の色鉛筆・油性色鉛筆・水彩色鉛筆が混ざった状態で立てて収納されている
↑ お気に入りの色鉛筆ほどよく使われて短くなるので、見失わないよう低いペン立てが付いていると便利。

写真のペン立ては祖母が牛乳パックで手作りしたものなので、近所のバザー以外では売られていない。持つべきものは手先の器用なおばあちゃん、と陰ながら感謝。

形の似たものを少し探してみたが、全く同じ形のペン立ては、インターネット上には売られていなかった..。市販品で、上記と大きさ&高さが似ているものは、2~3あった↓

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色鉛筆収納の用途でペン立て(ペンシルスタンド)を探されるなら、収納本数を考慮されるといい。本格的な色鉛筆画は100本近く色鉛筆を使うので、ペン立て1つでは収まらない場合も多い。ご自身が何本くらい色鉛筆を使うか、何本くらい収納したいかによって、適したペン立ても変わってくる。

参考:アイブロウライナーは画材扱い

化粧する時眉を描くのに使うアイブロウライナーや目元を描くのに用いるアイライナー(ペンシルタイプ)は、芯の柔らかい色鉛筆と質感が似ており、個人的にはお気に入りの「画材」。使わなくなったアイブロウライナーは、緑系色鉛筆と一緒に保管している↓

アイブロウライナーを色鉛筆の入った鉛筆立てに立て置きで保管している写真。
↑ 透明なキャップのついているものが、アイブロウライナー

力を入れずに濃く太くやわらかな線が描けるので、主にクロッキーをたくさん描きたい時に使用している。最近ではSeriaなどの百円均一ショップでアイブロウライナーを安く手に入れることができるようになり、有難い限り。

油性色鉛筆について

油性色鉛筆は、油絵で使用するオイルで芯を溶かすことのできる色鉛筆。質の良い油性色鉛筆で色を塗った箇所を、油絵で使用するテレピンオイルで軽く湿らせたティッシュで撫でると、あざやかな色のグラデーションが生まれる。

気になる方は、お気に入りの色の油性色鉛筆1-2本と、油絵のオイルを準備して是非一度試してみて欲しい。私は初めて試した時、「これほど手軽に美しいグラデーションが作れる方法があるのか」と感動した(笑)

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色鉛筆を持ち運ぶ場合の収納方法

色鉛筆を持ち運ぶ際は、革製のペンシルホルダーを愛用している。

ダーウェントの革製で茶色いペンシルホルダーに鉛筆や色鉛筆やカッターナイフや練り消しゴムが収納されている写真。

芯を尖らせた鉛筆・色鉛筆約30本をひと目で見渡せ、芯を折ることなく自転車で持ち運べるので重宝している。布製・プラスチック製のペンケースに入れて持ち運ぶと、絵画教室までの移動中に2~3本芯が折れて困っていたので、鉛筆&色鉛筆好きとしてはこのペンシルホルダーが手放せそうにない。
制作によく使う練り消しゴムやカッターも、合わせて収納している。

ダーウェントのペンシルホルダーに色鉛筆をたくさん収納されている写真。

ただ、鉛筆を10本未満しか使わない鉛筆画と違い、色鉛筆画は1枚の絵で数十本使うので、30本入りペンシルホルダーでは色鉛筆が入り切らないことも多くなってきた。ペンシルホルダーを1つ買い増したがまだ入り切らないので、3つめの購入を検討中。
 → 革製ペンシルホルダーの詳細については、こちら

主婦歴が長い方にこの革製ペンシルホルダーをお見せしたところ、2~3週間後に、布と厚紙とミシンでご自分で手作りされた、布製ペンシルホルダーをお披露目頂いたことがある(笑)
中央の色鉛筆を留めるバンドの部分さえゴム製にすれば色鉛筆は固定されるはずなので、裁縫上手な方であれば、さくっと作れてしまうらしい。身の回りに裁縫上手がいらっしゃる幸運な方は、材料費を出すことを条件に、製作をお願いしてみてもいいかもしれない。

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アイラブロウライナーをクロッキーの画材として使う

化粧用のアイブロウライナーやアイライナーで、クロッキーや落書きをするのが好きだ(笑) 色鉛筆より芯が柔らかく、線も太めなので、穏やかで優しい線が描けるところがお気に入り。


アイブロウライナー・アイライナーの説明

お年頃の女性には説明不要なので(笑) 以下、男性向けに。

アイブロウライナーは、眉を描くための化粧道具で、アイライナーは、目のふちに沿ってラインを描き、目を大きく見せることができる化粧道具。どちらも、色や形が色鉛筆と良く似ており、茶色から黒にかけての色が非常に豊富に揃っている。

↓ 自宅のアイブロウライナー。クレヨンのような、あたたかみのある茶色が手軽に出せる
"ff"の茶色いアイブロウライナーの写真。透明なキャップを外し、白い紙にアイブロウライナーで茶色の線を試し書きしている。

お値段はピンキリだが、手頃な値段のものであれば、マツモトキヨシなどのドラッグストアや100円均一ショップでも売られている。間違ってもお高いものを画材へ転用してはいけない…財布への打撃が大きいし、恐らく女性の恨みを買ってしまう(笑)

アイブロウライナー・アイライナーを使用する理由

化粧品としては芯が硬く使いにくいアイブロウライナーを持て余し、試しに紙に落書きしてみたのが始まり(笑)

手が疲れにくい

アイブロウライナーを画材として使うときは、3時間以上本腰を入れて描く!と気合いを入れている日が多い。

3時間以上描く時に芯の硬い画材を使っていると、気力が萎えるより先に手が怠くなってしまい、休憩や中断を挟まざるを得ないが、アイブロウライナーやアイライナーは8B鉛筆よりもはるかに柔らかいので、集中力を切らずに長く描き続けることができる。

また、軽い力で濃く太い線が出るので、手が疲れてきた時も、味のある線を描くことが出来、絵の仕上がりも良くなる。

茶系の色が豊富

化粧道具だけあって、色鉛筆セットに楽勝で勝てるくらい、落ち着いた色みのブラウンが豊富に揃っている。

明るい黄色が混じった茶色、赤みの強い茶色など、一口に茶色と言っても様々な種類の茶色があり、いろいろな色みが茶の中に混ざっている。町人の奢侈が禁じられた江戸時代後期に「四十八茶百鼠」と言われるくらい多様な茶色・灰色が生まれ、町の人々に愛されたそうだが、化粧品の茶系の色の多様さを見ていると、四十八茶百鼠に通ずるものがあるなあ…と感じる。

単に自分が穏やかな色が好きだ、という好みの問題もあるが、地味めの穏やかなブラウンだと、目が疲れず、長くキャンバスを見つめていられるように思う。

安物のアイブロウライナーを自宅に余らせている方は、画材として試してみる価値はあると思う。個人的には、グレージュ(灰色がかったベージュ)や深めのブラウンの色がおすすめ。芯の硬さはお好みで。

ドクターマーチン カラーインクの収納・保存方法

ドクターマーチンのカラーインクの本数が増えてきたので、保管方法を再検討した。

  • ドクターマーチンの美しい色合いを常に手軽に楽しめる
  • どの色がどこに入っているかすぐ分かる
  • 持ち運びが楽
  • 10年以上長期保存ができる

の4点を必ず満たしたいと考えた結果、ボタン留めがついた厚手の透明ビニールに、瓶を重ねず保存する方法に落ち着いた。

色とりどりのドクターマーチンのカラーインク20数本を、透明の厚手ビニール袋に収納し、正面から撮影した写真。背景は灰色のカーペット。写真上部に青系のドクターマーチンが収められ、写真下部に赤・ピンク・オレンジのドクターマーチンカラーインクが整然と収納されている。

使用した透明ビニールの袋は、元々は市販の水彩絵具が入っていたものや、カーテンが保管されていたものをはさみで切って加工した。
ビニールは、厚手で、大きさが手ごろで、片手で開閉できるボタンがついていたことが、採用の理由。

カーテンが入っていた方のビニール袋は、袋の下部をはさみで切り取り、底をビニールテープで留めて使用している。カラーインクはガラス瓶入りで重いため、早々に底が抜けるかなと危惧したが、特に問題なかった。

ドクターマーチンは光に弱く、太陽光や蛍光灯の光に長時間晒すと色が退色してしまう。そのため、普段はこの状態で、直射日光や蛍光灯の光が入らない引き出しに保管している。

ドクターマーチンカラーインクのうち、赤系オレンジ系のインクを、透明なビニースケースに入れて保管してある写真。6本のインクは全て直立しており、「ORANGE」「CRIMSON」などと書かれたラベルが貼られている。背景は焦茶色の木机。

↑ カラーインク暖色系セット。

クターマーチンカラーインクの赤系オレンジ系のインクを立てて並べ、透明なビニースケースに入れて保管している様子を撮影した写真。インクのボトルは全て裏面を向いており、透明なガラスボトルを通じて、赤やオレンジなどの色がよく見える。背景は焦茶色の木机。

↑ 暖色系セット(裏面)

カラーインクに限らず、画材は原則として色別に収納。カラーインクよりはるかに本数の多い色鉛筆が、この収納方法で効果を上げていることもあって、ドクターマーチンカラーインクでも色別収納を採用した。
 → 色鉛筆の保管方法の詳細については、こちらの記事へどうぞ

透明ビニール袋に収納したドクターマーチンのカラーインクを撮影した写真。ビニール袋のおもて面と、裏面が写っている。袋のおもて面には、「ROSE MADDER」「CYCLAMEN」などのラベルが貼られ、赤や紫やピンクのインクが収められた瓶が入っている。袋の裏面には、黄色い幅広のテープが貼られている。

ドクターマーチンは瓶がガラス製なので、落下や衝撃にも弱い。瓶同士・画材同士が衝突して割れてしまわないよう、落下や衝撃の少ない場所に保管した方がいい。
また、ドクターマーチンには、プラスチック製の容器に入ったドクターマーチンカリグラフィーというラインナップもある。落下や衝撃のリスクが高い場所で使われるなら、ドクターマーチンカリグラフィーもおすすめできる。
 →ドクターマーチンカリグラフィーの詳細については、こちらへ

時折カラーインクをこの透明ビニール袋ごと取り出して来て、光に透かして眺めるのが、至福の時間(笑) ドクターマーチンカラーインクは、何年眺めて続けても、色鮮やかで透明度も高く、瓶もインクも見飽きることがない。

購入から20年近く経過した古株なインクもあるが、新入りと変わらぬ美しさを保ってくれており、有難い限り。自分の描く絵も、ドクターマーチンインクの変わらぬ美しさと存在感を、見習いたいものだと思う。

水彩色鉛筆 48色セット(ファーバーカステル社)

水彩色鉛筆は、気が向いた時にすぐ描き始められる手軽さが大きな魅力。

水彩色鉛筆とは

色鉛筆画と水彩画の両方の表現ができる色鉛筆。色鉛筆として描いた後、上から筆で水を塗ると、鉛筆の芯に含まれる顔料が溶け、水彩絵具で描いたような雰囲気の絵になる。
芯をカッターで削り、パレットの上で水と混ぜて水彩絵の具として使うこともできる。

芯の硬さはやや硬め(H鉛筆くらいの硬さ)だが、姿かたちは普通の色鉛筆と見分けがつかない。

↓ 管理人が使用している水彩色鉛筆セット。
セットには消しゴム・HB鉛筆・鉛筆削り・プラスチック筆が付属してくるが、私はセットの付属品を全て取り除き、代わりに愛用の練り消しゴムを保管している。
50本近い水彩色鉛筆(ファーバーカステル48色セットと他のメーカーの水彩色鉛筆)が赤い金属製の入れ物に収納されている。入れ物の右端には、白い練り消しゴムと橙色の軸のH鉛筆も置かれている

水彩色鉛筆の使い方

よく使われる描き方を、ごく簡単に説明。

↑ 水彩色鉛筆と水だけで、これだけ表現が変わる

① 普通の色鉛筆と同じように、白い紙に塗る。(=普通の色鉛筆と同じ使い方)
 強く描けば、濃さもそれなりに変化をつけることができる。

② 普通の色鉛筆と同じように塗った後、水を含ませた筆で上から軽くなぞり、水彩色鉛筆で描いた跡を滲ませる。
 色鉛筆の筆跡を残しつつ、水彩絵具特有の透明感が出るので、最も水彩色鉛筆らしい使い方だと思う。

③ 水彩色鉛筆で線を引いた後、水でぼかす。(=色鉛筆が先、水が後)
 水彩色鉛筆の粉が水に溶け、線は淡くぼんやりとした色合いになる。

④ 水を含ませた筆でかるく塗った後に、上から水彩色鉛筆で書く。(=水が先、水が色鉛筆)
 水彩色鉛筆の粉がよりたくさん水に溶け、線は輪郭がぼやけつつも色あざやかな雰囲気に。

ファーバーカステル社の水彩色鉛筆を白い紙に試し書きしている写真。山吹色・肌色・赤・深緑・水色・青の色鉛筆が並んでいる。

↑ ファーバーカステル社の水彩色鉛筆で試し書き

ファーバーカステル水彩色鉛筆を使用した感想

鉛筆と同じ使い方ができる

鉛筆デッサンを嗜んで早十数年。相変わらず「I Love 鉛筆」でそれ以外の画材に見向きもしなかったが、ある時絵画教室のT先生が、水彩色鉛筆をお貸し下さった。
先生曰く、普段通り鉛筆デッサンした後に水彩色鉛筆で色を付けて筆で水を塗ると、絵の趣が変わって面白いですよ、とのこと。

ファーバーカステル・ステッドラー・SWISS COLORの水彩色鉛筆が、25本程度赤い容器に整然と格納されている写真。写真は色鉛筆のすぐ近くで撮影されており、「STAEDTLER」「FABER-CASTELL」「SWISS COLOR」などのロゴが各色鉛筆に印字されているのが見える。

描き始めてみると、色鉛筆も鉛筆の仲間なので、普段とほぼ同じ調子で描き進めることが出来た。異なっていたのは、物の色に応じて鉛筆を持ち替える必要があることくらい。

油絵のように慣れない油や油絵具の扱いに困ることもなく、水彩絵具のように絵具と水分の割合や勝手気ままに滲む色たちに気を張る必要もなく、パステルのように細かい描き込みを諦めることもなかった。
ただ純粋に、形と色を追い求めることに集中できた。描き間違えてもある程度まで消しゴムで消すことができるので、思い切った表現を試すことも可能。

色鉛筆の色のバリエーションには注意が必要

今回購入したファーバーカステル社の48色セットは南国の色彩のようなあざやかな色が多く、このセットのみで落ち着いた色合いを追求するのが難しかったため、地味色や淡い色を1本ずつバラ買いで買い足した。上記の写真も、ファーバーカステル・ステッドラー・SWISS COLORと、3種類のメーカーの水彩色鉛筆が混ざっている。

絵画教室の先生曰く、色鉛筆のみで満足に描こうと思うと100色(!)程度必要、とのこと。資金に余裕のある希少な方は、60色程度のセットを最初に購入すると、描いている最中に「使いたい色がない」と気づくことが少なく、楽だと思う。(お財布的には辛いが…)

STEADLER社の水彩色鉛筆で白い紙に試し書きした写真。淡い黄色・淡い緑・深い赤の3色が並んでいる。

↑ 後日買い足した水彩色鉛筆。淡い色や混色しづらい色が多い。

私の場合、A4サイズくらいのキャンパスを色鉛筆48色のみで描き進めようとすると、「色が足りない」と感じたことが2~3回あった。不足するのは、うずら卵の淡いベージュ色だったり、コーラの瓶の淡く透明な緑だったりと、描くモチーフによって欲しい色は違った。
 → 水彩色鉛筆で描いたコーラの瓶の絵

買い足す余裕がない方は、2~3本水彩色鉛筆の芯を削り水を混ぜて水彩絵具にして使ったり、通常の油性色鉛筆と併用したりと、工夫できる余地はそれなりにある。

私は水彩色鉛筆を水彩というより色鉛筆として使うことの方が多かったので、水彩色鉛筆と普通の色鉛筆を区別せず使用することにした。水を多用しないのであれば、こうした荒っぽい描き方でも、問題なく創作活動が出来ると思う。

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水筆について

水彩色鉛筆ならでは(?)の画材に、「水筆」というプラスチック製の筆がある。

水筆は、筆の先が白く、軸の部分がまるく大きく膨らんでいる。筆を捻って軸の部分を取り外し、水道水を入れておくと、しばらく水を溜めておくことができ、必要な時にいつでも筆から水を出せる。
キャンバスに水筆で下塗りしたり、水彩色鉛筆を水で溶かしながら塗ったり、といった調子で使える。

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ただ個人的には、製作時に水筆は不要ではないか、と思っている。過去に何度か水筆を利用したが、

  • 筆に含ませる水の量を、うまく調節できない
  • 顔料を溶かすという水筆の性質上、どうしても白い筆先が汚れてしまい、結局頻繁に水筆を洗う羽目になる
  • 筆先が慢性的に汚れてしまうと、買い替えが必要

等の短所が克服できず、結局使わなくなってしまった。現在は水彩画の時と同様、水の入った小瓶と水彩筆で代用している。

水筆の購入を検討されている方は、上記のポイントを踏まえた上で、ご利用を検討下さい。

絵画製作に使う画材の紹介 ~落書きファイル~

春から秋にかけて、自分が毎年楽しんでいる落書き方法をメモ。

落書きファイル

まず好きなだけ描く

プラスチック製の用箋挟みA4コピー用紙を20~30枚ほど挟んでおき、気が向いたときに用箋挟み↓と2B~8B鉛筆を持ち出して、台所や鏡の前や姪っ子のそばなど、気が向いたところでデッサン(クロッキー?)の練習を開始する。

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モチーフは何でも構わない。机の上に乗っているもの、窓から見えるもの、本に掲載されている写真…自分が心惹かれたなら何でもいい。多少デッサンには難しいモチーフでも、心惹かれるものであれば、逆にデッサンの腕を向上させることに繋がる。

人物画や人体デッサンはデッサンの中でも最難関とも言えるほどの難度だが、人体はどの部分をとっても非常に複雑な形をしていて面白いし、トライしてみる価値はある。個人的には、顔や手より先に足を何度か描いて慣れるのがおすすめ。形の難易度が低いし、誰かに裸足になって貰うだけで描き始められるから(笑)

描いたら保管する

↓ 人体を描くのに凝っていた頃の落書き。
鉛筆でたくさんの手が書かれた白い紙が2枚写っている。そのうちの1枚は2穴バインダーに綴じられている

好きなものを好きなだけ描いたら、紙1枚1枚に今日の日付を書いた後、2穴パンチ↓で容赦なく穴を開け、2穴のバインダーファイルに綴じておく。穴が開く箇所に絵や線が書かれている場合もあるが、収納や保存しやすさを優先しているため、一切頓着しない。落書きは落書きなので、何ヶ月もかけて描いた作品と同じようには扱わないことにしている。

用箋挟みに挟んである紙の大半は、仕損じのコピー用紙や、使わなくなったノートの余り紙、新品のバインダーに付録で付いていた厚紙なので、ほぼ費用がかからない。用箋挟みと2穴ファイルと2穴パンチは、どれも百円均一ショップで購入したものなので、落書きの画材は三菱鉛筆が最も高価かもしれない…

落書きを古いものから順にファイリングしておき、暇な時間に見返すと、自分の成長が手に取るように分かるのでおすすめ。こうして溜めたファイルは5冊目を突破し、現在は6冊目に入った。

半透明の緑色のA4ファイルと半透明の水色のA4ファイルが映っている。緑色のファイルには、鉛筆で唇をデッサンした絵やコピー仕損じの裏紙が綴じられている

最近は鉛筆でクロッキーした絵のファイリングばかりだが、色鉛筆(油性色鉛筆・水性色鉛筆)・パステル・水彩絵具木炭鉛筆・ペン画などであれば、同じ方法で楽しめる。

コピー用紙に灰色の水性ペンで描かれた絵を撮影した写真。縦に置かれたチューブが描かれている。

↑ 水性ペンの落書き

万年筆や水彩絵具でコピー用紙に描き散らした際は、きちんと乾かしてから挟めば問題なく保存できる。木炭鉛筆とパステルの場合は、木炭や顔料の粉が散りやすいので、フィキサチーフ(スプレー)で粉を定着させてから保管するとベター。

鉛筆デッサンに使う画材の紹介 ~クロッキー帳~

クロッキー帳を使い慣れると、気軽なのに頼りになる、お気に入りの落書き帳になってくれる。

クロッキー帳(落書き帳)

練習帳であり、ネタ帳であり、落書き帳。本格的に絵を描かれている方には、クロッキー帳を普段から持ち歩き絵の練習をされている方が何人もいらっしゃる。長くまっすぐな線を引く練習や鉛筆の濃淡をつける練習をしたり、時間のあるときに周りにあるものを落書きしたりする。

クロッキー帳の紙は画用紙より薄く、表面がつるつるしており、70~100枚の紙が綴じられているのに数百円くらいで購入できる。紙が薄いので軽く、何枚描いても容易には使い切れない。

クロッキー帳(大)–デッサン教室用

市販のクロッキー帳と蛍光ペンとを並べ、大きさを比較している写真。蛍光ペンは水色。

↑ クロッキー帳の大きさ比較

Aスクールの入学初日に、B4サイズくらいの大きなクロッキー帳を頂いた。現在、「運筆」の練習のためだけに、このクロッキー帳を使っている。
上から順に、
 ①長くまっすぐな直線を一定のリズムで引く
 ②斜めの短い直線を、等間隔で引く
 ③最も濃い黒から最も薄い灰色までの濃淡を作る
の練習。

画用紙ほどの大きさのクロッキー帳を開き、正面から撮った写真。金属のリングで綴じられた白い紙に、水平でまっすぐな直線や、斜めの短い直線など3種類の鉛筆線が多数描かれている。

Aスクールの先生の言葉をお借りすると、「きちんとした絵を描けるようになるには、物を見る眼と正確な運筆の技能を身につける必要がある。物を正確に見る目を養うには相応の時間がかかるが、運筆は上達が早い。毎回のデッサンの前に、ウォーミングアップだと思って取り組みなさい」。

確かにこの練習を始めた当初、緊張感がなく歪みの多い線ばかり引いていたが、最近は真っ直ぐな線を一定の割合で引けるようになってきた。デッサン力のある先生方は、細長く真っ直ぐで一定の濃度を保った線を常に描かれる。私の見る前でそんな線をささっと何本も引かれるので、「この線1本を見ても、先生には完敗だなあ…」と思わせられることも多い。

クロッキー帳(小)–落書き用

小さいクロッキー帳(200円)は、もっぱら私の落書き帳になった(笑) 手のひらサイズのクロッキー帳は持ち運びが容易く、空き時間を潰すのにもってこいで、筆記用具(鉛筆色鉛筆木炭鉛筆など何でもok)さえあれば、1時間でも2時間でも楽しく過ごすことができる。

落書きなら普通のメモ帳でも良いんじゃないか、と当初は思っていたが、①紙質が良く描きやすい ②紙が綴じられているので後日見返すと自分の成長が分かる ③持ち歩いていてかっこいい(笑)、というのが長く使っている理由。

両手を広げたくらいの大きさの小さいクロッキー帳に、黒い木炭鉛筆で人間の手の落書きを描いた画像。見開きに開いたクロッキー帳の上に、黒いチャコールペンシルを乗せた状態で撮影されている。
↑ 喫茶店で描いた。この時は、木炭鉛筆を利用。

また、最近は仕事の合間に描くことも多いので、仕事のタスクリストを作ったり、アイディアをまとめたり、英語の練習をしたり、プログラミング言語を書いたりと、クロッキー帳がどんどん混沌としてきた。
手軽に何にでも使える点も、クロッキー帳の大きな魅力の一つ。

クロッキー帳の紙質について

市販されているクロッキー帳には、「白紙」「クリームコットン紙」「薄口紙」の大きく3つの紙が用いられており、紙質によって値段や描き心地が異なる。

白紙は、最も薄く経済的な紙。クロッキー帳1冊あたり100枚綴じられており、薄さや触り心地はコピー紙と良く似ているが、鉛筆の粉の乗りやすい紙が使われている。

クロッキー帳の白紙を、正面から撮影した写真。白紙には水色の蛍光ペンで線が引かれている。

↑ 白紙。2枚目に描いた線が1枚目に透けて見えるほど、薄くて軽い。

クリームコットン紙は、色が黄みがかっており柔らかい印象を与える紙だ。厚さは白紙と薄口紙の中間くらいで、1冊あたり80枚が綴じられている。

薄口紙は、名前とは異なり、この3種類の紙の中で一番厚みがある紙(笑) コピー用紙と画用紙の中間くらいの厚みで、マジックでも筆でも画材を問わず使える。

ちなみに、白紙 < クリームコットン紙 < 薄口紙 の順で紙質が良くなり、1枚あたりのお値段も上がる。

表紙の閉じられた小型のクロッキー帳とチャコールペンシルを白い台の上に置き、真上から撮影した写真。クロッキー帳の茶色い表紙と、真っ黒なチャコールペンシルが写っている。

クロッキー帳(大)は白紙、クロッキー帳(小)は薄口紙、最近購入した仕事用クロッキー帳(中)はクリームコットン紙と、私は3種類とも使ったことがあるが、正直、クロッキー帳の紙は3種類とも好きで、甲乙つけがたい。

白紙は、とにかく軽くて何枚でも描けるところが素晴らしい。1枚1枚の紙はぺらぺらだが、100枚束ねてある分、続けて描いていてもあまり腕が疲れない。そして何枚描いても、一向に減る気配がない(笑) 
白紙のクロッキー帳(大)は、既に足かけ3年目に入った。持ち運びが楽なうえ、1冊買うと長持ちするので、若い方や学生さんなどには特におすすめできる。

クリームコットン紙は、使っていて不思議と癒される。仕事のメモを取るのにクロッキー帳を使い始めたので、筆記具はもっぱらボールペンや水性ペンだが、薄い割に紙質が良く、しかも紙色が薄いたまご色なので、仕事の殺伐とした感じが出ない(笑) 肝心の絵や落書きにはまだ使っていないので、絵を描き始めるとまた印象が変わるかもしれない。

薄口紙は、たくさん描くと無くなってしまうという欠点はあるが、画材を選ばず何でも描け(書け)る。木炭鉛筆や水性ペンを使っても裏に透けないので、私は紙の両面を使って、ノートの様に使っていた。
紙に厚みがある分、水彩絵具カラーインク、パステルなどでも十分利用できると思う。

クロッキー帳(白紙)とコピー用紙の違いを見比べる

最も薄いクロッキー用紙(白紙)とA4コピー用紙は、紙に触ると区別がつくが、見かけがとてもよく似ている。描かれた線に違いは出るんだろうか、と疑問に思い、三菱鉛筆2Bと青い色鉛筆で試してみた。

クロッキー帳(白紙)とコピー用紙に、2B鉛筆と青い色鉛筆で線を引いている画像。クロッキーとコピー用紙で描きくらべをしている。

↑ クロッキー帳(白紙)とコピー用紙の描きくらべ。

上の写真は、片方がクロッキー帳に描かれたもの、もう片方がコピー用紙に描かれたものである。あなたにはどちらがどちらか分かるだろうか。

正解は、左がクロッキー帳(白紙)、右がA4コピー用紙。クロッキー帳の方が、濃淡のグラデーションと、線1本のかすれ具合が美しく表現されていることにお気づきだろうか。

クロッキー帳(白紙)に三菱鉛筆uniの2B鉛筆で引いた線と、青い色鉛筆で引いた線。どちらも、濃淡のグラデーションとかすれ具合が美しく出ている。

↑ クロッキー帳に試し書きした線。線に濃淡のグラデーションがあり、淡くかすれた線を描くことができる。

コピー紙に三菱鉛筆uniの2B鉛筆で引いた線と、青い色鉛筆で引いた線を撮影した写真。明瞭な線がはっきりと書かれている。

↑ コピー紙に試し書きした線。線に中間の濃さがなく、常に濃い線が描かれる。

降って湧いた素朴な疑問に答えるだけの試みだったが、紙の違いで1本の線がこれほど違って見えるのかと、実験した本人が驚いた(笑)

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↑ クロッキー帳(小)。大きさは11cm×16.5cm。
上から順に、白紙100枚、クリームコットン紙80枚、薄口紙70枚。

↑ クロッキー帳(大)。36cm×27cm。紙質は白100枚のみ。
クロッキー帳は他にも何種類か大きさの違うものがある

鉛筆デッサンに使う画材の紹介 ~鉛筆・練り消しゴム~

鉛筆デッサンの教室に通い始めて、早10年が経った。相変わらずデッサンへの愛は衰えを見せないので、私の愛に半ば無理矢理付き合わされている画材(絵を描く道具)たちを、ここでご紹介。

鉛筆

メイン画材は三菱鉛筆uni

デッサンや鉛筆画で使用するのは、基本的に三菱鉛筆 uniのみ。デッサンを習い始めた当初から4年目くらいまでは、ランプから風景画から何から、三菱鉛筆uniの2B鉛筆1本だけで描いていた。シンプルで何でも描けて、非常に楽しかった(笑)

教室通い5~6年目を過ぎたあたりからようやく、描く題材に合わせて6Hから6Bくらいまでの濃さの鉛筆を使い分けるようになった。(それでも使うのは三菱鉛筆uniだけ)

急な病により先生が亡くなられたため、N先生の絵画教室 → Aスクール → T先生の絵画教室 と教室が3回変わっているが、どの教室でも三菱鉛筆uniがレギュラー選手として利用されていた。10年以上鉛筆デッサンだけを嗜んでも全く過不足を感じさせないところが、三菱鉛筆uniの底力だと思う。

三菱鉛筆Uniが撮影されている写真。2B・H・B・4Hなどの濃さの鉛筆が10本以上写っている。

↑ 三菱鉛筆uni。よく使う濃さのものは複数本常備。

現在も、8B以上の濃さの黒が欲しい時だけFABER-CASTELL(ファーバーカステル)社の鉛筆を使うが、それ以外は三菱鉛筆uniしか使わないし、使う必要性を感じない。イメージした濃さをそのままキャンバスに乗せられるので、これからも使い慣れた三菱鉛筆uniを相棒に描き続けていくだろうと思う。

余談だが、メイン画材が鉛筆だと、作品の製作費が安い(笑) 私は楽しみを追求していたら鉛筆特化に辿りついてしまっただけだが、芸術系の趣味はお金がかかるので、長く続けたいと思うなら、製作費を抑えつつ楽しめる手法があるなら、それに越したことはない。

鉛筆画は文字通り紙と鉛筆で描くしかないので、線1本1本からも製作者の個性が滲み出るので、油絵や水彩画より製作者の個性が表れやすいと思う。ただ、美術に興味のない方にも、製作者の力量がすぐにバレてしまうという欠点もあるが..。

茶色い革製のダーウェントのペンシルホルダーを開き、ペンシルホルダーの内側にガムテープを貼り、濃さの異なる三菱鉛筆UNIを10本収納した図
↑ 現在愛用中の鉛筆たち
→ 布製ペンシルケースにの詳細については、こちら

2H鉛筆や4H鉛筆の芯を尖らせて細い線を何本も重ねると、2B鉛筆など芯の太い鉛筆には出せない透き通るような繊細な美しさが出せるのでおすすめ。
昔は「6H鉛筆なんて、ほとんど見えないくらいの線しか書けないのに、一体いつ使うんだろう」と首をかしげていたが、今では勢い余って8H鉛筆まで揃えてしまった(笑) 2Hも4Hも、陶器やガラスなど白くて硬いものや透明で硬いものを描く時などに大活躍してくれており、今となっては必要不可欠な相棒。

また、自分は筆圧が強くないので濃い黒を作るのが苦手だが、6B鉛筆を用いると、カラスの翼のような深く濃い黒を何とか作れるので、助かっている。(濃い黒作りは現在も絶賛修行中…)

鉛筆で描く時に気を付けているのは、鉛筆の芯を常に尖らせた状態で描くこと。芯が丸まっていると、鉛筆1本1本の線の濃さ・鋭さ・繊細さが変わってくるので、仕上がりに直接影響する。また、細部を描き込むことも出来ない。

鉛筆の削り方も、機械の鉛筆削りでは削らず、市販のカッターナイフを使い、1本ずつ手で削る。カッターナイフで芯を長く残すように削ると、描いている途中で鉛筆線の濃さが変わることがなく、便利。
鉛筆を削ってからキャンバスに向かうことは、今は亡きN先生から繰り返し指摘された事でもある。先生が亡くなって7年が過ぎた今でも、芯の丸まったままの鉛筆で描いていると、「鉛筆の先、見せて」「これでは駄目。削っておいで」と話す先生の声が聞こえるような気がする。

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FABER-CASTELLとSTAEDTLERの鉛筆

プライベートでクロッキーや落書きを楽しむ時や、今までの思考パターンに囚われず発想を自由にしたい時は、三菱鉛筆uni以外に、STAEDTLER(ステッドラー)鉛筆やFABER-CASTELL(ファーバーカステル)社の鉛筆も使う。

ステッドラー社の鉛筆を撮影した写真。青い軸の4B鉛筆が4本写っている。鉛筆の先は削られて尖っている。

↑ ステッドラー社の鉛筆

特に、FABER-CASTELL(ファーバーカステル)社の6B鉛筆・8B鉛筆は、他のメーカーの同じ濃さの鉛筆よりも色が濃く、深く柔らかい色みの黒が出せるので、よく使う。鉛筆で描いた絵を複合機でスキャンしてアナログからデジタルへ絵を移しても、線が殆ど消えず、原画を忠実に再現できる。

ファーバーカステル社の鉛筆

↑ 手前がファーバーカステル社の鉛筆

芯が他のメーカーのものより柔らかめで、色も肉眼で違いが分かるくらい濃いので、もし購入される際は、色をよく見比べてから買われることをおすすめする。

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練り消しゴム

メーカーにこだわりはなく、先生の絵画教室で頂いた練り消しゴム(製品名:イージークリーナー)を使っている。
他の練り消しゴムも使ったことはあるが、違いを感じたことがない(笑)

練り消しゴムは少し汚れて灰色になったものと、真新しい白色のままのものと2種類用意し、描く物、描く箇所によって使い分ける。

モチーフの陰の部分は、既にH鉛筆以上の鉛筆で描き込んでいることが多いが、そこに「床からの照り返し」など少しだけ明るさがほしい時、真新しく白いままの練り消しゴムでは、鉛筆の線が消えすぎてしまう。そんな場合に汚れた灰色の練り消しを使い、「黒い箇所だがほんの少しだけ明るい」という微妙な明るさを作る。

ちなみに鉛筆デッサンに、国語の授業で使うような真四角の消しゴムは使わない。真四角の固い消しゴムを使うと、スケッチブックの紙の表面が削れ、毛羽立ってしまう。毛羽立つと鉛筆での描き込みがしづらくなり、見栄えも悪くなるので、作品自体の質も落ちてしまうように思う。

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